2022-09-13

物販せどりyoutuberの謎and闇

youtubeせどりとか見込み利益(後述)とかで検索してみてほしい。

ドンキ・ホーテやブックオフなど安売りをしているお店で商品を買い込み、Amazonヤフオクメルカリ販売するスキームを紹介する動画がたくさん出てくる。

本稿では、仮にこれらを物販せどり動画投稿者を物販せどりyoutuberとし、そのスキーム紹介方法の疑問点や、そこから考えられる彼らの実際の利益のあげ方についての推測を行う。

謎ーー「見込み利益」という謎表現

物販せどりyoutuberの界隈でしか出てこない謎概念に「見込み利益」がある。

彼らのサムネを見ると「時給10000円」「見込み利益20000円」「15分で一撃5000円」みたいな表現が踊る。

この金額は何を指すのかというと「想定される販売価格仕入れ値」で計算される推定利益をいう。

具体的には店舗せどり用のアプリケーションを用いて、その商品がどの程度の頻度でどれくらいの価格販売されているのかを調査する。

そのアプリで導き出されるAmazon等での昨今の販売価格帯および送料と、ドンキなどでの販売価格仕入れ価格)との差額を計算し「時給10000円」「見込み利益20000円」「15分で一撃5000円」などと称しているのである

要するにドンキなどでネットより安く買えるものを探すということになる。

少しでも商売に触れたことのある増田諸賢であれば、これがかなり胡散臭いことはご理解いただけるであろう。

端的に言えば「令和デジタル取らぬ狸の皮算用」みたいな感じだ。

まだ売れていないのに、売れた場合利益の多さをアピールし、競い合っているのだ。

そして著者が1番の問題と思う点は、物販せどりyoutuberのほぼ全員が売れたところを見せていないことだ。

月額数十万稼ぎました、みたいな表現サムネなどでいくらでもみられる。

しかし、実際にAmazonなりメカリなどの画面で利益が出ていることを明示している者はかなり少ない

ということで、ネット上での価格帯と販売店での価格帯の差異だけでアピールして購入した画面を流しているという大変奇妙な状況が起こっている。

闇(への想像)ーー情報商材への誘導

ここから現象から遊離して、実際に仕入れたことを想定した話をしよう。したがって私の所感や経験が含まれる。

実際にアプリケーション使用お菓子なり中古家電仕入れたとする。

まず、これら商品がこれまでの需要のまま購入され続ける保証は一切ない。

季節や流行の変化により価格は容易に変化する。そして人気がなくなる可能性もある。

もちろん逆に人気が出て価格が上昇することも十分にあるだろう。

これらの事柄があるため、販売の経過や結果を見せるべきなのだが、物販せどりyoutuberは新たな仕入れに勤しむ動画ばかりアップロードするのである

さて、なぜ彼らはこうした動画アップを繰り返すのかを考えてみたい。

推測になってしまうのだが、おそらくせどりに関する情報商材があるのではないかと考えられる。

物販せどり系youtuerは特徴として高確率LINEアカウントへの誘導を行っている。

いわく、「相談したい方はLINEへご連絡ください」みたいな感じだ。

こっから商材やセミナーに持っていくという可能性がある。数十万する商材である。せこせこAmazonとの差額を気にする必要はない。

実際のせどりから利益からではなく、商材やセミナーに誰かを行かせることで利益を生むスキームであると推測したい。

さら想像をたくましくすると、物販せどりyoutuber本人がそうした商材・セミナーに参加した者であり、新規購入者を紹介すると紹介料をもらえるシステムなんかだと辻褄が合いそうだが、憶断の域をでない。

なお物販せどりyoutuberはなぜか20〜30代が多いことを付言しておく。

物販せどりyoutuberはかなり独特なジャンルで、天然のガラパゴスである

その近くには「メルカリで売れやす説明文の書き方」「メルカリで高額で販売する方法紹介」「メルカリ失敗談から学ぶ対策」「2022最新版メルカリラクマヤフオク比較」といった動画投稿する販売促進系youtuberがいる。

販売促進系youtuberはそんなに怪しい感じはしない。もちろんルールすれすれの技法を紹介している場合もありそうした意味では怪しいのだが、商材感はなく、また動画バリエーション豊富である

物販せどりyoutuberは動画の柔軟性が乏しい場合が多く、ほぼネット上との差額をアピールするだけの動画ばかりが並ぶのが特徴と言える。


個人の物販は可能なのか?

さて蛇足めくが、個人商品仕入れ販売して利益を生むスキームは本当に実現可能なのか? について最後お話ししたい。

結論的に言えば可能である。なぜなら私がしているからだ。

ただし、証拠は見せない(上の記述矛盾しているが許してほしい)。

なぜなら他の人に知られ、もしその人が私の方法再現できるのであれば、ただライバルを増やし販売価格を低減させる結果になるからだ。

逆にいうと、如上の物販せどりyoutuberたちは臆面もなく自分手法(といっても仕入れまでだが)を晒していて、そうした点でも不自然と思う。

諸賢も自分仕入れ販売することを想像してみてほしい。自分の編み出した儲かる方法ライバルに教えるだろうか。

ということで詳しい話をしないのが普通である

でもちょっとだけ紹介する。

私は仕入れ価格はほぼゼロで、腐らないし、厚さがとても薄い品を商っている。これで仕入れ管理、送料などの低減を図る。

そしてその品を修理したり詳しい解説をつける。これで商品価格や売れやすさを担保する。

こうした自分経験からすると、ぶっちゃけドンキお菓子を買って儲けようとするのはおかしいと思うのだ。

youtube上で比較的確かな物販系youtuberの傾向を紹介しよう。

まず10年以上やっている40代以上のおっさんおばさんに注目。彼らは時代の波を超えてきた強(つよandしたたか)さがある。

まり高齢の人は見かけない。ネットがまだ発達していなかったからだろう。

物販系せどりyoutuberのなかでも、しっかり利益報告している人はほぼおっさんである

彼らは余裕がある。「暑くなってきましたから気をつけてがんばりましょう」みたいなセリフが気取ることなく出てくる。

また私のところでも述べたが「一工夫」がある。

一番わかりやすいのが、家電などのジャンク品を修理して使えるようにする、その品の個数や種類を集めるみたいなものだ。逆に分解するのもあり。

「一工夫」をしている人々は、単純な転売行為限界を指摘する場合も多い。

こうした実際にもうけている人々は、会社にして成長してしまって個人とは言い難いパターンもあるけど、学ぶべきは彼らのアイデア思考だろう。

  • そもそもあいつら自体が「Youtuberになって情報商材を売る方法」という情報商材を買って その中で成功したごく一部の人間なんだよなぁ

    • やっぱりそうですよね 皆パターンおんなじなんだもの

      • 全く同じテンプレートつかって再生数二桁とかの動画クソほど出てくるやで

記事への反応(ブックマークコメント)

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