2012-11-28

童貞男のジレンマ

自己啓発セミナーにハマって俺を救ってやろうと必死に勧誘してくるしつこい兄貴が送ってきたブログ記事が面白かったので訳してみた。

ブログ記事:http://themodernsavage.com/2008/09/30/the-dilemmas-of-male-virgins/

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年配の童貞男の数は日に日に増えている気がする。仮に増えていないとすれば、よりその存在が目立つようになっているのは間違いない。インターネット匿名性と、映画40歳の童貞男」のお陰か、童貞男が自分の事について、匿名性を保ちながら世界に発信する事が一般的になった。

インターネット童貞男で溢れている。ここここなんかを見れば分かる。かくいう私も去年27歳で童貞を捨てるまでは同じ境遇だった。

オタクギーク負け組を特集するようなリアリティ番組の多くには必ずと言っていいほど童貞を主張する男性が登場する。VH1の「The Pick Up Artist」の前回のシーズンだけ見ても、参加者の半数は童貞で、しかも最年長は45歳と来た。

男が20代後半を過ぎて童貞であり続ける正当な理由なんて存在しない。例外があるとすれば、深刻な身体的・精神的傷害を持つ場合くらいだが、それは童貞人口の中でもごく少数で、大半はどこにでもいる普通男性だ。しかし何故か彼らはどうやってセックスまで持ち込むのか全く検討がついていない。それだけの年月を生きていたら、ラッキーイベントの一つや二つに遭遇するだろうと思う人間も多いかもしれない。しかし、問題はそこではないのだ。

ちなみに、読者の中には結婚するまで童貞を捨てたくないという人もいるだろう。この記事は君たち宛てのものではなく、セックスしたいけど出来ない人達向けだ。そもそも性欲旺盛な男としては、一体何でセックスを我慢したいのか全く理解できないけど、それはまた別の話という事で。

ポルノ女性への求愛に与えた影響

最初に挙げたいのが、殆ど男性オナニーに使っているポルノが、YouTube的なポルノサイトの普及のお陰で非常に入手しやすくなっているという事だ。これらのサイトが多くのアクセス数を稼いでいるのはAlexaトラフィックランキングを見ればすぐに分かる。YouPorn(41位)やRedTube(49位)は全ウェブサイトの中でもトップランクに入る人気で、1日で何百万ものアクセスが入る。ちなみにNYTimes.comは97位、ESPN.comは71位だ。

Alexaランキングサービスを知らない人に説明すると、順位の数字が低いサイトほど、そのサイトトラフィックが多いという事だ。例えばGoogleは2位で、このブログは259,388位だ。下の表を見れば分かる通り、ポルノに対して高い需要がある。

http://themodernsavage.com/wp-content/uploads/2008/09/alexa_porn_chart.jpg

ポルノ何が悪いかって?それ自体が悪い訳じゃないし、私もみんなと同じようにポルノは好きだ。問題なのは、それによって男性女性口説く必要が無くなり、口説く気すら無くなっているという事だ。自宅で望むままに性的欲求を発散出来るのだから、誰がそんな事をわざわざするだろうか。

女性から拒絶されるような苦労も無く、楽に欲求を満足させられるとしたら、自己改善モチベーションが著しく削がれてしまう。そして自己改善男性女性から好意を受けるのにキーとなる重要な要素の一つだ。

別にポルノが全て悪いと言うつもりはないが、間違いなく良い影響を与えてはいない。ポルノテクノロジーによって生み出されている根本的問題の一部にすぎない。インターネットビデオゲーム産業の発達により多くの娯楽が生まれ、少年が校内で女の子を追い掛け回す時間が無くなっていった。代わりに誕生したのが、12時間テレビの前でララ・クロフトオカズオナニーするジョニーくんという訳だ。

いわゆる「オタク」というステレオタイプ童貞と結び付けられる事には理由があるのではないかパソコンを持ち、最先端インターネットポルノアクセス出来るのはいだってオタクだ。これははたして偶然なのだろうか?答えはみんなに委ねよう。

童貞の「どうしようもない矛盾

童貞長期間童貞であり続けるほど、童貞卒業が難しくなる傾向にある気がする。下記の残酷グラフがそれを表している。

http://themodernsavage.com/wp-content/uploads/2008/09/age-vs-virginity.jpg

私の持論では、童貞男が年を取れば取るほど、自分セックス出来る能力に疑問を抱き、自信低下の下方スパイラルに陥ってしまう。そして「自信」は女性から好意を抱かれるために必要なメイン要素だという、どうしようもない矛盾がある。

若い内はセックスできない理由を運の無さだと言い切る事が出来るが、時が経つにつれ、男性自意識過剰になり、自分ルックスに疑問を抱き、自分の欠陥を社会のせいだと言うようになり、やがて自尊心は地に落ちる事になる。自分の置かれた状況にあまりにも絶望し、すっぱり諦めてしまう可能性もある。40歳になり、ルックスはそこそこいいのに、心の奥では女性に対して隠れた憤りを抱いているような男になってしまう。

自分らしく」は最悪のアドバイス

童貞男の中には単に悪いアドバイスを受けてしまい、女性を引きつけるための基本的スキルが欠落しているだけの者もいると思う。別にこれは理論だけの話じゃなく、どこの恋愛相談系の掲示板を見ても分かる事だ。そこの書き込みを見れば、殆どの男達(その殆ど童貞)は、自信やボディランゲージナンパアプローチ方法女性との会話等といった事に対してからっきしである事が分かる。

女性について何も知らない人に対して「自分らしくすればいい」と言うのは最悪だ。それは「それでうまくいった事はないけど、とりあえず同じように何度も繰り返していって、いつか運良く上手くいけばいいね」とアドバイスしているようなものだ。

彼らは駄目な所からアドバイスを受けているだけで、重要なのは魅力のいろはを学ぶという単純な事だけかもしれない。

成功に対する恐怖、そして自己妨害

童貞卒業する前、こんな意味不明な思考をいつも抱いていた。当時はもっともな考えだと思っていたけど、その内容はだいたいこんな感じだ:

の子は俺の事が好きで俺も彼女の事が好きだ。彼女は素晴らしい人で、きっと長期的な交際、しいては結婚にまで発展する運命の人かもしれない。もし告れば、今すぐにでも付き合い始められる…だけど問題がある。俺は他の女性セックスした事がなく、もし彼女結婚してしまったら俺が生産セックスする相手は彼女一人だけになってしまう。せめて人生の中で複数の相手とセックスしたい。だから、他の女性セックスするまでは彼女アプローチしない。

無茶苦茶だろう?多分人生でそういう機会が20回ほどあった気がする。これは成功に対する恐怖と、それによる自己妨害行為で、これもまた一つのどうしようもない矛盾と言える。無茶苦茶な考えだという事はもう理解していて今はもうその考えは捨てたけど、同じような考えを抱いている童貞男が他にもいるだろうというのは容易に考えられる。

絶望の淵から這い上がる

で、これらのジレンマを抱いた童貞男には何が出来る?

最後に、30代・40代男性人達アドバイス。たとえ大して好きでもない女性を口説かなくちゃいけなくても、まずその「最初セックス」を済ませてしまう事に専念しよう(もちろん合法的に)。初体験を済ませるだけで大量の重荷から開放されるし、その初体験だけで呪いを打ち破るだけの効果はある。

  • 久しぶりに吐いた。女は化粧と女子力で、男はナンパと口説き方で騙しあってくそつまんねーゴミため臭のする恋愛しようってか。くだらねーマニュアル本読んだのか知らねーけど、ま...

  • ワロタ。はてなで非モテが流行ってた頃に言われてた事まんまじゃん。 日本人だろうが外国人だろうが、人間の考える事は変わらないんだなあ。

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