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2017-07-09

土曜日ローカル路線バスの旅Zをタビリスっぽくまとめる。

一行は河口湖からまずは大月方面を目指していきます。その途中の富士山駅都留市駅の2ヶ所で道志村行きのバスがある情報を得ていましたが、いずれもスルーしました。もし道志村方面に向かっていたら、どうなっていたのでしょうか。

道志村山梨県の最東南端の村で山中湖都留市からバスの他、神奈川中央交通相模原市の三ケ木から県境月夜野までバスを走らせています都留市駅羽田さんが行き先を聞いていた、あの月夜野です。

調べてみると以下のルートが見つかりました。

富士山駅11:30(富士急バス12:08山中湖旭日丘13:45(富士急バス)14:35道志小学校14:47(富士急山梨バス)15:05月夜野(徒歩2.3km)東野16:05(神奈川中央交通)16:42三ケ木

月夜野まで来るバスは平日は午前の2便しかないのですが、峠を越えた神奈川県東野まで行けばバスがありました。月夜野まで行ってしまった一行がその場で止まることは考えにくいので、おそらく神奈川県側のバスを見つけることはできたでしょう。

三ケ木から神奈川県橋本からバスが出ており、橋本から北上を続けると、最終的には一行が2日目の日中に到達する青梅線河辺駅まで行くことができます。というわけで半日以上先行することが可能でした。

ただし、一行が新狭山駅で見つけた川越行きや、後述する埼玉から栃木県境越えの接続がうまくいかず、最終的には大月ルートに追いつかれます。とはいえ、八王子川越でじっくりと情報収集を行うこともできたでしょうから道志村ルート検討する価値はあったと思います

一方で都留市駅まで行ってしまった場合はどうだったでしょうか。その場合、一行は都留市駅17:37に出るバスに乗ることになり、さすがにこの時間ではもうバスはなく、神奈川へ抜けるのは翌日になってしまっていました。というわけで、都留市駅まで来た一行が大月ルート選択したのは正解でした。

ところで、一行が東桂入口でタッチの差で逃した「路線バス」ですが、あれは事前予約制のデマンドタクシーだったので、今までのルール上では乗車できませんでした。ただ、路線バスの旅は厳格にルール運用されているとは限らないので(今回も路線バスではない、宿の送迎バスの利用が認められました)もしかしたら便乗を申し出てOKだったら認めていたかもしれません。その場合都留市駅に14:10に着くことになりましたが、先へ行くバスはなく、大月へは放送と同様のバスに乗ることになりました。このほか、都留市の循環バス都留文科大学まで来ていますが、時間は合いませんでした。

一方で大月への移動は途中徒歩を挟んでいますが、実は都留市駅からバスリニア見学センター大月駅行きのバスに経路が繋がっています

都留市駅16:30(富士急山梨バス)16:44大原入口17:19(富士急山梨バス17:30大月駅

しかし、リニア見学センター大月駅は月曜運休で、もしロケ日が月曜日では利用できませんでした。同じバス会社で直通便もあるにも関わらず一行どころかバス会社の人も気づかないのは考えにくいので、ロケ日は月曜日だったと考えるのが妥当です。

2日目は奥多摩日原鍾乳洞に立ち寄るなどの停滞はありましたが、先へ進めなかったので大きな影響はありませんでした。しかし、ポイント川越での選択でした。

川越で、上尾桶川鴻巣の3方向へバスがありましたが、羽田さんの「鴻巣には何もない」の一言で一行は上尾を目指すことになりました。しかし、この3方向で上尾もっとも南にあり、先に進むには損をしています。そして、結果的にこの決断運命を大きく左右します。

もっとも北にある鴻巣へ行っていたどうなっていたでしょうか。放送では19:13の鴻巣駅西口行が紹介されていました。

川越駅19:13(東武バス20:00鴻巣駅20:22(朝日バス)21:00加須駅南口

このように放送では3日目の午後に到達していた加須に2日目に到着することになりました。

ちなみに3方向の真ん中にある桶川を経由する場合、その日は桶川泊りになりますが、桶川から菖蒲車庫行きの朝日バスが頻発しており、多少は歩く距離時間を稼げたと思います

ただ、後述しますが放送通りに柳生駅に着いても挽回可能でした。

3日目はどのルートを通っても、結果的には加須市へ収斂し、柳生駅を目指すことになります。そこで、柳生駅から先のルートですが、放送では一駅先の板倉東洋大前まで歩き、そこで歩き疲れた一行は館林駅行きのバスを利用します。結果的にはこの選択が致命傷となり、最後まで挽回することができませんでした。ルイルイと蛭子さんが旅をした第18回の水戸善光寺の回でも佐野市足利市脱出に苦労し乗り継ぎ失敗となりましたが、結果的には同じような失敗になりました。放送でも紹介されていましたが、足利市佐野市の両市は、JR両毛線東武線などの鉄道網が発達している分、市外とのバス路線接続に乏しく、市境は徒歩で越えなければなりません。両市の経由は避けたいところです。その一方で板倉東洋大前駅から館林市方面への広域バスはありますが、栃木方面へ行くバスはありません。

では、柳生駅から直接栃木市方面に行くルートはなかったのでしょうか。

柳生駅から少し北上したところに「きたかわべ」という道の駅があります。ここは埼玉県群馬県県境にありますが、なんと平日に限り栃木市コミュニティバス県境を越えてここまでやってきています

3日目を加須からスタートした場合放送でも一行が利用した柳生駅行きのバスの初便に乗り柳生駅には9:46に着いていました。ここから次のようなルートが考えられます

柳生駅(徒歩0.75km)道の駅たかわべ10:45(栃木市バス12:02栃木駅南口

川越ショートカットと合わせて放送ルートよりも丸1日早く栃木市入りをしました。ちなみに、道の駅たかわべまで来るバスはこれが初便で、1日目を道志村ルートで先行していたとしても、ここで追いつかれます

しかし、道の駅たかわべまで栃木市コミュニティバスが来ているとは、地元の人々の情報がなければまず想像できないでしょう。放送では柳生駅で有力な情報が得られず、板倉東洋大前駅まで歩いていますが、このルートでも同じような展開になったと思います

しかし、板倉東洋大前で北行きのバスがないことを知った一行が次の藤岡駅まで歩けばあるいは、と考えるかもしれません。そうなるとこんなルートになります

柳生駅(徒歩7km ※板倉東洋大前駅経由)藤岡駅12:02(栃木市バス)13:33栃木駅南口

いずれにしても栃木駅には1日近く早く到達できます

栃木駅から先は放送ルートと同じく東武金崎駅楡木車庫とつないで宇都宮駅に行くのが最速です。例えば柳生駅藤岡駅を徒歩で繋いでいた場合にはこうなります

栃木駅北口16:23栃木市バス17:20東武金崎駅(徒歩4.4km)楡木車庫19:35(関東自動車20:17宇都宮駅西口

ちなみに、栃木駅を13:45に出るバスもあり、これに乗ると宇都宮駅の到着は18:27になります市バス運転手から事前に情報が得ていれば、決して不可能ではない乗り継ぎかと思われます。もちろん、道の駅たかわべからバスに乗れていれば、これよりもずっと早く宇都宮へ到着できます

さて、放送では14:00(正しくは13:26平成29年7月10日訂正)に柳生駅にたどり着いていますが、道の駅たかわべまで足を延ばしていれば同じバスの終便である14:55発のバスに乗れていました。その場合、以下のようにつなぐことが可能です。

柳生駅(徒歩0.75km)道の駅たかわべ14:55(栃木市バス)16:12栃木駅南口(以降、上のルートと同じ)

このように上尾経由でも3日目に宇都宮へ到達することは可能でした。

そして、運命の4日目。放送では佐野市スタートし、栃木市宇都宮市上河内氏家とつなぎ、ここでバスがつながらず、無念の断念となりました。那須塩原駅発の那須岳ロープ行きの最終が14:45だったことを思うと、一行が楡木車庫へ向かって歩いている間に最終が行ってしまっていたという辛い幕切れだったのですが、なんとかゴールにたどり着いてみましょう。

4日目を宇都宮からスタートした場合、最もスムーズな乗り継ぎは以下のとおりになります

宇都宮6:38(東野交通)7:30氏家駅前7:37(東野交通)8:13小川仲町8:38(東野交通)9:16大田原市役所入口(徒歩)大田原市役所9:32(大田原市バス10:00那須塩原駅10:45(東野交通)12:02那須岳ロープウェイ

宇都宮氏家バスが朝1便しかないためこの時間に出発となりますが、その後は比較的余裕のある行程です。3人がここまで来てゆったり進もうと思うかどうかはわかりませんが、氏家那須塩原はどこかでバスを1本落としたとしても間に合います

しかし、最終日に慎重を期すために営業所が開いて情報仕入れから出発ということも考えられます宇都宮駅関東自動車営業所は7:30に開くため、それまでは留まって情報を得たとしてもロスにならないと考えても不思議ではありません。その場合氏家直行することはできず、次のようなルートになります

宇都宮8:36(関東自動車)9:06白沢河原(徒歩5.8km)氏家駅10:45(東野交通)11:16小川仲町11:58東野交通)12:36大田原市役所入口(徒歩)大田原市役所13:17大田原市バス)14:15那須塩原駅14:45(東野交通)16:02那須岳ロープウェイ

なお、放送では上河内経由で氏家を目指していましたが、上河内氏家バスが早朝と夕方しかなく、このルートでは使用できませんでした。

この他、羽田さんが矢板市を経由するルートイメージしているようなシーンがありましたが、矢板市は市内で完結する路線バスしか運行しておらず、14時に那須塩原駅に到達するのは不可能です。また、周辺の自治体ではバスではなくデマンドタクシー採用しているケースも多く、他の方法那須方面に進む道はありませんでした。

さらに、赤城からわたらせ渓谷鐵道沿いに足尾日光を目指すルート検討してみましたが、県境越えがうまくいかず断念しました。

まり逆算すると、遅くとも3日目には宇都宮へ到着していなければゴールできなかったということになります

シーズンZ初の失敗となり、改めてバス旅の洗礼を受ける結果となりました。とはいえ、普段は3泊4日ですが、今回はスタート富士山子抱きビューポイント10時台の遅めの出発、一行が見つけていた那須塩原那須岳ロープバスの最終が14時45分だったことを踏まえると、実質3日しかなく、鬼門北関東を抜けていくコース設定でもあり、3回目の田中羽田コンビには酷なお題だったかと思います

番組としては2日目の川越まではほぼ想定通りで、ここでルートをじっくり悩んで…というハイライトシーンが来る予定だったと予想しますが、あっさりと上尾経由を選んでしまい、体力を消耗してしまった結果、栃木市バスに気づくことができず、失敗となりました。初日道志村ルートも含め、ポイントポイント情報をきちんと仕入れることが重要というバス旅の基本を見せつける結果となったのではないかと思います

また、各自治体の公共交通機関への対応の差が浮き彫りになった回でもありました。すなわち、周辺の市町村とも連携して、広域的なコミュニティバス運営を行う自治体領域内で完結するコンパクト運営を行う自治体デマンドタクシーによる地元住民利便性を追究した自治体とある中で、バス旅が結果としてそれに左右されるというのは、バス旅をますます難しいものにしているように思います

ただ、バス旅を成功するかどうかのゲームと捉えた場合、単に路線をつなぐだけではなく、地図を駆使していかに途切れたバス路線を繋ぐか、という旅の視点よりもゲームとしての視点が今後より強調されるような、そんな回だったかと思います

初の失敗を経験した田中羽田コンビが、今後よりシビアな旅を成功させていくことを期待し、今回のまとめとしたいと思います

 
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