最初は私の片想いだった。SNSで知り合って、LINEも交換して、個人的な話をしていくうちに共通点がたくさんあって、話せば話すほど惹かれていった。
私があなたを好きだって言ったら「会ったこともない相手と付き合えるの? 俺は付き合えない。でも相手はしてあげる」みたいな、そんな返事。
それからは毎日ひっきりなしにLINEしてくれて、毎日寝る時は通話してくれて。私の声が好きだって言ってくれて、通話しようって誘うのは私の方からだけではなかった。「会いたいね」とか「仲良くしようね」なんて言い合ってた。
だから、一週間の同棲の話を私に持ちかけてくれたのはすごく嬉しかった。私のことを特別だって言ってくれたし、とうとう彼も私を好きになってくれた、そう思った。
彼がTwitterで取り巻きの女と性的なやり取りをしているのが嫉妬の種だった私にとって、共通のフォロワーにそのことを隠しているのが嬉しかった。
私が嫉妬しやすい女なのは彼に伝えてるし、彼も嫉妬しやすいタイプだって言ってた。「嫉妬されて嬉しいなら好きなだけ嫉妬するし、付き合ってもいない私を気遣うことなんてないから好きにしていいよ」とも言った。
あとで「実は○○さん(共通の友人)に話しちゃった」って言われたり、最後の日には「お前ら、俺が東京にいるぞ」って出会い厨してるのを見た時は唖然とするしかなかったけど。
嫉妬しやすい者同士、少しは私の気持ちを分かってくれてるって思ってたのにな。
同棲の始まる日をすごく楽しみにしていたし、お互いに「楽しみだね。でも大丈夫かな」「私たちならきっと大丈夫だよ」って言い合ってた。
家にいる時間は私の方が長かったし、家事は基本的に私の仕事だった。
今か今かと彼が帰ってくるのを待ち続けて。帰ってきたらまた会えるのが嬉しくて笑顔で「おかえり」って抱きしめ合って。
でも、途中からは「ただいま」って笑ってくれなくなった。
帰ってきてから数時間は私を無視してノートパソコンのモニタばっか見てるし、同じベッドに入っても私に画面が見えないようにスマホにかじりついてLINEしてて。
次の日、あなたが家を出てから私がどれだけ苦悩したか分かる? あなたが不機嫌になった理由が分からなくて、何も手につかなくて、気付いたら泣いてて。またいつ不機嫌になるのか分からないのが怖くて。もしかしたら今晩は帰ってこないんじゃないかって。それでも笑顔で接してたんだよ。
万が一だったとしても、同棲生活の末に結ばれることがあるのかもしれない。同棲相手に選んでくれたんだから可能性はある。そう思ってた。
最後の日は、上に書いた通り私がギャン泣きしてあっさりフられて。「最後に良い夢を見させて」ってセックスして。帰り道、改札まで一緒に行く道中のエレベーターとか車内でキスされたり手を繋がれたりして。
そんなことされたら諦めつかないよ。やめてよ。
でも、こうやって別れを惜しんでくれているならこれから先も接してくれるのかな、なんて思ってた。
一週間の同棲生活が終わったら、どうやら私の存在は彼の脳内から綺麗さっぱりいなくなってしまったらしい。
最初は「私をフったから気まずいのかな」なんて思ってた。でも、数日経っても返事は何もなくて。
スマホの通知が鳴るたびに、ようやく来たか。嬉しい。画面を見る。違う。がっかり。胸が締め付けられる。そんなことばかり繰り返してた。
帰り道、必死にあなたを諦めようとしてる私に対してキスしてきたり手を繋いできたり、もしかしたらちょっとでも私に情とか望みがあるのかと思ったよ。まさか会話すらされなくなるなんて思わなかった。弄ばれてただけなんだね。
わざわざマンションを借りて同棲する相手に私を選んでくれたこと、すごく嬉しかった。でもそれは、家賃も半分払ってくれて、甘やかしてくれて、股も開いてくれるヒマな女が、たまたま私しかいなかっただけだったんだよね。私は必死に頭を下げてお休み取ったんだよ。
結局、私のLINEもリプライも全部無視して、私もフォローしたままのTwitterで「相手の感情に流されるセックスばっかりしてたことを後悔してる」とか被害者ぶって。お前ノリノリで腰振ってただろ。
これは消されたからうろ覚えだけど「『セックスは相手の内面を知るための行為であって、それに特別な感情を持たれたら困るんだよね』って飲み会で話し込んじゃった笑 みんなに引かれたかも笑」とか。うん、最高に気持ち悪いよ。お花畑な勘違いしててごめんなさいね、本当に。
このあたりで何もかもが虚しくなって、LINEで「今までごめんね、さよなら」みたいなことを綴った文章を送ったと思う。当然それにも返事はなく、既読がついただけ。
いつも気持ち悪いツイートを全消ししてからフォローを増やしてるけど、いつかあなたは私に「自分をよく見せようとしてもいつかボロが出るからやめようね」って言ったよね。投げたブーメランが返ってきてる自覚はあるのかな? まあ、あんま関係ないけど。
「私のツイートなんて全然見てないんだろうな」ってちょっと煽ってみたら速攻で私をブロックして鍵垢に。なんなんだよ。いっそのこともっと早くブロックするかミュートにでもしておけよ。期待させんなよ。
あなたが鍵垢にしたあと「人間って本当にめんどくさい」とか「言いたいことを言えないツイッターって……」とかツイートしてるの、別垢からちゃんと見てるよ。
Twitterで取り巻きの女にチヤホヤされ続ける良い子であり続けるには「冴えないオタク女と同棲してセックスしまくってたの本当に無理」とかとても言えないもんね。一人で苦しむといいよ。
「相手の感情に負をもたらすなら死にたい」なんてこともツイートしてるけど、問題を解決することに全く目を向けようとしない人間が偉そうに私に講釈垂れてたと思うと笑っちゃうね。「苦しんでる俺」を取り巻きに見せてチヤホヤされたいんだよね。
別垢を動かすのは盗み見してるようで嫌だったけど、自分のことを棚に上げて被害者アピールし続けてるのを見たら罪悪感なんてどっか行っちゃった。
私を褒めてくれたこと、泣いてる私を慰めてくれたこと、楽しかったって言ってくれたこと、全部本当の気持ちでしたか? 私にはもう信じられません。
あ、最後の日に偉そうに講釈垂れてくれたお返しに私もいくつか言っておくね。
いくら私があなたにとってどうでもいい女だからって、人前でかゆいとこボリボリ掻くのやめようね。不潔としか思えないよ。
あと、通話で元カノのセックスがどうだの今までのマンコがどうだの延々と自慢してたよね。嫉妬しやすい私からしたら聞いてて本当につらかったし、そうじゃない人からしても気持ち悪いと思うよ。
過去のマンコ自慢をされて私が機嫌を損ねた時、あなたは私の話を全く聞こうとせず、ひたすら無視しようとしたよね。しかも、Twitterで取り巻きと絡むさまを私に見せつけながら。その時に少しでもこういう未来が待ってるって気付ければよかったな。
「セックスは知り合いとするものじゃなくて知らない相手とするものだと思ってる」なんて言ってたけど、あなたの生い立ちが特殊なことを鑑みてもやっぱり異常だよ。歪んでる。
でも、そういう他の人なら受け付けられないようなところでも、私なら変えることができるかもしれないし、私なら受け入れられるよ、だから愛して、って思ってた。
「もっと世界を広げた方がいいよ」って言ってくれたことだけは感謝してる。
相手の気持ちをとことん踏みにじって、自分の性欲と好奇心と承認欲求を満たすことしか考えてないあなたみたいな人の相手なんてもう二度としたくないし。独りよがりでオナニーみたいな人生だね。
相談に乗ってくれた人があなたのことをたくさん罵ってくれたから私もようやくあなたがろくでなしだって気付けたよ。
断片的にしか伝えてないから「いいところを知ってるのは私だけなんだな」って思うとちょっと複雑だけど。相談するって大事だね。
追記
「囲われはしたいし女オタクもメンヘラ女も好きだけど、ガチの恋愛感情持たれても絶対辛辣に扱うからお互い(都合の)いい関係を築こうな」ってツイートしてるの見て追記を我慢できなくなった。
あの、それ直接言ってくれませんか?
取り巻きに何アピっちゃってんの?
同棲生活の後半、急に仕事先とか将来の話とか真面目な話を避けるようになったから聞いたら「秘密」って言われたけど、一方的に無視して縁を切る予定があったから話す必要ないってことだったのかな。
私を同棲の相手に選んだ理由も「秘密」って同じ言葉で返してたけど、今こうやってこっぴどくフって悦に入るためだったのかな?
好きでいてくれるなら、最後に私のところに帰ってきてくれるなら都合のいい奴扱いでもいいって思ってた。
もしこの同棲生活が円満に終わっても、好きだって思ってもらえない、受け入れてくれない、って薄々感じてた。
でも、流石にこの仕打ちはひどすぎるよ。
だから、せめてものお返しに洗いざらい書いておくことにしたの。あなたの取り巻きが少しでも減って、あなたが少しでも顧みてくれたらと思って。
そんな男と籍入れたりしなくてよかったね。
そういう男(女)って一定数いると思うよ 実際私もそういう男に引っ掛かってひどい目にあったから この好きになった気持ちはどうしてくれるのって思ったけど、 そうやって逃げるだけで...