2024-08-27

市民の目から見た箕面市長・市議選挙

めずらしく我らが箕面市(”みのお”って読むよ)がはてブに挙がってきていたので書いてみよう。完全にn=1の視点なので、他に箕面市在住増田がいたら補足よろしくね。

なお、先に増田投票行動を明らかにすると、国政では国民民主、府政では大阪維新、市政ではその時々という感じです。前回の市長選では維新候補(=現職)、今回の市長選は非現職に投票しました。

以下、これぐらいの適当感覚投票している奴もいるよということで政治家の皆様はご参考ください。

今回の選挙維新にNOを突きつけたのか

各社報道ではそのように書かれていることが多い印象ですが、明確に維新候補を嫌がった結果かと言うと分かりません。

というのは、市議選挙では維新候補が全員当選していて、トップ当選候補も含めて、比較的皆さん上位でもあるからです。

なので、シンプル維新以外の候補を欲した結果である、とは言いすぎなんじゃなかろうかとの感覚があります

もとい、そもそも現職の上島さんが当選した前回選挙を振り返ると、当時から維新を信任した結果だとも言い難いのではと個人的には思います

前回選挙では、候補者が維新共産諸派(この方は兵庫県知事にも立候補されていますね)の三つ巴でした。

お察しのとおり、無党派層からすると、ほぼ選択肢が無い選挙です。箕面は従来転勤族が多く、子育て層の人口も多いと言われているところ(恥ずかしながら詳しく調べたことはないですが)、特段共産党優位の地盤というわけでもありません。

かといって自民支持の保守層中心というわけでもなく、国政の話になります民主党の政権交代時には民主候補当選していたので、それぐらいに無党派層が中心の郊外都市なんじゃないかと思います

そして上島さんは箕面市議の出身で、市民名前と顔も知られているので、この中から1人を選ぶんだったらまあということでみんな投票したんじゃないかなあ(よく行事来賓として方方に顔を出されていたのでその意味上島さんを知っている人も多かったと思う)。

結果として8割近くの得票で当選されました。

言い換えると、仮に上島さんが維新候補でなかったとしても(無所属その他で出ていたとしても)、多分同じぐらいの得票率で当選していたと思います

今回の選挙と前回の選挙の違い

現職の対抗馬となる候補出馬しました。多分この一言で終わりそうな気がします。

今回市長選を制した原田さんもまた箕面市出身で、途中で府議に行かれて……と、経歴としては上島さんと同じです。要は、一定知名度があるんですね。また、現職より若くて、かつ若すぎない。

そして元自民なので、(議論はあると思いますが)名も知らぬ諸派候補よりは投票もしやすい。このような形で、現職候補以外の受け皿が登場しました。

現職が選ばれなかった理由(想定)
(1)市内バス路線利便性が減少した

近時の箕面市とりまく一大トピックとして、「北大阪急行北急)の延伸」がありました。大阪の大動脈である地下鉄御堂筋線、と直結している北急が、箕面まで延びてきたんですね。

延びる延びると言われ続けて何十年も延びぬまま、昨年ようやく開通したという運びでした。延伸によって箕面市内に2つの新駅が生まれ関西ローカル報道では結構取り上げられたりしました。

この延伸によって箕面さらに便利になる……という触れ込みだったのですが、いざ開通してみると、逆に不便になっていないか? と感じる状況が生まれました。

その主因がバス路線の再編(ダイヤ変更を含む)です。北急延伸前は、当時に終点兼始発駅であった千里中央箕面市の各地をつなぐような格好で阪急バス運行されていたのですが、延伸によってこのあたりの路線再編が行われました。

これによって実質的バスが減便になった地域があります北急延伸自体否定的な方はあまり見ない印象ですが、逆にバスについては不満を漏らす方は多く見られるかなあというところです。(実際、市議会でも取り上げられる程度感です。)

にもかかわらず「このバス路線利用者が少ないのでこのままだと廃止されます!」みたいなことが書かれたチラシが投函されたり、市の広報誌でも特集されたりで、日常的にバスを利用している身からすると「そんなこと急に言われてもどうしたらええかわからんのやけど」という感覚にはなります

そもそもバス運行しているのは民間企業なので、どこまで行政からの投げかけができるのかという話もあります(これは他の地域と同じ問題ですね)。ただ、上島さんも選挙期間中に「阪急へ申し入れをした」「今後改善を図るな」ど訴えておられていたところ、それやったら最初からやっといてほしかったなあとの感想は否めないのではないかというふうに思います

(2)緑が市の売りなのに緑が減少している

箕面は面積の半分ぐらいが山で占められていて(畑や田んぼもあるよ)、市としても自然の豊かさをアピールしているのですが、開発等でだんだん減っています

身近なところでは、一部道路において、車道を狭めて歩道拡張する工事が行われているのですが、それによってもともと歩道にあった街路樹と植え込みが基本的には撤去されて、アスファルトが広がるみたいな状況になっています

しか工事目的は、自転車通行レーンを確保して、歩行者自転車利用者安全を確保するみたいな話だったはずで、実際に歩道が広がった事自体は悪くないと思うのですが、この季節の日中歩くと日陰もないので暑くて仕方なく、殺風景な様子に感傷的にもなります

端的には、ここまでする必要があったのかなあという感情でしょうか。という感じで、緑をアピールポイントにしているのに、自己矛盾な行動してない? との感覚があります

といった、実生活上の不満とか不安が積み重なった結果として、それが市長権限でどうにかなるものなのかそうでないのかはさておき、別の選択肢が求められたんじゃないかなあと思いました(ちなみに上記の点は、原田さんが主張していた箕面課題に含まれるので、感覚的に同意した市民が多かったのではないか)。ほんならちょうどよく対抗馬候補がいたので投票したと。子育て層や高齢者層ではまた違った感想を抱いているかもしれませんね。

まとめると、維新から受かったわけでも落ちたわけでもないんじゃないでしょうかというのが所感でございます

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