日本がラストチャンスとばかりに開始した「日の丸半導体」ラピダスに多大な公費が追加されていることが話題を集めている今日この頃。
心無い専門家たちからは必ず失敗するだの金ドブだの批判殺到中だが、本当に日本(経済産業省)主導の国家プロジェクトは今まで成功しなかったのだろうか?
この記事では主に経済産業省、旧・通商産業省が中心となって始めた国家プロジェクトを振り返る。
大規模集積回路(LSI)の研究、特に基礎研究に力を入れた国家プロジェクト。
当時、半導体弱小国であった日本で700億円以上の金を基礎研究に投資するのは挑戦的であったが、電子ビーム露光技術などの研究レベルのアイディアを実用・量産レベルに持ってくることに成功。
よく「日本は半導体生産はダメだが、生産機械はまだシェアがある」というが、この40年前の国家プロジェクトの技術的成功がかなり大きく、現在でも半導体製造機械はこのプロジェクトに関わった企業が上位にいる。
この成功をバネにして1980年台の日本は半導体生産の8割を占めることとなった。しかし鮮やかすぎる成功体験と日本政府の政治的脆弱性により、90年台に入ると見る影もなく没落したのはあまりにも有名。
通産省は前述の大規模集積回路(LSI)の成功体験を強く意識し、コンピューター技術の「進歩段階」は大規模集積回路が「第4世代」、そしてAI技術が来たる「第5世代」であると想定した。
「仕様書を読んでプログラムを作ってくれるすごい機械」を目指し、500億円規模の国家プロジェクトに踏み切った。
しかし当時の通産省は何もかも見通しが甘かった。大規模集積回路の次がAIというのも謎の括りで、ハードウェアとソフトウェアを混同していた。そもそもなにを研究するのか?という具体的な内容すらあやふやで、やがてはスパコンをよせ集めてもそんなものは出来ないという技術的課題に直面。
現在でいう自然言語処理などのソフトウェア開発を散発的に行い、難航。
それぞれが独自のプログラム言語を作ったりOSを作ったりしたが、特に統合されることも活用されることもなく、「ソフトウェアはむずかしい」ということだけが判明し、放棄された。
なお、唯一の結論「ソフトウェアはむずかしい」ということですら後に生かされることはなかったが、通産省は成功したと主張している。
「10年後にはソフトウェア技術者が60万人不足して、日本は技術的に取り残される–––」
この現代でもよく聞くようなフレーズに慌てた日本産業界は、ソフトウェア技術者の育成に熱い視線を向け始めた。
そこに通産省が入り込むと、さまざまな思惑が一致し、ついには国家プロジェクトとして250億円を投入するΣ計画が発足。日本はソフトウェア技術者の天国となる予定であった。
ソフトウェアという実態の見えないものに予算をかけることへの抵抗感からか、対象は主にハードウェア系企業に集中。
ソフトウェア技術者を増やすという本来の目的は曲解され、最終的には「安価な計算機を普及させる」というハードウェア重視の目標にすり替わっていた。
その結果としてΣステーションと呼ばれる計算機が誕生したが、特に安いわけでもなく、規格が致命的にガラパゴスだったので、ほとんど普及せずに失敗した。
失敗した後も地方を名目としてダラダラと予算が積み重ねられたが、何の成果もなかった。
日本のソフトウェア技術の息の根を止めたとして有名なプロジェクトである。
日本がIT技術に致命的に遅れていることにようやく気づいた通産省は、起死回生の一手としてIT技術に約500億円をかけることを決定。これを「リアルワールドコンピューティングプロジェクト」と名づけた。
しかしそもそもこのプロジェクトには、何の見通しも何の戦略もなかった。
約50個の研究が「リアルワールドコンピューティングプロジェクト」の内容であったが、その実態は検索ソフトから光ファイバーまでバラバラであり、散発的かつ無計画に予算をばら撒くという意味不明な行為は、もはや単一の計画である必要性がなかった。
この計画は最終的に10年にもわたって継続されたが、特に何の成果もなかった。そして膨大な予算とともに記憶の彼方へと消えた。
2000年に入ると、経済産業省は「かつて世界一だった日本の半導体産業を復活させる」という妄想に取り憑かれるようになる。
その数はまさに膨大である。
「みらい」プロジェクト(2001年)に465億円を注ぎ込むも見事に失敗すると、「はるか」プロジェクト(2001年)、「あすか」プロジェクト(2002年)、「DIIN」プロジェクト(2002年)、「あすか2」プロジェクト(2006年)、「つくば半導体コンソーシアム」プロジェクト(2006年)などが代表で、そのほとんどが失敗はまだしも、なんの検証もなく消えさった。
「アスパラ」(2002年)はかなり象徴的で、日本の先端半導体企業が集合して日の丸半導体企業を作ろうと国費315億円を費やしたが、2006年には泡の如く消えた。
これらの膨大な失敗は特に顧みられることもなく、なぜ失敗したのかいう考察もなく、ただ予算ともに忘れ去られた。
いったい何故だろうか?
摩訶不思議なことに、ソフトウェア技術者が致命的に不足していた日本においては、国産の検索エンジンが誕生しなかった。
中国やロシアが自前の検索エンジンを開発し始めると、日本でも国産検索エンジンを作るべきという安全保障上の発想が経済産業省に芽生える。約300億円をかけて国産検索エンジンを開発することにしたが、当時普及し始めたネット界隈はこれを激しく批判。
失敗続きの国家プロジェクトと比較されるが、経済産業省は「かつての国家プロジェクトとは違う!」と強い自信を見せた。
しかしなにも成さず、なんの検証もなく、予算とともに忘れ去られた。
ラピダスにおいては、経済産業省主導の国家プロジェクトは失敗するという根拠のない批判が多い。
しかしこうしてまとめてみるとどうだろうか?
膨大な数の実績が経済産業省には積み重なっている。
少しは信じてあげよう(完)
自称天才プログラクマー増田だが 日本のお役所というか企業も含めてお偉いさんの頭とソフトウェアというのは決定的に相性が悪いけど ハードに関しては出来る子だし出資額も500とかい...
実績は如実に語る
日本の行政って予算獲得には血眼になるけど振り返って次に生かすことしないよな
なにこれ成功は約束されたようなもんじゃん さすが経産省
いちど死ぬべきでは?
予算減らした蓮舫何も間違ってなかった
蓮舫は「1位になることが目標なわけじゃないでしょ?具体的なメリット教えてよ」って言っただけで予算減らしてすらないんだよ
問題は失敗したことより消えた予算がどこに行ったかなんだよ これはまさに中抜き大国の末路だね
TRONについてもまとめてほしい
ジャパンディスプレイとJOLEDも経済産業省が数千億円入れて大失敗やで。
Wikipediaとかから失敗プロジェクトを抜き出すだけのコタツ増田なんだけど、日本人はそれ以上のIT音痴だらけなのでこの増田をそのまま信用するのである。 国民の誰もがPCやスマホを町の...
ちょっと違うかもしれないが、エコポイントはどうなん。 液晶テレビが売れまくっただろ。 それで研究開発… あと再生可能エネルギー賦課金とか。 それで研究開発…
自家用車を持っていない人に毎月1000円くらいのポイントくれたらいいのに エコでしょ
それが難しいから自動車税ガソリン税で差をつけてる
東京は電車が安いし本数は多いけど家賃が高い 地方は電車が高いし本数は少ないから車が必須 東京並みの地域で電車の本数があって家賃も安いところがないの悲しいなあ 東京で100万円...
結局福岡さいこうってことよね。
福岡は血気盛んな人が多いのが嫌 それさえなければいいのに もっと大人しくして欲しい
小倉と田川と博多と福岡はじぇんじぇんちがうとです!
わかんねーけど 福岡は血気盛ん 熊本はおおらか 長崎はカステラ 佐賀は田舎 大分は地獄 鹿児島は火山のせいでみんなイライラ 宮崎は神聖
かごんまはちんがらふんたくってごいとけりたくってるイメージ
福岡は都市圏内の電車が弱いんだよ やっぱり環状線がないと厳しい もしくはNYスタイルで縦横複数 これが両方あるのが東京
きさん西鉄バスの強さをしらんのか!
天神の地下にバス専用道路作ってから出直してきて
天神の地下にラーメン王国でも作れば戦乱の世が始まるよ
福岡空港の都心アクセスさいきょうじゃん 釜山までジェット船で2時間っていうのもすごくね?
黄砂どばどばなのがね
福岡は遊園地がないのがダメ 潰れちゃったじゃん レベルファイブランドとか作ってジバニャンとか円堂守とかレイトン教授で呼び込めばいいのに
かしいかえんなくなったん?
2021年に閉園したよ
コロナの時もおもったけど、日本人って基本的に結果の検証とか見直し、次の政策への反映ってのを嫌がるんだよな。 失敗って判断したら責任問題になる下手に掘り返して都合が悪いこ...
これらは実は全て「失敗」では無いんです。成功なんです。 上手く行かなくても何か学べたから成功という話でもなく完全無欠の成功なんてす。 完璧な人間が手掛けているため学ぶとい...
どうせアメリカに潰されたんやろ 日本を車産業で甘やかしたらアメリカ本国のそれを潰されちまって 半導体でも同じようなことされたら敵わんからな 日本は敗戦国であり属国であると...