はてなキーワード: 上下顎前突とは
私はブスだ。
顎から突き出てるので正常な口にするには手術で上下の顎を切り取るしかない。
目が上に付きすぎているのでAKBの柏木由紀みたいに目から下が長いのだ。
(柏木由紀は目が大きくて他のパーツが整っているので社会から許されている)
社会に出てみて思ったことはブス女への風当たりが厳しいということだ。
の扱いをしていると感じる。
最下層のブス女など人間扱いしてくれない。
私は学生時代、大人しい女の子たちのグループに入れてもらってひっそりと生きていた。
クラスの他グループの女子とも必要以上に会話しない、持ち物も無印良品のような無地で地味なものを持つようにする
変な動きや歩き方をしないといったように
目を付けられないようひっそりひっそりと生きていた。
物を隠される持ち物を捨てられる机から動けば実況付きでネタにされる新しい持ち物を持っていけば酷評されて全否定されるといったいじめを受けたが周りの人たちはスルーだった。
一挙一動が笑われるのでまともに話せなくなったし笑えなくなった。何をしてもネタにされるのでペンケースや消しゴムを新調することさえ心臓がバクバクだった。
毎朝吐いて登校して帰宅してまた吐いていた。
そんなある日のことだった。
男子生徒、男性教師が一丸となっていじめはやめよう!と躍起になりはじめた。
私のあれはいじめではなかったのか?と思ったがまあそういうことなのだろう。
ブスは人間扱いされない。
まとめサイトを見ているとこんなに女の容姿を気にしている若い男性が多いんだなと思う。
「このレベルの女は抱ける?」「この有名人が劣化した」「付き合えるギリギリの顔の女ってこれぐらい」といって画像を貼り付けて、
そうでもないだろう。彼らは一般人だ。
大学、社会に出てみて男性が特別容姿が優れているということはないことを知った。
女性の場合、性格や波長が合えばブス男でも付き合うが、男性の場合それは滅多にない。
「でもブスじゃん」という言葉がある。
この言葉を使われると、その場で対象の女性の評価はどん底まで落ちる。
その女性がどんなに性格がよくて、いい匂いがして、料理上手で頭がよかったとしても、
女性を否定するには「でもブスじゃん」の一言で十分なのである。
最後にくるのは「でもブスじゃん」という容姿への評価なのである。
容姿が悪ければオリンピックで活躍したとしても柔道の女性選手たちのように
クリーチャー扱いされる。
許される。
では、ブスでなければいいのか?
可愛くなろうと努力すればいいのだろうか。
そんなに辛いのならばもっと努力して容姿を磨けばいいと言って自己責任の烙印を押す。
上記のまとめサイトでも「すっぴんは詐欺」「化粧で誤魔化してる女は詐欺すぎて本当にムカつく水ぶっかけて顔こすってやりたい」とよく書かれている。
世間から虐げられないために化粧という盾を持って身を守ることも
罰せられるべきこと、法律を違反したり他人に迷惑をかけたかのようなレベルで叩く。
「自分の女が化粧落として顔が違ったら嫌だから化粧は禁止にすべき」
この世のすべての女性とベッドを共にするわけでもなし、
この世のすべての女性を孕ませて子供を産ませるわけでもなしに、
『自分の女』がそうだったら嫌だからという理由で禁止しろと言うのだ。
それだけですべての女の化粧を禁止しろというのは暴論ではないだろうか。
人並みに結婚できるなんて考えてもいない。
身寄りもなくホームレスとして孤独死する未来が見えているのだから
ブスの化粧ぐらいは許してほしい。
私がこんなことを書くきっかけになったのは
昔のことを思い出したからだ。
今の私は顎を切らないまでも五十万以上かけて歯の矯正をして
目元の整形をして
パーソナルカラー診断をして骨格診断をして、
資生堂の一回につき一万円以上するビューティーレッスンに通って、
一万円の美白美容液やトマトジュースやビタミン剤を毎日飲んで美白して
それより劣っている。
先日、私のことを好きだと言った男性が
道端の女性を見て、
「許せないのはブスだよ。ほんとブスだけは無理」と言った。
彼は平凡の容姿の男だ。
どの口でブスなんて無理、と言うんだろう。
私は悲しくなった。
こんな男に少しでも心が傾いた自分にそんな男から好かれるような安い女である自分に。
はじめて人を愛してみようと思ったが
ブスには大それたことだったのだ。
ブス女に厳しい。
好きでこんな顔に生まれたわけじゃない。
私には何もない。
青春時代の甘さも酸っぱさも知らないまま生きてきた。
人生における喜びを甘受することもこの先できないだろう。
ブスはどうやって生きていけばいいのだろう。