2017-01-16

LINEモバイルの申し込みが高コストだった

LINEモバイルというMVNOに申し込みを行ったのだが、本人確認プロセス問題が発生し、解決までにネットで7往復7日間+電話1回のやりとりを要した。

LINE社としては特に秘密にしたい意向もないようで、このやりとりの公開も快諾頂いたため、記録として残しておく。

1/9 ネットから申し込み

本人確認書類としてカード式の健康保険証をアップロード

1/10 エラー返答メールが届く

このたびはLINEモバイルをお申し込みいただき、誠にありがとうございます

お申し込み内容を確認させていただきましたが、ご提出いただいた本人確認書類に不備がございましたのでご連絡いたします。

お手数ですが下記のページより、本メール到着から24時間以内に本人確認書類を再度アップロードしてください。

お申し込みいただきました内容は、下記のマイページよりご確認いただけます

 

■不備理由

補助書類アップロードがありません。

申し込み時に本人確認書類が未アップロードだったと勘違いし、健康保険証を再度アップロードした(エラー文言を早とちりしていた。これは私のミスである)。

1/11 エラー返答メールが届く

■不備理由

補助書類アップロードがありません。

今度はエラー内容を把握、補助書類東京電力電気使用量のお知らせ)のみをアップロードした。

1/12 エラー返答メールが届く

■不備理由

本人確認書類本人確認書類対象外です。または必要条件を満たしていない可能性があります

1/11アップロードした補助書類はOKだが1/9にアップロードした本人確認書類NGということのようだ。もしそうであれば1/9の時点でこのエラーはわかっていたはずであり、1/10の返答メールに不備理由として書いてくるべきではないだろうか。

健康保険証の住所ではマンション名が省略されているため厳密な同一性確認ができなかった可能性を考え、パスポートアップロードした。

1/13 エラー返答メールが届く

■不備理由

本人確認書類本人確認書類対象外です。または必要条件を満たしていない可能性があります

パスポートの何がダメなのか原因が全く想像できず途方に暮れるが、最初アップロードした健康保険証を再度チェックされた可能性を疑い、パスポートのみを再度アップロードした。

1/14 エラー返答メールが届く

■不備理由

補助書類が補助書類対象外、または必要条件を満たしていない可能性があります

エラー内容が前日と変わった。同じアップロード内容に対して1/12と1/13とで返答が変わっている理由不明だが、本人確認書類としてパスポートはOKだったと解釈した。

一方で、今度は補助書類問題だと言われてしまい途方に暮れてしまう。1/12返答時点で補助書類についてのエラーは解消した認識だったので、何が問題なのか判断がつかない。以前アップロードした補助書類が破棄されている可能性を疑い、パスポートと補助書類東京電力電気使用量のお知らせ)の両方を同時にアップロードしてみた。

1/14 問い合わせへの返答メールが届く

エラー内容をエスパーするやりとりにゲンナリしてきたので、本人確認について定型以外の返答はできないのか?ユーザーエラー内容を想像するようなやりとりはお互い無駄ではないか?と1/13にマイページWebフォームから問い合わせた。

その返答メールが届いた。

大変申し訳ございませんが、本人確認審査に関しましては

メール窓口では確認ができないため、お答えできかねます

 

本人確認書類の不備理由に関しましては、直接お電話でご案内させていただきたく存じますので

大変お手数ではございますが、下記、LINEモバイル カスタマーセンター

電話にてお問い合わせくださいますよう、お願いいたします。

 

ご指摘いただきました事例については、LINEモバイル担当事業部

報告させていただき、今後の運用運営の参考にさせていただきます

1/15 エラー返答メールが届く

1/14のアップロード対応するエラー返答メールが届く。

■不備理由

補助書類が補助書類対象外、または必要条件を満たしていない可能性があります

1/14の返答と同じエラー文言だったので、過去アップロード内容が捨てられているという仮説は間違いだったと言えそうだ。となると、東電使用量のお知らせが補助書類要件を満たしていない可能性が考えられる。もしそうであれば1/12の返答時点でそう伝えてきてほしいところだが、LINE社には1返答について1エラーしかさないという規則があるのかもしれない。

1/15 電話した

画像アップロードして返答を待つやりとりは1往復に1日かかるため、1つの仮説を立ててそれを検証するのに1日かかってしまう。これはさすがに不毛すぎるというものだろう。ところで昨日受け取ったメールによれば、電話経由であれば即座に詳細のエラー内容がわかるようだ。さすがはインターネット時代である。というわけで電話をしてみた。

「申し込み中の者ですが、補助書類に不備があるということで本人確認が進められないため、詳細を教えてください。」

アップロードした書類は何でしたか?」

東電使用量のお知らせをアップロードしました。」

「お知らせだけでは補助書類として受け付けられません。領収印つきの公共料金領収書であれば受け付けられます。」

「私は電気料金クレジットカード決済しているため、クレジットカード会社からしか領収書は発行されないように思います。つまり電気・ガス・水道の全てをクレジットカード決済している場合は全て補助書類とはならないということでしょうか。」

「そうなります。他の補助書類としては住民票があります。もしくは、運転免許証など単体で受け付けられる本人確認書類を別途アップロードしてください。」

「私は運転免許証を所持していないのです。」

「そうなると住民票必要になります。」

電気/ガス/水道の3つの公共料金クレジットカード決済している場合、直近3ヶ月以内の住民票けが唯一の補助書類になるというのはヘルプを良く読めば読み取れたのかもしれない。ただ、少なくとも補助書類という名前の印象からは私には想像が付かなかった。

そもそも補助書類についてはFAQのような口ぶりだったので、もしそうならメールでの返答文言をもう少し改善できそうなものだ。

1/15 アップロード解決

住民票を取得するため役所に行く準備をしていたところ、紛失したと思っていた住基カード発見した。これは補助書類不要本人確認書類に該当するため申し込みマイページからアップロードしたところ、無事申し込みが受理された。

まとめ

LINEモバイル申し込み時の本人確認エラー状態解消が非常に困難だったことを紹介した。

LINEモバイル本人確認における問題点は2つ、エラー時の定型返答の情報量が不足していること、また本人確認無駄に厳格になっていることである。前者について言えば、複数エラーが発生しているときでも1つのエラーしかさないというのはUI設計として最悪である。今回も複数エラー提供してもらえればトライエラーの回数を半分以下にできたように思う。

後者について言えば、私の場合は1/12の時点でパスポート健康保険証と2種類の本人確認書類アップロードしているわけで、十分に本人らしいと判断できるのではないだろうか。この状態において補助書類が無いという理由で蹴るのはお役所的であり、顧客満足度向上の視点が欠けていると感じる。

また、パスポート写真付きの公的身分証明書であり、別途補助書類要求する合理的理由があるのか疑問である証券会社の申し込みでさえパスポート一発でOKだったように記憶している。

もっとも、こうしたカスタマーサポートの一次受けは外部企業が請け負っていることが多いため、現場でもおかしいと思いつつ日々同じ対応を繰り返している可能性がある。LINE社の担当者エスカレーションフローの整備および指示内容の見直しなどを進めて頂きたいものである

  • 「LINEモバイル 本人確認」でぐぐったら 真っ先にhttps://mobile.line.me/support/document/が出て来たけど 健康保険所やパスポートなら補助書類が必要なのも 補助書類=公共料金領収書or住民票...

    • テレビで「取扱説明書を読まない人はクレーマーになりやすい」って紹介してたけど まさにそれっていう事例だな

  • パスポートと健康保険証だと本人確認は十分だが住所が証明できないのはわかるだろう・・・ 裏面は簡単に書き換えられるし現住所との乖離が合ったりするためあてにならない。(この現...

    • > それら煩わしい本人確認+住所証明を1枚ですべて済ますことが出来る免許証を取得してない自分を恨むしか無い。 すでに書いた通りパスポートのみで十分である会社さんは多いです...

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