2020-06-22

貧乏人が育ちのいい人たちに出会った話

貧乏人が高専に進学して、大学編入して就職した。

この話はそれ以上でもそれ以下でもない。

これはおそらく誰の役にも立たない、個人的な話だということを断っておく。

トイレ落書きだと思って、もし興味があれば読んでほしい。

まず最初に、自分の家の家庭状況は最悪だった。

父親暴力を振るうし(高専進学後はなくなったが)、自分小学生ぐらいまでは定職に就いていなかったし(母親パートしていた)

収入よりも支出が多く、子供教育費にお金をかけるよりも自身の飲み食いにお金を使い、毎月金がないと騒いでいるような家だった。

ただ一応母親比較的まともで高校までは学費を出してくれることを約束してくれた。

そして、大学学費は出してあげられないけど奨学金を借りて家から通えばいいと教えてくれた。

幸い自分学業成績は地元公立中学校で上位5%程度でそれなりに良く地元公立高校に進めば大学に行けそうだった。

でもこんな家庭環境が悪い家から大学に通うなんてまっぴらごめんだった。それに、公立高校学費の他に、模試やら制服やら色々なこと

お金がかかりそうで、父親から文句を言われそうで嫌だった。

そこで、地元で一番偏差値が高い公立高校と同じ程度のレベル高専に行くことにした。

高専には格安の寮があったし、学費自体公立高校よりも高かったが模試制服など諸経費が全くかからなかったから。

それに当時民主党政権時代高校無償化で高専1年から3年までは半額で通うことができた。

技術にはあまり興味はなかったが、幸い理数系科目が好きだったので高専に進学してから特に困らなかった。専門科目には一切興味がなかったが。

しかし、自分が通っていた高専は当時進学高専として名を馳せていたせいか、そういう技術に興味がないがいわゆるお勉強はできるみたいな人は少なくなかった。

教員大学に入ったときの周りの高専生に話を聞くと、これは高専の中では結構特殊な部類らしい。

それはさておき、高専というのは自分と同じく家庭環境が最悪な人が集まるものらしいが、自分が通っていた高専普通の家の人が多かった。

ただ、お国柄か失礼ながら育ちはそんなによくなかったとおもう。それに高専では当たり前かもしれないが変な人が多かった。

自分はそうは思わないが、多分自分も変わっていたので変な人とはウマが合ったように思うし、実際卒業してから結構経つが今でも付き合いのある友人は何人かいる。

高専4年になると、親からの援助はなくなり、自分学費を払うことになった。学費を捻出するために日本奨学支援機構奨学金を月5万円程度借りていた。

ただ、高専には経済的に苦しい人に授業料免除制度があったので、奨学金教科書や定期代に使う程度で残りは大学入学金などのために貯めておいた。

この頃から進路について考えるようになった。大学に行くことは決めていたが、今の専門で今後4,50年生きるのは嫌だったので専門を変えて進学することにした。

幸いなことに大学の門戸は広く、工学部の他に理学部などの比較親和性が高い学部や、医学部などの全く異なる学部文学部経済学部など文系学部にも編入できるようだった。

手頃な旧帝大自分の興味のある専門が学べるところがあったので、そこに行くことにした。真面目に1年間勉強すれば合格することができた。

おそらく一般高校生よりも簡単方法入学したのだけれど、まぁ入ればこっちのものである

入学金、最初授業料賃貸の諸経費で軽く100万くらい飛んでいったけれど、貯めていた奨学金バイト代でなんとか支払うことができた。

大学とき日本奨学支援機構奨学金給付奨学金バイトでかろうじて一人暮らしができるようになった。

給付奨学金のおかげで、利子ありの奨学金を借りなくて済んで、関係あるかはわからないけど大学名前感謝した。

あと大学でも授業料免除をうけることができたので、そんなに苦労せずに大学生活を送ることができた。

自分特殊ルートなこともあって正しくはないかもしれないけど、日本大学勉強したい人にとっては

経済的に苦しくてもある程度の覚悟奨学金)を負えば通えると思う。)

ただ専門を変えての入学だったので入学当初はかなり真面目に朝から夜まで勉強する必要があったけれど、

自分の好きなことが学べる環境を手に入れて嬉しく思った。

ただ、大学の人と話していると生まれの違いを見せつけられた気がした。

お金が足りなくなったら親に無心する留学したければ簡単にできる、旅行をするために親から借金をする・・・

挙げていけばキリがないが、教育格差は親の経済状況に大きく左右されると改めて思った。

また、彼ら・彼女らはそうじて人がよく皆優しかった。

未だかつて、出会たことのない温かい人たちだった。

あの人たちは自分のことを友人として扱ってくれたけど、自分は彼らの国の住人じゃないと心底痛感した。

大学に入って初めて恋愛をして、恋人もできたけれどどうしても格差を感じてしまう、世界が違うと馴染めなかった。

ただ、彼らとの会話は楽しかった。

ほかの編入生と話す専門的な話も知的好奇心がくすぐられて有意義だったが

彼らと話すのは心地が良く、リラックスして会話を楽しむことができた。

本当は博士課程に残りたかったが、経済的に苦しかったので就職することにした。....というのは負け惜しみかもしれないけれど。

(もし本当に大学に残りたくて、実力もあれば、学振やらRTなどで生きることはできるように思う。)

就活を真面目にしなかったせいかレベルの低い会社就職してしまったように思う。自分レベルが低いのかもしれないが。

周りの同期のレベルはそんなに高くなく、話していて楽しいとは全く思えない。それに自分出身大学でいじられたりもする。面倒臭い

自分はあまり学歴に興味はないけれど(本当に)、学歴で得をするのは中の上クラス企業に勤めている人たちだけじゃないかと思う。

一番高いところにいる人たちは大学名なんて気にしない(と聞く)し、下の方のレベル企業だとほかの人からの僻みでうっとうしい。

から自分は、転職大学に戻ることを考え、またあの心地よい会話ができることを心待ちにしている。

一生、自分世界とは相入れないことを知りながらも、もがき続けるのだろう。自分は下のレベルではないと傲慢自分を騙し続けながら。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん