が話題になっているようです。書いてあることそのものには賛成ですが、だからといって、ちきりんのいうことに意味がないとは思えません。
院卒で地方都市の高校というと、トップクラスの高校で教えてるんじゃないでしょうか?自分も理系院卒です。他の院生は高校教育に関わったとしても、トップクラスの塾・高校で教えている人間が多かったのですが、自分は、普通の高校に通えない生徒が通う通信制高校サポート校のスタッフなどをしていました。現在は文系・理系ともにある中堅総合大学で教員をしながら、研究プロジェクトで高校教育の現場にも顔を出しています(ただし、教育そのものは専門ではありません)。偏差値で言うと学部によって50を超えるところと下回るところがある程度です。その世代の高校卒業者の平均に近いのではないかと思います。
その立場から言わせてもらうと、「ちきりんの言っていることには、たしかに間違いが含まれていて、突っ込みたくなる気持ちは分かるが、全体としてはちきりんに賛成」です。
今の高校の理科教育ははっきり言って機能していなません。大学の理系の授業で、必須科目、「理科総合A」の内容を前提にすることはできません。中学理科もかなり微妙ですが、キーワードくらいなら覚えていることが多いです。授業なんか聞いてないか、聞いていても覚えていない。自分は高校の教育課程を把握しているので「この内容は、高校の必須なんだけど、覚えているかな?」などと良く振るのですが、「え?なにそれ、名前すら覚えていない」という反応が多いです。彼らは、教えれば少なくともその場では理解できて、小テストに正しい答えを書く程度の理解力を持っているし、受験で使った科目や、中学理科の内容であれば、覚えていることが多いです。だけど、高校の授業について全く覚えていない。おそらく聞いていないか、かりに聞いていたとしても、小学校・中学校の理科の比べてずっと定着率が低いようなのです。
「技術立国のために科学教育が大事」とかいうけど、あたしにいくら科学教育を与えても、技術立国には一歩たりとも近づきません。
ただし、理科教育といっても、物理と生物は大きく違うし、物理の中の分野でも「この分野は得意だけど、他は興味ない」という人もいるだろうから、「生物だけは特進クラスで学ぶ」みたいに細かく分野で分ければいいと思います。
そういう現状から言うと、ちきりんの上の意見には賛成するしかありません。たしかに、そうではない「理想の理科教育」を語るの自由です。でも、文句あるなら、そうじゃないような理科教育を実現してから言えよ。現状の理科教育では、ちきりんの言うことを受け入れるしかないじゃん。っていうのが、自分の意見です。
残りの 7割の人には、今教えられてる内容に替えて(=その時間を使って)「生活するために必要な科学知識」を教えてほしいです。
そこで批判されていた上の部分ですが。たしかに、批判する意見ももっともで、それに対しては何一つ再反論するつもりはありません。つまり、「生活するために必要な科学知識」と理論教育は矛盾するものではないという反論には全面的に賛成です。何より、自分が大学でやっている授業の大部分(1、2年次の基礎教育に関係するもの)は、まさに、「生活するために必要な科学知識」としての理論科学を教えるものであり、自分もそれを実践しているという自負があります。
でも、ちきりんの上の文章にはものすごくうなずいてしまいます。命題としての正しさとは関係なく、「そのように多くの人が考えてしまうような現状がある」と思うからです。
自分の授業では、しゃべっていて、反応が悪いと、その場で別の資料を出してきて、良い反応が返ってくるまで、同じ内容を繰り返し説明し続けます。カリキュラムを大幅に変更することも珍しくありません。それこそ、ちきりんが例に出したような日常の話、ニュース、芸能・・・話の引き出しをいろいろ引き出しとして持っていて、興味をもたせられるように話すわけです。ライブパフォーマンスとして授業をするように心がけています。だけど、自分が学生のときの感覚で言うと、きちんと学生の反応を見ている先生とそうじゃない先生は半々くらいかなというきがします。そして、多くの人は同意してくれると思いますが、実際問題大部分の授業は受ける側に立ってみるとつまらないです。自分だっていろいろ努力はしていますが、つまらないと思っている学生もいると思います。
科学教育に関して言うと、「聞き手の興味を持たせる」ことは、「生活するために必要な科学知識」を教えることとかなり一致します。しかし、これは一筋縄ではいかない難しいことだし、今の日本の教員には、これが得意ではない人間が多いというのは、紛うことがなき現実ではないかと思います。この現状で、
って言うのは当然の反応です。
自分はこれとほぼ同じことを塾の生徒、高校の生徒、大学の学生・・・に何度も言われました。なので、これはちきりんの特殊な意見として見るのではなく、学生・生徒たちの率直な意見として受け止めてほしいというのが、科学教育に携わってきた自分からの切実なお願いします。
もちろん、だからといって、「今教えられてる内容に替えて(=その時間を使って)」を教える必要はありません。今教えている内容を、「生活するために必要な科学知識」でもあることを強調するする形に変えるべきということです。これは、科学教育に携わる人間が常に取り組んでいかないといけない課題です。そして、これは今まで自分が教員としてやってきたことだし、ちきりんに対して反論していたバッタさんの意見とも一致すると思います。
他の人も言っていましたが、自分はちきりんの意見とそれに対する反論を見ていて、「これはないな」と思いました。議論が噛み合っていない。ブログに書いたことに、論理上の粗があるのは当然です。そういったことについては、作者にメールするなり、コメントするなり、あるいは別エントリーを立てるなりして、ブラッシュアップしていけば良いことです。こういうのは、普通の社会人、あるいは研究者なら普段、仕事上行っていることと同じだと思います。でも、ネットだと「議論をより良いものにするために意見を言う」ということができない人が多い。
科学を愛する者、科学に生涯を捧げた者が古今東西多数いることを知らないわけでもなかろうに、科学に対する冒涜と取られかねないような表現を用いるのは、売文屋、自己啓発屋として作戦ミスだと思います。いわゆる「炎上商法」「釣り」のつもりなのかも知れませんが。
アクセスを稼ぐためなのか、小さな問題でも、相手の議論の全部を否定したり、場合によっては、人格まで否定するようなことを書く人が多いです。そして、そのために、ネット上の議論の多くが、無駄なものになってしまっていることは、大変残念なことだと思います。
「また、あいつか、叩いてやろう」と思ってエントリーを書いたときは、「もしかして、このエントリーがネットの言論空間をダメにしているかもしれない」ということに想像力を働かせてもらえると幸いです。
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20140225 http://d.hatena.ne.jp/locust0138/20140225/1393341659 http://rlee1984.hatenablog.com/entry/2014/02/27/234905 上の三つが目に留まりました。 この記事を書く理由はこれらの議論を見てイ...
ある大学教員から見た理科教育の現状 ちきりん氏のお粗末な科学教育論 http://d.hatena.ne.jp/locust0138/20140225/1393341659 が話題になっているようです。書いてあることそのものには賛成です...
自分の授業では、しゃべっていて、反応が悪いと、その場で別の資料を出してきて、良い反応が返ってくるまで、同じ内容を繰り返し説明し続けます。 これ低能相手には正解なんだけ...
あなたの言ってることは夢物語でどこの国でも実現できてないから難しいよね。 興味を持たせる教育?そんなの無理だろと思うのだけれど、簡単にいう人が多すぎて笑える。
http://anond.hatelabo.jp/20140301180216 がそのうち消えそうなのでコピっとく。 あとめっちゃ読みにくいので読みやすくしとく。 あとこの人はいちいちエゴサして反論するみたいなので、面白そ...
まずは経緯まとめ 人気ブロガー()ちきりん氏が理科教育・数学教育を語る。 http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20140225 ネット上で反響を呼ぶ。批判される。 http://d.hatena.ne.jp/locust0138/20140225/139334...
http://anond.hatelabo.jp/20140303060133 ちょっと本筋と関係ないんだけど、通塾率、見てちょっとびびった。 中学校平均で50%とか。 小学生でも30%くらいとか。 小学校だと、逆にクモンとか入っ...
うちの学校だと塾いってない人の方が変わりものだったよ(中3時点)@さいたま
http://anond.hatelabo.jp/20140303120046 http://anond.hatelabo.jp/20140303085247 さいたまヤベーwww と言いたいところだけど、これはむしろ「埼玉ですら」というところなんだろうな。。。 一応県のトップの...
中2中盤辺りから一気に増えて、行かない奴は数%のヤンキーくらい@埼玉
2013年の小学生通塾率 http://todo-ran.com/t/kiji/14737] 東京都 59.4% 神奈川県 59.4% 兵庫県 57.7% 奈良県 56.7% 和歌山県 56.7% 滋賀県 54.8% 三重県 54.7% 大阪府 54.2% 千葉県 53.8% 愛知県 53.6% 京都府 53.2% 徳...
それは、単に豪雪地帯とそうでない所との差なのでは? 豪雪地帯は学校でそのまま先生が教えてくれるとかじゃないの?
それは、単に豪雪地帯とそうでない所との差なのでは? 豪雪地帯は学校でそのまま先生が教えてくれるとかじゃないの?
まじかこれ??? じゃあ、前の人が言ってたさいたまはほとんど皆、ってのも逆に嘘か? それとも増田にいる人達は皆私立中学とかに行ってる方々だから「皆」だと思うのか? それ...
自分も埼玉出身だけれど、塾に通っていたのは全員じゃないが、確かに、ヤンキーと一部のひねくれ者以外は塾に通ってた。 そのうちのひねくれ者の一人は自分だし、行かない奴は宅勉...
いやさ、多い少ないで平均50%ってのは分かる、っていうか、東京とか首都圏がもう90%とか超えてて 下の方の県は10%とかだと思ってたわけよ、割とマジで。 それが、県単位で一番少ないと...
http://anond.hatelabo.jp/20140303060133 本人コミュ障だって言ってるけど、本当にそうなのかもしれないのね。 いちいち回答がずれてる感じあるのね。 ブログ記事だと、もともと自分がいいたい...
http://anond.hatelabo.jp/20140303060133 会話の意味や意図が伝わらない、しかも周囲の人間が「これはかかわるのはムリだ」と判断するレベルである。 というのは、 もちろん、匿名のやりとり...
(書き直した) 最近の発言について、ズレたやりとりしかできていないと指摘されている。 http://anond.hatelabo.jp/20140303113406 http://anond.hatelabo.jp/20140303060133 周囲から「あの人とは無理だ」...
http://anond.hatelabo.jp/20140303152550 連合弛緩よりも、やりとりを見ていると高機能自閉症側が疑われる。 統失のワードサラダ状態はもっと酷いからな。 めんどくさいからわざわざ探す気無い...
コウモリって多分、ブログ始める前からずっとあんな感じで (ひたすら相手の発言を曲解→相手がうんざりして投げる→「相手が逃げた!私の勝ちだ!私が正しい!」) 間違った成功体...
http://anond.hatelabo.jp/20140303071027 短く答えると、余計にズレを感じさせるんですね。「いちいちエゴサして反論」などの反応から、増田は何も言われたくないみたいだし、ちゃんと無視す...