2021-01-27

インターネットに救われた

30代後半。独身東京に行くには飛行機を使う必要がある田舎出身

小さい頃から周りになじめず、またのちに持病だったとわかったが朝起きることが苦手で学校にはほぼ遅刻していた。

孤立は徐々に強まり高校にはほとんど行かなくなり中退してしまった。

親がラジコンパソコンなどに強かったこともあり、高校生になる頃には十分速いインターネット環境があったと思う。

学校に行かないのでヒマすぎて昼間っからネットサーフィン死語)をしていた。

趣味の合う掲示板などを見つけてカキコしてるうちに自分ホームページを作りたいと考え最初geocitiesでページを作ったと思う。

勉強すること自体は嫌いじゃなかったので「とほほ」を見ながらHTML手打ちして、アクセス解析を置いたりKentWebを見ながらPerl掲示板カスタマイズしたりしていた。

大学にはなんとか合格することができ、東京に出た。

環境の変化にそれなりにウキウキしたものの、朝の弱さは治るどころか悪化し、結局中退してしまった。

この頃はYouTubeニコ動mixiなどがあって、引きこもっていてもチャットなどで人と交流することができ、将来への不安を一時忘れることができた。

バイトはしていたが大学をやめたので東京に留まれ理由がなくなってしまい、仕事をしようとしたが中卒な上に決まった時間会社に行けないので就職絶望的だった。

ブログ等が登場したためしばらくWeb制作などからは離れていたが、当時はWeb開発エンジニア系の仕事は未経験でもOK募集をしていることが結構あり、派遣会社ネット応募してプログラマー見習いになった。

それまでの飲食店系のバイトに比べて、デスクワークで時給が高いことに「天国か?」と感動した記憶がある。

最初はそれなりにキツかったが、ここで挫折すると本当に終わりだ(田舎には仕事ない)と覚悟して頑張って早起きして出社した。

が、やはりつらく1年ほどで鬱になって会社に行けなくなった。未経験ではなくなり職歴もできたのでなんとか転職した。

それから何度かの転職をし、今はそれなりに知名度のある会社プログラマーをすることができている。

コロナの影響で今は完全リモートワークになり、東京にいる理由もなくなったので一時的実家に戻って仕事をしている。

裁量労働制のため朝早く起きる必要もない。昼頃までボンヤリうたた寝してモソモソと仕事を始め、夕方家族が帰ると一緒に夕食をとっている。

これまでの人生を振り返って、インターネット存在しなければどうなっていたか、まったく想像できない。それ以外の仕事を続けられる自信がない。

引きこもり時代に誰かとコミュニケーションすることもできなかったと思うし、実家孤独子供部屋オジサンになってたか、行き倒れてたかどちらかじゃないかと思う。

今の会社に入ってくる新卒の人たちは大卒・院卒がほとんどだし、大学コンピュータサイエンスを学んできた人が多く尊敬する。

こちらはたまたま自分のそれぞれのライフステージでその時その時のインターネット環境依存してきただけの人間だ。

あの頃「とほほ」がなければ、2chFlash動画がなければ、mixiニコ動がなければ、Web開発業界が未成熟でなければ、今の仕事はできていないと思う。

今なら書類審査で一目で足切りだ。

インターネットの発達とともに歩んでこれた人生からこそ、タイミング世代が合ったからこそ、精神的にも救われ、社会的にも救われた。

コロナが起きても失職することなく、むしろ自由仕事をすることができている。もっと苦痛だった「出社」というハードルもなくなり、その運に感謝している。

一方で、それだけインターネットに救われ、インターネット依存した人生を送ってきたからこそ、インターネットに対して恩返しができるような仕事ができているのかもしれない、と感じる部分もある。

仕事を始めるにはまだ早いので二度寝する。なお彼女ができる予定は一切ない。

  • 恩返し? 税金を払うという表現のほうがよくねーか?

  • 「とほほ」さんのやべーとこは今でもvue.jsとかの入門サイトとして一流の情報出してるとこなんだよな。 (まあvue.jsの場合はオフィシャルのガイドが優秀すぎて別にとほほに頼る必要は...

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