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みなさんは6月2日が何の日かご存知ですか。
私もそれを知ってから今年で2回目。
せっかくの日なので、私も少し、摂食障害のことをみなさんに知ってもらえたらという思いで書き綴ります。
自己満足です。
ただ自分の過去をこの機会に振り返ろうと思って記す備忘録です。
ある程度道が拓けたと感じている今の思いも綴れたらと思います。
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でも摂食障害はそれだけではありません。
大量に食べては吐く過食嘔吐、
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きっかけは1kg増えてしまった体重を落とさなきゃとダイエットを始めたこと。
たったそれだけです。
でも何も食べなかったら4kgくらい落ちたのが気持ちよくて、
また何も食べず体調を崩してしまったのを周囲に心配してもらえたのが嬉しくて、
どんどんハマっていきました。
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当時は難関の大学を目指しており、寝るとき食べるとき意外は言葉どおり全て勉強に費やしていたりして知らず知らずにストレスが溜まっていたこと。
母親から強く責められることが多く、もともと自己否定感が強かったこと。
色んな私の性格に、ダイエットというきっかけが合わさって、拒食症の世界に引きずり込まれて行きました。
大学合格とともに手に入れたのは、身長164cm体重37kgの身体でした。
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当時は自分が大好きでした。
大学合格のため一日中誘惑に負けず勉強できる自分もすごいと思いました。
もちろん口には出しませんが、自分の周りの人たちはそれができない心の弱い人だと内心見下していました。
今思えば、一番心が弱かったのは自分自身です。
摂食障害でドーピングしないと、生きていけないほどに心が弱かったんです。
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完璧主義だった私に、一人暮らしや大学は、良くも悪くも色んなことを教えてくれました。
授業でSを取らなくても、単位がもらえること。
勉強のため毎朝5時に起きなくてもいいこと。
夜遅くまで友達と飲んで、ときには昼の12時に起きたっていいこと。
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そんな中で完璧主義は多少和らいで、そのせいなのか体重も5,6kg自然に増やすことができました。
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そこで、私がどんなに高校生の頃自分の首を絞めて生きていたのか、思い知りました。
母から色んなことを言われました。
「〜ちゃんは少食だから、このお店の定食全部は食べられないでしょ?」
「〜ちゃんは今でもきっと朝早くから起きて勉強してるんだよね、えらいね」
「部屋いつも綺麗にしてるのね、えらいね」
自由に生き始めた自分を押し殺して、少し高校生の頃に戻って「いい子」で過ごした4日間はとても苦痛でした。
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このあたりから父と母の関係が更に悪化したこともあって、家族とは連絡を極力取りたくないと思うようになりました。
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そして時は流れて12月。
忘年会シーズンで、色んな団体の忘年会に参加しなくてはならず、体重は更に増え、拒食になる前の体重をついに超えました。
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もともと、飲み会など食べ物がたくさん出る場は、何をどう食べていいのか分からず、苦手でした。
飢餓から解き放たれた獣のような感じで、たくさん食べて、翌日後悔します。
だいたい今までは、その翌日に断食をする事でなんとかやり過ごしていました。
そう振り返ると、大学に入ってからも完全に拒食症から解き放たれていたわけではありませんでした。
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12月は飲み会続きで、翌日断食をすることもできず、不安と恐怖だけがつのりました。
自分で自分の制御が効かなくなり、気付けばコンビニやスーパーで大量に買い込んでは、一度に食べるのが習慣になりました。
その頃新しく始めたバイト先で、毎日暴言を浴びていたストレスも原因にあったと思います。
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ここで忘れないで頂きたいのは、非嘔吐過食に苦しむ人たちは、いつも頭の中は「痩せたい」でいっぱいなのだということです。
行動と照らし合わせたら、信じていただけないかもしれませんが、誰よりも痩せたいと思っています。
いつも「痩せたい」で頭が支配される病気、それが摂食障害なのかもしれません。
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拒食症の時から一変、非嘔吐過食の時は何もかも頑張れなくなりました。
朝起きるのもつらく、おしゃれをするのもつらく、化粧もしなくなりました。
勉強も頑張れませんでした。
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そして拒食症の頃、自分で内心バカにして来た対象が自分そのものとなりました。
ダイエットすら頑張れない。
勉強も頑張れない。
過食して家にこもって涙を流してばかり。
そんな自分が大嫌いになりました。
高層の建物に忍び込んで、飛び降りようとしたこともありました。
すべて死に切れないことが怖くて、最後まではやり遂げられませんでした。
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医者にも行きました。
初めて行った医者では摂食障害は専門には診ていないところだったからか、個人的に心が傷つくことを言われ、薬を出されて帰されました。
そしてまた誰もわかってくれないという思いで、過食が酷くなりました。
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ただそんな私も、色んな人に支えられて、あれから1年以上経って、普通の食事を取れる日は増えて来ています。
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2回目はすがるような思いで専門病院を訪ね、そこで良い先生と出会えました。
「過食しないと生きていけないくらい、心が辛いんだよ。過食は悪じゃない、ないと生きていけない大切なものなんだよ。」
そう言われてからスッと心が軽くなり、過食は減ることはありませんでしたが、罪悪感で心がはち切れそうになることはなくなりました。
今は授業の関係上、病院に通うことはできていませんが、今でもたまにまた話を聞いていただきたいな、と思うことがあります。
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また大学を休みがちになった時、1人だけ熱心に私に電話をかけたり、家を訪ねたりしてくれた友人がいました。
その子は私とは対極的の楽観主義者で、今はどんな状況でもその子に励ましてもらって頑張ることができています。
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今の自分の体型はとても、嫌いです。
今でも痩せたいといつも思っています。
特に生理前は特に気持ちが崩れやすく、学校に行けない日もまだまだあります。
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でも私は摂食障害を経験できて良かったと、心の底からと言ったら嘘になりますが、少しだけ、思っています。
もし摂食障害にならなかったら、私は挫折を経験せず、自分より劣る人の気持ちなんて考えず、内心バカにして生き続けたでしょう。
そんな私の心を広くしてくれました、また人の気持ちがよりわかるようになりました、思いやりを持てるようになりました。
神様から「お前はこのままではいけない」と与えられた試練だったのではないかと、今は考えています。
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先ほども述べましたが、私もまだまだ万全ではありません。
身体は健康的になりましたが、時には辛くて辛くて仕方ない日もあります。
まだまだ自分が大嫌いです。
人と自分を体型や成績、全てのことで比べがちです。
摂食障害と私のおつきあいは、きっとこれからもしばらく続くんだと思います。
それでも平穏にお付き合いをして、いつかはお別れをしたいです。
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一番伝えたいのは、「一見健康そうに見えても、摂食障害と闘っている人は沢山いる」のだということ。
これは摂食障害の9つの真実、というものにも取り上げられています。
http://peerful.jp/articles/eating-disorder/7255.html
あなたの周りにももしかしたら、闘ってる人がいるかもしれません。
気づいたらそっと、見守ってあげてください。
辛そうな時は寄り添ってあげてください。
それだけできっと救われます。
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