2013-05-26

【後編】乙武さんの入店問題からみる、うちらの世界に関して

これの続き

http://anond.hatelabo.jp/20130525211446

前回のまとめ

障害者ウゼー

障害者区別したらどうなるかな・・・

・回りまわって低所得者である自分区別されちゃうかも?

区別されるのは嫌だ「区別するのは良くない!自由にしろ」って言い出す。

低所得者ウゼー

・どうやら人を区別するとうまくいかない。乙武を批判すると回りまわって自身に跳ね返るっぽい。

前回のポイント

何で健常者が障害者に対して特別扱いしなきゃいけないのか?やる必要もなければしたくもない。

大体あいつら働いてるかもわかんねーし、社会に貢献度合いも低い。

そんなやつらに手間ひまやコストを掛けるだけ無駄だし、ほかの所に掛けたほうがよい。

ってなことを言い出すと

回りまわって【年間所得800万以下の低所得者】も

障害者と同じような、もしくはそれ以下の待遇を受けてしまう。(弱肉強食世界のため)

 

用語説明

1.弱肉強食世界現実世界

2.理想世界(みんなが幸せ世界

低所得者=年間所得800万以下の人たち(日本税金の50%は、人口11%に過ぎない年収800万以上の人達だけで払っている。)

弱肉強食世界では障害者低所得者は虐げられて当然であり、自然なこと。

虐げることは悪いことじゃない。当たり前。自然の摂理

何で虐げるか?だって弱いんだもの

間所得800万以下の低所得者は虐げられたくなければ、理想世界目標・構築せざる得ない

障害者のなんか相手したくない!って虐げると、回りまわって自身も虐げられてしまう。

でもそれは嫌。だからこそ大部分の人たちは理想世界目標にして

「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」とか「人は全て、生まれながらにして生きる権利を有する」

とか偽善を言い出しちゃうんですね。

ですがこの偽善を否定すると、障害者低所得者は虐げらちゃうというポルポル状態。

障害者コストが掛かりすぎるから

非常に不服なのですが、障害者でも幸せに生きられる世界を構築しないと駄目のようです。

いやーめんどくさいですねー。

どれだけのコストがかかるのか。障害者エレベータも作らないと駄目だし、点字ブロック

障害者専用スペースとかも作らないと駄目なんですよ。うざすぎる。

と健常者から視点かきましたが

高額納税者から見れば、殆ど税金払ってない低所得者に対して

図書館公園の利用

上下水道の整備・公道の整備

政治への参加、虐げない・・・etc

はちょーめんどくさい以外の何者でもないんですけどね。

コストが掛かるから嫌は通用しないっぽい

何が言いたいのかというと

理想世界を目指すのであれば、基本的には、

「どれだけコストが掛かったとしても、どうにかしないと駄目」

ということです。

そうしないと、図書管理の利用とかトイレ水道とか使えなくなっちゃうかもしれません。

いやいやいや。そんなこといったって現実問題として無理なことはあるだろ!

Exactly(そのとおりでございます

現実問題として、何から何まで対応しろってのは無理があります

我々の現実世界では資源・資金は有限です。

ですので、優先度が高い順に、

少ない費用効果が大きく緊急度が高いものから対応していきます

ちなみに障害者対応の優先度は

全体的に見て、かなり低い位置にあります

資源・資金が有限である以上どうしても

弱肉強食世界適用せざるえないですね。

3.11津波ライフラインがズタズタになったとき

障害者設備の復旧はかなり後回しにしました。

じゃあ結局乙武さん問題はどうすりゃいいのよ?本来は入店させないと駄目なんじゃない?

ようやく乙武さんの話になります

本来であれば乙武さんをお店に入店させるべきですが、現実問題として無理があったと思います

狭い店内、高い階段、使えないエレベーター・・・etc

お店の構造障害者に優しくないつくりをしているため、

乙武さんにサービスを受けさるにはコストが掛かりすぎます

 

ですが、理想世界を目指す私達は

「どれだけコストが掛かったとしても、どうにかしないと駄目」なので

現実問題として無理があったとしても、どうにかできなかったお店が悪いことになります

まり、お店の作りが悪かったため、障害者が入店できなかったことが駄目ということになります。 

は?お店の作りが悪いで済ますの?他の店もそんなもんだろうが!いい加減にしろ

現実問題として、普通飲食店障害者に厳しいお店が一般的です。

ですが今回のお店が障害者にやさしい作りになっていれば

乙武さんも入店拒否されることもなかったのも事実です。

何だか話が変な方向に流れてきましたが、お付き合いください。

理想現実。そして認識・理解

1.理想としては、日本中のお店を障害者にやさしい作りにすれば万事解決なのですが

2.現実としては、日本中のお店を障害者にやさしい作りにするのは不可能です。

3.ですが不可能といってもうちらは、誰もが(障害者も)幸せになる理想世界を構築しないと駄目なわけです。

 

上記1.~3.のことを認識・理解しているか否かで、人の対応全然違いますね。

何が正解だったのか?

お店側は「理想世界対応すべきですが、まだできていないお店です。すいません」とか言って

乙武側は「障害者対応するのは現実問題きびしいですよね。頑張ってください」とか言えばよかった

まり

双方が自身のおかれている現実直視すればよかったのだよ(キバヤシ)

 

逆に、言っちゃまずいのが

お店側が3.のことを考えずに「障害者にやさしくする気なんて微塵も無い。視ね!」で

乙武側が2.のことを考えずに「障害者にきびしいお店ってバカか!配慮しろボケ!」ですね。

今回の問題は不味い方向に転びましたね(達観)

理想世界構築のためにうちらはどこまでやるべきなのか?

この手の問題でよく出てくるのが、理想世界構築の自身がどこまでやるのかです。

恵まれない子供達への募金は幾らまで出すべきか?

障害者に対して、どこまで配慮すべきなのか?

環境問題に対して、夏場はどこまでエアコン止めるべきなのか

最近の話だと、今後発生する深刻な食料不足のために昆虫を食べないと駄目のなのか?

などなど、やるべき事はたくさんあります

 

本来であれば、理想世界構築のためには上であげたこと全てを全力でやるべきです。

日本人はこれからはご飯の代わりに昆虫も食べるのです(絶望

といいたいところですが、これもまた現実問題として不可能です。

だって人間だもの

少し前に、共産主義社会主義というものが大流行して、世界の約50%が共産社会主義になりましたが

がすぐに廃れてしまいましたね。

共産主義理念的には大変素晴らしいものでしたが、どうも人間が扱うと、

汚職まみれになったり、独裁国家ができたり、市民虐殺しちゃったりと

まぁ成功しませんでした。

これは理想のために全力だしすぎると、駄目になる典型パターンです。

 

今のところ理想世界にどう向き合うかに関しては

【 無理をしないで、自身ができる範囲でやる 】 

がおおむね正解のようです

乙武さんという存在

理想世界に全力出しすぎると駄目になるので、「自身ができる範囲でやる」

といっても、だーれもその気が無かったら始まりません。

というか、理想世界構築って面倒すぎてやる気すら沸きません(本音

 

そんななか、乙武さんっていう人たちは

うちらの殆ど変動しないであろう「自身ができる範囲」を拡張させる

ある種すげー貴重で、ありがたい存在でもあり、

余計な仕事をさせるハタ迷惑な奴でもあります

※問題に対する意識が高くなると理想世界構築への行動をし始めちゃいます

乙武をどう扱うのか

勝手にやらしとけばいいんじゃないっすか(すっとぼけ

そしたらいつの間にか刷り込ませれて、自然

「あ、障害者の事すげー尊重したくなってきた」

とか気持ち悪いことを平然と言えるようになります

今では自分

「あ、低所得者の事すげー尊重したくなってきた」

っていえるようになりました。

逆に乙武にしちゃいけないこと

乙武の行動を過度に阻害することです。(適度に正しい方法を使って阻害するのはOK。)

あいった人種はほんとに貴重です。

考えてみてください

障害者にやさしくしてください!」とか「障害者の入りやすいお店の啓蒙活動するぞ!」

なんて事をしたいですか?めんどくさすぎて自分はごめんです。

あいった人たちが勝手に行動してくれるから勝手理想世界に近づいているのです。

 

勝手にやらしておきましょう。ですが変なこと言い出したら止めましょう

ただ乙武をバカにして、やる気を失わせるのだけは得策じゃないので控えましょう

結論

乙武の役目は、社会全体のやる気パラメータを上げることにあるにも関わらず

今回の問題では、それが全くできていなかった。

うまくいけば、飲食店全体の障害者対応への認識が変わりそうだったにも関わらず

反対に障害者対応のやる気パラメータを下げてしまった。

問題提起になったが、成果がともなっていなかった。

今回のまとめ

理想世界を構築しないと障害者年収800万以下の低所得者は虐げられる

理想世界への対応コストが掛かるけど我慢しないとだめ

現実問題として、理想世界への対応には資金・資源が有限だからすぐに全部やるのは難しい

理想現実をちゃんと認識、理解すれば、うちらがどんな対応とればいいのか自然とわかる

理想世界構築のためには「自身ができる範囲で頑張りましょう」

乙武みたいな人は「自身のできる範囲」を拡張するハタ迷惑存在

社会全体のために乙武みたいな人は勝手にやらしときましょう(提案)

乙武をバカにしてやる気を失わせるのは得策ではないのでやめましょう(戒め)

 

 

いやー長かった。

前編にも書いたけどインテリバカは頑張って、これを短くてわかりやすく文章に書いて、どうぞ(懇願

記事への反応 -

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん