マジでなんで涙が頬を伝ったのかは分からないけど、そのことに気づいた瞬間にマジで泣いてた。
まずは内容についてざっくり比較
ダダダダーン | ブルーピリオド |
主人公は勉強が出来る(努力の天才だから) | 主人公は勉強ができる(効率追求が好きだから) |
勉強をしていた理由は親に言われたから | 勉強していたのはゲーム感覚 |
勉強ばかりしていたから暗黒の青春 | 友達付き合いも効率プレイのチャラ男 |
ある日天才ピアノ少女の演奏を聞き感動 | ある日美術の課題を通して表現の持つ力に魅入られる |
努力の天才だからピアノが凄い勢いで上手くなる | 繊細な感受性と衝動が覚醒する |
今まで学校で勉強してきたことを応用する | 言葉で説明しきれなかった感覚を何とか伝えようとする |
勉強をやれといい続けてきた父親に感謝する | 自分の伝えたかったことが伝わったことに感動する |
ブルーピリオドは一応1・2話がコミックDAYSで読める https://comic-days.com/episode/13932016480029559862
読めるって確定してるならそれから投稿してもいいけど、もしジャンプ+に来なかったらこの増田はお蔵入りだから投稿しちまえ。
気になるなら名前覚えといてくれ
やってる事自体は「勉強がめっちゃ出来るハイティーンがある日芸術に出会ってその世界に入り込む」なんだけど、そのクオリティが10段階ぐらい違う。
結局ジャンプのダダダダーンはいわゆる「腹減った~~~」系の力自慢のSTRをINTに振り直しただけでしかない。
あくまで漫画用の記号の集合体にしか感じられなくて、ブルーピリオドのようなリアリティがない。
それがどう影響するかって言うと、主人公が感動したり傷ついたりするのを見て自分の中にある琴線を震わせる機能が全く変わる。
自分は最高にいいと思ってるけど他の人にはイマイチ響かないもの、言葉でどうやっても説明しきれないもの、自分の頭の中にだけあったクオリア、それを他人の頭に流し込むことが出来るのが美術の持つ力なんだってこと、そしてそれに出会っちまった天才の世界が崩れる音とか、人生のピースが嵌っていく感覚とかが流れくんだよ。
単に凄い主人公が凄いことして認められたってだけなんだよ。
腹減った~~が口癖の孫悟空が悪い奴らをぶっとました。はい終わり。なんだよ。
読み終わってマジで何も残らねえんだ。
ピアノってどうやって弾くもののなのか、演奏するってどういう感覚なのか、それすら分からねえまま終わるんだ。
なんのリアリティもない上っ面だけの虚構だけが広がってるんだ。
いわゆる「テンプラ(衣だけでかくて中身が空洞の意)」なんだよ。
同じような題材やストーリーラインでこうまで差が出るのかってビビったよ……。
そんな作品がさ、「勉強してきたことが俺の中で活かされてる」って主人公に言わせんだよ。
いやいや作者よお前は何を勉強した結果この作品を生んだんだよっていうね。
ピアノを弾くってどういう感覚なんだ?お前はそれを人に伝えられるレベルで調べたのか?全く調べてねえだろ?それでよくそれをキャラに言わせたな。
本当に辛かったよ……だって俺、この作者の側だもん……。
何もねえくせにさも何かあるように語るんだよ。
今だってブルーピリオドっていうすげー作品を利用して他の作品ボコボコ殴ってるけど、俺自身には何もねえんだ……。
凄い作品の凄さを下手くそな言葉で必死に伝えて、それでそれが出来ない普通の駄作を偉そうに殴ってんだ……。
俺こそがテンプラなんだよ。
それが一瞬で頭の中駆け巡ってな、ほら、また泣いちまったよ。
涙の理由は分かった。
でもどうしようもねえ……俺は勉強もできねえし……同じように勉強してねえ奴同士で傷をなめ合うこともせず他人の褌で殴り倒しにかかるカスなんだ……。
俺は本当にどうしたらいいんだろうな?
泣くしかねえのかな……。
おかしいだろ。
漫画を最低限読み解く程度の頭とか感受性があって、その上でこんななんだぞ?
そういうのが無いなら勉強すりゃあワンチャン真人間になれるかもしれねえけど、そういうのある程度身につけた上でそうってことは、もっと別の所でカスなんじゃん。
何かを学ぶとかより、まずは考え方そのものが歪んでることを考えるべきってことだよ。
たとえば「生まれ変わる」って言葉があるけど、生まれ変わるってのは「一度死んで別物として生まれる」ってことだぜ?
プロセスに分解すれば「死ぬ」「別物に変わる」「生まれる」だぜ?
「生まれ変われ」って安易に言うやつは単に「生まれる」だけにフォーカスしてんだろうけど、お前その前に「死ね」「今のテメエはカスだ」と言ってんだからな?
いやマジでよ、人間死んだら終わりって考えれば「生まれ変われ」≒「死ね」だからな?
そもそも魂なんて実在して無くて、俺達の人格は全部脳の電気信号が絡まりあって生まれた影絵みたいな代物なんだからな。
無数のセンサーの集合体が無造作に集まって相互干渉を繰り返した結果生まれたリバイアサンでしかねえ。
まず先に巨大なリバイアサンがいてそこから無数の人間にボコボコ分離したわけじゃねえんだよ。
俺たちが人格だと呼んでるものなんてものには核だとか原型なんてねえんだよ。
つまり失われたらもう戻らねえんだ。
心は変えることは出来るさ、遺伝子に振り回されるままの肉体が人生と名付けたものの方向性を変えるだけだ。
だって俺たちは昨日の自分の雑なコピーの繰り返しな鰻のタレなんだぜ?
10年前の自分がどうだったかなんて黒歴史だけが漠然とよぎるだけで、実際には同じような性格に戻ることなんて100%無理だ。
そんなものを一度変えたら、もう戻れねえ。
今の自分は、消える。
生まれ変わるというアクションを起こせば死んだやつは蘇られねえ。
毎秒死んでは生まれ変わるスワンプマンに過ぎねえ俺たちの電気信号が、昨日と殆ど変わらずいられるのは、今までの状態を維持しようとするからだ。
悍ましいだろ?
そんなことが出来るのか?
自分に?
俺は無理だ?
ジャンプの読切漫画が、自分の知ってる他の漫画にちょっと似てるけど、クオリティで完全に負けていると勝手に決めつけて、勝手に自分の人生を蔑んで泣いた。
熱の入ったレビューだな その熱意にほだされた! ダンダリンを読むよ