はてなキーワード: おさるとは
「いってくるよジョージ」と, ジョージよりもずっとおおきなドアをひらきながら,
なかよしのきいろいおじさんがいいました。
おじさんはいつもおひさまがのぼるころに, どこかにでかけていきます。
おじさんはかかさずでかけます。
きっとおもしろいことがあるにちがいありません。
いつもならおじさんをみおくったあとは,
だいすきなこうさくをするじかんですが,
いまのジョージはおじさんがどこにいっているかがきになります。
<中略>
ひと, ひと, ひと…みわたすかぎりいっぱいのひと!
みぎにもひだりにもひと, ながれていくひと, ひと, ひと…。
ジョージはこうえんでみたアリのぎょうれつをおもいだしました。
たくさんのひとたちが, おおきなハコのなかにはいっていきます。
もうひとでいっぱいなのに, おしておされてはいっていきます。
あのハコのなかにはなにがあるんだろう?
きいろいおじさんもなかにいるのかな?
すこしなやんだあと, ジョージもハコにはいってみることにしました。
<中略>
「はぁ,はぁ… ちいさなおさるさん、ふまれないようにきをつけて!」
ひととひとにはさまれて, ちゅうにういているおんなのひとがジョージのしんぱいをしてくれます。
どうしてみんなハコにはいるのでしょうか。
あんなにだいすきなおじさんも,
こんなにたくさんのひとがいてはみつけるのはむずかしそうです。
ジョージはおうちにかえりたくなってきました。
<中略>
「ジョージ, きょうはだいぼうけんだったね」
きいろいおじさんにだきかかえられながら,
ジョージはきょうあったできごとをおもいだしていました。
きいろいおじさんによくにた, みどりのおじさんとあったこと。
でぱーとでたべれないリンゴをかっていたロブおばさんのこと。
おじさんはそういうと、ジョージをやさしくベッドにねかせて,
へやのでんきをけしました。
まぶたがどんどんおもくなります。