2016-01-10

去年読んでツボにはまった漫画6冊

本棚を圧迫するからという理由で今まで漫画の購入を控えていたが、

・去年からiPadを購入して電子書籍を楽しめるようになったこと

コミックレンタルを扱っている店が近所にできたこと

から、今まで読もうとしなかった漫画も読む様になった。

電子書籍本棚見たら無料含め450冊超えてたから多分それ以上読んだと思う。)

面白い漫画にたくさん出会ったが、印象に残っていて、今もよく思い出せる漫画は意外と少ないことに気づいた。

忘れない内にメモしておこうと思う。

逃げるは恥だが役に立つ海野つなみ

家事代行業の雇用主-従業員の間柄だった二人が、諸々の利害の一致により、偽装結婚を行う話。世相を反映している作品だと思う。

恋愛漫画では割と最終的には感情衝動?)に走ってハッピーエンドの展開が多い気がするが、この漫画場合幸せそうな状況でも、相手一言主人公が突然冷静になって理性的な話(お金とか生活とか体面とか)をパロディ調に語り始めるから、その落差に妙なリアリティを感じて面白い

キャラクターによる結婚及び主婦業に関するとらえ方も面白いと思った。特に印象に残っているのは、主人公が、結婚をしたら家事代行賃金時間給ではなく定額制になり、残りは将来のことを考え貯蓄にまわされる(=通常の家事代行以外の業務賃金が発生しなくなる)と雇用待遇が変化することを「サービス残業」というとらえ方をしていたところだ。是非はどうであれ、しっくりくるとらえ方だと思う。

よく電子書籍版で1巻無料になっていることがあるので興味があったら試し読みしてみると良いかもしれない。



はたらく細胞清水茜)

体の中を町に見立て、そこで暮らす細胞たちを擬人化した作品

体の免疫反応について理解やすい。自分高校時代にこんな漫画があったら良かったのにと思わせるレベルで分かりやすい。

キャラクターが立っていて、自然なかわいさを持っている。個人的には赤血球の赤芽球時代の話がかわいくて好き。

今のところ一番アニメ化して欲しい作品でもある。「もやしもん」の菌劇場みたいな形で、子どもへの教材用に使えそうだ。



市場クロガネは金を稼ぎたい(梧桐柾木

タイトルから昨今よくあるマネーゲーム系の話かと連想していたら、ちょっと方向性が(良い意味で)違っていた作品

多く稼いだ者こそが報われる学円園学園という学校(島)で、一目見たらその人の適職を判断できるという神の左目を持つ主人公が奮闘する話である

主人公が、短期的に莫大な金を稼ぐというよりも、誠意を持って働き信用を得ることで、いかに継続的会社運営させていくかということに軸を置いているところに好感が持てる。

資本主義共産主義の是非について触れられている等、政治的な面も描いているにも関わらず、読後感がサッパリしているのも良い。

現在裏サンデーで連載されており、1話と最新話は無料なので興味があったら試し読みするのも良いかもしれない。


裏サンデー | 市場クロガネは稼ぎたい

皇国の守護者原作 佐藤大輔作画 伊藤悠

気になりつつも、ずっと読めていなかった作品

帝国に攻め入られた皇国日本モデル?)が、圧倒的な軍事力を前に早々に敗戦する(多分北海道辺り)。

新城直衛(主人公)らは軍を本国まで撤退させるために、敗走する軍の殿を務めることになるという話。

主人公が圧倒的に不利な状況を策略で切り抜けていくところにカタルシスがある。

この漫画きっかけで一時期戦争系の漫画を読み漁った。(「シュトヘル」「将国のアルタイル」「軍靴のバルツァー」「キングダム」「パンプキン・シザーズ」等々、どれも面白かった)


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っポイ!やまざき貴子

見た目はかわいいが中身は男らしい主人公天野平(通称へー)を中心とした青春漫画

最初はほのぼの青春学園モノかと思っていたが、巻数を経ることに少年少女を取り巻く社会問題にも触れるようになる。

それぞれのキャラクター機微が細やかで、たびたび自分学生時代を思い起こさせる。

最終巻まで読んだが、映画「桐島、部活やめたってよ」を見た後の様な読後感だった。

主人公の「偽善がおまえに何してくれたよ。人が何考えていようが良い事は良い事だ」という台詞結構好き。

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秘密season0(清水玲子

秘密シリーズは全巻読破していたが、スピンオフシリーズは去年から読み始めたので+αとして追加

脳があれば、死者が過去に見た景色イメージ映像化することができるようになった近未来の話。

被害者脳内映像を手がかりに事件解決を目指す警視庁第九に所属する警察官主人公道徳正義感の間で揺れながら事件を解決していくミステリーSF作品である

season0の2、3巻を読んだが、相変わらず良質なサスペンス映画を見ている気分にさせられる。

宗教や人食等、現実社会では割とタブーとされているところにも結構踏み込んでいて考えさせられる内容だった。

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