2020-09-04

PERACON2020の惨状を見て底辺専門学生を思う

今年のペラコンはひどい。

オープン参加になってどこかの専門学校課題にしたのか、ゴミみたいな、企画書の体すらなしていない紙切れがわんさか。

こんなのプリントアウトして持ってこられたらその場で紙ヒコーキにするレベル

こりゃゲーム神様が「業界から消えろ」って吠えるのも無理ない。

で、それを見た専門学生さんたちは「業界人たちは若者に厳しすぎる」と萎縮気味。

うーん、どっちの気持ちもわかるなあ。

試しにペラコン関連のツイートをしている学生さんらしき人たちのプロフツイートを見て回ったら、みんなゲーム好きだねーって印象。

プロフィールにゲームタイトルを羅列して、好きなゲームはこれです!みたいなアピールが多くて多くて。

まあ、わかるよー。

ゲーム楽しいもんね!

プラ2楽しいもんね!!

ただまあそんな出来損ないの企画案に「業界から消えろ」って有無を言わさず突っ放すのもかわいそうな気もするので、クソみたいな底辺ゲーム専門学校からゲーム会社就職してなんとか20年以上生き残ってる自分から底辺な専門学生さんアドバイスしてみようと思います

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(1)まずはゲームをやめよう

君がゲームで遊んでいても「ゲーム会社に入りたい」という目的には一歩も近づかない。

入れてもデバッグアルバイト関の山だ。

プログラマーを目指すならゲームをやめてコードを書こう。

デザイナーを目指すならゲームをやめてペンタブを動かそう。

プランナーを目指すならノートアイデアを書き溜めよう。

でも、ついついゲームを遊んで時間を食いつぶしちゃう

そんな君はゲームを作るよりもゲームで遊ぶのが好きなんだ。

残念ながらゲーム会社には入れない。

でも大丈夫、いまはゲームプレイ仕事にすることもできる。

ゲーム会社に入ることは諦めてプロゲーマーを目指そう。

来年から親に頼み込んでプロゲーマー専門学校に入れてもらうんだ。

瓶の中で船の模型を組み立てられるくらいの根気があればきっとプロゲーマーになれるはずだ。

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(2)努力をやめよう

大好きなゲームをやめて、頑張ってコードを描く、頑張って絵を描く、頑張ってアイデアをためる。

それがまず第一歩だ。

で、しばらくして一息ついたときに「あー、俺・私、頑張ってるなー」と思った君。

残念ながら君もゲーム会社には向いてない。

努力してゲーム会社に入れたとしても数年でドロップアウトして他の仕事をしているだろう。

基本的ゲーム会社で働いている人は「モノ作り」が好きだ。

そこに「頑張ってる」という意識はあまりない。

もしいまゲーム会社で働いている人が君と同じ立場だったら寝る間も惜しんで作業を進めてるだろう。

なぜなら「モノ作り」が好きだから

有名なスポーツ選手小中学生から「何を頑張ったらいいですか?」って聞かれたら

「そのスポーツを好きになってください」って答えるだろう?

ゲーム作りを好きになる才能」がある人は頑張ろうと思わなくても頑張れる。

ゲーム作りの才能」があるかないかは、その後の問題だ。

自身を省みて「やっぱり自分ゲームで遊んでる方が好きなのかも」と思った君。

君も残念ながらクリエイター側ではなくプレイヤー側だ。

でも大丈夫、いまはゲームプレイ仕事にすることもできる。

ゲーム会社に入ることは諦めてゲーム配信YouTuberを目指そう。

1円玉ドミノギネス更新するくらいの根気があればきっと有名なYoutuberになれるはずだ。

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(3)作りきろう

ここまでたどり着いた君はクリエイターの素質がある。

ゲーム会社はもう目前だ。

そんな君は、作品製作学校課題に取り組んでいこう。

プログラマーコースの君は、よく言われることだが作品を完成させることが重要だ。

夢で広がった大風呂敷はきれいに畳んで、現実的に作れるものを作っていこう。

最初はまんまテトリスコピーしてそれに1アイデアプラスするくらいのレベルでもいい。

個人的にはチーム製作ではなく、かつミドルエンジンを使わないC/C++スキルを磨いたほうがいいんじゃないかとは思うけど、今はそんなご時世でもないのかな。

デザイナーコースの君は、引き出しを増やそう。

いつまでもファンタジーキャラクターばっかり描いてないで、おっさんや婆さんも描くんだ。

人物を描いたら背景も描くんだ。自然物を描いたら人工物も描くんだ。

2Dで描いたら3Dもやってみるんだ。

苦手を克服して得意なものを伸ばしていこう。

プランナーコースの人は、、、よし、居ないな。

おそらくみんな「自分ゲーム作りが好きなんじゃなくてゲームプレイが好き」って気づいて、プロゲーマーになる準備を始めているはずだ。

あのペラコンの惨状を見ればわかる。

もし「そんなことはない!俺・私はゲーム作りがしたいんだ!」っていうプランナー志望の人がいるなら、逆に聞きたい。

なんで君はプログラムもデザインも捨てたんだい?

ゲーム作りに貢献できる強力な武器なのに。

プランナーコースが掃き溜めなのは自分経験からもわかるし、有名な鈴木みそ先生の「オールナイトライブ」(ゲーム専門学校から見た風景)が真実だ。

ペラコンの惨状がすべてを物語っている。

でも、もし、そんな掃き溜めにも本気でゲーム会社を目指しているやる気のある生徒さんもいるのなら━━━━。

個人的には以下のアドバイスを贈りたい。

ツクールでもスクラッチでも何でもいいからとにかくゲームを作れ

ゲーム作りへの情熱はあるんだろう?プログラムは捨てたくせに。

だったら、どんなツールでもいいから1個でもゲームを完成させろ。

「僕の壮大なゲーム企画スクラッチじゃ表現できない?」うるせーばーか

ストーリーを考えるのが好きならゲームブックを作れ

ゲーム作りへの情熱はあるんだろう?デザインは捨てたくせに。

だったら、プロットや設定だけで満足する中学生卒業してゲームに落とし込め。

パルスファルシのルシがパージコクーンでもいいから。

紙と鉛筆がありゃできるぞ。

企画書は、、、頑張らなくていい

そもそも、君たちが考えるアイデアプロが「おおっ!」ってなることは殆どない。

企画書アイデアよりもプレゼン能力重要になってくるし、恐らく君たちを教えてる学校先生もその能力は低い。

ぶっちゃけペラコンみたいにペライチでまとめるのはゲーム会社で働いてるプランナーでも全然できない人もいる。

とはいえ、壮大な20ページにも及ぶ企画書は、そこに注ぐ情熱印刷する神も無駄だ。

とにかく企画書を書くときはページ数を抑えるんだ。

多くても5ページ。だらだらと設定を書いてる時間があったら別のネタを考えろ。

この「企画書のページを削るスキル」はゲーム会社に入ってから身につけても遅くない。

それよりもネタを出せ。

そしてそれをどう相手に伝えるかを考えろ。

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とまあこんな感じ。

プランナーコースの人へは厳し目です。

よく言われるけど「ゲーム好き」かどうかよりも「ゲーム作りが好き」かどうかが重要で、前者なのにゲーム専門学校に居てカスみたいな企画書ペラコンに参加した人はゲーム配信Youtuberを目指しましょう。

結局「業界から消えろ」が「ゲーム配信Youtuberを目指せ(どうせ無理だろうけど)」に変わっただけでした。

まあ、才能もやる気もない人に「業界から消えろ」って諭すのは、結果的には本当の優しさだったりもするんでしょうね。

  • 業界人っぽいから質問いいですか? とあるゲーム会社でプログラマーで内定は頂いたんですけどゲーム作る方ばかりやってきて、プレイ経験やゲームのインプットが不足している、なん...

    • 乞食は死ね

    • 自己完結できて偉いからそのまま頑張って。 学生のうちに学生用クレジットカードを作って使っておくと信用情報が積み重なって手数料無料・割安の分割ローンが通りやすくなって良いP...

    • 質問と言いながら、言いたいことだけ言って答えも聞かずに去ってくの、怖すぎる。 自分の会社にはきて欲しくない。

    • ゲーム会社に勤めると「俺もうゲームあんまりプレイしてないわー。やっぱり作る側に回っちゃうとね~」みたいなことドヤ顔で言う人山ほどいるけど、そいつらは(特に企画に関して...

    • 乞食は死ね ← いやお前が死ね

  • 3Dモデリング好きだからいっぱいモデルつくるゲーム業界行ったみたいな人以外は基本的に不要だと

  • PERACON は論外だけど、今年の CEDEC があんま良くなかったな。 特定の企業に偏ったセッションに正直3万弱も払う価値はないわ 来年は参加しないかもなー

  • 実はこの増田は遠藤本人なのでは・・・?

  • 元増田です。 誰か言ってますがゲーム会社に入ったらゲームをプレイしなくてはダメです。 それは仕事としてです。 「作る側だから遊んでない」とか言う人はインプットがどこかで止...

  • 元増田です。 誰か言ってますがゲーム会社に入ったらゲームをプレイしなくてはダメです。 それは仕事としてです。 「作る側だから遊んでない」とか言う人はインプットがどこかで止...

  • https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/1275813.html また増田が勝ってしまったようだ。

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