2019-12-01

食い尽くし系の感覚

何の役にも立たないけど、食い尽くし系の感覚が突然舞い降りた瞬間があった

食い尽くし系旦那の話を見かける度に、こんな人が本当にいるのか?と正直信じられなかった

今まで生きてきてそんな人間に会った事がないし、その事を指摘しても話が通じないなんて宇宙人か?本当に大人なのか?と意味がわからなかった

でも先日、本当に突然、旦那の分までひたすら食い尽くしたくなる衝動に駆られた

前提としてうちは見合結婚した新婚一年

見合だけど旦那が物凄く私のことを気に入ってくれて猛アプローチしてくれた

一年普通恋人同士のように付き合いながら結婚準備をして入籍

今まで付き合ったどの人よりも大事にしてくれるし、家事が得意だし、女友達より女心がわかり気遣い半端ない人だったので

もうこの人を逃して幸せ結婚はできない、この人なら夫婦生活子育てもなんの心配もないと思ってプロポーズも快諾した

旦那大事にしてくれる分、私もいまだかつてないほど気を遣って居心地のいい家にしようと努力してる

しか旦那相手だとそれが全然苦ではなかった

そんな旦那でも私側からすると所謂恋愛結婚ではなかったから、恋してるとかそんなトキメキはなかった

トキメキやらドキドキやらそんな物より大事な人が見つかったんだと思ってたし今でも思ってる

結婚してからに限った事ではないけど、私はこれまでの元彼の夢をちょくちょく見る

その時好きな人、その時の彼氏の夢なんかほぼ毎日見てた

でも旦那の夢はこれまで全く見た事がない

見てるのかもしれないけど覚えておらず、旦那の横で寝ながら前々彼氏デートした当時の夢なんかを見て目覚めるとなんとも言えない罪悪感に陥った

元々異性交遊に関してはかなりの潔癖症だし浮気したりすることはあり得ないけど、旦那には恋してない事が自覚されて勝手ながら悲しくなったりしてた

で、先日、仕事ストレスマックスでかなり疲弊して帰宅した

旦那が気を遣ってくれて家の目の前のファミレスに行ったんだけど、とにかく旦那が頼むもの片っ端から食い尽くしたい衝動に駆られた

これまでそんな欲求家族にすら湧いた事がないし、そもそもそこまで食に拘る人間でもない

その時はそこそこの空腹にも関わらず、旦那の皿が来るたびに一口ちょうだいと言わずはいられなくて

3口目くらいでもうこれは異常だと自分でも焦りを感じて、化粧室に逃げ込んだ

職場の人から電話がきたから先食べてて!と言い訳メッセージを送って旦那がそれなりに食べ進み私の料理がきたころに化粧室から戻った

それでも自分メインディッシュより旦那のあと一口程度のライスが食べたくて仕方なく、なんとか気力で抑え乗り切った

長々書いてしまったけど、結論から言えばその瞬間旦那の事がファミレスウェイトレスより空気のような存在に思えていた

目の前に“自分自由にしていい範疇の”食べ物があるのにその権利空気のような相手に明け渡す意味がわからなかった

私が食べれるものなのになぜ我慢しなきゃいけないのか、先に相手の物を食べなきゃ私の取り分が減る、取らなきゃ

みたいな本当に頭のおかし状態になってた

食い尽くす瞬間の人間って、そこにいる相手の事を本当に環境映像とかBGMとか、そこまで背景的にしか考えてないのかもしれない

その行為をする事でその瞬間相手が顔を蹙めようと、相手が“自分のものである事に変わりはなくて、嫌われるとかなんだとか自分自分の所有物に対して思う事ではないし、みたいな感覚なんだと思う

長ったらしい文章から分かる通り私も発達グレー

食い尽くし系は相手自分の所有物やどうでもいい存在と思ってるか発達傾向の現れかその両方かなんだろうな

そうじゃない、例えば成育環境に由来するものとか別パターンの食い尽くしもあるかもしれないけど

幸い旦那には気付かれずに済んだし、その後同じ発作も起こってない

旦那とはずっと仲良く暮らしていきたいし誰より尊敬してるし一生夫婦でいたいので

自分があの時と同じような状況にならないようストレスマネジメントを徹底しようと思う

私も自分が食い尽くし“系”とは思いたくないですし、あの時限りと信じたいです

でもずっと不思議でならなくて、大事家族に対して意味がわからないと思っていた食い尽くし系の感覚自分自身がなった事で、ああこういう感覚なのか!すごい、ここまで相手人権無視してるからできる所業なんだ!

と、そのメカニズム?というか心境ががわかった瞬間だったんです

これに更にマウンティングとか相手への悪意まで乗ってきたら本当に心底最低な食い尽くし系の出来上がりなんでしょうね

以前と違って意味わからんとはならず、ああ、あういう感覚なのね、理屈だけはわかるわ、といった気持ちです

そんな気持ち理解してしま自分がしぬほど嫌ですし、再発からの常習になってしまったら舌噛んでしにたいです

潜在的には、こんな気持ちが湧くような感覚旦那の事を考えてるかと思うと本当に最低だなと思います

どんなに夫婦関係が長くなっても、あの時のような感覚旦那に接することだけは一生ないように自分を律していきたい

まず私たちテーブルに運ばれる料理=全て私が食べていいものという認識になって

旦那相手にその自由にしていいはずの料理を「一口もらっていい?」と断り入れることすら理不尽に感じました

なぜ私のものなのに私が好き勝手自由にできないんだ?というイラつき

それを抑えるためにも化粧室に逃げ込みました

2人分が私のものなのに、こちらが旦那の分を確保しなければ旦那侵食されてしまう!阻止しなきゃ!みたいな

(なお私のオーダーが旦那に取られるという頭は当然なく、これは私が安心して食べれる私だけの分)

もちろん頭では自分感覚おかしい事はわかってるので、意味わからん独占欲と理性のせめぎ合いでした

こう書くとジャイアニズムの境地に感じます

そう言えば先日、会社忘年会ビンゴゲームで同僚のAさん(美人で可愛くてアラフォーだけど社内のアイドル可愛い物好き)にキュートぬいぐるみが当たりました

Aさんは喜んでぬいぐるみを持ち帰ったのですが、それを自宅で発見したAさんの次女(15歳)がすかさず「かわいい!これ私のだよね!」と言ったそうです

Aさんの家には自分の手でそれをゲットしたAさんも、同じくぬいぐるみが好きな長女(18歳)もいるのに

家にあるもので可愛くて欲しいものは当然私の!と言えてしま女子力末っ子力にびっくりしました

それに近いものだったのかなあと今なら思います

家族自分を取り巻く環境の一部、自分主人公家族のもので欲しいものは当然に私のもの!と言う

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