2016-11-02

中学生性犯罪者にされた人生


中学生の時に彼女がいました。

の子をA子だとしましょう。

単位で続いていたし、そこそこ仲良くやっていたと思います。ぼくはA子のことが好きで、時間があれば一緒に会っておしゃべりしたり、まぁ、多感な時期ですからいろんなことをしたりしてました。

あの時までは。

中学生3年生の初夏あたりで連休明けだったと思います。詳しくは覚えてません。

それなりに校区が広い中学校だったのでA子とはメールで連絡を取り合ってました。

その連休、ぼくはそれをサボったんですね。理由部活動がとても忙しかたからです。県大会上位校でしたし、もう毎日練習があったんですよ。その連休練習試合とかたくさんあって疲れてしまって………。

連休明け月曜日、確か3時間目の移動教室終わりだったと思います

クラスのチャラい男子がこっちに来てぼくに聞きました。



「おまえ、A子レ○プしたってマジ?」

???

と素で言ったのはこれが初めてでした。

え、なんで?

確かにやることはやったけど、同意の上だし?

(後から調べましたが、大抵の都道府県青少年なんとか条例未成年同士の同意の上の性行為はセーフとかなんとか)

もうどういうことかさっぱりわかりませんでした。

ぼくは聞き返しました。

「え、それ誰から聞いた?」

「みんな言ってたで。」




なにコレ

テンパってるぼくを見て人が囲みました。

マジでやったん?」

変態かよ」

「うわー、無理やりとかないわ」

待って、彼女に関することでやらかしたと言えば、ぼくは2,3日メールしてなかっただけだ。なんでこうなってる。

クラスメイト執拗質問が続きました。

廊下だったからか人がさらに集まり、隣のクラスからも人が来て、さら女子も増え、

「あの噂マジやったの?うわー」

非難言葉を浴びせられ、囲まれて、もう気が狂いそうでした。

なんとか授業が始まったので一旦難を逃れましたがそれもつかの間、昼休みに囲まれました。


真偽が本当にわからない。どうなってる。何が起こってる。

ぼくはやってない。

その一言を簡潔に告げて教室を抜け出しました。





逃げてるとそこには話の合う友達がいました。

彼はぼくがA子と付き合ってたことも知っている。

あ、助けに来てくれたんだな。

そう思いました。

その友達と当たり障りない話をしつつぶらぶら歩いていると、

彼が言いました。





「おまえ、A子と付き合って"た"だろう」

「俺、A子と付き合ってるから

「昨日も"やった"」

膝が崩れ落ちそうになりました。

わかってしまいました。

ああ、ぼくは二股かけられてたのか。

何が原因かわからないけどフられたのか。

フる時に理由付けるためにレ○プしたと話したんだろう。

それが伝わって……今こんなことになってるんだ。

震える声で、「そうか」しか言えなかった。


A子が来ました。

その友達だった奴と手を繋いで何か喋ってた気がします。

覚えてません。







教室に戻ったら大変でした。

そう大きくない中学校でしたから学年全体が知ってしまっていました。

まれ質問非難の嵐でした。

ぼくは、レ○プはしてない、その一点を強調しました。

信じてくれる人は、ごく一部の親友を除いていませんでした。

こうして、ぼくのあだ名は「やり○ン」もしくは「レ○パー」になりました。

教室に入れば「やり○ンが来たぞー!!」と誰かが叫びまれ非難され、机の上は毎日チョーク落書きされ、女子お茶をかけられました。体育の授業では整理体操のペアもおらず、修学旅行自分一人の班が作られ、すれ違う下級生にどつかれ卑猥で劣悪な言葉を浴びせられました。


イジメ、でしたね。

多くの中学生にとって、学校が全てという認識が強いでしょう。

その学校イジメられてる。辛い、もういやだ。

死のうと思いました。

7階に住んでたので窓から降りれば一発で死ねます

窓を開けて、網戸を開けて

出来ませんでした。

飛べませんでした。




生きることにしました。

相変わらず毎日性的イジメを受けましたが、耐えました。

親に言えるわけもありません。

先生が助けてくれるわけもありません。

いじめ中学生がこんな性的ネタ飽きるわけありません。

とにかく耐えました。時には反撃したけど、それでも周知の真実ではないものに勝てませんでした。

ぼくはいじめられたくないと思いました。

頭の良い学校ならいじめはないだろうと思い、地域トップ偏差値70ちょうどの高校を目指すことにしました。

一度死んだ人生だと思えばやればできるものです。合格出来ました。

高校はいじめられませんでした。というか目に見えるようないじめはありませんでした。良識的な人の集まりだったようです。


高校入ってすぐのことです。

部活で面識がある他の中学校の人が同級生になってました。もとから仲良かったので、嬉しくてよく喋りました。彼とは今でも友達です。

その彼が聞きづらそうに聞きました。

「なぁ、おまえがレ○プしたっていうあの噂はマジなの?」

ぼくは聞き返しました。

「マジなわけないけど…ていうか誰から聞いた?」

「塾で有名な話だった」

ぼくは塾に行ってなかったか失念していました。

中学生コミュニティ学校以外にもあるのだと。

彼の塾は地元でかなり有名で、多くの人が在籍していました。

もう、色んな人がぼくのことを知っていました。

間違った形で。

高校はもうダメかな、と思いました。

でも、ぼくの本当の人間性を見せることが出来た人とはとても仲良く楽しい高校生活を送ることができました。





そんなこともあり、大学地元から遠いところに進学しました。家から2時間半くらいの場所です。

大学オタクになり、Twitterに勤しみ、とあるゲームギルドで仲良くなった人と某ボイスチャット過去恋愛失敗経験で盛り上がっててた時です。(その頃には吹っ切れて、ある程度ネタにはできてました。)

ぼくの話をそれなりにボカしてすると相手が言いました。

「それ、聞いたことある…」

詳しく聞いてみると、相手出身中学と同じ市内(そこそこ大きい)に住んでおり、自分の3歳年上でした。

次の言葉

「だから君の本名も今わかった」



もうダメだ。

ぼくは地元で悪い意味有名人になってしまった。

このまま地元にいたら真実ではない噂が尾ひれのようについて、一生恋人なんかできないじゃないか




ぼくは努力することにしました。

そして、地元から抜け出すことにしました。

もう戻って来ません。

絶対帰ってきません。





A子に言いたい。

ぼくはあの一件のせいで、人生ステップが進む度に過去を切り捨てる生き方しかできなくなってしまった。

友人を捨て、思い出を捨て、これから故郷も捨てる。

その責任を取れとか今更殴ろうとかそんなこと考えてない、許したわけじゃないが。

ただ、不幸せな人をこれ以上増やさないで欲しい。

この話を見てピンと来た人へ

この話はフェイクがかなりあるけれど、きっと地元の同世代はぼくが誰かわかると思う。

そっとしといてくれ。

家庭環境もいろいろあって、自分に関わる全てのものはあの時から変わってしまった。

もう連絡は取れないと思う。

世の中の女性

フる時は彼氏性犯罪されたなんで嘘はつかないようにしてください。

ぼくのように全てを捨てる人をこれ以上うまないでください。

本当に、お願いします。

真実でないものに苦しめられる人をこれ以上増やさないでください。




最後メアドを変更して、ふと思ったので書き残しました。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん