増田くらいでしか書けない、拗らせた若い頃の変態性の記録とを吐き出したいので読み流して欲しい。先に書くけど今ハッピーてオチだから自慢と感じる人は読まないほうがいい。
現実の他人にはほぼ関心を持たず、初恋はゲームのキャラだったのを覚えている。
思春期になるとBLにハマった。男女物の少女漫画は苦手だった。
何故なら、私は図書館でエンカウントするタイプの女で、ヒロインのような朗らかで素敵な少女にははれないので、読んでいると辛くなってくるからだ。
BLは男同士の世界なので私には関係がないため傍観者として好きに読むことができる。
BL以外には当時父親が買っていたジャンプをこっそり読んでいた。当時の月刊は過激でエロい漫画が掲載されていて、そこだけドキドキしながら読んでいた。このときも男性側に感情移入していたと思う。
次第に思春期の私は「男になりたい」と思うようになった。
女は与える側にしかなれないが、男なら与えるのも享受するのもどちら側も選べると思ったからだ…と思う(当時はモヤモヤしていて言葉にできなかった)
それを拗らせていき、フェミニンな物が全て苦手になっていった。スカート、フリル、化粧、恋愛など。
これはだいぶ長く続いて、どんな人に告白をされても二度と声をかける気がなくなるくらい、こっぴどく振っていた。そもそも性の拗らせ以前に、趣味の時間を取られるのが惜しかった。恋愛する時間や気力があったらネトゲをしたい。
当時すっかりネトゲにハマっていた。ネトゲでは男女両方のキャラを作って、男のときは女キャラの人にセクハラぽいことを言ったりもしていた。男とはそういうもので男キャラを動かすにはそうしたほうが良いと思っていたからだ。誤認識も甚だしい。
でも実際に男キャラ中身男という設定で動かしてみるとしんどくなってしまった。男なんだからと率先して戦闘をしたりしていたがネトゲ内ですら内向的な作業のほうが向いていた。男をやることに向いていない。そう思ったので結局女キャラばかり動かしていた。
女キャラで自称女でもネカマだろうと周りには言われていた。オフ会に行ったときは本当に女だったのかと驚かれた。
そしてドール趣味が始まってしまった。きっかけはアニメ顔をしたフィギュアのようなドールだった。
とても可愛いと思った。そして、これだ!と思った。
私は同性愛者ではないので現実の女性とお付き合いしたいとは思わない。女のままでは享受する側になれない。でもドール相手なら自分は享受する側になれるのだ。
ドールにセクシーなあられもないポーズをさせて安いデジカメで写真を取りまくった。
でも繊細なドール界隈、特に女性ドーラーの間ではそういうものは忌むべきものとして大変嫌われていた。匿名の場でセクシーなドールのスレッドが立っていた。レスで写真を公開していたが、スレッド自体の存在をドールの人権侵害くらいの勢いで罵倒された。スレッドは削除依頼を出されて、実際に何度も消された。
別の場所で、あのスレッドはドールの世界を壊すクソ男性ドーラーどもという扱いをされていた。でも私は女だった。女ドーラーだと弁明しても余計に荒れそうなので、私は匿名のままそういう表現にふさわしい場所に公開場所を移していった。
その当時はオリエントのダッチワイフが本当に欲しかった。でも大きいし高額だしと結局購入に至らなかった。男だったら即買っていたと思う。でも、ここでまず男じゃなくてよかった。男だったら田舎の100万くらいで買える中古のボロ家を買って中を人形別荘にしていたと思う。大変なホラーである。
そのあと社会人になって仕事に忙殺されているうちに今の夫と付き合うことになった。
夫もオタクだが漫画をたくさん読むというレベルのマイルドオタクだ。
付き合うことになったのは20半ばになって未だに恋愛経験がないのはヤバイのではないかという焦燥感があったからだ。喧嘩も沢山したが、こいつを逃したら自分は一生独身とお互いに思ったために結婚まで漕ぎ着けられた。
私は男性は大体えろいと思っていた。夫もオタクなのでケモナーの話をふったらドン引きされた。ふたなりもNGと言われた。それを見て、もう私のこういう話はリアルでは話せないので墓まで持っていこうと思った。結婚の引っ越しを機会にドールを全て処分した。人形用のエッチな服などが見つかったらドン引きされてしまう。
男性は大体えろいけど、変態濃度がみんな高いわけじゃないという当たり前のことがネットの知識しかないのでわかっていなかった。
子供が生まれたらホルモンのバランスなのか?憑き物が落ちたようにフェミニンなものに抵抗が無くなった。私は胸を張って女である。子供を生む性である。と自分で受け入れたからかもしれない。それを受け入れたので今は割と幸せだ。不思議とBLにも興味がなくなってしまった。ドールは持っていないながらまだ好きだけれども。
男に生まれなくて良かった。男に生まれていたら田舎のドール別荘と都内の家と職場の往復で人生が完結することになっていた。それはそれでめっちゃ幸せだったと思うけれども、子供がいる幸せはまた別ベクトルだ。
奥さん。俺とホテルでフィーバーしよう!
子作りの過程がすっぽり抜けてるぞ
一人の人間のなかでリアルと変態が棲み分けしていらっしゃるさまをおうかがいして大変励まされます、 先々お子さんが同じような世界を知りたがるならますます仲良くなれそうですが...
うんち