2021-09-05

最近テレビ浦島太郎

むかしむかし、ある村に、心のやさしい浦島太郎という若者がいました。浦島さんは、NSC東京27期生です。

浦島さんが海辺を通りかかると子どもたちが大きなカメを捕まえていました。(※:専門家指導の下、安全方法で行っています

そばによって見てみると、子どもたちがみんなでカメいじめています。(※)

「おやおや、かわいそうに、逃がしておやりよ」

「いやだよ。おらたち新人ADが、演者が来る前にやっと捕まえたんだもの。どうしようと、おらたちの勝手だろ」

見るとカメは涙をハラハラとこぼしながら、浦島さんを見つめています

これはバズる。浦島さんはお金を取り出すと、子どもたちに差し出して言いました。

「それでは、このお金をあげるから、おじさんにカメを売っておくれ」

「うん、それならいいよ。この金でYouTubeを使って一儲けしよう」

 こうして浦島さんは、子どもたちからカメを受け取ると、

大丈夫かい? もう、捕まるんじゃないよ」

と、カメをそっと、海の中へ逃がしてやりました。その様子は番組公式Twitterでそこそこバズりました。



 さて、それから二、三日たったある日の事(※この間の未公開映像番組公式ブログで随時更新中!)、

浦島さんが海に出かけて魚を釣っていると、

・・・浦島さん、・・・浦島さん」

と、誰かが呼ぶ声がします。

「おや? 誰が呼んでいるのだろう?」

わたしですよ」

(このあと衝撃の人物が登場!続きはCMのあと!)



 すると海の上に、ひょっこりとカメが頭を出して言いました。

「このあいだは助けていただいて、ありがとうございました」

「ああ、あの時(※2)のカメさん」(※2:2021/8/29放送回)

はい、おかげで命が助かりました。ところで浦島さんは、竜宮へ行った事がありますか?」

「竜宮? さあ? 竜宮って、どこにあるんだい?」

海の底です」

「えっ? 海の底へなんか、行けるのかい?」

はいわたしがお連れしましょう。さあ、背中へ乗ってください」

カメは浦島さんを背中に乗せて、海の中をずんずんともぐっていきました。

取材協力:ダイビングスクール マレア東京店)

海の中にはまっ青な光が差し込み、コンブがユラユラとゆれ、赤やピンクサンゴの林がどこまでも続いています

「わあ、きれいだな。番組オリジナルカレンダー9月の写真はコレで決まり!」

浦島さんがウットリしていると、やがて立派なご殿へ着きました。

「着きましたよ。このご殿が竜宮です。さあ、こちらへ」

繋ぎコメントもしっかりしてる。さすが人気施設テレビようわかっとるやん)と浦島は思いながら、

カメに案内されるまま進んでいくと、この竜宮の主人の美しい乙姫さまが、色とりどりの魚たちと一緒に浦島さんを出迎えてくれました。

「ようこそ、浦島さん。わたしは、この竜宮の主人の乙姫です。このあいだはカメを助けてくださって、ありがとうございます

お礼に、竜宮をご案内します。どうぞ、ゆっくりしていってくださいね

浦島さんは、竜宮の広間ヘ案内されました。すかさず、照明さんと音声さんが準備を始めます

浦島さんが用意された席に座り、養生テープでバミられた位置椅子をセットすると、魚たちが次から次へと素晴らしいごちそうを運んできます

この料理のセットメニューは、来週1週間に限り「アド街を見た」でお会計5%オフになります

ふんわりと気持ちのよい音楽が流れて、タイヒラメクラゲたちの、それは見事な踊りが続きます

ここはまるで、天国のようです。そして、

「もう一日、いてください。もう一日、いてください。空待ちさえしてもらえればもっといい画が撮れるんです」

と、乙姫さまに言われるまま竜宮で過ごすうちに、三年の月日がたってしまいました。

長期ロケ吉本の安い芸人にとって貴重な食い扶持だから、という面もありました。



ある時、浦島さんは、はっと思い出しました。

(家族や友だちは、どうしているだろう?同期はもう冠番組を持っているのもいるだろう)

そこで浦島さんは、乙姫さまに言いました。

乙姫さま、今までありがとうございます。ですが、もうそろそろケツカッチンなので家へ帰らせていただきます

「帰られるのですか? よろしければ、このままここで暮しては」

「いいえ、わたしの帰りを待つ者もおりますので。

それに、テレビに出てるからとはいえ漫才をおろそかにすると他の芸人からの風当たりも気になります

 すると乙姫さまは、さびしそうに言いました。

・・・そうですか。それはおなごりおしいです。では、おみやげ玉手箱差し上げましょう」

(『玉手箱』その衝撃の中身とは!?リモコンのdボタンを押してあなたも回答!)



玉手箱?」

はい。この中には、浦島さんが竜宮で過ごされた『時』が入っております

これを開けずに持っている限り、浦島さんは年を取りません。

ずーっと、今の若い姿のままでいられます

ですが一度開けてしまうと、今までの『時』が戻ってしまますので、決して開けてはなりませんよ」

はい、わかりました。ありがとうございます

乙姫さまと別れた浦島さんは、上島さんならあの場で即開封しただろうかと思いながら、またカメに送られて地上へ帰りました。



地上にもどった浦島さんは、まわりを見回してびっくり。

「おや? わずか三年で、業界もずいぶんと様子が変わったな」

かにここは浦島さんが釣りをしていた場所ですが、何だか様子が違います。いま、そこにはFischer'sしかいませんでした。

浦島さんの家はどこにも見あたりませんし、出会う人も知らない人ばかりです。

わたしの家は、どうなったのだろう? みんなはどこかへ、引っ越したのだろうか? 

…あの、すみません。浦島の家を知りませんか?」

浦島さんが携帯YouTubeを見ていた一人の老人に尋ねてみると、老人は少し首をかしげて言いました。

「浦島? …ああ、確か浦島という人なら七百年ほど前に昼の帯番組へ出たきりで、帰らないそうですよ」

「えっ!?

老人の話しを聞いて、浦島さんはびっくり。竜宮業界の三年は、この世の七百年にあたるのでしょうか?

家族も友だちも宮迫さんも、みんな死んでしまったのか…」

がっくりと肩を落とした浦島さんは、ふと、持っていた玉手箱を見つめました。

「そう言えば、乙姫さまは言っていたな。この玉手箱を開けると、『時』が戻ってしまうと。

もしかしてこれを開けると、自分暮らしていた時に戻るのでは」

そう思った浦島さんは、もはや炎上でもいいからバズりたいと思い、開けてはいけないと言われていた玉手箱を開けてしまいました。

(このあと衝撃の展開!スタジオみちょぱ驚愕真相まであと[30]秒!)



クモクモク…。

すると中から、まっ白のけむりが出てきました。なんとか画映えするように、わざと顔に思いきりかかる形で位置を調整します。

「おおっ、これは」

けむりの中に、竜宮や美しい乙姫さまの姿がうつりました。そして楽しかった竜宮での三年が、次から次へとうつし出されます

「ああ、わたしは、竜宮へ戻ってきたんだ」

浦島さんは、喜びました。でも玉手箱から出てきたけむりは次第に薄れていき、その場に残ったのは髪の毛もひげもまっ白の、

ヨポヨポのおじいさんになった浦島さんだったのです。


「このオチはもう新喜劇くらいでしかウケんのよ!」と、スタジオノブが言いました。


おしまい

(※撮影緊急事態宣言発令前に行われたものです。)

(※本日放送内容をもう一度ご覧になりたい方は、民放公式配信サービスTVerから!)



底本:浦島太郎 <福娘童話集  きょうの日本昔話> http://hukumusume.com/douwa/pc/jap/07/01.htm

  • それはともかく、DASHに出てくる岸くんのオツムの弱さは何なの? ジャニーズアイドル歴代最下位のIQなんじゃないだろうか... 特殊学級出身なの?

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