はてなキーワード: 猪武者とは
何かを変えようとするための論争は「メリットしか見ないバカvsデメリットしか見ないグズ」の戦い、といってほぼ間違いないだろう。
新しいことを推し進めようとする側ってのは、たいていそれによってなにか利益を得られる側にいて、とにかくそれを実現するためだったら他の犠牲なんか知ったこっちゃねーって論調が多いから。昔から猪武者とかいう言葉もある通り、目の前に落とし穴があると言われても耳をかさずに落とし穴を踏み抜くタイプ。
新しい権益を求めるが故に、わかっていてもポジショントーク張ってる奴も含まれるかもしれない。
メリットにも一応理解を示すような姿勢は見せるものの「そうは言っても」とか「それができれば理想的ではあるけれど」とかいいつつ、悪いリスクや責任論を気にして批判的な声を上げ、基本的に行動が遅い、あるいは、動くこと自体をしないタイプ。
こっち側には、既得権益にしがみつきたいが故に、わかっていてもポジショントーク張ってる奴も含まれるかもしれない
けど、どっち側にせよ、そんな絵に描いたような自覚的な権益主義者って、実際はそんなに多くないよな。叩く側がレッテル張ってるだけで。
最近の話で言えば、安保の話とかマイナンバーとか図書館とか原発とか太陽光とか、だいたいこれだよな。
なんでバランス取れないの?って思ってしまうが、たいてい極端に振れてる奴が「我こそは中道・正義なりっ」って思い込んでるから質が悪い。
「○○市ね」だの「○○どもをブチ○せ」だの、憤懣をヘイトスピーチとして発散なさる憂国騎士団のみなさま。
それ、逆効果です。
多分、皆様は、嫌いな集団(或いは国)に対する批判を、一まとめに「ヘイトスピーチするな」と頭ごなしに押さえつけられるのが嫌で反発をなさっておられる事と存じます。自分たちの憤懣が封殺されることへの憤りと恐れ、心よりお察し申し上げます。
でも、あなた方のやっている事は、国際的に見てドン引き行為です。先進国では禁止されている恥ずべき行為です。なおかつ、日本語圏に閉じた憂さ晴らしでしかありません。
一方、あなた方の憎む対象をご覧ください。在外国民や移民をも動員して、イメージ向上戦略、マーケティング戦略、そして日本のイメージ悪化に向けてグローバルに、そして各国でローカルに、そして理知的に動き始めているではありませんか。
してみれば、あなた方の現状は、猪武者の放つ罵声でしかありません。一方、あなた方のお嫌いな集団は、調略と外交に余念がなく、日本のイメージ悪化包囲網を構築する事に余念がありません。少なくともあなたがたの脳内では、そういう世界が見えているのではないでしょうか。
世界へとイメージ戦略に打って出るのであれば、内向きとヘイトスピーチの二点は足枷でしかありません。内向きで愚痴っていても世界には届かないし、ヘイトスピーチに及んでいる事を知られれば、皆さんの愛する日本のイメージは悪化する一方です。
ですから、不愉快なことがあるなら、反吐のように汚い言葉を吐き出すのではなく、相手をいかに嵌めて陥れるべきかを真剣に検討して欲しいのであります。
極めて一部の例で恐縮ですが、どこぞの国が文化財を返さないなんて話があったとします。この時、「泥棒国家」だの「また○○か」だのと日本語で吠えても意味はありません。
世界中の美術館なり文化行政なりに、「拝啓。○○は自国に持ち込まれた盗難文化財の返却を拒否している国家であり、貴国との文化交流や美術品貸出に措かれては十分注意されたし。恐惶謹言」くらいの事を英語にて注意喚起なさればよいのです。
結論。