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はてなキーワード: 竜巻旋風脚とは

2017-05-25

「対戦ゲーム相手絶対に負けない方法を知ってるか?」

当時同級生だったナイジェル(本名吉村。純日本人だ。)は相手ガイルが放ったソニックブーム波動拳相殺しながらそう言った。

ゲームセンターに対戦台といわれる背中合わせに並ぶ2台で同じゲームを楽しむ仕組みが取り入れられ始めた頃のことだ。

相手ガイル遠距離ソニックブームを連打し、近づけば中足払いで牽制するというスタイルを徹底していた。

リュウ竜巻旋風脚ソニックブーム対策になる前のシリーズでは、せいぜい中足払いに対して大足払いで相打ちを取って、ダメージで優位をとるのが関の山だった。

ナイジェルはガイル鉄壁を崩せず、すでに10試合近く負け続けていた。

相殺された波動拳の隙にガイルの裏拳がめり込む。

最終ラウンド、すでに絶望的な体力差だ。

「そんなの知らねぇよ。リュウでも真空投げができるっていうなら別だろうけど。」

適当なことを言ったわけではない。ナイジェルは強豪が集う新宿神保町ゲームセンターにもよく顔を出していた。

ひょっとしたら当時噂になっていたリュウ真空投げをナイジェルは知っていて、これ以上の負けに耐えきれず暴露しようとしているのではないか

隣にあるすでに誰もやらなくなったようなパズルゲーム腰掛けていた僕は、ギャラリー視線を気にしながらそんな淡い期待を胸に言葉を返した。

「いいか見てろよ。」

一つため息を付いてから、何かを心に決めたような真剣な目でナイジェルは言葉を続ける。

「それはな、、、」

画面上のリュウがバックジャンプして距離を取ると、おもむろに竜巻旋風脚を放った。

ガイルはそれを対処しようと冷静にしゃがんだ姿勢を維持している。

僕の目は次に起こる出来事を見逃さないようにと画面に釘付けになる。

しかし、次の瞬間ナイジェルが叫んだ言葉は、僕の全く予想していないものだった。

ゲームなんてルールの中で戦わないことだ!!」

突如として椅子を蹴り立ち上がるナイジェル。呆気にとられる僕を背に対戦台の反対側めがけて走りだした。

ナイジェルは無類のゲーム好きだが、じつは柔道の有段者で部のエースでもある。

腹がたったのはわかるが暴力沙汰はまずい。学校帰りにゲーセンいたことが発覚すれば僕の問題にもなってしまう。

吉村!」

僕は焦って立ち上がり筐体の影に消えたナイジェルの姿を追った。

しかし、そこにナイジェルの姿はなく、サマーソルトキックできっちりとKOされたリュウ叫び声だけが悲しくゲームセンターに響いた。

なるほど。

ナイジェルは負けなかったのだ。

なぜなら負けが確定するより先に逃げたのだから

この翌日から和風な顔立ちの彼はナイジェル(Nigel)と呼ばれるようになった。

その理由名付け親が誰なのかも彼はまだ知らない。

ウルトラスリートファイターII発売おめでとうございます

発売応援意味を込めて、2016年5月20日投稿した増田を再投稿しました。(一部修正

思い出そう!あの時の熱気と狂気を!みんなで再び熱くなろうぜ!

2016-05-20

格ゲー相手絶対に負けない方法を知ってるか?」

当時同級生だったナイジェル(本名吉村。純日本人だ。)は相手ガイルが放ったソニックブーム波動拳相殺しながらそう言った。

ゲームセンターに対戦台といわれる背中合わせに並ぶ2台で同じゲームを楽しむ仕組みが取り入れられ始めた頃のことだ。

相手ガイル遠距離ソニックブームを連打し、近づけば中足払いで牽制するというスタイルを徹底していた。

リュウ竜巻旋風脚ソニックブーム対策になる前では、せいぜい中足払いに大足払いを当てに行って、ダメージで優位をとるのが関の山だった。

ナイジェルはガイル鉄壁を崩せず、すでに10試合近く負け続けていた。

相殺された波動拳の隙にガイルの裏拳がめり込む。

最終ラウンド、すでに絶望的な体力差だ。

「そんなの知らねぇよ。それともまさかリュウ真空投げでもできるっていうのか?」

しかしたら当時噂になっていたリュウ真空投げをナイジェルは知っているのではないだろうか。

隣にあるすでに誰もやらなくなったようなパズルゲーム腰掛けていた僕は、ギャラリー視線を気にしながらそんな淡い期待を胸に言葉を返した。

「いいか見てろよ。」

何かを心に決めたように真剣な目をしてナイジェルは続ける。

「それはな、、、」

画面上のリュウがバックジャンプして距離を取ると、おもむろに竜巻旋風脚を放った。

ガイルはそれを対処しようと冷静にしゃがんだ姿勢を維持している。

僕の目は次に起こる出来事を見逃さないようにと画面に釘付けになる。

しかし、そんな僕の期待を裏切るようにナイジェルは叫んだ。

ゲームなんてルールの中で戦わないことだ!!」

突如として椅子を蹴り立ち上がるナイジェル。呆気にとられる僕を背に対戦台の反対側めがけて走りだした。

ナイジェルは無類のゲーム好きだが、じつは柔道の有段者で部のエースでもある。

腹がたったのはわかるが暴力沙汰はまずい。学校帰りにゲーセンいたことが発覚すれば僕の問題にもなるのだ。

吉村!」

僕は焦って立ち上がり筐体の影に消えたナイジェルの姿を追った。

しかし、そこにナイジェルの姿はなく、無防備になったリュウ叫び声だけが悲しく響いた。

なるほど。

ナイジェルは負けなかったのだ。

なぜなら負けが確定するより先に逃げたのだから

この翌日から和風な顔立ちの彼はナイジェル(Nigel)と呼ばれるようになった。

その理由を彼はまだ知らない。

2014-05-08

久々にパチンコ屋に行った。

休みの日に朝からパチンコ屋に行った。

ストリートファイター4のパチンコが打ちたかたからだ。

カプコンも業績があんまり良くないので、モンハンと一緒に出稼ぎに来ているのだろう。

台に座る。懐かしい顔ぶれが、まだ、闘っていた。


僕はもう20年近く、リュウと共に闘ってきた。

当時、小学校低学年の僕たちの中ではブランカが最強で、

ブランカの強キック(バク転みたいなやつ)を連発されると何もできないまま負けたものだった。

そこからジャンプキック→しゃがみ強キックっというコンボを覚え、

立ちガードからしゃがみガードに切り替えられない友達を倒しまくったものだ。

それから、親指の腹の痛さと引き換えに波動拳を覚え(同時に竜巻旋風脚も)

離れて波動拳を連発するというチキン戦法を確立した。

そこから「前に歩きながら波動拳を出す」という友達アドバイスを信じ、

苦労の末に、昇竜拳マスターした。

そして波動拳飛ばし昇竜拳で落とし、ソニックブームには竜巻旋風脚という、

いわゆる波動昇竜という基本の闘い方を覚えた。

そこから、中段攻撃と投げ、弱中強の使い分け、めくりという概念

そしてシリーズを追う毎に追加される新システム

途中、ZERO2でさくら浮気はしたけれど、

とにかく、僕はリュウと一緒に、もう20年近く闘ってきている。

もちろん、主人公から使いやすいってこともあるけれど、

リュウストイックさ。決して強キャラではないところ。

そんなところにずっと、ずっと惹かれている。


パチンコの中でもリュウは闘う。

もちろんリュウだけじゃない。ケンも、ガイルも、春麗も居る。

ダルシムも、エドモンド本田も、ザンギエフも居る。

懐かしい顔も、見たことがない顔も居る。

とにかく、彼らの闘いはまだ続いているし、

リュウ20年経った今でも、真の格闘家を目指して闘っている。

当時小学生だった僕は、今は朝からパチンコを打っている。

お互い、今の戦場はここなんだなと、少し自虐的に笑う。


手持ちのお金が半分くらいになったところで大当たりを引いた。

そのまま確変突入した。確変中はリュウライバルと闘うのだ。

僕のリュウは強い。並み居るライバル達を波動拳でKOしていく。

大当たり中、確変中は意外と退屈なので、僕はスマホを弄っている。

ダンは相変わらずダンだった。

どうしようもなく格好悪くて格好良くて、愛すべき男だった。

僕のリュウはどんどん勝ち進む。

僕が小学生の頃、必死で覚えた波動拳を繰り出し、ライバルを倒す。

闘う。波動拳。KO。増える出玉。

僕は退屈な顔をしてケータイを弄る。

四天王を倒し、ベガを倒し、豪鬼を倒した。

よくわからないラスボスみたいなヤツとの闘いが始まった。

当然勝つと思っていた僕のリュウは、3ラウンド目で相手の必殺技を喰らい、

呆気なくやられてしまった。

ずっと続くと思っていたリュウの快進撃は意外と呆気なく終わった。

それでもリュウは「俺より強いやつに会いに行く」のだろう。

彼の闘いはまだまだ続く。

僕の元には出玉だけが残された。

なんとなく、なんとなくだけど、

リュウがあのラスボスみたいなヤツを倒せなくてよかったと思う。

どうにも説明できない、個人的な感情だけど。

僕は勝つリュウ背中も好きだけど、挑み続けるリュウがひどく好きだったんだなぁと思った。

リュウが稼いでくれたお金を持って店を出る。

もう当分、パチンコ屋には来ないなと、思った。

2008-08-06

この感情に名前をつけたいのですが。

最近、なんか世の中ギスギスしてるよーな気がします。やれモンスターペアレントだの、誰かが謝罪会見しただの、炎上しただの、どうせ俺には彼女ができないだの。実際のところ、今の人たちって昔の人よりもモラル意識が高いと思うのよ。だからこそ、モラル意識の低い人が浮き彫りになっちゃう。「昔はよかったー」なんて言う人もいますが、なんのこたーない、それは悪い点が見逃されていただけだと。

けどねー。やっぱギスギスしてるよーな気がするんですよ。批判だー罵倒だー炎上だー。他人の悪いところに目が行ってしまいがち。もっとね、いいとこ見ようよ。楽しいこと考えようよ。でっかいこと言っちゃうけど、社会空気が変われば、消費も拡大して景気もよくなるよ!

いやー、ちょっと言い過ぎか。まあ、何がしたいかっていうと、その、良い感情に名前を付けたいのよ。たとえば「萌え」とか「なごみ」とかってあるでしょ。実体のない感情でも、名前がつくととてもわかりやすい。認識しやすい。意識しやすい。「萌え」っていう言葉が普及するまでは、その感情をどう表現していいかわからなかった。あるいは、表現の仕方がバラバラだった。

名前のない感情は、どうなるか。流れていっちゃうんだな。忘れやすくなっちゃう。萌えるシーンに立ち会って「今のは“萌え”だなー」と記憶することができない。「なんだか心があたたまった」で終わっちゃう。というわけで、良い感情に名前をつけたいのだけれど、それはどういう感情なのか。「萌え」でも「なごみ」でもない、なんだか心地いい感情。

たとえば、こないだ俺ひじき買ったのね。乾燥ひじき。でも、ひじきレシピ検索してもだいたい煮物。もーわかってるよっていうくらい同じよーな煮物のレシピばかり。でも、見つけたんだ、「ひじきパスタにも使えるらしいですよ」って書いてたの。もう俺の心はズキューンとうごめいたね。「え?え?パスタ?って洋じゃん、それ西洋じゃん!」て。もうありきたりな発想の裏側を思いっきり竜巻旋風脚されたわけ。でも、たしかにたらこや明太子パスタに使える。そう考えると、ひじきもありかなっていう納得感もあったわけ。素晴らしいミステリー小説を一冊読み終えたような、それでいてタツノコアニメに新型ロボが登場したような気持ち。オドロキとワクワクが同居している状態。「俺が探していたのはコレだ!」感。

他のシーンでも、こういう気持ちになることあるよね。たとえば、日向小次郎偶然にも雷獣シュートのヒントをつかんだとき。自分の脳内にしか存在しないと思っていた理想の異性が目の前にいたとき。簡潔に言うと「コレだ!」+「ワクワク」かな。

この感情に名前をつけたいのだけれど、何がいーかなー。できれば動詞がいい。造語でなく、「萌え」や「なごみ」のように馴染みある言葉がいいけれど、難しいかなー。「ときめき」だと、ちょっと違うしなー。うーん、長くなったのでいったん切る。なんかいい名前ないかなー。

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