2021-07-06

普通の人のためのパチスロ攻略法を教える

自分は今、個人投資家として8億円ほど運用している。

今朝、自分で間借りしている事務所に出社するため歩いていたところ、ふとパチスロをやっていた昔のことを思い出した。

今はもうパチスロは打たないが、自分投資を始める上で必要だった100万円ほどの資金は、パチスロから生み出した。

しかし今でも自分は、ギャンブル投資に不向きな性格であることを自覚している。

自分パチスロをやっていたのは15年も前のことなので、今は少し仕様も変わっているかもしれないが、人生を変えたいと願うすべての人に、何らかのヒントを与えられればと思い、当時の攻略法を書いてみることにする。

当時の自分の状況

当時の自分は、パチスロを初めてもう7年ほどが経っていた。

損益トントンか、やや負けていて、7年間のトータルで見れば間違いなく負け組位置していた。

投資の元手となった100万円をパチスロで生み出した。と言っても、トータルではパチンコ屋に吸われていたお金の一部を取り戻しただけに過ぎないのかもしれない。

合理的論理的な人はギャンブル確率論を忠実に実行し、パチスロでも安定して勝ち続ける。

しか自分はどこにでもいる「普通の人」だったので、合理的論理的な立ち振る舞いの出来ない負け組だった。

前置きが長くなったが、具体的な攻略法説明に入ろうと思う。

攻略ポイントは大きく3つある。

確率の高い台を18時前後から打ち始める

仕事の都合上、平日18時前後から打つことが多かった。

18時という時間サラリーマンパチスロで勝つ上ではとても適した時間だ。

夕方ごろになると、朝からパチスロを打ち、ある程度のメダルを獲得した人が、疲労用事などの理由で席を空けはじめる。18時ごろから打ち始める自分は、「その日ある程度の実績を出した台」にすんなり座ることができるのだ。

狙う台は以下の3つの条件を満たすものだ。

1.ある程度回転している台(半日くらい誰かが打っていたと思われる台)

2.REGの回数が多いなど、当たり回数と総回転数を割り算して高設定が見込まれもの

3.シマ(同じ台が並ぶ1列)の中で、1番目か2番目にBIGやREGの回数が多い台

※2.について、事前に機種ごとの機械割(出玉率)を把握しておく必要がある。高設定台はREGボーナスを引きやすスペックになっていることが多い。機械割はパチスロメーカー公式サイト公表されている。

狙う機種は何でも良いというか、限定しないようにしていた。

地味な機種も、派手な新台もすべて、設定が高そうかどうか?で打つ、打たないの判断をしていた。

負け組だった頃の自分は、休日の朝イチからパチスロを打つのが好きだった。しかし、朝イチから打つよりも、既にある程度回転し、実績のある台を18時から打つ方が成績が良いことに気づいたのは大きかった。

②打てる台がないとき勇気をもって帰宅する

1日の仕事を終えて、クタクタ状態パチンコ屋に行き、仕事ストレスを発散する。

勝てばスカーッとするし、負ければ憂鬱気持ち帰宅し、次の日も朝から仕事に向かうことになる。

パチスロで負けている多くの人がこのような生活を続けているのではないだろうか。

気持ちはわかるが、これではいけない。

自分が勝てるようになった要素の2つめは、打てる台がないとき勇気を持って帰宅するということだ。

仕事クタクタ状態パチンコ屋に入り、豪快なサウンドと積み上がったメダルを見れば、打たずにはいられない。

そうした気持ちを抑え、一度パチンコ屋に足を踏み入れ、打てる台がないかを冷静に確認し、条件に見合う台がなければ何もせず、そのまま退店するのである

※打てる台とは、先ほど①に挙げた「1.ある程度回転している台(半日くらい誰かが打っていたと思われる台)」、「2.REGの回数が多いなど、当たり回数と総回転数を割り算して高設定が見込まれもの」、「3.シマ(同じ台が並ぶ1列)の中で、1番目か2番目にBIGやREGの回数が多い台」の3つの条件を満たす台だ。

パチスロ勝ち組にとっては当たり前の話だろう。

しかし、自分のようなごく普通パチスロ負け組にとっては、入店後、何もせずに帰るなどという行動はとてもつらいことなのだ。

でも、これができるようになることが、勝ち組への大きな一歩につながるのである

当時の自分テリトリーとしていた、「出玉が期待できて上手く立ち回れば勝てる店」は3店舗あった。

まず最初に自宅から一番遠い店に足を運び、打てる台がなければ次の店に行く。

2番目の店でも打てる台がなければ、最後に自宅から一番近い店に行く。このようにして、少しずつ自宅に近づいていくようにしていた。

そうでもしなければ、もし3店舗まわって打てる台がなかったとき帰宅途中にあった第4の店、第5の店にフラッと入ってしまうかもしれないからだ。

自宅から一番近い3番目の店でも打てる台がなければ、「帰ってテレビでも見るか。」と、寄り道せず家に帰るのだ。

打たずに家に帰っても、もんもんとしてしまうのがギャンブル中毒の症状だ。しかし当時は、「良い台がなかったのだから打たずに帰って正解。」と、何もせず自宅に帰った自分を誇らしく思うようにしていた。

パチスロを打たずに家に帰れば当然、勝つことはできない。が、負けることもない。

そして負けることがなければ、気持ちは穏やかだ。

店を3件はしごして、打てる台が1つもないということもたまにはある。

そのようなときには、無駄資金を投じることなくまっすぐ家に帰る勇気を持とう。

心理的な優位を保ち続ける

最後ポイントが一番重要だ。

当時、1日の軍資金は2万円としていた。

今はどうかわからないが、当時は2万円あれば大抵、一度は当たりが引けた。

2万円というのはその程度の資金量だ。

ここからは、パチスロ勝ち組からすれば非合理的・非論理的なやり方になる。

しかし、自分のような普通の人の性格には、このやり方がとても良い結果につながった。

ポイントは、「その日、気分良く家に帰る。」ことを第一目標にしていたということ。

言い換えると、「負けなければ、おのずと勝ちになる。」ことを大切にしたということだ。

高設定と思える台を確保したら、1日の軍資金2万円を使ってパチスロを打ち始める。

何も当たりが引けずに2万円が溶けたら、ため息を吐いて帰路につくだけだ。

ただ、決して追い銭はしない。これは徹底した。つまり、1日の最大損失額を2万円に抑えるようにした。

次に、軍資金の2万円以内で当たりが引けて、その後も順調に当たりを重ねたときは、当然閉店まで粘る。閉店まで出玉が止まらず、18時から打っても5万円以上のプラスになることもたまにはあるはずだ。

しかし、最も多いシチュエーションは、何度か当たりを引いても、その後、途中で当たりが引けなくなり、手元のメダルが減り始めることだろう。

このとき自分が徹底した行動が「投資額を回収することを最優先にする。」ということだ。

ここが、勝ち組にとっては理解できない非合理的・非論理的な部分である

例えば、2,000円で当たりを引き、ある程度メダルを積み上げたは良いものの、その後当たりがピタッと止んで大ハマリした場合。このような時は、今のメダルを換金すればいくらになるか?を計算し、投資である2,000円分のメダルを残したところで、負けを認め、2,000円分のメダルを換金するようにしていた。

パチスロ経験からすれば、2,000円分の少量のメダルを換金するなど、アホらしい行為だと思えるだろう。

「換金するぐらいなら、全部飲まれから止めるわ。」という意見が大半だと思う。

しか自分からすると、メダルを換金せず最後まで打ち続けて飲まれたら、その日は2,000円の負け。気分悪く帰宅することが確定する。最悪の場合心理的に追い込まれて全部飲まれから追い銭をやってしまいかねない。

逆に、負けないことを最優先にし、2,000円分でもメダルを換金すれば、その日は1円も負けることなく気分良く帰宅することができる。

この違いはとても大きかった。

別のシチュエーションについても述べておく。

仮に初期投資15,000円で当たりを引いて、6,000円相当のメダルを獲得したものの、その後それが全部飲まれたら、追い銭はせずに退店する。「今日は15,000円の負けで済んだ。5,000円手元に残って良かった。」と考える。

仮に初期投資15,000円で当たりを引いて、その後2~3度当たりが続き、2万円分のメダルを獲得したとしよう。このようなときは、これまでの出目から「この台は高設定ではない。」と判断した場合は、5,000円の勝ちで勝ち逃げ。「今日は5,000円も儲かった。これで十分。」

まだ設定の判別がつかない場合や、ある程度の高設定が期待できる場合は、獲得した2万円分のメダルのうち、5,000円分だけゲームを続け、メダルが残り15,000円分になった時点で換金してプラマイゼロで退店。「初期投資がかさんだが、プラマイゼロで逃げ切れてよかった。またチャンスはあるはずだ。」

座った台が例え設定6っぽかったとしても、負けないことを最優先に考えて立ち回った。

そして、ときに2,000円程度の少額で当たりを引き、その後も連鎖的に当たりが続いたときに、大勝し、収支が大きく上向くという流れで利益を積み上げていった。

これが自分のやり方である

もちろん、一度席を立ったら他の台にははしごせず、退店する。

18時を大きく過ぎてからゲームは、閉店時間を考えると不利になるからである

引き寄せの法則」というものがあるが、常に自分を気分の良い状態に置いておくことが、運を引き寄せるのだ。

引き寄せだ。運だ。というと論理性に欠けるので、現実に置き換えて説明するとこうだ。

心理的に追い詰められることなく、心理的な余裕を保つ行動をとることで、次回以降のゲームにおいて冷静な判断を続けることができるようになる。

ギャンブル中毒者は冷静ではない。

ファイナルファンタジーでいう「バーサク状態」のようなものである

冷静ではない彼らはいつも、足元をすくわれてカモにされる。

ギャンブルとはそのような仕組みになっているのである

今、自分個人投資家として生計を立てているが、ギャンブル投資のどちらも「冷静でない人間から冷静な人間への富の移転」によって成り立っていると思っている。もしかするとこれは、日常生活ビジネスシーンなど、あらゆる局面共通することかもしれない。

からこそ、すぐに冷静さを失ってしま自分のような人間は、たとえ非合理的・非論理的と言われようとも、心理的な優位を保つことを第一に考えるべきなのである

ギャンブル中毒者は冷静でないからこそバカのように見えるだけであって、冷静であればどこにでもいる普通の人なのである。逆に言うと、どこにでもいる普通の人は、冷静さを失えば誰でもバカになってしまうのである

補足

最後に3つほど、パチスロで勝つ上で基本的な内容を補足しておく。

1.不人気店で打たない

当時の自分コミュ障だったので、客の少ない、がら空きのお店でパチスロを打つことに居心地の良さを感じていた。

しかし大抵、客が飛んでいる店は「出さない店」なので、そうしたお店で打つ価値はどこにもない。

勝つためには、上手く立ち回れば間違いなく勝てるだろうという人気店だけを厳選すべきだ。

2.回転数の低い台で打たない

18時からパチスロを打つ場合、回転数の低い台を狙ってしまう。これも負け組の発想である

言い換えると、処女の方が魅力的に見える。まだふたが開いてない箱の方が、何かすごいものが入っているのではないかとワクワクする。この考えは捨てよう。

パチスロで勝つためには、ある程度回転していて、実績が出ている台を狙う方が確実だ。

負け組だったとき自分は、回転数の低い台が持つ「隠れた魅力」に惑わされ、積極的にそうした台を選んでいた。

しかし、当たり回数が多く、総回転数が多く、当たり確率が高い台を18時から打つようになり、勝率が飛躍的に上がったのである。これは合理的に考えれば当然の話だが。

3.収支管理の徹底

日付、投資額、回収額などの基本的な収支くらいは管理しておこう。

勝っているのか負けているのかすらわからない状態ではどうにもならない。

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