2015-07-28

笑う門には

俺はあまり洞察力もなく、思慮も深くないが、これまでの人生で「これは世の原理原則と言っても差し支えないのではないか?」と言えるほどの法則を見つけた。

それは「よく笑うやつは好かれる」ということ。

性別わず、よく笑う人・表情豊かな人は好かれ、頼られ、仲間と認められ、出世する。少なくとも、そうなりやすいという法則だ。

好かれるやつは100%よく笑って表情豊かである、というのが成り立たないのが謎だが、人に好かれるため、人間関係を円滑にするために、「よく笑う」ことはとても有効なのだ確信している。

一般論じゃねーか意識いね、と思うだろう?

これはみつを的な戒めでも、自己啓発でもなく、ライフハックでもない。ただのよくある処世術ひとつだ。

笑いたくもないのに笑え、とか、終始笑顔で口角アップでモテ顔、という無理な話でもない。

ただ、相手の話に合わせて、自分でもちょっと大げさかな、と思える程度に笑い声を上げる。それだけだ。

それだけでいい。すぐに効果は現れないかもしれない。だが、それを癖付けると、周囲の反応が少しずつ変わってくる。相手と打ち解けるレベルが下る。俺はそれを実践し、その効果を少しずつ感じてきた。現時点で、その法則は成り立つ、と仮定し、自分の中では確信している。

思い出してほしい。合コンで人気のあの子は、相手の男の(どうでもいい)話にアハハと笑っていなかったかサークルで中心人物を務めていたあの男は、お前らのくだらない笑い話にもガハハと笑ってくれなかったか。となりの部署の下っ端は、飲みの席や雑談でダハハと破顔し、愛嬌があるやつだと、少しずつ認められていなかったか

お前らと来たら、昔の俺ときたら、そんなやつらを「なんだ大げさな下品な。そんな低レベル話題で笑ってんじゃねーよ」と孤高ぶって、話を振られても「フヒヒ」とか「フへッ」とか、息継ぎにしか聞こえない弱々しい笑い声を上げるしかできないんじゃなかったか

人気者を眺めてみた。自分にとって好感が持てる人物を思い描いてみた。

どう考えても、自分が浮かべるシニカルな笑いしかできない人物ではなく、大げさにワハハと笑う男性笑顔を見せて、口を手で押さえる女性がそれに当てはまる。自分話題にそんなリアクションをされると、まんざらでもないんだ。きっと誰だってそうだ。

だったら俺もそうしよう。そうする努力をしよう。そう思って、実践した。

できないだって?難しいだってクールで賢こぶってキャラを捨てられないだって

変われるよ、現に俺は変われた。

というネタはさておき、その法則に気づいてから、ほんのちょっと笑いのリアクションを高めてみた。

手を叩いて芸人のように笑うのは上級者しか許されぬ行為だし、現状との落差が大きく、ともすればDQNっぽく下品になるのでオススメできない。「フヒヒ」を「わはは」に変えるだけでいい。笑いたいときに、少しだけ大げさかな?くらいに笑ってみる。慣れないうちは違和感自分にも相手にも与えるだろう。でも恥ずかしがることはない。素直に面白いと思ったら笑うんだ。それが相手を受け入れているというサインになる。自分にとっても、相手にとっても。最初は少し大げさに。続けていると慣れてきて、スタイルになる。それが継続的サインになる。

結果、昔の自分よりは社交的になれたし、コミュニティにも打ち解けられたと感じている。初対面の相手であっても打ち解けやすくなった。気に入られることも増えた。仕事もうまくいくようになった。営業やプレゼンで結果を出せるようになった。

なぜこんなことを書こうと思ったかというと、最近ブラタモリ」を観ていて桑子アナリアクションがその法則理想的体現していると感じたからだ。あの笑顔、あの佇まい。タモリ面白いことを(たとえひとことでも)言ったあとに見せる笑顔と笑い声。作り笑いには見えない。毎回変わる案内人一言にも応える笑い声。きっとみんな彼女をスキになるだろうと思う。その秘密はあの豊かな表情と笑い声だ。

自身、かなり彼女をスキになっている。恋愛対象としてではない。秘書にほしい。友だちになりたい。そばにいてもらって、話を聞いてもらいたい。同僚として笑いあいたい。そんな妄想が一気にほとばしる、すばらしい存在である。ぜひ番組で確かめてほしい。番組公式写真からしてヤバイ。表情豊かすぎる。

他に好例を挙げるならば、「水曜どうでしょう」の藤村くんだ。大泉洋の話に律儀に笑い、出演者視聴者の笑いを引き出す。カメラを超えて無遠慮に聞こえる「ガハハハ」という笑い声。彼のその姿勢は「水曜どうでしょう」が愛されるコンテンツになった大きな要因の一つである確信している。無論、大泉洋の笑い声も素晴らしい(ただし真似するには大げさなので要注意)。

出演者気持ちいいだろう。視聴者気持ちいい。ガハハと笑ってくれる人。自分がそうあってもいいじゃないか。

笑わない桑子アナ、笑わない藤村くんが想像できないように、笑いはその人のキャラ雰囲気を容易に彩るファクターだ。それも、高い確率で、ポジティブに彩るのだ。それにより、あなたは今より少しだけ、世界に愛される。

その法則が分かったら、明日からちょっとおもしろい話を聞いたら、素直に笑い声を上げよう。シニカルキャラ世界への失望?そんなもの、快活な笑い声の前にはちょっとだけ薄まるだろうよ。

無理して手を叩いて笑おうなんて思わなくていい。つまんない話に無理して笑うな。

面白かったら、ちょっとだけ大きく笑う、それが鉄則だ。自分面白い話なんてしなくていい。人の話に、心を込めて、素直に笑うんだ。常に笑ってる必要なんかない。

やがて、笑う門に福が来る。たぶん来る。

俺はあまり洞察力もなく、思慮も深くないが、笑いあう世間もいいもんだ。そう思う。

追記


書きなぐった増田にたくさんのブクマコメントがついて大変うれしいです(ニッコリ)

80ブクマ超えたあたりでキャズムを超えて、500ブクマ超えたあたりで人気から落ちて落ち着いた感じ。

キャズムって言いたいだけですので適当です。

話が長くなってすみませんおっちゃん話が長いんや。同じこと何回も書いてしまう。気をつけます。

もっと叩かれたり異論があるかと思っていましたが、同意いただけるコメントが多くほっこりしています(ニッコニコ)。

桑子アナかわいいよね~。大物になると見抜いた人がいた、なんてトラバあったけど、そのくらいのポテンシャルがある。

藤村くんの評価は見受けられなかったが。

というわけで、スマホ片手にトイレ時間潰している皆さん。

ヘラヘラ笑うのではなくて、笑いたいときに気持よく笑いましょう。自分が好きな笑い方ってあるはずなので、真似してみようぜ。

ではまたどこかの増田で。

ただひとつ言わせてくれ。

なんだこの名言トラバビビるわ!!

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