2018-11-03

退職しました

近年、転職した時に退職しましたブログを書くのが流行りのようなので書いてみる。

転職しようか悩んでいるシステムエンジニアの人がいたら参考になれば。

ということで当方システムエンジニア歴約20年のおっさんだ。

ずっと小さいベンチャー企業渡り歩いているせいで、インフラからバックエンドからフロントエンドからなんでもフルスタックでやってきた(人がいなさすぎてやらざるを得なかった)。

近年は自分も開発しながらマネジメントもするプレイングマネージャだった。

社名を出す勇気はないので出さないが、まあまあ有名なWebサービスをやっている非上場企業から、ある業界で手広くいろいろやっている一部上場企業転職した。

2社の業界は全く違う。

社員数、年商10倍くらいになった。

年収現状維持で変わらずに転職したのだが、これは自分にとってかなり上出来。

というのも前の会社が小さいベンチャー企業で、CTO的な立場役員に気に入られていたこともあって、相場よりも大分高い給与をもらっていた。

なので、中規模以上の企業基準ではこの年収では無理ではないかと考えていた。

というか実際それが理由で最終選考で断られた別の中規模企業もあった。

「当社基準で考えると希望年収が高すぎる」と。

元が小さい企業というのも、大中規模企業への転職には足かせになった。

小さい企業のため、チームがせいぜい10名程度になるため、「PM経験あります!」とアピールしても、「10名程度じゃね〜」と軽く見られて響かないのだ。

エージェントを使って転職活動したのだが、そういうことはやる前から予測していたので、ダメ元で大中規模の有名企業を受けてみて、ダメなら有望なベンチャー企業を受けてみる、くらいに考えていた。

そしたら運良く経験スキルセットがぴったりハマる企業タイミング良くみつかり、1次面接でほぼ内定な感じでさらりと決まった。

で、なぜ大中規模の有名企業を志望したかというと、小さいベンチャー企業疲れたのとそろそろある程度安定した環境で働きたくなったからだ。

小さいベンチャー企業は本当に波が大きい。

上手くいっているときは高級ホテルで盛大なパーティー開いちゃったりするくらい羽振りが良いが、ちょっとつまずくとすぐ単月で赤字決算になる。

大体主力業務1本でやってるから、その一つコケると会社全体が存続の危機になってしまう。

そうして経営危機を迎えると、「ここままではダメだ!会社に変革を!新しいことに挑戦しよう!」と会社空気がなるのだが、「そうはいってもこれ以上悪くしたくない」という役員保守的気持ちも働いて、結局「失敗しないように挑戦しろ」というそれってつまり挑戦じゃないよねこれまで通りってことだよねっていうがっかりな指令がでて、やる気のある社員モチベーションを下げる。

そうなるとスキルとやる気のある社員から抜けていくのは自明の理だ。

私もその一人だ。

前の会社上層部営業チームが占めているせいで、売上至上主義会社だった。

そのため、ユーザビリティシステム堅牢性などは全く関心がなく、10年前のシステムが現役で動いているような有様だ。

少し前まではそれでもなんとかなっていたが、近年になりついにユーザGoogleに見放されてしまった。

システム革新して良いサービス提供する競合他社に取られ始めたのだ。ユーザSEOも。

役員SEOコンサルを使ってシステム的に小細工すればSEOは取り返せると信じているようだが、それは10年前のSEO対策だ。

下手なことをするとスパムと見なされてもっと悪くなるよとは伝えはしたが、適当にいい加減なことを言うSEOコンサルを盲信していて、聞く耳は持ってもらえなかった。

そんな会社だが、ある程度自由やらせてくれる風土もあったので、俺が担当しているところはどんどん勝手に新技術を取り入れていった。

事前に確認取るとOKでるのに時間かかったり、NGになったりするので、本当に勝手に作って、事後報告してた。

AWS上でReact+RoRWebアプリを立ち上げ、ElastiCache、ElasticSearchなどなるべくAWSサービスを使ってクラウドネイティブで動くようにした。

APIAPI GatewayLambdaサーバレスで動くようにした。

AWSに関して教えてくれる人は社内にはもちろんいないので、全て独学で習得した。

この行動が良かった。

この経験のおかげで、今回の転職ができたのは間違いない。

もし前の会社会社に言われた仕事だけしていたら、今頃どこにも転職できないしょうもないおっさんエンジニアになっていただろう。

からベンチャー企業への転職を考えているエンジニアは、いつまでもそこにいれるとは思わないでほしい。

そしていつでも転職できるように武器を持ってほしい。

会社エンジニアとして成長できる機会がないのであれば、自分から作っていかないといけない。

そして、会社方針自分の考え方が一致していることはとても大事だ。

それが違うと、経営危機の時に頑張ろうって気になれない。

転職するとき面接は、受けるこちらも会社査定する場なので、その辺も良くみてほしい。

転職する気がない人もたまに転職活動してみるのを薦める。

業界全体において今自分がどの位置にいてどのくらいの価値のある人間なのかわかるからだ。

まず職務経歴書を書いてみてほしい。

「俺の職務経歴書、魅力薄っ!」って自身で感じたら、会社生き方を変えるべきだ。

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