2016-05-27

セックス業務感想戦重要

フィードバックのない生産活動など、ただの消費で徒労と同じだ。

 

宝くじは徒労を、射幸性によって麻酔させることで消費に向かせる。あれは麻薬の類だ。

パチンコゲームもみんな、みんなそうだ。

 

わらえないのが、優れた詐欺組織オフィスとうまく回っている普通オフィスは良く似ていて、

その日の仕事で得た課題点と成果を分析し、翌日以降の業務改善していくシステムができているという事だ。

 

大きな企業や安定した大人数で動く業務は、ノルマえこなせば仕事が回るから

問題点改善されず、放置され、惰性のまま進み何か大きな不祥事トラブルが起こるまで続いていく。

 

 

彼女は幼いころから金持ちからお金を騙し取る事を社会正義だと教わり、

飢えは不当に不労所得を持つ金持ちが悪いと教わり続けた。学校にも満足に通えず、新聞配達で糊口を凌ぐ日々。

義務教育を終えると、ふとしたきっかけでオレオレ詐欺オフィス就職することになった。

中卒で未成年労働者を雇ってくれる場所なんて、限られた場所しかなかった。

オレオレ詐欺オフィスは、トイレの壁に社長自身で考えた標語過去偉人社長座右の銘が貼り付けられてて、

どこにでもあるテンプレートのようなぎらついたベンチャーオフィスだったそうだ。

ねずみ小僧教科書に、彼女上司の言われたとおりにオレオレ詐欺をこなしていく。

あの頃はオレオレ詐欺が出始めのころでオレオレバブルというべき入れ食い状態だったのだ。

給料出来高制で、詐欺金額の何パーセントかが彼女のフトコロに入った。

ある程度組織化されたところだと、ノルマ制で固定給+インセンティブみたいな会社もあったらしい。

 

アイディアを練った詐欺成功による報酬という甘露が、彼女思想を容(かたち)作り。

詐欺の失敗による飢えという鞭が、富裕層への憎しみとなり彼女の考えを堅めていく。

失敗が先か、成功が後か。成功が先か失敗が後か、どちらが最初だったかなんてわからない程に

成功と失敗を繰り返し、彼女オレオレ詐欺構成員になっていった。

 

一般的コールセンター同様に離職率も高く、今ほど専業化されておらず、

構成員に金に困った一般人勧誘していたのもあって、

騙す老人や親に田舎においてきた家族を思い出し辞めるような善良な小市民も少なくなかった。

しかし、彼女は愛するべき家族はいなかったからして、騙す相手にかける情など生まれはしなかった。

 

基本詐欺師なんてのは、みすぼらしい自分エリートに飾りたい人間がやるか、

頭が回るやつだが、学歴前科の都合で正規頭脳労働ができなくてやるものだと相場が決まっている。

 

二人で一つのツーストロークサイクルする行為にふけりつつ私はそんな相手人生のことを考えた。

行為というのが相手を思いやる快楽行為であるのであれば、私は相手から教えてもらった記憶再構成して

考えてやることにしている。それは虚実混じてて、あるいは誇張があるかもしれない。

思い出とは苦しさでゆがむし、辛い経験や誇らしい経験けが強調されていく。

そういうものから最小二乗法のようにその中に隠された法則性というか事実想像するのが好きなのだ

 

彼女は元詐欺師だというから、すべてがウソかもしれない。そもそも元詐欺師という話すらウソかもしれない。

そうなると元の話すら信用できない。もしかすると彼女作家なのかもしれない。彼女のほんとうは何一つわからない。

つかみかかれば折れそうな細い鎖骨。手に収まる触りやすい胸、白い肌、整った目鼻、狐みたいに切れ長で意志の強そうな目。

人の顔は無表情でないと本当に醜い。整った顔立ちの彼女ですらこんな顔になるのかと、新しい発見が出来る。

美人AV女優だって行為ときの顔はみんな似たような顔をしているようなものだ。

 

潔癖な親友は人が恋人にだけ見せるあのゆがんだ顔が許せないくらい嫌いなのだという。

人形のように美しい顔は人形のようにあるべきだという。彼はマグロが大好きだった。

 

相手になったつもりで考えれば考えるほど、自分がわからなくなってきた。それでも体は熱く、心臓は激しく脈打っている。

快楽が強く顔がゆがむくらい痛い。寒い日に肌が突っ張って古傷が痛むのに似ている。

彼女は何を考えているのだろうか。

 

私は感想戦で食べるアイスのことを考えていた。

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