10年くらい勤めたメーカーだが、最近2年くらいはずっと転職が頭に浮かぶような状況で過ごしていた。
管理職でもないし当然管理権限もないのに裁量労働制というただ待遇が悪くなっただけの制度に同意しないといけない。
しかしいつまで経っても周囲含めて80h超/月の残業続き、深夜の呼び出し、休日出勤は当然。
業務は増えるのに人は増えない。
異動・転勤の頻度も高く家庭環境にとって辛いことばかり。
これはもう無理と思い転職活動を始め他メーカーから内定をもらった。
またメーカーかよ!って思うかもしれないが、ジャンルは違うしメーカーで技術やってるとメーカー以外では年収も上がらないものだ。
とはいえ、私の配属先では予想外に雰囲気はよく技術的にもおもしろい内容もあって
怒られても進歩の実感もありそれなりに生きていけそうだなと感じた。
ただ、入社同期の話はなかなか酷い話が増えてきた。
ブラック企業を絵に描いたような話が社内で多発していることを知った。
残業代は月20時間までとか工場を見る人たちは揃って長時間労働・深夜呼び出し・休日出勤の話。
そしてちょくちょく精神が病む人、辞めていく人が出てきた。
そして私も例に漏れず、配属先の日々も呆気なく終わりあっさり転勤。
そこから私も工場側へと変わった。そこからは同期の話が自分に降りかかることになった。
工場の現場の技術的な仕事をしたが、工場は24時間稼働なので当然トラブルはいつ発生するかわからない。
現場の人間は責任持てないから、とすぐ大卒以上の人たちへ電話をかける。
電話だけで済むこともあるがそうなるわけもなく結局出社がザラ。
家にいる子どもが小さいのにこんな労働環境でやっていけるわけがないと思い心が折れた。
そういった労働環境を想定せず家を選んでいた。
「お前工場近くに引っ越せよ。自腹で」
と脅しのようなことを言われた。結局引っ越さなかったけど。
やれる範囲でやっていこうと思うこともあったが仕事以外何もできないような状況になり始め
私があまりにいないぶん妻へ育児の辛さが集中するなど自分以外への影響が大きくなった。
私も私で子どもの見れるときはだいたい寝顔と夜泣きで身体がおかしくなるかと思った。
でも上司含めた会社側は各家庭は無視し続けるように仕事しろというスタンス。
理由は「今までみんなそうやってきたから」ということで、法律は無視。
と思い、退職以外ないと決意した。
一応最近は働き方改革の名の下、本社通達で改善しようと展開が始まったが
実際は単に声掛けしているだけであとは勤務時間管理(PCの電源ON時間)の入力で過小申請してその場凌ぎの途中。
その流れに逆らう話で、世間の検査不正の影響を受け不正がないよう各部署のチェック項目や管理フローが雪だるま式に増えていき実態としては労働時間が増えるというおかしな状況に。
今まで適当だった(不正とまではいえないが正確な検査になってないとか管理体制がザルだったりとか)ツケが今の現場に回ってきているのだが、上司らはお前ら頑張れみたいな態度。いやいや君たち偉そうなこと言えないでしょって話。
あとは、意識高い系の言い方をするとキャリアパスとして成長を感じられない。
全然技術的な業務でもないし、あまり頭使わないような業務が多く自分の進歩が何も感じられなかった。
工場でやることも限られているし、外との接触もあまりなく閉鎖的。会社に最適化された人間にしかなれないと思った。
当然、「この会社がなくなったときどうするの?」と不安にもなる。
加えて、周囲の管理職の人たちを見ててもああなりたいとか尊敬できる人が本当に一人もいない。
もう少しまともな人がいないの?って思う。最初の配属時はもう少しマシな人がいたはずだが、そういう人に限って辞めていく。
ここまで書いてアレだが。
この会社は知名度もそこそこある大規模なメーカーのはずなのだがなぜだか社会から労働に関して御咎めがないのが不思議。
一方、若手の退職は増えるばかりで同期に限らず自分より若い人が続々と辞めている。
ついでに中途で入社した人も1年足らずで辞めたりする。
社内でも
と言われたりもするが、そうだとしても今の業務は二度とやりたくないのは変わらないしそれは結局自分で確かめたい。
しかしまあ同じなのが本当だとしたらメーカー含め日本で働くことすらダメなのかもしれない。