はてなキーワード: 小錦とは
この記事では「格闘技の強さを決めるのは第一にパワー、次に技術」ということを話したいと思う。これは実質的に「パワー=筋肉量」と言い換えられる。
格闘技や武道について知識の無い人と話してみると、非常に良くある誤解は「格闘技、武術というものは、技術を極めた方が強く、技で上回っていれば小さいやつでもデカいやつに勝てる」というものだ。
こういう人に「吉田沙保里はレスリング部の男子高校生より弱い」「ボクシング世界王者の井上尚樹と格闘技未経験の大学アメフト部員(身長180㎝体重100㎏)が喧嘩したらまずアメフト部が勝つ」という事を話すと結構驚かれる。
残念ながら、およその戦う技術というのは否応なくパワーが根底にある。これは「柔よく剛を制す」とか言っている柔道でも例外ではなく、そもそもの体格差を技術で覆すには相当の技術差が無いと厳しいのである。
だからこそ格闘技というのは体重で階級を分けているのである。ボクシングなんかは特に顕著で、体重が5kg位変わってくると基本的に勝負にならない。すこし前にキックボクサーの那須川天心(体重60kg弱)がボクサーのメイウェザー(体重70kg弱)とボクシングで試合して秒殺されたのは有名だが、あれは技術差もさることながらハナから成立しない体重差であった。別に那須川が弱いわけではないのである。
相撲なんかは完全に体重制を廃している珍しい武道だが、一度でも土が付けば終わりという短期決戦だからなんとか成立している競技であって、それでも強い力士は大抵デカい。舞の海はたしかに小錦に勝ったりしていたが番付は小結が限界だった。
相撲の決まり手「けたぐり」をご存知だろうか。ポケモンの技で知っている諸賢も多いだろう。
この「けたぐり」。決まるとかっこいい。
押したり投げたりの相撲の中で、合気道のように相手の姿勢を崩す技だ。
実際には動画を見てもらうとして、非常な力学が働く「力士×力士」のダイナミズムの中で、意外な身体の動きになる。
立ち会いの際に決まると「けたぐり」になり、その後の攻防で決まると「けかえし」という決まり手になる。
力学としてはほぼ同じなので、ここでは併せて考える。
今日は俺の好きな、かつ動画でみんなで見られる「けたぐり」について紹介するぜ。
足技が得意な時天空。非常に綺麗な「けたぐり」を打つ。youtubeでは何個か時天空の足技を見ることができるが、個人的な「けたぐり」ベストはこれ。
https://youtu.be/KryP9tRyW48?t=329
時天空は立ち会いで「けたぐり」を仕掛ける可能性を匂わせておいて普通に正面から右を差しにいくことがある。
足技だけではない技量で小結まで登った時天空だが、病により2017年に亡くなる。天国でも力の神々にけたぐりを仕掛けていることだろう。
日本人ってのは身体が比較小さいから、小さな力士が大きな力士を倒すと否が応にも盛り上がる。俺は様式化されすぎて今はあまり好きじゃないけど。
小兵の栃剣は小錦の強烈な張り手に耐え、「ここぞ」という場所で小錦の足を動かす。小さな動きで大きな身体を揺るがす。「けたぐり」「けかえし」の面白さが凝縮された取り組み。
海乃山は小兵の曲者で、足技もそうだし、わりかし土俵態度も悪い。怪我のせいで立ち会いの所作も悪い。関脇まで進んだが、関脇には品格は求められなのだろうか。いいのだ。強ければ。
今までのけたぐりと違うのは、海乃山が取り組みの中で何度も「けかえし」を仕掛けるところ。決まり手になる「けたぐり」「けかえし」だけではなく、取り組みの流れの中での「けかえし」をぜひ見て欲しい。
この動画は多分日本相撲協会が平成期に出した『大相撲大全集』DVDのどこかの巻だと思うけど、もし良かったら他の部分も見て、海乃山の、取り組みで何度も仕掛ける「けたぐり」「けかえし」を堪能して欲しいと思う。
いろいろ話題になった「けたぐり」だが、まずは朝青龍の「けたぐり」のうまさを見てほしい。
https://youtu.be/KryP9tRyW48?t=279
朝青龍の運動神経というか身体能力というか相撲頭脳の高さというかが垣間見られる。朝青龍はけたぐりを多用しないが、使おうと思えば簡単に使える。
そんな彼の多芸ぶりを知ることができる。
この取り組みは「横綱の品格」を巡って問題になった。横綱審議委員会が、横綱らしくない取り組みだ、と苦言を呈したのだ。
けたぐりは、小兵力士の技というイメージがある。俺は横綱なんて品格も何も強ければそれでいいと思うから、朝青龍の技量の奥深さを知れて良かったと思う。
現在映像で見ることのできる「けたぐり」の個人的ベストはこれ。
https://www.youtube.com/watch?v=sO6fPrxcJso
この立ち会いでは、藤ノ川は手で相手に何かを積極的にしていない。「け」はしてるけど「たぐり」はほぼしていない。
ただ、さらによく見ると、藤ノ川は上半身でぶつかっていくようなフェイントをかけている。
「けたぐり」成立の最少限度の要件を満たした洗練された美しさがある。
藤ノ川の取り組みは見ていて面白いので他の動画もよければ見てみて欲しい。
なおyoutubeのアップロードに倫理的な問題を感ずる方は、『大相撲大全集』DVD全10巻を閲覧するといいだろう。図書館などでみられる他購入もできると思う。
土俵はまだ視線の向こうにあるんだけど照明は色づいていて、周りも薄暗いなりに問題なく見えるくらいの明るさ
呼び出し以外の声はあまりなくて、でもときどき後ろの通路を力士が通っていく音がするし、弟子の泣き声も意識すると聞こえる 環境音と化してるから気づいてないけど親も泣いてるな けっこう音あるやんけ!
土俵は霞みがかっているようであまりハッキリしない 照明は何色とも言い難いが、強いて言うなら橙と黄のグラデーションか
腹もまあまあ出ている 顔がのっぺりしてるんで紫立ちたる糸目の細くたなびきたる…ってほどいい感じでもないが、趣がないわけではない
毛はほとんどいない 遠くにカップル然とした乳首が離れていたり、昔っぽい行司をする爺さんが割っていったりする 全体的にお互いにかなりの距離をとっていて、小錦がバカでかい場合の等間隔はこんな感じなのかもしれないとなんとなく思う
土俵の中に行ったりしてるうちにだんだんタイミングが合ってきて、いよいよ相撲が見える! と思いきや肝心のタイミングで土煙がかかってよくわからない 力士の流れは遅いし、けっこうデカい尻が写ってしまったから待つしかない ボンヤリする
ビデオ判定がわかるころには力士はわりと尻を出している 眩しい 尻の周りというか、マワシの縁に沿った部分は黒くて、もうちょっと上の辺に行くとわりと色白と言ってもいい感じの色になってくる
朝潮を観に行って何をするか?
嘘つくな、お前は小錦か!