実家は拡大方針を取らなかったので、作中の塾の発展とは異なりますが、
月としての教育インフラであった塾業界、そして受験ビジネス産業については
いろいろと父の話を思い出すこともありました。
そして私が学生だった20年以上前と比べて、塾の位置付けがこんなに変わっていること、
塾が悪いなんて言っている人みたことないと書いてあるブクマの意味がよくわかりました。
私自身が自分の経験のために、学生時代から塾のイメージをアップデートできていなかったのかもしれません。
いま、塾はこんなにポジティブに捉えられているのですね。
塾の子供たちのエピソードは昔を思い出しました。自分は蘭に一番似ていたと思います。
教師から目の敵にされていたのもあり、良い成績を取ってやるという気持ちもあり、
父親はそんなことを全然望んでいなかったと思いますが、自分は塾の広告塔だと思って、
良い成績を取って、生徒を集めて、家庭を助けたいとも思っていました。そんな大人びた子供でした。
逆に父は、生徒の進学結果などを公に公開することを反対で、良い中学・高校に進んだ学生は多いのに、
また、習熟度別クラスに反対で、同学年は成績に依らず一つの教室でした。それは父のポリシーだったと思います。
私は成績もよかったこともあり、たしかに学校の定期試験をなめていたこともありました。
歴史なんてただの暗記科目、子供の記憶力チェックをされているだけなので、
別にこれは日本の歴史じゃなくても、マイナーな外国の言葉のボキャブラリでもなんでも取り換え可能だ。
そのときは、明確に叱られました。歴史とは現在と地続きの人間の営みであって、
いまがどのようにつくられてきたのか、そして人間がこれまでどれほどの愚かなことをしてきたのか、
それを学ぶものだと。
私が、「いやいや、この似たような仏像の写真を並べて、名前を当てる問題なんて、ただの暗記&IQテストじゃん」
みたいなことを言った時に、いまはそう思えるかもしれないけど、いつかその違いを楽しめるようになる時が来る。
そういうのが教養なんだと教えてくれました。当時はただの屁理屈だと思いましたが、
今思えば、父の言葉は真実でした。橋本治のひらがな日本美術史は私の好きな本の一つです。
もちろん父を神格化していたわけではなく、はっきり言ってしまえば、
自分は普通の家の子どもに生まれたかったと反抗期には何度も言っていました。
同級生が自分の父親を知っている、同級生が自分の家にお金を払っている。
この居心地の悪さは、自営業の子にしかわからない感情かもしれません。
(塾は関係ないですが)
そういう感情もあり、作品中の一郎が教育業界と距離を置きたくなる気持ちがとてもわかります。
結果として、私は少なくとも現在は教育業界からは遠いところにいて、
(昔の)学校の教師が、塾の存在が、自分たちの仕事が不十分であると感じさせられるので敵視する一方、
作品中で吾郎が「塾の人間というものは、すべての子どもに等しく勉強を教えられていない現実に、
絶えずある種の鬱屈を抱いている、商売であることの限界が、喉に刺さった小骨のようにつきまとう」と語るように
大手を振って、すべての子どもたちに教育を無償で提供できる学校教員を、
ある意味で羨ましく思っていたところもあったのだろうなぁと思いました。
もう70になる父の語った賤業という自虐も、この辺りの感情が根っこにあるのではないかと思わされます。
最後の教育格差の問題へのアプローチも含めて、非常に良い作品でした。
二月の勝者も、作中で何度も匂わされているように、同じ問題意識があると思います。
父は、資源がない日本だからこそ、教育に力を入れるべきだと昔からずっと言っていました。
なんとも古臭い文言ですが、先進国トップの学力を誇った日本が、
いまや公教育がぐちゃぐちゃになり、そして富裕層・貧困層の教育格差が拡大し、
他の先進国から博士がいないとビジネスの場ですら、馬鹿にされている始末です。
教育の底上げもエリート層の教育もどちらもできていない現在の日本の教育ですが、
タイトル通りです。 地方都市で、しがない個人塾を父親がやってます。講師は父親一人。社長兼講師ってやつです。 みてるのは小学生から中学生まで。高校は難しいから教えられないっ...
吉田松陰「そりゃ大体クーデター起こすならず者が運営してたりするからじゃないの?」
松陰先生も教科書にもう載らなくなっちゃったんだっけ?
でも運輸業やゴミ収拾業は差別するんでしょ
賎業だとは思わないんだけど金融系の仕事してると個人塾って未払い起こしたりいきなり廃業するイメージ強い 儲けが少ないからなのかな
賤業って意識全然ないけど。 自営零細って事でサラリーマンより社会的な信頼度が低い、ってのは業種に関係ないだろうし。
某有名塾が、夏に受験生向けに無料セミナーをやるというので、それに参加したんだ。 すると、その春の塾が宣伝する有名大学合格者一覧にしっかり自分の名前が載ってしまったw た...
> 無料セミナー > 合格者一覧 なぜ無料でやるかを考えれば当然じゃね?なんの対価もなしにサービス受けれると思うほうがバカ。
学校の先生にももうちょっと学校と塾の役割分担の重要性を分かって欲しいんだよね。 塾を敵視するんじゃなくてさ、部活もやって過労死寸前の先生方の仕事を塾が一部代わりにやって...
別に賤業なんて思わないけど、基本的に塾の先生って「学問の道で(学者とか)食っていきたかったけどなれなかった」>「学校の先生にもなれなかった」>「仕方ないので塾」ってパ...
そういう意味では塾の先生の方が現実の社会を知っているというか、学校の教師より人として格が上の人が多かったよ 給与や待遇は教師の方が恵まれてるだろうけど
今でこそ塾の先生も紳士的になったけど昔はひどかったからな 体罰は当たり前だし進学塾のなかには点数や偏差値による序列意識を煽ったり そうやって生徒を焚きつけるのがデフォなと...
昭和50年代のドラマや漫画の中では塾って悪者のイメージだったがな
40年代末に校内暴力ブームがあってドラマに取り上げるのもマンネリが来て 「次は塾だ」となったのだろう
地方って小学校までは母親がこぞって塾行かすんだけど 収入だか風土の問題で中学、高校と進むにしたがって行かせなくなるし (ガキの頃から小学校は塾行かせて高校生は行かせないっ...
中学のとき一緒の塾の勉強のできる友達が、その塾の先生の子だってことを秘密にしてたのは、できて当然と思われたくなかったこと以外に、敵視されている空気を感じての自衛もあっ...
増田の周りで塾を叩いた人が、少ない知見から自分のイメージで語って増田を不快がらせたように、増田自身も自分のイメージでしか塾を語ってないわけで、実際世の中にたくさんひど...
実際、昔の公立小中学の教師ってむっちゃ塾を敵視してたからどうだろうねえ 授業中普通に「塾なんて行く必要ない!」とか言ってたもんね
してたしてた!あれは何だったんだろう 学校教師の競合他社みたいなもんだからかな 今はうまーく塾と住み分けしてるようだけど
あの頃は日教組や左翼活動の名残なのかなーと思うけど 普通小中学校の教師って、個人的な意見なるべく言わないようにするじゃん それが嬉しそうに「塾なんて必要ない!行かなくて...
塾に限った話ではないが、テストで高得点を取ることを 「ただの点取りテクニック」と思っている人は一定数いる。 よほどの酷いテストでない限り、点数と学力は正の相関があるという...
私が中学生だった頃は、塾に行かない方が肩身が狭かった。 行くのが当たり前だったから。 そういう人が否定しているんだろうか。
お前の親父の塾さ、まさか、茨城の西? だとしたら、知ってるわ。 なるほどー
官尊民卑
森絵都さんの「みかづき」読んでね!
そんなん周りが話してるの聞いたことないけど
塾といってもそれぞれ違うだろうからなんとも。 私の母親が私を無理矢理入れようとした塾は、膨大な宿題が出るのと講義が超つまらないことで有名だった。 その塾に通ってる子達は...
塾を賤業だとは思わないけど、宗教団体みたいな所だなあ、と思ったことはある。 塾の講師って、話し方や身振り手振りが独特な人が多いじゃん。 「今でしょ!」が決めセリフの人がた...
塾そのもののあり方には疑問を持ってるんだけど、塾講師は優秀な人が多い印象がある。むしろ、そういう優秀な人による価値の高い授業を、高いお金を払わないと受けられないところ...
それ、増田がレベル高い塾に行ってただけじゃね んでそんなレベル高い人材を全国津々浦々の小学校全部に配置できるかっつーと 絶対無理だろ
ただの印象論から制度批判につなげちゃうガイジは優秀な人に教わっても教育コストの無駄
特に小学校は教師は教える内容の専門家ではないからなあ。どっちかというと教育学そのものの専門家的な人になりやすい的な。 まあ養成のシステムからしてそういうふうに仕向けてる...
教える内容の専門家は大抵教える方はろくに出来ない、っての大学教員見てりゃ分かるよな
私は小学校・中学校では、教師にめちゃくちゃ目の敵にされていた この場合、賤しいのは小中学校教師の方だろう
森元首相は田中角栄みたいないかにもな政治家のいきのこり 「みんなのために」東京オリンピックを招致した張本人
おすすめしたものです。確認遅くなったけど読んでくれてありがとう!わたしは逆にこの小説で書かれていたことがそのままあったんだなとなんか感動していました。自分は塾でバイト...