2019-04-08

大阪は、大阪に相応しい酋長を手に入れたのでしょうね

大阪の府市長戦がゼロ打ちで決まる。

いろいろ思うところもあり、正直な感想を。

尽力されていた方には、候補者ご本人含め敬意を表します。お疲れ様でした。それとは別に、戦い方全体の話として今回(前回もですが)負けた陣営に3つの違和感がありました。

1) 最初タレント候補擁立しようとしたこと

なぜ情報漏れたのかという、組織ガバナンス問題もそうですが、タレント候補ってそんなに求められているんですかね?職能必要なんじゃないですか?警察書の一日署長じゃあるまいし。その後で「この人を応援して下さい」みたいに言われても、ちょっとそれどうなんだと思ってしまいました。

2) 「オール大阪」みたいなポジションの取り方。

まるで、商店街の近くにショッピングモールができたので「そっちに客を取られる」と商店主が集まって、「商店モール」として対抗する感じですよね。

大資本ショッピングモールが支持される理由は様々ですが、以下のような強みはガバナンスの強さによる経営の強さです。

動線計画の強さ

施設管理の強さ

・フルラインナップが揃っている(リーシングの強さ)

楽器店や書店など、売り上げの低めの店は全体で下支えしている

今回の「野党共闘」の選挙は誰が責任をもって仕切っていたんでしょうか。わかります思想信条の異なる各党がこれはマズいと共闘すること自体が異常事態だということもわかりますが、いかんせん看板が見えませんでした。

3) やはりビジョン問題です。

突然始まった選挙ですから、突然白羽の矢が立った人に

ビジョンを示せということは酷かもしれません。

しかし、今回はお二人とも経験者、「プロ」だったはず。しかし、日頃からそういうことを考え抜いているように到底思えませんでした。(いい人だとは思います、私の期待が高すぎるのかもしれません)

出てきたスローガンゲンナリしたのは私だけではなかったと思います。「大阪から新しい世界を切り開く」とかいもの聞き慣れた政治家ポエムのものでした。世界ってどこすか。

時代情報化、国際化しているにもかかわらず、やれ大阪都だの取り戻すだの、両陣営とも沈みゆタイタニック号の船上で椅子を並び替える話のようにしか感じませんでした。

この情報化社会という産業革命以降、最大のパラダイムシフトに対して、何の受け止めもない(これは両陣営とも)のはどうなんでしょうか。

地方武器である生活コストの低さとための大きさ、規模の小ささを生かすのは、そこでしょう。

具体的に書いてみます。例えば

名古屋にも水をあけられている大阪だが、人の行き来や単価の高い精密分野、電子部品では航空等もあり、地の利を生かして「アジアの中心としての、輸出入の新興」を推進する。

海外東京から外貨」を稼ぎ、大阪文化の中で豊かに暮らしてもらう。都心から移住推進する「オフサイト都市推進」田舎自治体では成功例もある。内部の経済循環だけでは少子高齢化予算規模も維持不能プライドを捨て取り組むべき。

日本全国の中小企業ベンチャーに門戸を開き、全国に先駆けて、府や市の業務住民サービス情報技術で合理化し、充実する地方自治体モデルを作る「市役所2.0」「府庁2.0」→ 予算削減と住民サービスの向上を両立させるには、情報化、自動化しかない。

みたいなことだって挙げられるはずです。

それらを支える為の福祉文化振興、教育、として魅力のある街作りだって打ち出せるはずです。

まあ、それももはやどうでもいいです。

お似合いな酋長になった。

マジョリティの鏡が醜いと批判しても仕方が無い。

お似合いだし、何より現実だ。そういう国だし、そういう町なんだよ、ということをいい加減受け入れようと思います

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん