コロナ禍の中で入社して、入社してからほぼ1年間は在宅勤務だったけど、ぼちぼち出社が増えてきた。
普通に大学卒業までストレートできたけど、授業とか勉強がめちゃめちゃ嫌いだった。なぜなら座っていなきゃいけなかったから。
ディスカッションとかが多い、黙って座ってることが少ない授業の方が好きだったかな…。
いつも授業中に我慢できずに落書きとか他のことやってて、言動も人と違う自覚があった。変なやつって思われてるのわかってたから、ドラマとか見て普通の人のコミュニケーション仕方を頑張って真似するようにした(逆に、コミュニケーションを通常通り学べないからメディアを真似するっていうのが発達障害の特徴なんだけどね)
周りの人はそんな自分を見て、不真面目なやつ、不思議なやつって言っていた。
自分も、授業をちゃんと聞かない自分は不真面目でダメなやつだと思ってた。
でも、入社してからしばらく完全在宅勤務だったから、どれだけソワソワしても誰も文句言わないし、コミュニケーションもとらなくていいし、めちゃくちゃ楽だった。
出社が始まって、じっとして、他の人と雑談をしつつも仕事をして…ていうのが辛すぎて、これは"したくない"んじゃなくて"できない"んじゃないかと思ってきて…。
前々からTwitterで流れてきた発達障害あるあるにめちゃくちゃ共感していたのもあって、近所のメンタルクリニック(電話するの苦手だからネット予約できるところw)に行ってみた。
結果、ADHDが強くて、ASD(自閉症スペクトラム)の傾向があると言われた。
大人の発達障害的なやつと、自閉症についてのパンフレットをもらった。
それを帰り道読んで、めちゃくちゃ泣いた。自分がダメなやつだって思ってた原因が、全部そこに書いてあったから。なんか、許された訳ではないんだけど、それでも、君のせいじゃないよ大変だったねってパンフレットが言ってくれてるみたいで、すごく泣けた。
自分はまず、じっとしているのが苦手。
刺激がないとだめで、ぼーっとしたり座ってるのが辛い。辛いから、出社してる時ウォーターサーバーの水を飲みすぎて、めちゃくちゃトイレに行ってしまう。
でも、その割に過集中もするので、会社で集中しすぎてる時に話しかけられて、ウワッ!て大きな声で驚いてしまったことがあった。
あと、自分がいつ喋ればいいのかわかんないから、電話がすごい苦手だし、teams会議はマジで疲れる。他の人の会話みてると、みんなしめし合わせたように相手が話してない時に話してて(これで伝わるかな、なんか相手が話すかも、ていうストレスなくみんな普通に話してて凄すぎ)、本当にすげーーてなってた。
あと、会議の最初の3分くらいでやる雑談が意味わかんないしできなかったな。
敵意がないことを示すため〜
その後の会議を円滑に進めるため〜
とか論理的な言葉の説明はわかるんだけど、もっと本質的な部分で、やる意味がわかんない。天気の話して何になるの?スマホで調べれば?て感じだし…。
あと、
みたいに時間とトピックが決まってれば雑談できないこともないけど、みんなそういうのが決まってなくてもなんとなくできてるらしい。前に同僚に雑談ってどうやってやるのか聞いたら、
方法とかない。なんかその場のノリでやる。てかなんでそんなこと聞くの?
みたいなこといわれて、
てなった。
あと、要素色々ある。
人形劇(ダークライド)が好きだし、話し方ロボットみたいだし、距離の詰め方がわからんし、耳から情報聞き取れないし、こだわり強いし、特定の生活音が嫌いすぎて鳥肌立つし…
自分の悩んでたことが、全部と言っていいほど、発達障害由来(の可能性がある)だった。
世の中は右利きが多いから右利きに有利に作られてるだけで、発達障害があるから壊れてるんじゃなく、発達障害の傾向が薄い人が圧倒的に多いから発達障害という括りの人が生きにくくなる
というのがあって、これ、障害者事情のベースになる考え方だよなーって思った。
私の身近にも車椅子の人や全盲の人がいて普段からよく障害者事情について考えてたんだけど、
その人たちは人間として"悪い"とか"害悪"なんじゃなくて、圧倒的に社会がその人たちに向けて作られてないのがまずあって生きづらさが生まれてるんだよね。これはもうしょうがないことなんだけど、でもまずベースとしてそれがあるんだって思った。
障害者手帳をとるにあたって、障害者手帳があると普段の生活がどう変わるのか色々調べた。
そしたら、いろんなものがめっちゃ安くなるし、そんなのしてくれるの?!みたいな便利サービスがたくさんあった。
でも、それだけこの自分の脳が人より困難に出来てるんだって気付いて、それでもなんか泣けた。
もしTwitterとかの発達障害あるあるにめっちゃ共感してて、日常に困り事があるって人がいたら、ちょっと医療機関にかかることを考えてみて欲しい。
先の人生の困難(おそらく保険とかいろいろ)を考えてあえて発達障害の疑いがあっても手帳を取らない親御さんとかがいるみたいだし、そもそも大人になってから自分の意思で動いて先天的な精神障害を受容するってすごい困難なことだと思う。
でも、保険に加入しにくくなるとか、そういうのがありつつも、診断を受けて治療のために動きだすことで救われる部分が絶対にある。それはお金とかじゃ買えない、自己肯定につながる大事なものだから、ぜひ、一度考えて欲しい(どの程度辛いかにもよるし、もちろん医療機関に行かないのも全然あり!)。
改めて思ったのが、発達障害の悩み、辛さは定型発達には理解しづらい(雑談できないとか、電話の話すタイミングわからんとか)。そもそも生まれ持ったものだからどうしようもないし、それでも皆ある程度頑張って溶け込もうとしてる。
だから、発達障害の診断を受けていない人が発達障害の説明を見て、『自分もあるよ!みんなそうじゃないの?』とか、『俺もやばいかも!』とか言わないでください。
やばいも何も、当事者は生まれた時からその状態と付き合わないといけないわけでやばいなんて言い方しちゃいけない。あと、自分もそうだと思うなら、然るべきところに相談してください。
これずっと言われてるけどまだやってる人がいるのが悔しい。
あなたの記事のおかげで救われました。ありがとうございます。私も病院に行ってみようかな…と思いました。本当にありがとうございます…。