白にひっくり返すということはすなわち民族浄化を示しているらしい
そんな事言われても、俺はまともじゃないし。
トマス・ホッブズという哲学者が唱えた社会秩序に関する論に基づき、タルコット・パーソンズという人物が端を発した問題らしい。
かなり噛み砕いていうなら、「この世には色んな人間がいるけど、それぞれが好きに振舞ったら社会は崩壊するよね。じゃあ、それをコントロールするためのルールはどうやって成立させようか」みたいな話(だと思う)。
高い建物の一階が怖い。一階にいると意識して、この階の上にはさらに階があると想像するのが怖い。
この上の階のさらに上にも階があり、そこには人がいて、物があって、何より巨大な構造物、それを作り上げる金属や石の重量感。それらを想像すると恐ろしくなる。
建物は安定した状態にある。それはそうだ。けれども永続的に安定しているなんていうことはあり得ない。今が安定しているだけで、ふとしたきっかけでそれは不安定になる。今この瞬間が、その状態変化の時だとしたら。強靭な構造の一部がポロポロと崩れ始めているとしたら。
仕事中にふと一息をつき、窓の外を眺めると、そこに広がるのはミニチュアの世界。箱型の構造物が並ぶ、一見安定した風景。ふとしたきっかけで崩れてしまうかもしれない景色の、今は保たれている静寂。
入門書あるあるなんだけど、最初の簡単なところはやたらくわしく説明するのに、後半だんだんむずかしくなっていくと説明がうすくなるのはなんなの。数学ガールの不完全性定理編を読んでておもった。さらにネット上のレビュー、理解できてないくせに高評価してんじゃねーよ。