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はてなキーワード: エヴァンゲリオンとは

2009-08-15

パチ業界アニメゲームタイアップする理由をつらつらと

タイアップ「する」理由、なんてアクティブな理由ではないけれども。



版権を買う側(メーカー/店)の理由

1)オリジナルキャラでの制作コストが掛る

最近のパチ/スロは、演出を強化しないと売れない(と、思いこまれてる)。

自然と、莫大な演出量が必要となるわけで。200時間やそこら打ったとしても、全く同じ演出で当たることなんか無い位。あとプレミア的演出も1つや2つじゃ済まない。

オリジナルキャラだけでそれを実現しようとしたときに、どれだけネタが必要になるか、想像しただけで大変なこと。

元々ネタ映像コンテンツが有れば、それなりにネタも出来れば、流用も出来る。

スロオリジナルである、ツインエンジェル2(スロ)が、どれだけ手間暇かけて演出を作ったことか。

版権料なんて安いものです。特にマイナーであればあるほど。

2)成功者が居る

言うまでもなく、「エヴァンゲリオン」。パチ及びスロだけで、あのコンテンツだけでもう6年近く食ってる。パチは5世代、スロは3世代。

エヴァパチンコパチスロ演出を作る制作会社脱税で捕まった位、あのシリーズは安定して儲ける事が出来た。

3)客を引き寄せる手法が見当たらない

今のパチ業界は、法律によって、以前のような高いギャンブル性をもった台をリリース出来ず、コンテンツによって客を惹くしかない(と、思いこまれてる)

4)客の引きが早い

コンテンツ系は、知名度が高いものであれば、一瞬大量に客が付いて、その後飽きられるのも早い。

北斗の拳」辺りのスマッシュヒットが一番良い例かも。

こういう台がリリース出来ると、「大量に売れて、早々に撤去してもらえる(結果としてメーカーは一番売上があがる)」事になる。

客として、店として、タマったものではないが、メーカーにとっては…ね。



ただ、演出はコンテンツそのもの出来ではなく、結局客は「(演出を含めて)楽しいかどうか」「勝てたかどうか」で打つかを判断するわけで。

コンテンツの持つ力はそれほどない、マイナー版権GARO)は、台の持つギャンブル性の高さでお客が付いた。

アニメ系ではないが、同じ版権であるはずの「ピンクレディー」は、初代と2代目を比較すれば間違いなく2代目の方がコンテンツとしての力を持っていたが、バランスや台の性能の為に、2代目は早々に消えてしまった。(客が付かなかった)

ドットだけの台が微妙に復権していたりもする。やっぱり作り手が勘違いしているよなぁ…と思わざるを得ない。



版権を売る側(コンテンツ制作側)の理由

1)その版権の知名度が上がる

パチ化されるだけで、そのコンテンツの知名度は上がる。漫画であれば愛蔵版やまとめ版が売れ、アニメであればDVDが売れるorレンタルが回転する。

花の慶次」なんか良い例かも。

ここでもエヴァは最大の成功を収めていて、結果としてエヴァブームを再点火させることができた。

2)コンテンツ制作時に、有る程度の予想売り上げが立つ

「絶対衝激」辺りは、プロジェクトの成立時点から、スロ化によるコンテンツの知名度Up及び売上が計算されていた。

そりゃ、最初から資金が有る程度見込めると分かっていれば、コンテンツ作成時に多少楽になる。

そうでなくても、最初に「パチ化による版権売上」が予想出来れば、制作側も色々手を尽くすことが可能だろう。





結果として、世の中のパチ屋には、版権が溢れまくる。

ドーベルマン刑事」を見かけた時には、腰を抜かした(苦笑)こんな版権すら引っ張ってくるのかと。

タイアップ黎明期ですら、「コットン」(ゲームシューティング)や「ぐっすんおよよ大工の源さん)」(ゲームアクションパズル)といった、マイナー版権が溢れていた事を考えれば、まぁ、理由が複数大量にあるからこそ、数も増えるということがお分かりいただけるかと。



※ちなみに、パチオリジナルコンテンツで成功した例。

海物語」「吉宗」「ドンちゃん」…いやぁ、パチに全く関わらない人たちが知るコンテンツ、殆どありませんね。

2009-08-04

ふたば○次裏 エヴァマンガ日和スレ

… 09/07/08(水)19:07:01 No.64349764 del

だーからーどの使徒がおいしそうとかそういうブラックジョークはやめろよ!え?冗談じゃない?

… 09/07/08(水)19:08:05 No.64349834 del

ネルフの地下にはリリスが住むの

… 09/07/08(水)19:08:55 No.64349880 del

頼れる大人はみんな目が死んでる

… 09/07/08(水)19:09:18 No.64349894 del

エヴァに乗った青春

… 09/07/08(水)19:09:32 No.64349917 del

でも

… 09/07/08(水)19:09:51 No.64349940 del

みんな目が死んでる

… 09/07/08(水)19:11:32 No.64350045 del

冬「碇・・・・明日があるさ」(ニタァ

… 09/07/08(水)19:11:54 No.64350061 del

前歯折っていないよ

折っていたとしてもそれは不可抗力というなの髪のいたずらだよ

… 09/07/08(水)19:12:32 No.64350107 del

ねーエコヒイキー

わたしもソウリューみたいにインパクトが欲しいの!そう!

どうしたらソウリューみたいな有名なアスカになれんのかしら…

…ソウダ!使徒でも食ってみようかもぐもぐ

… 09/07/08(水)19:13:19 No.64350157 del

必然的に一台余るEVA4号機

… 09/07/08(水)19:15:10 No.64350275 del

あいつあんなにシンクロしてやがる!

… 09/07/08(水)19:15:20 No.64350290 del

カヲル「あ、そうだ思い切ってサードインパクトとめちゃいましょうか」

… 09/07/08(水)19:15:41 No.64350308 del

エヴァンゲリオンパイロットの心がピュアじゃないと動かないんだ

… 09/07/08(水)19:15:45 No.64350313 del

最近ヒマだな

 ねぇ加持さん何か事件はない?」

平和を楽しもうよシンジ平和大好き!」

「ちょっとラストで撃たれなさいよ加持さん」

「いきなり撃たれる理由がないよ!

 第一死にたくないよ!」

… 09/07/08(水)19:16:51 No.64350381 del

カヲル「あ、そうだ思い切ってサードインパクトとめちゃいましょうか」

カヲル「えいえーい」

ぷるーん

… 09/07/08(水)19:17:49 No.64350446 del

エヴァンゲリオンパイロットの心がピュアじゃないと動かないんだ

味噌汁みたいにたれるATフィールド

… 09/07/08(水)19:17:59 No.64350453 del

ゲンドウ「君も、息子と同じことを言うんだね…」

… 09/07/08(水)19:18:14 No.64350475 del

>レッツ相田

俺を置いてみんなネルフに行きやがって・・・

殺す・・・殺してやる・・・

… 09/07/08(水)19:18:15 No.64350476 del

彼女名前ガーリック綾波さんだよ

LCLの海を異様にすいすい泳ぐんだ

… 09/07/08(水)19:18:24 No.64350481 del

「なんだよそれ!父さんは僕が要らないんじゃなかったの!?」

「大人はね、ずるいんだよ」

… 09/07/08(水)19:18:50 No.64350510 del

アンラッキーチルドレンズ

… 09/07/08(水)19:19:02 No.64350522 del

>>エヴァンゲリオンパイロットの心がピュアじゃないと動かないんだ

>(味噌汁みたいにたれるATフィールド

エヴァ重み!

ATフィールド全開!

… 09/07/08(水)19:19:38 No.64350552 del

それで最終回なんですけど3ページでお願いします

… 09/07/08(水)19:20:04 No.64350579 del

私は歩くことだけを考えてと言ったが実は暴走すれば倒せる

… 09/07/08(水)19:20:18 No.64350598 del

>それで最終回なんですけど3ページでお願いします

いやー本当予算無くて・・・

… 09/07/08(水)19:20:50 No.64350635 del

もうネルフエヴァには乗りませんからねー!!

はい

… 09/07/08(水)19:20:59 No.64350644 del

>>カヲル「あ、そうだ思い切ってサードインパクトとめちゃいましょうか」

カヲル「えいえーい」

>ぷるーん

「「「・・・」」」

加持「いやーよかったねースイカくん」 スイカ「オトコオンナカンケイナイネ!」

マダオ「え~?あたし~ネルフがんばっちゃうゾ☆(キラッ」

ゼーレ「えーこれからも世界人類共存のため」

マダオ「きゃっ!キールさんなんで裸なの!?」

ゼーレ「え?こ、これは」

… 09/07/08(水)19:21:20 No.64350668 del

ゲ「私はアヤナミを観察することで

  そういう結論に達したのです!

  観察以外にも色々しましたけどムフッ」

ゼ「それは別件で捕まえるよ!?」

… 09/07/08(水)19:22:32 No.64350747 del

シンジ

今日お前の部屋へ入ってやるぞ

フフフフフフ

大尉

… 09/07/08(水)19:22:33 No.64350748 del

ボクには惣流という愛人が居たような気がしたけど、そんな事は無かったぜ!

大事なウォークマンゴミ箱に捨ててきた!

… 09/07/08(水)19:23:20 No.64350788 del

お前は使徒を殲滅するのにエヴァが必要だと思っているようだが

別に無くても倒せる

… 09/07/08(水)19:23:41 No.64350812 del

アスカ使徒めっちゃ怖い!」

シンジ「なんかゆってる!」

… 09/07/08(水)19:23:57 No.64350826 del

お前はシメジ

俺はレンジだ!

「何で主人公家電宣言しちゃってんですか!?」

… 09/07/08(水)19:25:36 No.64350924 del

神様…どうかこの人が僕の父さんじゃありませんように…

… 09/07/08(水)19:26:54 No.64351008 del

「大人になれ、シンジ

父さんだったよチクショー!!

… 09/07/08(水)19:27:14 No.64351021 del

神様…どうかこの人が使徒じゃありませんように…

… 09/07/08(水)19:27:30 No.64351039 del

「きよむーはすごい長生きしたからなー」

エヴァの収録は間に合った?」

「うん!」

… 09/07/08(水)19:29:16 No.64351142 del

さあ来いシンジ!実は俺は下から狙撃されただけで死ぬぞおおお!!

… 09/07/08(水)19:30:39 No.64351231 del

マ「惣流なら知ってるけど…誰だ式波て!」

ア「式波!」

レ「いやそっちのお前も誰なんだ!

  聞いたことないぞ真希波なんて」

マ「有名なエヴァパイロットといえば

  綾波式波真希波!」

レ「そんなエヴァパイロットは知らないって言ってんだろ!」

… 09/07/08(水)19:32:38 No.64351363 del

ボクのロンギヌスはすごいからね

意地でも30日は宇宙に浮いてるよ

… 09/07/08(水)19:33:26 No.64351412 del

「僕にできるわけないよ!」

「乗れ、出なければ帰れ」

「人の話を聞かんかいこのアワビがー!!」

… 09/07/08(水)19:35:26 No.64351550 del

「使途の数は十八体…18と言えば一年に私がシンジと会う時間と同じだ、奴らの驚異がわかるだろう」

「18時間!?もっと会ってやれよ!普段なにしてんだよこのダメ親父!」

… 09/07/08(水)19:36:57 No.64351637 del

ゲ「ダメな部下の尻をぶったたくんだよ」

シ「お父さんが一番ダメだと思いますけど…」

ゲ「ええ? バカ言ってんじゃな……本当?」

… 09/07/08(水)19:37:52 No.64351692 del

「かゆみと戦うのはエヴァパイロット宿命と言えるだろう」

… 09/07/08(水)19:38:50 No.64351763 del

庵野「やっちまったんだぜ」

… 09/07/08(水)19:40:37 No.64351872 del

「そしてオレはレイアスカと付き合うことにするぜ!!!!」

決まったーゴール!!

… 09/07/08(水)19:40:52 No.64351885 del

シンジ

今日お前の部屋へ入ってやるぞ

>フフフフフフ

>大尉

ファンファンファンファン

… 09/07/08(水)19:41:27 No.64351935 del

「でも嫁のクローンをつくる事は

  絶対悪いことじゃないし…」

… 09/07/08(水)19:42:38 No.64351997 del

(さて……なんとかセントラルドグマまでやってきたが、どうすればいいんだ……?)

(たしかこアダムとかいうやつに刺さってる槍を引き抜けばいいと聞いたが……)

(しかしこれで本当にサードインパクトが起こるのか……? どうにも不安だぜ……)

… 09/07/08(水)19:44:31 No.64352104 del

フォーエバーマスター  アンノ

パヤオ「OH!NO!」 禿「っへっへっへオレと付き合えよ!」

庵野「待て」 禿「だ、だれだ?!」

庵野「常にウルトラマンのことだけを考えている男とだけ言っておこう」

禿「な、なにぃ!?」

庵野エロいことはぜんぜん考えてない」

… 09/07/08(水)19:44:45 No.64352120 del

「どこ行ったのシンジ君!

 こんな時に!

 こんな大事な時にどこで何やってんだ!」

パン買ってた

… 09/07/08(水)19:45:28 No.64352164 del

アスカ使徒と戦うために式神を呼ぶわよ 式波だけに」

アスカボインったらボイン!」

レイ「ニャンパラリ~~~」 「ニャンコ先生!?」

… 09/07/08(水)19:47:17 No.64352267 del

ミサトさんっ ミサトさん──!

 新型エヴァに変な人が!」

「ああフィッシュ竹中さんだよ」

… 09/07/08(水)19:58:23 No.64353114 del

「同情するならヒロインをくれー!」

「あ、あと友達もくれ」

http://anond.hatelabo.jp/20090804013637

>これって結局逃げてるって事実になるじゃん

そうか?「馬鹿」なお前が出した結論なんだし、間違ってるって可能性も大きいよな?w

あのさあ、人間、無理なことは出来ないのよ、つーかそういう風に出来てるんだよ。

それなのに誰と比べてんだか知らないけど「逃げちゃダメだ」ってエヴァンゲリオンかよwwwwww

俺だって学歴とかないけどなんとかやってんぜ?

とりあえず、元気出して、テキトーにやれよ。

2009-07-22

多分もう、いろいろ駄目だ。すっぱいブドウの話。

最近何をしても楽しくない。何のために生きてるのか分んなくなる。

結婚もしたし、仕事もうまくいってるはずなのに、どうにも、なんにもやる気が出ない。生きてる気がしないし、ほしいものが何もない、すごい無気力。4年前に鬱をやって会社休職したりもしたんだけど、その時とは全然別な感じ。

あの時は苦しくてもう駄目だ苦しい苦しいギギギギって感じや「何でおれだけ!」って感じのがあったんだけど、今なってる状態っていうのは、そういうのがなくて、ただ淡々と「ああ、そうか」って思うだけっていうか、ううんと、うまく説明できないな。

昔の自分はすごい非モテだった

今でこそ、結婚できてますが、昔の自分はすごい非モテだった。エヴァンゲリオンとかみて「これなんて俺?」って言っちゃうくらいの。

で、結婚してるやつとか、彼女いるやつとか、うまく普通に働いてるやつとか、みんなから尊敬されてたり好かれてたり、コミュニケーションうまくやってるやつをみて、「あれはすっぱいブドウだ!!!」って言いながら心の中では「アレはすごい甘いブドウなんだろうなあ」って思ってた。そう、持ってないやつは「すっぱいブドウ」って言いながらそれが本当にすっぱいなんて思ってない。心の中ではそれがすごい甘いはずだ、一口食べたら心が満たされて天にも昇る気持になれるようなものすごい甘いブドウだ。って思ってるもんなんだよ。

で、それから鬱でダメになる4年前までは、そのブドウへの憎しみとか憧れとか、そういう負のエネルギーをもとにして、仕事とか、他のこととか頑張ってきた。で、ある程度の形のものを作れるようになって、まあ、一応、社会的には成功する。で、鬱で倒れて、その時仕事の付き合いのあった女の人とてんやわんやで付き合うことになった。セックスもできた。そいで結婚もしました。

結果的に、あの頃、甘い甘いはずだと思ってたブドウを食べることができたわけだ。

で、どうだったかっていうと。

ブドウはただのブドウでした。

まあ、確かに、甘かったよ、うん。でも、なんていうか…ふつうっていうか…。思ってたよりも甘くないっていうか…。なんか普通って言うか…。こんなもののためにあれだけ憎んだりいろいろとエネルギーをため込んでたのかって思って。

で、その憎しみがなくなったら、突然何をしていいのかわかんなくなった。情熱っていうかエネルギーがわかなくなって、今、もうどうしようもなくなってる。死のうかな、とか結構本気で考えてるよ。

みんなこんなまっ平らな世界でどうやって生きてんのかな。よくわからん。

2009-07-18

翼をください

映画館で、あれだけ泣いたのは初めてだ。それも、30代半ばのおっさんになって。

自分でも始末におえないとは思っている。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版「破」

事前の情報で、エンターテイメント性に振ったものになっていると聞いていたし

そもそも今の自分は「エヴァ」にそれほどこだわっていないつもりだった。

「序」も、ポップコーン食いながら超まったりな鑑賞だったし。

だから、すっかり油断していた。



95年の秋から、97年の映画版EOEまで。

僕はすっかりエヴァにはまっていた。

大学生活が終わりを迎え、就職活動に向かっていた大学生の僕は社会生活に、そして自分にすっかり自信を失っていた。

いや、そもそも自信なんて持っていなかった。

学生時代のかなり長い期間イジメに遭い、精神的にはボロボロで。

外見やら身だしなみやら話し方やら、改善しようにもどうしたらよいか分からず見当違いのことばかりをして。

勉強はそれなりに頑張っていたから、それなりの大学に入ったけど、誰に褒められることも無い上友人は少なく授業は厳しく。

就職活動はいわゆる氷河期、筆舌に尽くしがたい苦しさで。

今までの人生における、努力に対する報われなさ感は最大、絶望感も特大、最低の時期だった。

そんな折、エヴァに出会った。

周囲から無理や理不尽押し付けられる中、一時的には逃げつつも何とか踏みとどまって世界と折り合いをつけようとするシンジ君に

僕は共感以上のものを覚えた。

そして、彼に自分を重ね合わせ、彼が幸せをつかめることを、僕がこの境遇から抜け出せることを、切に願った。

その後の本編と97映画版(EOE)で、あの世界は崩壊した。

TV版で相当やられていたけど、まあそれはそれとして。

正直映画版見終えた後、茫然自失になり、しばらく何をしたか覚えていないくらいショックだった。



エヴァ」とは正反対に、自分の状況は就職してから急激に好転した。

精神的な余裕ができて、色々な物事にチャレンジできるようになり。

時間や金銭にも余裕もできて、遊びの幅も広がり。

実は自分がそれなりに仕事をこなせる奴であることも知り。

拷問のような学生時代のことは、時折悪夢として夢に見る程度で意識しない限り思い出さなくなっていった。

もう一度言う。だから、すっかり油断していたんだよ。

特に、ラストの20分くらいはもう本当に涙が止まらなくて。

シンジ君が綾波の手を掴んだことが、とても嬉しかった。

彼が、自らの手を伸ばして何かを掴み取ったことが喜ばしくて。

闘うという決意が報われたことに、雨が上がった後の青空のように気分が晴れて。

90年代半ばの自分が求め続けたものが、そして決して得られなかったものが、そこにはあった。



あれは確かに「エヴァンゲリオン」の「続き」だった。

間違いなく。

僕にとってはそれだけで幸せだ。



以上、掲示板Blog等読んでいて、昔ほど感情的感想が無いなぁと思ったので書いてみた。

皆成長したんだな。僕みたいにアレを引きずっているのは少数派になったのか。

まあ監督監督だし「Q」からどうなるか分かったものじゃないけど…



以上、シンクロ率の高すぎた元エヴァチルドレンより。

2009-07-11

00年代絶望

エヴァンゲリオンの新しいやつ見てきた

なんとなく思ったんだけどさ、90年代って絶望すら多くの人が共有できていた時代だったんだと思った

自分の身の破滅は、まだ世界の破滅とリンクしていた

それに比べると、00年代というのは平和になったような気がする

でもそれは平和になったのではなくて、単に共有されなくなっただけ

自分の身が破滅しても、世界は破滅しない ただそれだけのことなんだよね

ゲイネタ蔓延し、フェミニズムが台頭し、

オタク達は三次元の女は気持ち悪いと言って、めがねっことか絶対領域とか、過度に記号化されたフェチズムを局所的に消費する。

オリコン価値が無くなり、100万人が買うCDではなく、千人や1万人が見る動画が消費される。

この社会には理解できないものが大量にあり、気持ち悪い物もあるかもしれないけど、そんななかでもやっていくしか仕方なくて、

生きることは自己責任であり、生活ができなくなっても、誰にもその痛みは共有されずに死んでいく

地下鉄サリン事件秋葉原の事件を比べればよくわかる 結局秋葉原若者若者を殺しただけだった

明日は都議選だけど、20代が全員投票しても総投票数の14%だとさ。いつのまにか純然たる少数派だったんだね

絶望したって社会に何の影響も与えられない これが00年代絶望なのかもしれないとちょっと思った

2009-07-07

エヴァンゲリオン破の感想

負けたら世界的破滅という悲壮感が無い。何をキャッキャウフフしてるんだ。

学園だのおっぱいだの不要すぎ。そういう演出自体古すぎる。

職場恋愛で男が新しい女といちゃつく。丸見えのオフィスで。

ガラスの向こうでは顔を赤くして湯気を出す前の女。

これは何だ。コメディタッチで描くような場面か。

前作で登場人物がことごとく人間関係に深刻な問題を抱いてたのにそんなノリがあるか。

使徒の対抗措置として巨大ロボが必要な意味が説明されてない。

エヴァが持ってる銃と戦略自衛隊の兵器がどう違うんだ。

ATフィールドとは何か。単体の場合と衝突した場合の効果が説明されてない。

部外者がいきなり2号機に乗り込めるとか、そういう部分まで非現実的だとおかしい。

重要人物が昼間にパラシュート学校に降下とかもうアホかと。

現実的でいい部分、悪い部分の配分が狂っている。

神になる云々も意味不明。 おまえは何を言ってるんだ?

10数年ぶりに世に問うってレベルじゃねーぞ

向上したのは画質音質だけじゃないか。

THE END OF EVANGELION」の感想集 2

http://anond.hatelabo.jp/20090707100038 の続き

 弐拾六話では全ての人とあっさり和解でき、すんなり受け入れられた。
しかし世の中そんなに甘くないというか、実はそれこそが自己中心的世界
と言える。もっとリアルに描いてみよう、というのが26話ではないかと。

 何故なら「本質的に解り合うことのできない他者が存在する」というこ
と、他者を認識するとはそもそもそうしたことである筈だったから。庵野
氏の構図で言う幻想世界の内部において、シンジはどうしてもそのことを
容認できず、他者を理解できないまま、自分を理解するよう他者に縋り続
けた。補完計画が完成し、群体から単体に還元され、全てを包含レイに
抱擁された時点で、彼はやっとそのことに気付いた。
 ラストアスカを殺そうとしたのは、アスカが正に他者であることを、
彼が遂に知ってしまったから。でも結局殺せないし、前のようにエヴァの
胎内に逃げることもできない。そこは既に第弐拾六話の月面と同様に、後
戻りの聞かない場所、補完が導いた現実世界。・・・

 なんと、エヴァと融合し全てのヒトを包含した神が、人一人殺せず、孤
独に耐えかねて泣いているんです。
 私はここに最高のユーモアカタルシスを感じました。こんなに見事な
ラストは、これまで観たことも読んだことも恐らく無かったです。(^-^)
宮村優子さんのラジオ発言とか最近目にするようになった彼女の雑誌のコメント
を見ると、宮村さんは今回の劇場版をお気に召さなかったのかなとも思います。
自分でも「なかなかのモノが出来た、俺の選択って凄いぜ。フフン」と庵野監督
が思ってたのに、いざ、脚本を渡したら宮村嬢からの冷たい反応。それにショッ
クを受けてああいったラストにしたのかな(^^;?
無責任な憶測ですけど
 あのラストシーンは,シンジが選んだこの世界が決して「気持ちのいい世
界」ではないことを辛辣に描いていました。しかし同時に,そこには絶望だけ
でなく,わずかな希望もあることをも示していたと思います。


 希望アスカの手,シンジの涙。 
                  そして,『会いたい』という気持ち。
 ラストシーン絶望的。シンジはほんの少しだけ変わった。もうひとり、ほ
んの少しだけ変わったひとがいるみたい。でも、その「ほんの少し」への一歩
のなんて遠いこと。2人は、まだ変わっていないみたいに見える。だけど、絶
望は希望の裏返し。これからどうするか、それは、私たちに委ねられたのかも
しれない。
  ひとつだけ考えられるのは、シンジ物理世界に戻ろうと決意したのをアスカ
  も知っていて、そんなシンジとだったら一緒にいても良いかな、って思ったの
  かも知れない。
  でも、砂浜で再び自分の首を絞めてる彼を観て「ああ…やっぱり何も変わって
  ないんだな…」と思っちゃったとか。
 寂しいことを言ってしまえば、アスカにとって、自分のために泣いてくれた人
を身近で感じたのは初めての体験だったのかもしれません。初めてで慣れてない
から、「気持ち悪い」のかも。
庵野監督は最後までアスカの扱いに困ってしまったようですね。その苦悩がラス
トシーンにも出てしまったのでしょうか。「おまえがいるから滅茶苦茶になっち
ゃったんだ~!」ってね。でもその存在を消せない(笑)
 嫌悪も一つのコミュニケーション。心の壁は現実そのもの。
 そして、今までと同じ、自我と、人を代表とする非我との戦いがつづく。
 何度もそれを確認しながら、幸せにも不幸にもなれるラストだったと思います。

 ラストシーンアスカ。第1話のレイと同じ場所に包帯を巻き、首を絞められな
がらもシンジの頬をなでる。
 これって、つまりアスカの中の“母性”を表してるのかな、と思いました。綾波
レイは「母」のメタファーそのものと言っていいでしょう。そして、シンジの側に
横たわっているアスカレイと同じ姿であることは、彼女もやはりシンジを優しく
包み込む“母性”を内に秘めていることを意味しているように思えます。その後の、
シンジの頬に触れる行為も。

 しかし、彼女最後の言葉は「気持ち悪い」。シンジを拒絶する言葉です。これ
は“14歳の女の子”として、「私はあんたの母親になる気なんて、今のところ、
さらさら無いわよ」と言ってるんじゃないでしょうか。「あんたが何を求めてるの
か分かんないけど、受け止めてあげる気なんてないわよ。余裕もないしね」と。ま
あ、あのシンジ-自分を傷つけるかもしれない他人を殺すこともできないで、ただ
しゃくりあげている-を受け止めることなど、14歳の少女に過ぎない、もちろん
自身それなりに問題を抱えているアスカに、できるわけないでしょう。たとえ“母
性”を持っているにしても。むしろ、一方的に求める方が酷です。(さらに、相変
わらず求めるだけっていうのも、また問題だ)。

 しかし、将来的には彼らがどう成長し、変化するかは分かりません。そういう意
味では、もう多くの方が感想に書いてますが、「これから」を感じさせてくれるラ
ストシーンではありました。もう語られることのない物語の続きの中で、彼らは彼
らなりに成長していくのでしょう。
不快感(=気持ち悪い)」というのは、赤ん坊が最初に感じる感覚だということを聞いた
記憶があります(←記憶あやふや)。そうでなくとも、「気持ちがよくない」という感
覚は、まぁ、「夢」だとか「望んだ世界」ではなく、「現実」を示唆しているのかな、
とも深読みしましたが・・・深読みしすぎかな?
 シンジアスカは、それこそお互い誰でもよかったんだと思います。憎む相手も
愛する相手も。でも、自分を互いに真正面からぶつけ合った過去が、二人には出来
てしまった。互いに、相手に対する憎しみも、相手が欲しいという気持ちも、相手
を拒絶する言葉も告げてしまうほど、互いの気持ちを相手にぶつけた。そして、そ
の憎しみも欲求も、おそらく今後の彼ら自身の心を強く拘束していくでしょう。
 ラストシーンで、くびを絞め、瞳を動かし、頬をなぜ、涙を流し、気持ち悪いと
つぶやいた二人は、それこそ、愛よりも深い、憎しみもかなわない、たとえ離れて
も、ひととき忘れても、もう互いの心の一部そのものにまで結びついたように見え
ました。

 One more final:   I need you.
 
 もう一つの終局もすべてのおしまいではありません。英語のタイトルは『私はあ
なたが必要である』でした。
 そして、皆に等しく、同じ戦いが、始まり、続きます。
 でも生きてさえいれば、幸せになるチャンスはどこにだってあります。だって生
きてるんですから。

 愛よりも深く。
 夏の映画は誰も他人を受けいれられなかった二人が、とにかくも深く結びついて、
そこから再び、同じ戦いが始まる、終局であっても、何も解決していない、ラスト
でした。
シンジ内面に問いかける声も、もはや静かなレイの後ろ姿ではなく、アスカの
赤裸々な罵倒へと変化しました。「お願いですから、もう電話してこないで下さ
い。」「よりを戻すつもりは更々ないの。」「その、やっぱり、友達以上に思え
ないの。」「ハッキリ云って迷惑なの。」「これ以上付きまとわないで下さい。」
これらのセリフ作品の展開からは伺うことができない以上、庵野監督自身の人
生から引用してきたものと解釈されます(もちろん脚色を加えているでしょうけ
れど)。つまり、劇場版におけるアスカは、これまで庵野監督を傷つけてきた
「5人の女性」のような「他者」を象徴する役割を与えられるようになったのだ
というのが僕の理解です。
 そうすれば、ラストシンジアスカの首を絞めかけたり、アスカがその後で
「気持ち悪い」と言ったりする寒々しい展開も、すんなりと納得できるのです。
現実の他者は、お互い決して期待通りの反応をしてくれない存在ですから。
 オタク依存を打破するために作ったアニメが、逆にオタク依存の代表になっ
 てしまった苦い皮肉。昨日某アニメショップで見かけた会話。

 「これ買えば」(とシンジ君が表紙のアニメディアニュータイプを指さす少女)
 「えーいゃぁー」(と汚いものでも見るかのように嫌悪する少女B)

 彼女らの心の中にはカヲル君しかいないらしい。作品全体のテーマを見ようとせ
 ず、自分のお気に入りのパーツを使って幻想エヴァを作り上げて固執する。虚
 構からも逃げ続けている。自分以外のエヴァはいらないのだ。そして、そのこと
 を指摘されると過剰に反応し激怒する。「ぱふ」の一部読者はひどいものだ。無
 論、綾波アスカの一部ファンにも言える。
 そういう意味で、庵野さんが「気持ち悪い」と言わざるを得なかったのは良く分
 かる。だから実写を入れてこれでもかこれでもかというぐらいに観客に語りかけ
 た。でもそれは届かない。最も病んでいる人間、庵野さんが最も一言言いたい人
 間は嫌悪する現実ファンタジーに変えて消し去ってしまうのだ。
シンジくんの首締めはちょっと??な気もしましたが
アスカシンジの頬を撫でて「気持ち悪い」は、
頬を撫でるシーン拒否、否定の感情からではなかったと思ったので
集合体としての生命の海から浮上して「こ」の世界の「ここ」にいる
「こ」の自分を認識し他の存在シンジ認識し
「気持ち悪い」ことも沢山あるけど「ここ」に自分と他人が存在
することを知覚認識して噛みしめていると感じました。

いやぁすっかりアスカが主役でしたね。
ここまでアスカ映画になってくれるとは
嬉しい誤算でしたってのはアスカ者の偏見でしょうが。

      とでも思わなきゃやってらんないよなぁ。
かくして、シンちゃんはアスカちゃんのドレイとなり、
一生、幸せに暮らしましたとさ。めでたし、めでたし。
                                                       <終劇>
       自分は性的嫌悪感からくる言葉だと思ってるんですけどネ。
       DEATHの新作カットの「ミサトやバカシンジの使ったお
       湯なんて~」の頃には、もうシンジ君が自分の事を性的対象
       して見てる事に気づいていたのでは?このぐらいのお年頃の
       と女性ってそういうのたまらなく嫌だと思うのですがどうで
       しょう?
シンジアスカを殺そうとするが思い止まる。アスカに優しい言葉を期待する
"ファン=シンジ"だが"虚構=アスカ"は"気持ち悪い"と突き放す。

そういうことか?ヒゲメガネよ。
それと映画アスカシンジを否定したのは
(自分の勝手解釈ですが・・)
「シンジアスカの事を、好きで求めているのではないのを、
アスカは気付いていた。なので、コーヒーメーカーに激突させ、
最後に’気持ち悪い’とまで言った」
好きで求めていない、というのは、恋愛感情のみ、でなく、
シンジは弱い自分を何とか持ちこたえさせる拠り所に「強く
見えるアスカ」にすがっていたふうに見えたからです。
アスカにしてみればそんなおかんのような役、あまり嬉しく
ない気が・・・。
 また、最後の台詞「気持チワルイ・・・」ですが、ラストシーンでのアスカ
の様子を見てみると、腕と頭部と目に包帯およびガーゼが当てられており、
これは第壱話においてストレッチャーに乗せられてシンジ君の前に初登場
した綾波レイそっくりの状態で、加えてあの目線から察するに、アスカの
中には、彼女自身の魂や人格に加えて、レイの魂が入り込んでいるのだと
私は感じました。

 いわば、アスカとしてはトラウマを刺激するモノとして忌み嫌っていた
レイの魂が自分の内面において(シンジへの想い故に)融合しつつある
ことについて現在のところ「ケンカカレー」(歳バレ?)の状態にある、
ということで「気持チワルイ・・・」という言葉に繋がったのだと私は考えた
のですが、みなさんはどう思いますか。
あのラストシーンは実はハッピーエンドである。
あの砂浜のシーンは補完直後のシーンではない。
実はその前にシンジアスカを見つけ、傷の手当をし、ミサトの墓を作ると
いう一連のシーンがあったのである。
しかしアスカは何も話さない、何も反応しない病室アスカの状態に戻ってし
まっていた。(偽りの復活)
そんなアスカを不憫におもったシンジは思い余った挙げ句、彼女の首に手を
のばす。
しかしその時、今まで何も反応しなかったアスカの腕が動き、シンジの頬を
撫ぜる。
嬉しさのあまり、涙を落とすシンジ。
更にアスカは言う。
「(あんたバカー、何泣いているのよ)気持ち悪い(わねえ)」

そうあのシーンは「クララが歩いた」パターン感動的なラストシーンなの
である。
しかし観客の期待を裏切る事ばかりを要求された監督は素直に感動的なシー
ンを作る事ができずにあのような解りにくい形にしてしまったのである。
だが安心したまえ、ビデオ・LD収録時には完全版として失われたカット台詞が収録され、誰の目にもハッピーエンドである事が解るに違いない。
(笑)
シンジ監督アスカ・観客に置き換えると、あのラストシーンは
また違った見方が出来ますね。
現実から遊離してしまっている観客を不憫に思った監督真心アスカが無反応だったら悲惨ですね。
それより、もし「気持ちいい」と言われたらどーする(笑)
 シンジ・観客、 アスカ監督ではどうでしょうか?

 シンジ「わーん。こんなEVAはいらないよぉ~。
     謎もあまり解明されてないし~
     そこで気絶してないで、もう一回EVA作り直してよ~」
 アスカ「(まだやれっての?)気持ち悪い....」
1:呼吸困難になった為の気持ち悪い
  えー、シンちゃんに首をギュッとね!(爆)された惣流ちゃんですけど意識
  の無い状態で首を思いっきり絞められては血のめぐりも悪くなり気分が悪く
  なったという、低血圧で良く立ち眩みしてる女の子意見がありました(苦笑)
2:あのセリフみやむーちゃんのアドリブ説
  庵野監督に捧げるアドリブ説(黒い説ですわねぇ(苦笑))という人若干名
3:怪我のために気分が悪い説
  右手の謎の治療跡で判ると思いますが怪我してる場合気分が悪くなるもんです
  (経験者談)
4:2日目説
  ・・・・・・(^^;)・・・・・・
5:観劇してる人へのメッセージ説
  ・・・・・・
 「きもちわるい」。
 他人の体温が気持ち悪いことって、ないですか?
 でも、その嫌悪感を、人は「愛情」で中和させる。
 けれどそれは「無理をしている」のかもしれない。
 本当は、人なんて、生まれてこない方が良かったのかもしれない。

 だけれど、生きている。
 それでも、生きている。
 生きていなければならない。
 
 決して理解できない「他人」の隣で、それでも「一人ではなく」生きている。
 エヴァみたいな「黙示録もの」のラストって、和解・融合、善悪何れかによ
る統一、純粋な荒廃、・・・みたいな一元的な世界の出現で終わるのが相場じゃ
ないですか。これは魅力的だけど、弱点があります。つまり、解り難いんです。
 具体的にどんな世界になるのかが想像できない。私達の周りにあるのは、一
元的把握が通用しない、それこそ「他者」が存在する世界です。争いの無い平
和な世界、とあっさり書くことはできるけれども、そこがどんなところなのか、
人或いは人々が何を考えて生きるのか、よく考えると理解できない。
 放映版の受け入れ難さって、ラストのそういう典型的ユートピアが、観る側
の想像力を麻痺させたせいがあると思うんですよね。

 映画版は、そうした典型から脱したところが凄いと思います。シンジとゼー
レの意思に従って、一元的な新世界を一度は成就しておきながら、シンジの成
長というモチーフを重ねて「その先」を開いてしまった。この点に限れば、黙
示録を越えちゃってますよね。そうして出来上がった「他者の居る新世界」に
は、シンジがその成長の代償として手に入れた、純粋で人間的な憎悪や悩みや
悲しみがあり、観る側として非常に素直に感応できる。これがユーモアやカタ
ルシスでなくて何であろうかと。そしてまたそうした世界を、アスカの最後の
台詞一つで完成したところがまた見事なんですよね。
インパクトのある、出来るだけ短い、どうとでもとれる演出、ということで
ああなったんではないでしょうか。鏡のように、見たいものが見える、見た
くないものが見える、うがった人にはうがった見方が見えるラストシーンだ
と感じてます。
最後にアスカが包帯をしている意味は、
「アスカ自身が女になった」
「シンジにとってアスカが女になった」
という二つの意味を同時に持っていると思います。
「気持ちわる」という言葉には、リアリティを持たす効果と、
触れあいによって「産むことが可能な存在となった」=妊娠イメージを出す効果、
それに、存在が個に分かれていることの実感(喜びも悲しみも)が
表現されていたように捉えられました。
 最後のシーンについてはアダムとイブというよりアジア系神話 洪水で生き残った
兄妹の話(日本のイザナギイザナミの話でもこういう始まりのものもあります)
の方を連想しました。

 アスカの気持ち悪いのセリフですが考えによっては色々とれるセリフですね。
私はシンジと一線を引くセリフと取りました。
(ここから他人としてスタートとして2人の関係はどうなるかという・・・)
この最後はFANが自分たちで考える宿題だと思えました
最後のアスカも女っぷりがよかった!きっと、あれがアスカのやさしさじゃないの
かな?と思った。急にわかったようなアスカになったら余計かなしいもん。
とっても、ハッピーエンドだったと思います。映画みたあと結構すがすがしかった。

気持ち悪い,はよかった。絶望とそれでも幻想を構築しなくてはならないという
意志が感じられ・・・るか? 絶望だけか? 慰めてもらいたいのか?
立派に完結していたと私は感じましたし、救いもあったと思います。
ラストセリフは、生々しい接触も含めてアスカシンジを受け入れ始める、
という言葉ではないのか、と思うのですが。
少なくとも、突き放されて終わったとは感じませんでした。
私、あのシーンは本編に絡まないと思ってます。
庵野のファンに対する愚痴だと思ってます。
ファンによって傷つき首を絞められた「エヴァ」から、
おおよそ倒錯しているファンの一番多いアスカの声で、
ファンに対して文句を言ったんだと思います。 
創世記によればエデンの園では人も含めてすべての生き物は裸で(つまり自分自身
をすべて晒して)いても恥ずかしいとは考えなかった。ところがアダムエヴァが
禁断の知恵の木の実を食べた途端に裸でいることに気づいて恥ずかしくなり、身体
を覆って隠した。このことが神の怒りに触れ、2人はエデンを追放された。
・・・ラストシーンの2人はやはり楽園を追われたアダムエヴァなのですね。
自分の殻(ATフィールド?)を壊すことができなかった(あるいは自分の殻に閉じ
こもって出ることができなかった)シンジアスカだけは結局補完されることなく、
荒廃した世界に取り残された・・。それでもアスカシンジを拒絶するかもしれな
い・・と。
この映画を、人間の内面の描写をメインとして考えると、まさしく、私の好きな
ジャンルに入るんですよね。いっかい、救っておいて、最後にもう一回、落とし
ちゃうっていう。(笑)でも、最後は、あれでよかったと思います。だって、簡
単にシンジが、他人を認め、世界も、そんなシンジを喜んで、迎え入れるで終わ
ってたら(テレビの終わり方かな?これは。)、面白さ半減だと思います。そこ
で、アスカに気持ち悪いといわれて、自分の選んだ世界の厳しさというものを示
して、終わった方が、なんか、心に重ーくのこるじゃないですか!(だから、
ONE MORE FINAL なんだとおもいます。)

  補完中にシンジアスカと、ものすごい勢いで傷つけあいます。
彼は最後には彼女の首に、手をかけるのです。
そこまで他人というのは自分にとって厄介なものなんです。
理解不能ですからね。

  それでも、シンジは「融合」ではなく「他者との並存」を選びました。

  「共生」だとか「相互理解」とか美辞麗句に彩られた根拠なんて、
これっぽっちも示されないのに。
根拠があるのだとしたら、寂しさゆえの「I need you」くらいなものです。
単体になってしまったら永遠に孤独ですからね。
(この辺、あまり自信無いな。二回目を見たほうがいいかな?)

  目の覚めた彼は、隣で寝ているアスカの首を、再び絞めにかかります。
そりゃ、あたりまえです。
自らの選択とはいえ、自分を苦しめる元凶が、
現実に厳然と、そこにいるわけですから。
ほっとくと、こっちが殺されるかもしれませんし。
「他人がいる」─────本当に深刻です。この問題は。

  なぜか生きていたアスカが、そんなシンジの頬に手をやって、
彼に「他者のいいところ」をちょっち認識させます。
苦しみとともに、ヨロコビもまた確実にあるのです。
シンジの手から、力が抜けて、その後のアスカの一言で
「終わらない夏の物語」の幕が引けます。
 アスカの「キモチワルイ」発言は、相当ショックだったのですが、
彼女らしい発言だなとも思います。少なくとも、病院のベッドで
息だけしてる状態で生きている彼女より、ずっといいです。
 「詩編 The End of Evangelion」では、アスカの言葉は、
「あんたなんかに殺されてやるもんですか」が入っていますが・・。
 現実は、そうそう、都合のいいようにはならないんだという事に
通じている気もします。
私が思ったのは、アスカはショックで植物人間状態がある程度つづいており、
(目がサカナだった)シンジはいっそ楽にしてあげようとしたと見えたのです
が。包帯をきれいに巻いてあるところを見るとシンジが悩むに十分な時間はあ
ったのでしょう。(だからエントリープラグから気が付いたらあの場面、てい
う訳ではない。)そしたらもう動かないはずのアスカの手が動いたので、嬉し
くて涙が出た。ついでに「気持ち悪い」という正常なアスカがはくセリフが出
て、アスカが完全復活したという、無条件ハッピーエンドだと迷いもなく思っ
たのですが。
あの最後のアスカ首しめられシ-ンですが、そのあと
のアスカセリフが最後の最後に観客を現実に引き戻すオチ
みたいにかんじました。首しめ、まえふり?みたいな(笑)

 TVシリーズを見る限り、アスカシンジに対して14歳の少女らしい「嫌いだ
けど好き」という心理を抱いているようです(まぁ25話で助けられなかったこと
がしばらくもめる原因にはなるでしょうが)。それゆえに、シンジ腑抜けさに我
慢がならないのでしょうか。ただ、その心理とは別にエヴァパイロットとしての
ライバル意識も強烈ですから、非常に言動もわかりづらくなるのでしょう。

 シンジの方は、ミサトさんレイアスカもいいという宙ぶらりん状態ですが、
考えてみれば男ならたいていは心理的二股、三股は当たり前です。しかし、この中
で本当に可能性があるのはアスカだけなのですから(ミサトは年上過ぎ、レイは・
・・実の所は母、ユイですから)、将来的になんとか努力するでしょう。そのため
に現世に戻ったのですから。

 で、最初のコミュニケーションが首締めと「気持ちわるい」。一種ダークな感じ
もしますが、「他人とのコミュニケーションが最初からうまくいってたまるか」と
いうことであれば、先がどうなるかは・・・
 しかし、あのラスト必然とはいえ悲しい物がありましたね。
アダムにとってイブとは所詮他人であり、殺意を抱く対象であ
り、自分を傷つける存在なわけですから。
しかし、やはり最後はきついです。安易な現実礼賛はもっと嫌ですけれども
あそこにはやはり意地の悪さは感ぜずにはいられません。
少数派なのかもしれませんが、肯定否定はともかく「私の趣味としては嫌だ」
というのだけは間違いないです。こんな人もいるということで、一応、存在
を認めていただけるとありがたいです。
やはり、あれは監督からのメッセージと取るべきではないかと。
月に斜線が入っているように、もうこの「エヴァ」は終ったんだ、
もう人の作品に自分の考えに目くじら立てて攻めるのはやめてくれ、
見る側と自分は「他人」なんだ、そこまで立ち入らないでくれ、攻めないでくれ、
こっちにしたら「気持ち悪い」んだ、
エヴァ庵野の首を絞めるのはもうやめてくれ・・・
そういう事だと私は感じました。いつまでも他人に依存されると気持ち悪いって
事だと・・・そういう意味の、監督の「エヴァは終ったんだ!」という宣言
ではないだろうか。
私はあのラストシーンは
「自分に棘があることも、相手が針を持つことも、
全てを承知した上で敢えて一歩前に進む事が出来るようになった
シンジ君」に成長した、と言う風に考えています。

「気持ち悪う。」の台詞に関しては、あそこから人類の新しい
時代が始まる的な雰囲気(オーケストラが聞こえてきそうな、
とでも申しましょうか。)の中で、劇の中の世界ではこれは
現実なんだ、と言う目的で入れたのではないでしょうか。
(日常性を出したと言った方がいいかもしれません。)
まあ、いわゆるハリウッド的な大円団では無いよ。ってとこですか。
私はいい出来だったと思ってます。
 アスカは「気持ち悪い」よりもその前に差し出した手の方が重要だと思います。
敗北の象徴である同じ右手だというのがヒントでしょう。
 シンジが心象世界ラストシーンアスカを求めて首を締める
シーンはレイプメタファーじゃないかという意見がありました。
確かにそう解釈するとあのラストも非常に理解しやすくなるんで
すよね。
そしてラスト台詞ですが、私はシンジだけでなく、世界の全て(自分も)
に対して感じたメッセージだと感じました。生きていくには気持ち悪い世
界だけど、やっぱり死ぬのは嫌だ、と。そもそもアスカシンジを好きだ
とは思ってなかったのでショックではありませんでしたが、手も触れず、
目も動かさなくてあの台詞だったら、やっぱつらかったかな(^^;)。ともかく、
我が儘を貫き通した監督に拍手!
やっぱシンジアスカの首を絞めたのは、ATフィールドの象徴で
しょうな。人は生まれながらにして、他人を拒絶すると


  

THE END OF EVANGELION」の感想集

上のエントリは,「EOEが公開された頃は今ほどインターネットが普及しておらず,情報が欲しい人や感想を言いたい人はNIFTY-Serveなどのパソコン通信で細々と交流していた」という話。この話を読んで「そういえば当時パソコン通信上でさかんに議論されてた『ラストシーン解釈』をまとめたものがあったはず」と思ってディスクサルベージしてみた。分量が多いので二回に分けて投下してみる。

当時から「観ると語りたくなる映画」だったんだなあとか,昔も今もみんな同じようなことしてるなあとか,いろいろ懐かしい。

  首を絞められながらシンジの頬に手を添えたアスカ。
このまま終わったら、アスカはただの聖人になってしまいます。(^^;

  アスカだって、問題のあるリアル人間なのです。(アニメの中だけど。)
それ描く為に製作者は、イメージ的には顔を「殺してやる」の時のまんまにして、
アスカ側からのシンジとの不一致を出すための行為として、「気持ち悪い」の悪口
を言わせたのでは無いでしょうか。
ここで「バカシンジ」だったら悪口に聞こえないし。
またこれは観客に向かって庵野監督が言ってるのかなとも思いました。
庵野氏はかつてEVAファンに失望しているようなことを言ってましたし、
アニメから現実に戻れということも言ってたと思います。それが実写で
観客をうつしたり、「現実は夢の終わり」などと言っていることに表れている
ように思います。ラストセリフ駄目押しかなと・・・。
シンジが“男のくせに泣いている”ことに対する非難
あるいは、監督自身の制作後感を語っているようにも思いました。
大きな期待をかけられ、やりたいことは膨らみ、当初の完成予定は遅れ、
賞賛と非難が入り交じる中、ファンの期待を(たぶん)裏切らない形で作品を
完結させた・・・。それは「疲れた」を通り越して「気持ち悪い」こと
だったのかもしれない。
 「きもちわるい」アスカにとっては、感覚的なものじゃなく、生理的にただ気持ち
悪かっただけかもしんないしんですよね。
シンジ綾波はあれでいいかもしれないけど、彼女性格から
して、今までの数々の屈辱を背負ってこれからまだ生きていく
ってことは「気持ち悪い」そのものじゃないかなぁ…。
えっと、アスカシンジに「加持さんはもういないんだよー(うろおぼえ)」と
言われてあ然とした後で風呂のシーンになって、湯船の水面を見つめながら

「ミサトやばかシンジの使ったお湯なんかに誰が入るもんか…
 ミサトやばかシンジの使った洗濯機なんか誰が使うもんか…
 ミサトやばかシンジの……・・・」

で、

『気持ち悪い』

で、「ミサトもいや!シンジもいや!ファーストはもっといや!!…」と
爆発したように思います、あぁ、うろおぼえなんすけど、すいません。

あと、ここのシーンって「DEATH編」の中でもテレビにはない
新作のとこだったような気もしてます、あぁ、
なんせうろおぼえなんで許して下さい、あぁ。

んで、そういうとこに、この『気持ち悪い』というセリフが使われていたことに、
そのなんだあれです、あたくし的には興味あるです。
最後のセリフのフックとして使ってるのかしら、とかとか。
 つまり、あれだけ首を絞められても死ねない、という
 アスカの、自分自身に対する言葉かな、と思っています。

 「生命の実」も取り込んだ、って事なのかな?
アスカの「キモチわるい」は、シリアスすぎる雰囲気になるのがイヤさの、テレ
かくし半分だと思います(^^)。
ラストアスカ台詞ですが、案外、怪我のショック症状で本当に気持ちが
悪かったんじゃないかなぐらいに思っています。アスカがまともな性格なら
ともかく、シンジと同じくらい壊れているアスカにいわれても、オタクのオ
タク批判のようなもので、まともに受け取る必要はないと思っていますから
これから二人が“アダムとイブ”として生きていかなければならないことに対する
嫌悪感
この映画が凄いところは、(中略)その後の砂浜のシーンでシンジが、
結局アスカに投げつけられる言葉「気持ち悪い。」が、
がんばったからと言ってそんなにほいほいうまく行くものじゃない、
現実は甘くない、という点を突きつけていた点にあるとおもいます。
 最後のシーンについて僕は、シンジに叩き付けられた現実世界
ではないかと思います。
 倒れているアスカの光を失った目、シンジの頬に触れた手とちぐ
はぐな「気持ち悪い」という言葉アスカシンジに対し「気持ち
悪い」って言うのは結構普通だけど、ちょっとおかしいなと思いま
した。以前にキス騒動で似たようなことがあったけど、今回は首を
絞められてる最中だし........。

 ここで僕は自分と他人の境界がわからないLCL世界(原始
地球の海に酷似した世界。海に象徴される)から、他人との境界が
はっきりし互いに気持ちを理解し合うのができない世界(海に対し陸、
すなわち二人がいた浜)に戻ったら、アスカはあの戦闘で気がふれて
しまっていたのではないかと思いました。(心を失ってしまった?)
シンジは共に歩いて行こうと思っていた女性が以前の姿を失っていて、
人形の様になっていた。彼女のことを考えいっそのこと殺そうと考える
シンジ。しかしできない。
 アスカが包帯をしているのを見ると、あれはあの出来事の直後では
ないですよね。(戦闘以前、戦闘中は頭に包帯をしてなかった。)
となると、あれは後日、もしくは後に起こってくることの提示だと
思うんですがどうでしょうか。
 もしこうなると、アスカは最も嫌っていた心のない人形自分が
なってしまったというかなり皮肉な結果になってしまいますが.......。
まごころを君に..... シンジアスカへ対するものだったのだろうか。
結局ある意味テレビと同じ。
つまり、自分じゃ最後を書けない、だからそれなりのを書いて
皆さんそれなりに満足(または不満)
というところですかね。
22話で精神的に侵食されたアスカは、25話で今度は肉体的に侵食
されてしまったわけですね。
こう考えると、なんとなくラストシーンアスカ言葉も納得がいく。
「気持ち悪い」というのは、世に存在する「男」に対する嫌悪感が発せさせ
た、ごく自然言葉だったのでしょう。
あれは(監督の考えている)アニメファンに対する痛烈な嘲りだと感じました。

世界の全てを破壊し飲み込んだ初号機とシンジには、同時にその世界に
対する全能の力も与えられました。世界をどうするかは、全てシンジに
まかされました。全てを虚無へと帰すことも、虚構の世界を構築して再び
そこへ逃げ込むことも、つらい現実世界へと歩き出していくことも、
すべて、彼が心を決めるだけで可能となるのです。

そして同時にそれは、観客一人一人に突きつけられた選択でもありました。
これはシンジの選択であるだけでなく、あなたたち自身の選択でもあるのだと。
画面に現れた、実写シーンや春の映画の観客たち、パソ通上での繰り返される
監督の悪口などは、そのメッセージじゃないかと思いました。

当然、答えは観客の数だけあります。

その中の一つの可能性をえがいてみせたのが、#26のBパートだったん
じゃないでしょうか。あれは「それでもエヴァ依存しようとする人々」を
象徴しているのではないかと。

あれはある意味、多くのファンが予想し望んでいた結末でした。
世界が変化し、その中に二人だけ生き残ったアダムとイブ。
しかも、ご丁寧にもアスカにはレイの象徴である包帯と眼帯まで
まいてあります。

しかし、そこにあるのは、おぞましいレイ死体。血の色の海。
シンジ殺意アスカの蔑みの表情。と、監督は甘い幻想を徹底的に
打ち砕いていきます。

そして、とどめにアスカがあの台詞をいうのです。
 他者が存在する世界に戻ってきたシンジは、自分の選択に絶対の自信が持てなかっ
たんでしょう。
 あそこでアスカの首を絞めきれたら、シンジ自分世界も終わらせていたと思う。
でも、できなかった。甘い希望にすがりついたんだよね。で、自分の弱さに泣く。オ
イオイ泣く。
 なにかわけのわかんないことで泣かれたら、きもちわるいよね。絶対、きもちわる
い。
 あそこでシンジを無条件に受け入れるアスカだったら、他者として成立しないと思
う。
 帰ってきたシンジは、体を再構成したアスカを弐号機のエントリープラグか
ら引っ張り出し手当てをしたが、彼女植物人間状態のままであった。
 シンジは、毎日みんなの十字架を作りながらアスカ意識を取り戻すのを
待っていた。
 いっこうに意識の戻らないアスカを横に、途方に暮れるシンジは、ふと水面
を見ると綾波の姿が、衝動的にアスカの首を締めるが、彼女の手が彼の頬に触
れた。彼は、意識を取り戻した喜びと彼女を殺そうとした自分に涙した。
 意識を取り戻したアスカは、生理的不快感と、自分を見殺しにしたシンジ
が目の前にいることに対し「気持ち悪い」といった。
 
 物語としてはこんな感じかなと思います。
  多数の人間犠牲にすることによって現実を取り戻した。
 自分の為した罪を背負い生きることを選んだ。
  飛び立つことは美しく、気持ちのいいこと。
  醜いかもしれないが「気持ち悪い」かもしれないが、
 本当の快楽とは、地に足を付け
 他人の首を締め続けることによってしか得られないのか?
    この言葉はもっと前向きに捉えて良いのでは?
    アスカと言えば「唯我独尊」な状態だったわけですが、彼女シンジを見て
    「気持ち悪い」と言うのは、それは彼女が本気で他人を受け入れようとし始め
    たからこそだと思います。

    他人を自分の心の領域に踏み込ませることは勇気のいることでしょうし、気持
    ちの悪いことでしょうが、それを彼女が始めたからこそ、「気持ち悪い」とい
    う言葉も出てきたのでしょう。

    ある意味彼女シンジ以上にATフィールドの強い人間であったかもしれな
    い、その彼女が(サードインパクトによって強制的に取り払われるのではなく
    て)自らの意志で心の壁を開放しようとしていることが重要なことのように思
    えます。
シンジアスカを求め続け
アスカシンジを拒み続けた。
最後にシンジアスカを殺そうとした。
なぜだ?
でも出来なかった。殺せなかった
そして、やはり最後までアスカシンジを拒んだ。
それが現実なのだ。
けど、首絞められて、そいつがいきなり泣き出したら
「気持ち悪い」
というか、そういう似た様なことを思うだろうね、やっぱり。
  私はこのI need youのテーマをアンビバレンツと理解した。
 人間の行動は大半がこのアンビバレンツの要素をおおかれすくなかれ含んでいる。
 合いと憎しみ,冷たさと優しさ,強さと弱さ。恐怖と怒り。悲しみと喜び,希望
 と絶望,これらはみな表裏一体で切り離す事は出来ない。
  シンジアスカの行動と言葉はこのアンビバレンツを象徴しているのではなかろう
 か。私にはそう思えた。
  シンジの嗚咽はこのアンビバレンツの悲しみを,そしてアスカ言葉はこのアン
 ビバレッンツに対する嫌悪をそれぞれ象徴していたのではないだろうか。
 アンビバレンツに苦しみながらシンジアスカも生きてゆくのだ。
 さて、シンジが他人との共存を選んで現実世界に帰ってきてアスカと砂浜
に寝てる訳ですが、ミサトの墓標があった事からいくらか時間の経過があった
様です。
 アスカが怪我をして包帯を巻いているのはアスカATフィールドを失わなか
ったからLCLにならなかった様です。(レイの迎えが来てない)プラグスー
ツを着ている事からも説明出来ると思います。きっとあんな状態でも弐号機が
守ってくれたんでしょう。(ここは希望的観測)
 そして戻ってきたシンジが弐号機のエントリープラグを探し出しアスカを助
け出します。包帯等はきっとエントリープラグに備え付けてあるはずです。
 そして砂浜、、、。

 しかしアスカ自我崩壊状態。「生きる意志」を無くしてます。半ば絶望気
味のシンジ。 そこにレイが現れ、そして消える。シンジは何かを悟りそして
危険な賭に出ます。ここからが僕の新解釈なんですが、、、
 
 アスカの「生きる意志」を試すために彼女の首に手をかけます。そしてシン
ジの願いは叶い、アスカシンジの頬にふれ、シンジに「生きる意志」を示し
ます。
 喜びに泣き崩れるシンジ。そして最後のセリフアスカが元に戻った事を表
してると考えたいです。
なんか、ラストの泣き虫シンジアスカセリフマイナスなショックを受けている
ファンが多いようですが、ボクにはそれが良く理解できない。どう見てもラストのシ
ンジはうれし(はずかし)泣きだと思うし、アスカセリフも前向きなモノだったと
解釈しました。
 砂浜でアスカは無表情で寝ている訳ですがあれは再び精神崩壊にあった状態
だと思います。やはり弐号機のなかでの復活はサントラタイトルにもある「
偽りの、再生」です。弐号機(母親)を失ったので元の状態に戻ったのと、エ
ヴァシリーズによる陵辱によるところも大きいでしょう。

 そんなアスカシンジは見つけます。シンジを受け入れないアスカ。
ここにシンジの成長があります。ここでアスカに「目を覚ましてよ」とか「僕
を一人にしないで」とか声をかけたら303号病室の時と一緒です。成長の跡
が感じられ無かったでしょう。彼は首を絞めるという行為でアスカ自身に存在
の是非を問いました。 
 しかし、何故首を絞めたのか? 首を絞めるという行為はアスカにとって特
別な意味があります。母親との事のトラウマであり、それが頭にあった為にシ
ンジとの抗論の時、彼に首を絞められたとき抵抗できませんでした。(そう見
えた)
 首を絞められた事に抵抗する行為は母親トラウマを乗り越えた事も表しま
す。シンジがここまで考えたとは思えないのでこっちは結果論ですが。 

 シンジアスカの首を絞めた真意は確信には到りませんが、結果としてシン
ジの成長と同時にアスカの生きるという意志表示、トラウマの克服、などアス
カの補完も表したシーンに思えます。あらためて考えるとこのシーンはすごく
前向きなシーンです。
アスカが「気持ち悪い」と言ったときの目は、心底嫌いなものを見る
ときの目に見えるんですがどう思いますか。
  だがそれは、おぞましい虚偽に統合=補完されない真実へ至るユイ一の可能性
 でもある。互いをさらにバラバラにしようと「噛み合う」者同士の断面が、なぜ
 か一致し「噛み合う」という皮肉意図せざる結果こそが、コミニュケーション
 の「奇跡的」な本質なのである。(だからG.バタイユのような思想家はそのよう
 なコミュニケーションを「聖なる」ものと形容する。)

  これは「コミュニケーション癒し」、あるいは「他者を傷つけるな(あるい
 は、他人を傷つけない限り何をしてもよい)」という価値観に対する、やはり根
 底的な批判である。――「希望」に向けてシンジは言う。「それでもいいんだ」

  ラストシーン「I need you.」はその明確な寓意である。 ――補完という「夢
 は現実の中に」意図せざる形である。互いをさらにバラバラに引き裂こうとして
 いる二人(アスカを絞殺しようとするシンジシンジを「気持ち悪い」と拒絶す
 るアスカ)の間には明確なコミュニケーションが成り立っていた。
  それは、「自分の横にいる人と普通につき合う」ことができている者なら、も
 っと上手にしているのとまったく同じことだ。われわれが自他を分断するべく振
 るうに決まっている暴力を、相手(あるいは自分)が死なない程度に、和らげて振
 るうこと。逆に言えば、もうすでに暴力が和らげられてしまっているからこそ、
 われわれは今ここで生きているとも言える。
  われわれは日常の中では分断の暴力を、「人の気持ちを些細に傷つける」ような
 隠微な形で振るい、致命傷への短絡が「結果的に」「意図に反して」回避されてい
 たりもする。些末な暴力遍在状態の中で、われわれはなぜか、「まだ生きてる」
 のである。
監督「君たち…、気持ちいいの?」
監督「おれは見てて、気持ち悪いと思うゾ。」
                  終劇
「気持ち悪い?つわりじゃないの?
 ちゃんと病院行って検査してもらった方がいいよ。
 サードインパクトベビー誕生!」

 ・・・・・・・なーんてね。
結局エヴァ劇場版って、エヴァという永遠に終わりそうもない物語を、
完璧に終わらせることだけが目的だったような気がします。その意味ラストの気持ち悪いというのもエヴァ完璧に終わらせる為の台詞とし
ては最高の決め台詞だったかもしれません。
あれは劇中の「気持ちいいの?」に呼応するものだと思います。
そうでないと「気持ちいいの?」という言葉の出現が唐突すぎると思います。
なぜアスカの首を絞めなければならないかはわからなかったが最後一緒にいたの
がアスカで最後の台詞があの台詞だったのも現実の厳しさをあらわしていて非常
にリアリティがあって良かった。あれが綾波でもミサトさんでも母さんでもシン
ジを受け入れてしまうだろうから、あの台詞にはならなかっただろうし、やっぱ
り最後はアスカしかなかったんだろうな
 あれほど激しく、直接ぶつかりあった2人って、あの話の中にいるかな。
 そんな風に思います。
 これからが、大変なんだよ、と。
 あらためてひとに触れるわけで、それが初めてなんだから、
 「…気持ち悪い…」というのは、仕方ないんじゃないかな、と。
 まずはそれでいい、それからどうするかなんだっていうこと、かな。

 シンジの髪に、頬に触れたアスカの手が、痛々しいけど、やさしかった。
ヒゲメガネが,ふられたみやむー嫌がらせしてるだけ。
  で、アスカ最後の言葉が「ありがとう。」でもなく、
 「バカシンジ」でもなく、
 ましてや、「あんたなんかに殺されてやるもんか」でもなかった。
  「気持ち悪い」。誰に言った言葉自分に?シンジに?それとも観ている
 俺にか?
 最後までアスカシンジはわかりあえなかったんだね。
 そして、唐突におわる物語。何だったんだ?気持ち悪いよ、ほんとに。
 
  「現実を見ろ。」言いたかったことはこれか。
 やっぱり大きなお世話だと思うよ。映画ぐらい現実をわすれていい気分で
 いたかったよ。その証拠に明日は休日出勤だ。とほほ。
 最後のセリフ「気持ち悪い」は「けして〔アダム&イブ〕は、みんなが
 思っている程に仲むつまじいモノではない」と言う意味かと(^^;)
 「とってもきもちいいこと」。身体の、心の境界線がなくなること、とけあう
こと…から、もどることをえらんだ、そして生きることを選んだシンジ。
 「…気持ち悪い…」は、アスカシンジへの嫌悪言葉、としてではなく、シ
ンジが、「とってもきもちいい」世界から、とけあう世界からもどってきたのだ、
ということをしめす、そこが、「生きる世界」なんだということをしめす、サイ
ンのセリフではないでしょうか。
 他人に触れる。それはわからない存在、「気持ち悪い」。でも、アスカのあの
手は、シンジを拒んではいないから。
 進んでいけると思う。もっといっぱいお互いをさわっていくとおもう。ずっと
「気持ち悪い」かもしれないけれど。それでも手をのばしつづけることをやめな
いだろう。生きていくから、シンジアスカを殺さなかったのだから。
拒絶も離別で辛い思いをしても人として生きたかった。
だから、人として戻ってきた、アスカを連れて。
人として生きるのに、1番いっしょにいてほしかった(1番好きだった)
のが、アスカだったのでしょう。

しかし、アスカの魂は戻ってこなかった。
人としていっしょに生きることすら拒絶された。
だから、シンジアスカの首を絞めた。

だけど、アスカは戻ってきてくれてた。
最後の「気持ち悪い」というセリフも

「心の壁を作ってくれた = 人として生きてくれた」

という意味があったと考えます。
あの、ラストアスカ台詞が「よかった」と言えるのは、
そこにどんな意味が込められているからなのでしょう。
僕は、何という救いのないエンディングだ・・・と思ってしまった。
教えてくださーい。
 ただ、ラストアスカの首を絞めようとしたシンジの頬をアスカがなでる。アスカ
が生きていることが判りシンジは涙を流す。何故かは判らない。独りでない、という
ことかもしれない。最後の「気持ち悪い」の一言が「アスカアスカである」ことを
物語っているのことに救われた気はする。
 私はシンジアスカの中に入ろうとしたのだと思います。
 しかしアスカATフィールドはそれを拒む。されどアスカシンジの頬を
 撫でることで、わずかながらの意志表示を示す。それにシンジは涙するも、
 アスカはそれに対して一言。「気持ち悪い」と。
 アスカが、シンジ罵倒し、拒絶し、否定する、その言動の端々から、アスカシンジに対する強烈なまでの「想い(愛・・・はやめとこ(^^;)」がにじみ出
ているような気がして、なんだかジーンと来るのです(←ヤバイかも(笑))。
そう思えば、物議を醸しだしているあのラストにも、一筋の光明が射し込んで見
えるから不思議なものですね~(←確実にヤバイかも(T-T))。
なんだか、見終わった後で妙にさめている自分を感じてます。
アスカの最後のシーン、最後の言葉、それがそのまま感想のひと、
結構いたりして……
  あれが二人の愛情表現だったらすっごく恐い・・・。アスカは「一緒に死んで
ちょうだい」ってことで母親に首を絞められた事があるみたいだから、自分を愛
してくれる者が首絞めてくれるのは気持ち良いことなのかとか、思ったりもして。
まさに命懸けのSMだな。
  って、ことは初号機が3号機(バルディエル)の首絞めたのも愛情表現(シンジ
×トウジ)な訳で、首が落ちたカヲルなんかはもう、最高に愛されてたのかな。

  で、ラストアスカの首を絞めるシンジが鳴咽し、アスカが「気持ち悪い」の
は、そういう歪んだ愛情表現を憂いての事なのかなぁと。
 ラストの「気持ち悪い」は、私の場合は
「アンタなんかに触られて汚らわしくて気持ち悪い」と「首締められて気持ち
悪い」程度しか思い付きませんでした。
深手を負った状態で気絶していたのに首まで締められたら当然、気持ち悪くなる
アスカの最後のセリフは、自分自身に対してなのかと思うの
ですが...アスカが嫌いなシンジの頬を優しくなでている行為(矛盾し
た行為)がそう思わせたのですが...
 うまく言えないけれど,とても嬉しかった。あのラストシンジアスカ
も,そしておそらく庵野監督も「こっちの世界」(ってどこ?(^^;))に還っ
てきたと思いました。それが無性に嬉しかった。
最後のアスカセリフで、シンジアスカ人間として認めあえるんじゃない
かな?という気になりました。少なくともこれまでとは一つ違ったステージに
進めたのでは?と思います。すごく暗ーい感じで終わったけど、大団円ではあ
ると思います。
 もっと救いのある,後味のいいエンディングを作ろうと思えば作れたと思い
ます。それでもああいう終わり方を選んだところに,わたしは庵野監督なり
の「誠実さ」と「正直さ」を感じました。わたしの「よかった」はそういう意
味です。(でも「好き」にはなれません(笑)
ラストで描かれた少しの「前進」、その程度の変化ならば、
ちょっと心の持ち方を変えるだけで十分な気がするのです。
あんな経験をした後で、普通なら生きていてくれてよかったって、レイが
生きてた時のように泣いてるところだと思うのですが、どうしてほんとに
首を絞めたんでしょうね。
僕は、ニーチェが言ったように、この世はただ繰り返す、楽しいことも苦しいことも
含めて。でもそれを勇気を持って受け入れることが、人間の生きる道なんだっていう
ことを言いたかったのかなって思いました。

2009-07-06

ヱヴァンゲリヲン新劇場版・破の感想(ネタバレあり)

エヴァンゲリオン 破を見てきた。いろんなところで、感想が書かれているけど、自分なりに感想を書いてみようと思う。ネタバレありなので、まだ見ていない人はここから先を見ない方が良いですよ。いや、ほんとに。なんで、増田に書くのかと言えば、自分Blogよりも見てる人が多そうだからです。






























































見る側の立場が変わった

内容だけを議論するとあまり話に出てこないことだけれども、エヴァTVで放送されたとき、見ていた人たちは学生だったと思う。自分中学生だったし。でも今回の「破」を見たのは社会人になってから。今まで素直にシンジの目線で見ていたのだけれども、自然ミサトやゲンドウの視線で見てしまう。ミサトを見ていてこんなにしっかりと大人の立場を明確にして中学生に接することってそうそうできないよなと思ってしまった。

自分が大人になってしまったからか、シンジもずいぶん大人になったんだなと思ってしまう。今の中学生だったら当たり前な行動なのか?でも、全然違和感がなかった。

見る側の喜ぶポイントをよくついてる

綾波アスカがもっとシンジと仲良くなれば良いのにと、TV版のエヴァを見ていた人たちは感じていたと思う。でもその設定をそのまま映画の中でやってくれている。この展開は今までエヴァを見てきた人であれば、当然嬉しくなってしまったに違いない。俺もすごく嬉しくなってしまった。こうなってくれればいいのになと思っていたことが、そのまま実現してくれているんだから。

それに、TV版をよく見た人が喜ぶポイントも多かった。一番印象的だったのはアスカが裸になって缶で見えなくなっている箇所。ストローですか。そうですか。だってこれ見てて「オパーイはうまく隠せないぞどうするんだ!?」と焦らせておいて、ストロー。その発想は無かったよ。

展開がわかっているからこそドキドキしてしまうアスカの3号機実験。あれ、展開を知らなければあんなにドキドキしないはず。わかってるけど、もしかしたら違う方向に進んでくれるんじゃないか淡い期待をしてしまうあたり、視聴者ターゲットをよく理解しているなとか考えてしまう。

一番の疑問

カオル君の「今度こそ君だけは幸せにしてみせるよ」という発言。これって、いままでのエヴァと話がつながってるってことじゃないのかい?

2009-07-03

エヴァンゲリオン映画版を見てるが、主人公がうじうじしていて見てられない。

レイ視点だったら、ここまでムカつかずに済んだのに。

なんでレイ視点で書かないんだ。

2009-06-29

ヱヴァンゲリヲン東のエデン

東のエデンを見ている最中は、これが新しい物語を作る00年代というものかと思ったが

あの最終話では終わらない物語を終わらせるという事にはならなかった。

終わらない物語というものは物語自体の繰り返しであり、物語の外へと広がる物語

含まれるが、エヴァンゲリオンはその意味で終わらない物語エポックメイキングだった。

そしてミームは広がりエヴァは終わらない物語を何やかんやで10年も続けたわけだ。

しかし世の中の大体が80年代90年代で括られるように00年代というアニメがそろそろ

規定される頃だろう。そして00年代東のエデンになる、という人も居た。

確かに東のエデンには、エポックメイキングたらしめる要素があっただろう。

特に、ノイタミナという枠は流行という面で他のアニメには真似できない要素である。

流行=面白さでない事は確かだろうが、流行⊆面白さという側面はある。

ガンダムは終わった物語だったが、流行したからこそ面白さはより深くなっていった。

時代を規定するものにはやはり流行というものが必要だろう。

しかし様々な要素を含んでいた東のエデンも結局物語を閉じて一つの面白いアニメ

で終わった(劇場版を残しているので現時点で)

結局物語パッケージの中で引き出すものが無い時点で、象徴的なものにはならない

のだろう。

何故こんな事を思ったかというと、ヱヴァンゲリヲン 序に次いで破においても、終わ

らない物語を終わらせるという点を意識出来るからだ。何故かは破を見て欲しい。

庵野秀明は10年に渡ってエヴァを超えるアニメは無かったと書いていたが、終わらない

物語を終わらせる役割が居なかった事を言っている、と思う。だからこそヱヴァ

古い人類を消して新たな生命誕生させるという試みを見せるのだろう。

(という事を誰かが書いていたような気がするものの見あたらなかったので頭を整理してみた

大事な話が抜けている気がする)

2009-06-27

エヴァンゲリオン崩れがひどすぎる件

はてぶがエヴァンゲリオン公開にあわせてデザインを変更しているっぽいが、

Google Chrome で見るとデザインがめちゃくちゃくずれてる。

はじめはこんなもんかと思ったが、IEと見比べて驚愕した。

どうせはてなは金もらってんだろ。

だったら、これぐらいの確認はちゃんとしなさいよ

2009-06-14

女子高生と25歳無職童貞との顛末

自分が25歳になった今、ふと思い出す男性のことを書いてみようと思う。

 

それは十年ほど前にさかのぼる。

まだダイヤルアップやISDNの絶頂期。

そのころ私は16歳で、中高一貫の女子高に通っていた。

私は、同じクラスの友人に誘われて、複数人でエヴァンゲリオンチャットに入り浸っていた。

 

そこは勿論、オタク男性が大勢たむろしているチャットだった。

友人はそこで、まるでお姫様のような扱いを受けていた。

生来ぶりっこ気質もあったが、持っているピンク一色のサイトに、物凄く可愛くとれた自分写真を掲載し、その一方、一緒に入り浸っている同級生の変に撮れた顔の写真を掲載することにより、彼女は唯一無二の存在として、そこに君臨することに成功していたのだった。

沢山の男性たちが、彼女の気を引こうと必死だった。

ひとたびチャット彼女が現れると、男性たちはみなこぞって互いをけん制し合い、いかに自分のみが彼女を好きか語った。

 

そんな中、ある日いつものように私がチャットをしていると、突然、「姫」というHNの人と、「王子」というHNの人が、同時にログインしてきた。

新たなHN二人の同時出現に、周りが「お初ですか?」などと、色めき立っていると、姫と王子は唐突にそこで発表を始めた。

姫「みなさん、あたしは旧HN●●です」

王子「私は、旧HN××です」

それは、私の友人と、そのチャットにもっとも入り浸っている、25歳の無職童貞男性だった。

姫「私たち、付き合いはじめました!」

王子「それを機に、HNを、姫と王子に変更します」

色めき立つチャット。明らかに失望を隠せない男性も数人。

結局、彼女ハートを射止めたのは、チャットにもっとも滞在時間の多い彼だった。

人より口説く時間が多かったのだから、当然の結果だと言えるだろう。

 

付き合うことを公表した翌日、姫は学校の昼休み、校内の公衆電話にて、彼に初めての電話をかけた。頼まれて私もついて行った。

(彼らはまだ電話もかけたことがなかったし、会ったこともなかった。本当にチャットだけの付き合いだったのだ)

「もしもし王子?あたし、姫!」

その時、受話器から漏れた彼の嬉しそうな声は、未だに忘れることができない。

「ああ姫!本物の姫だ!電話かけてきてくれたんだね!私、すごく嬉しいよ!」

その声は心の底から歓喜している人間の声だった。王子としての自分立ち位置を守ろうとして、紳士的な言葉づかいを心がけてはいたが、その興奮は、全く隠しきれておらず、声が裏返りまくっていた。

 

それから、姫と王子は、チャットにて公然といちゃいちゃするようになった。

姫「みんな聞いて!あたし、再来月王子の家に遊びに行くことにしたの!王子と初めて会うから楽しみだな。ただ、家が遠いから、新幹線に乗って行くことになるから、お金貯めなきゃ」

王子「はい、綺麗にして待っていますよ、姫。でも姫みたいな可愛い子が家に来たら、私も理性を抑えられないかも…」

姫「えっ!やだ!><

王子「当然私も姫が大人になるまでは待つつもりですが。…でも、だからと言って何もしないという保証はありませんからね」

姫「結婚するまではだめだよ!でもキスくらいならいいかも…」

そんなやり取りを、彼らは延々と続けていた。

私はそのやり取りをただ、「王子には自分から新幹線で会いに行く為の金もないのか」と思って見ていた。

しかし、チャットの人々は、王子に羨望のまなざしを浴びせていた。

その時の王子は本当に幸せそうだった。本当に、本当に幸せそうだった。

 

付き合いを始めて一ヶ月目、王子は姫の自宅あてに、一枚の手紙を送った。

それは、姫を思う王子の気持ちを、5・7・5・7・7で書いた短歌だった。

姫はその手紙に酷く喜び、チャットで皆に喜びの気持ちを伝えた。

姫「みんな聞いて、すごく素敵な手紙が来たの!それで決めたの、あたし、絶対に王子結婚するって!」

王子はその言葉に酷く喜んだ。そして王子も絶対に姫をお嫁さんに迎えることを誓った。仕事も探すことを誓った。

王子「私、今まで生きてた中で一番幸せだよ姫。もう死んでもいいくらいだ。こんなに幸せなんて、夢じゃないのかな?」

姫は、学校でもみんなにその手紙を見せびらかした。

レースの飾りがある、おとめチックなカードに書かれた、へたくそで心がこもった文字だった。

私は短歌の内容は正直どうかなと思っていたが、姫が喜んでいたので、もうそれでいいと思った。

 

しかし、突然見も知らぬ男から手紙をもらって喜ぶ娘を見て、怪しまない親はいない。

姫の親は、手紙の出所を問い詰め、彼女にはチャットで付き合っている男がいることと、さらには彼が25歳無職である事を知り、烈火のごとく怒った。

別れろと言った。しまいには「お願いだから別れて」と泣いすがった。しかし、姫は「私は絶対に結婚する」と言って譲らなかった。

クラス会の集まりにて、憔悴しきった姫の親は私の親に愚痴った。

「もう、本当に駆け落ちでもしそうな勢いなの…もうどうすればいいのか分からない…。私も電話でその人と話してみたんだけど、娘が18歳になったら結婚するって言って、譲らないの…どうしよう…」

 

そんな中、姫が王子の家に遊びに行く日が来た。

姫は「クラシックコンサートに行く」と言って親をだまして、一人王子の家へと赴いた。

滞在時間は意外と短く、たった5時間ほどということだった。

次の日、学校についた私は、まっさきに姫に、昨日の感想を尋ねた。

私「どうだった?」

姫「王子、まだ仕事探してないみたい。結婚はまだ先かなぁ。あ、ちなみに手はつないだよ!でも、キスもなかったし、それより先はもう全然…。そりゃあ、あたしも結婚してからがいいとは思うけど、…でも、そうなってもかまわなかったのにな」

王子は、『姫が大人になるまで何もしない』という言葉を守ったのだ。(勇気がなくて手を出せなかった可能性もあるが)

私は、二人が会った記念のツーショットを、姫にこっそり見てもらった。

そこにはいつも通りの角度とポーズで映る彼女と、失礼だが、いかにもオタク的な容貌をした、メガネをかけてガリガリの背が低い男性が、歯茎が丸見えの満面の笑みで映っていた。

もう、人生の絶頂の笑みだった。

「優しそうでしょ?これから、もっとたくさん会っていって、たくさん思い出を作れればいいな」

姫は笑って私にそう言った。

 

しかし、二人の愛は長く続かなかった。

当面の目標だった「王子の家に会いに行く」ということを果たした彼女は、何かしらの達成感を覚えてしまったようで、王子に対する愛は、次第に冷めていったようだった。

姫が持っているPHSに、王子ワン切りをしたら、それは電話がほしいの合図だったが、姫はそのワン切りにも全く応じなくなっていた。

やり取りはチャットポストペットのみになり、姫は王子に対して「忙しくて電話なんか無理」と言い訳をするようになった。

そのうち姫はチャットにすら現れなくなった。 

いつも電車の中で一緒になる、ジャニーズ似のイケメン男子高生を「かっこいいかっこいい」と騒ぎ立てるようになり、王子のことを完全に忘れ始めていた。

それでも王子は待ち続けた。私が現れるたびに、王子というHNの彼は、私に尋ねた。

「姫は今日も来ないの?まだ忙しいのかな?」

最初は私もごまかしていたが、段々彼に尋ねられるのが煩わしくなり、次第にチャットから足が遠のいて行った。

 

そうして、誰もが王子のこと、チャットのことを忘れ始めていたある日、姫が私に一枚の手紙を見せてきた。

「ちょっと見て。これ、『あの人』から届いたんだけど…」

その手紙には、王子から姫への、変わらない愛を記した、5・7・5・7・7の短歌が書いてあった。

「気持ち悪いよねー…。最近全然連絡もしてないのに、こんなこと書いてきて。っていうか良く考えたら短歌っておかしくない?自分に酔ってるのかな、『あの人』」

いつのまにか、姫は魔法が解けて、ただの女子高生に戻っていた。

「あたし、もう絶対にあのチャット行くの辞めるわ…あそこ気持ち悪いよね」

こうして、彼女から一方的に、二人の関係に終止符はうたれた。

 

彼女はその半年後、前述のジャニーズ似とは別人の、近くの男子校の同じ年の人と付き合い始めた。学園祭で知り合ったのだという。

それから高校卒業するまで、彼はその同い年の彼氏と付き合い続けた。

しかし、その間の三年間、王子から姫への愛の短歌は途切れることはなかった。

彼女は最初面白がって短歌学校で見せていたが、やがてそれも飽きたのか、届くたびにその手紙を破って捨てるようになった。

 

私と彼女高校卒業してから、もう何年もたつ。

私は彼女の連絡先も知らないので、彼女が今どうしているか、知るすべもない。

34、5歳になるであろう王子は、今何をしているのだろうか。

彼女の思い出をただ一つの思い出と胸に抱き、生き続けているのだろうか。

それとも結婚して幸せになっているのだろうか。

25歳という、王子と同い年になった今、私は幸せそうだった彼と彼女を思い出さずにはいられないのだ。

 

 

愛してる その言葉だけを 呟けば

    すぐにつながる 姫の心と

 

 

2009-05-13

http://anond.hatelabo.jp/20090512232224

新しいかどうかは別にして、そういう意味アーティスト宇多田ヒカルが多分最後になると思う。

パーフリに限らず、80年代初頭のYMOとか、バンドブームにおけるブルーハーツとか、90年代渋谷系におけるフリッパーズギターとか、V系におけるX JAPANとか、J-POPにおけるミスチルとかサザンみたいなアーティストって今後出てくると思う?

これ二つの問題が有って

ってことだと思うんです。実は同じことがアニメとか文学にも起きていて、エヴァンゲリオン以降「みんなが見たアニメ」が無かったり、村上春樹以降には「誰もが一度は読んだ作家」がいなかったりっていう感じで。まさか京アニの諸作品エヴァンゲリオン攻殻ほどのものになるとも思えないし、舞城王太郎が「ノルウェイの森」みたいな小説を書くとも思えないし。

ここで紋切り型の回答として「メディアが発達して受け手が多様になり云々」なんてのがあるけど、果たしてそれだけかね?

2009-05-08

今更エヴァンゲリオンを見た。

面白いじゃないか。

ここ10数年オタ趣味卒業しようと避けてきたけど、損した気分だ。

宇多田の[もしも願いがひとつだけ叶うなら」というサビが頭から離れない。

http://www.youtube.com/watch?v=w4b5JXPgtH0

2009-05-06

おたくがじゃまをする

エヴァンゲリオン社会現象と言われたが、実際には社会現象というほどではなかった。さて今、アニメ社会現象になるような、いや、実際には社会現象でなくても、社会現象と煽られるようなことはあるだろうか?やはり「おたくの壁」だろうか?

もともと、アニメ等からおたくは生まれ、そのおたくのためにつくられたアニメは、おたく以外には恥ずかしいものになった。別に、いいんだよ。でも、ほとんどのアニメが、そっちに体重をかけたら滅んでしまうじゃないですか?もう滅びかけてるじゃないですか。それはやっぱりいやだ。神様もう少しだけ。僕にアニメを楽しませてください。

2009-05-05

http://anond.hatelabo.jp/20090505101503

エヴァンゲリオンに出てくる第○使徒の「る」で終わる率調べてみた。

凡例:○ 「る」で終わる ×「る」で終わらない

×第1使徒 アダム

×第2使徒 リリス

○第3使徒 サキエル

○第4使徒 シャムシェル

○第5使徒 ラミエル

○第6使徒 ガギエル

○第7使徒 イスラフェル

×第8使徒 サンダルフォン

○第9使徒 マトリエル

○第10使徒 サハクィエル

○第11使徒 イロウル

○第12使徒 レリエル

○第13使徒 バルディエル

○第14使徒 ゼルエル

○第15使徒 アラエル

○第16使徒 アルミサエル

○第17使徒 タブリス(渚カヲル)

×第18使徒 リリン

「る」で終わる率 14/18(77.7[%])

(第17使徒は強引だけど)「る」で終わる率高すぎる。

る攻撃しかけながら、「逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。」って茶化すのも面白いかも

追記:

第18使徒の誤記修正しました。

2009-05-01

コピペだがあまりにもわかりやすかったので

エヴァシナリオだいたいわかった。

シンジくんという男の子が生き別れていたお父ちゃんに急に呼び出されて「エヴァンゲリオン」というロボット(的なもの)に乗って

使徒とかいう怪獣(的なもの)と戦えと言い出す。

イヤン、と駄々をこねていたら「じゃあレイに乗ってもらうけんいいよ」と父。

担架に乗って包帯まみれのレイ登場。そんなん、怪我しとうよ、無理やけん俺乗っちゃる

「こいつ、動くぞ」エヴァンゲリオン(エヴァ)に乗って使徒と戦うシンジエイヤァ、ポカポカ。勝つシンジ

やったー!これでおしまい。とか思っていたら次々にやってくる使徒。乗るのが嫌になり逃げるシンジ

どうにかこうにか丸め込まれるシンジドイツからおきゃんな女の子アスカもやってきて、エヴァの乗り手は3人に。

3人でわいわいとやっていたら、アスカが「自分いらない子ドリカム西川くんのごとく」とか言っちゃって鬱になっちゃう。

こりゃあ、新しいエヴァの乗り手探さなあかんと。で、新しい子カヲルくんがやってくる。

仲良くやろうね、よかったね。と思った矢先、このカヲルくんがなんと使徒だったことが発覚。

えーい、こいつぅ、騙しやがって~!プチッとひねりつぶす。

おめでとう、おめでとう、おめでとう。ありがとうありがとうありがとう

完(ここまでがTV

映画

なんだか偉い人が「エヴァっていらないよね」とか言い出す。偉い人たちみんな賛同。

軍隊使ってネルフ(エヴァ操るとこの本拠地)を攻撃。力って正義

ネルフ従業員がみんな軍隊に殺されちゃっている。こうなりゃ、エヴァの運転手だけは守らにゃいけんと。どげんかせんといかんと。

アンニュイで鬱になっちまっているアスカをとりあえずエヴァ2号に乗せて湖に沈めときゃ安全だろうと。浅はかな考えをと。

シンジも取り合えずエヴァに乗せてどうにかしたいけど「乗りたくないよう」と駄々コネまくっている。

そうこうしているうちに湖に沈んでいるアスカ軍隊発見される。

水越しにボッコボッコン攻撃。こわいよう、こわいよう。でも、お母さんが見ているから安心よ。とかかんとか。

何だかんだで吹っ切れてアスカ大暴れ。エヴァの前では軍事力も春風のよう。

やっとこさGA隊やっつけたら、シータのごとく白いエヴァが空から降ってきた。それもけっこうな数。

白いエヴァアスカを攻撃。アスカはひるまず白いエヴァボッコボコ。やっとこさ倒したと、お茶の子さいさいだと。

あらあら、白エヴァ自動再生。すでにアスカエヴァ電池切れ。単4.

あわれ、アスカダチョウ竜ちゃんのように白いエヴァによってたかってフルボッコクルリンパ

そのころのシンジ。泣いてばかり。トラウマが呼び起こされ、クヨクヨしまくり

いつまでもM1にこだわるブラマヨ吉田のごとく、昔にしがみつく。ウザ。

僕を愛して~とか、僕をわかって~とか、生まれたところや皮膚や目の色でいったいこの僕の何がわかるというのだろ~とか、言っている。ブルーハーツはいいよね。

なぜだかレイマシュマロマンみたいにでっかくなっちゃったりしてたね、たしか。

そんでマシュマロにさわったらトルンって人間が溶けちゃうの不思議だよね。化学反応かな?教えて、でんじろう先生

そいでもって、マシュマロが超でかくなって、地球を包んでしまうの。

変と変を集めてもっと変にしましょ、変な変な地球はた・い・へ・んダダダ!なの。

マシュマロがどんどんどんどんでっかくなっちゃって、地球を包んじまって、人間はみんな溶けてしまっちゃったの。あれまあ。

でも、シンジは生きていたの。まんまと。おまけにアスカも生きていたの。

シンジアスカの首をキューっと絞めるの。

アスカが目を覚まして

「気持ち悪い」

ーーーーーー完

2009-04-28

秋葉原 が アキバ になりさらに AKIHABARA になるために

 どこかで言った気もするんですが、秋葉原はどういう方向に向かっていくんだろう、と時々思います。

 僕の年齢が2桁にもなっていない頃、あの地は電子部品を売る店しかありませんでした。そもそもまだ大衆PCが普及しておらず、電化製品というハード、というか主にそのパーツを売る場所だったんですよね。それが齢10歳を越えた辺りで先駆的PC販売がなされるようになってきて(まだMS-DOSとかBASIC言語の時代ね)、やっとこ大手電気店がPCの陳列をはじめだしたという記憶があります。

 そして時代は流れて元号が変わって平成になり、だんだんサブカルチャとしてのメディア生産されるようになって来ました(PCおよび電化製品ハードソフトへの転換期)。この時期に既存電気店のような物質(ハード)を売る店ではなく、販売ターゲットソフトメインに据えたいわゆるPCゲーム店(?)が作られていき、PC美少女ゲーム層を形成しつつ、おりからのエヴァンゲリオンブームにも乗っかったカタチになり、アニメゲームを融合させたメディアミックスという方向性を作り出すことになります。で、この複数面への展開が期待できるメディアミックスが、その有意浸透性を遺憾なく発揮した結果として今のオタクブームがあるわけですが、ここでの話はそっちへ向かわず(笑)ハードソフト→多種メディアと遷移していった秋葉原電気街はすでに「秋葉原電子街」に様変わりしました。この辺までがオタク面からの認識できる範囲です。オタク視点であればここまでの変化が重要なのであり、本文これ以下の変化はそれほど重要と捉えていない気もします。

 しかしながら昨今の秋葉原駅再開発理念によって、UDXダイビル等、本来の意味でのITビジネス方面への開発が進みだしました。これによって北神田地域周辺に今まで存在していそうで存在し得なかった「ITの波」といえる新しい方向性が植え込まれることになりました。この新波は既存のアキバオタクとは一線を画す(オタクと対をなす単語でよいものが思いつきませんが、ここでは「カタギ」と形容したい)ものであり、あまり交じり合いそうには僕には思えないんですが。どうなんでしょうか。

 個人的には今後秋葉原電気街口、広義の北神田周辺地域は今もっている一般的な「電気街」「サブカルの街」「オタク街」という基本構成は今後薄れていくんではないかと思います。電気街電子街への遷移はもうすでに書いてますがこの変移が行われたことこそ、今後の秋葉原の(方向性の)変革がおきやすいということの裏づけになるのではないかと考えます。結果的にいくつかの変革的ステージ電気電子→サブカル)を辿ってこれたということは、今後も柔軟にその形を変形できるということに他ならないのではないかと思うわけです。駅前再開発によりITビジネスを取り入れることに成功した秋葉原は、ITビジネスに限らずそれに付随する他の業種(例えば出張用宿泊施設とか、ランチ外食産業とか)も招き入れたということであり、それらは現在の「アキバ」とはちょっとまた方向性が違います。

 相関があまりない物同士を混ぜ合わせるなら、その混合色は薄まっていくでしょう。

 今のアキバオタクの街として楽しめるのは、あと数年程度なのではないでしょうか。

※ 僕個人としては再開発自体に不満はないですし、変革も特別反対する理由も有りません。流れるように流れるべきです。既存層に傾倒するつもりもなく、かといって新風に肩入れするつもりもありません。単なるオブザーバとしての発言ですのでご理解いただけると幸いです。

2009-04-18

ネトウヨ寝言

ボコられるのは仕方がないとして。

誰にも読まれないのはなんか手応えがないなあ、と思い、自称ネトウヨである俺のブログの記事を転載してみる。

メンヘル寝言だと思って聞き流して下さい(と言っても、皆さん、容赦はされないと思いますが)。

さて、司馬遼太郎元ネタとして話を始めよう。

まず、司馬遼太郎戦車乗りでした。

戦後はともかく、戦前戦争中の日本戦車はとにかくしょぼかった(好きな人はごめんね)。

エンジンディーゼルエンジン(ただし、技術的にはすさまじい)。装甲は紙のよう。

なぜか?日本には資源がないから。軽油安いし。

で、運転が無茶苦茶難しかった。戦車の運転手として、名人芸を問われた。

アメリカはどうか?

当然、ガソリンエンジン(しかもオートマ)。楽々前進。運転簡単。

司馬遼太郎戦車乗りの一人として、米国戦車と自国のそれを比べたとき、大変無念な思いをした訳ですよ。技術って普遍的なもので、優れた技術はそれを扱っている人間にはすぐに分かる。

で、この差はなんなんだろう?という話になる訳だけれども。

司馬遼太郎曰く、"文化"と"文明"の違い。今でこそ、日本サービスは優れているけれども、戦前日本は、"名人の文化"だった。「できないのは、お前がグズだからだ」という文化。タクシーの運ちゃんが「私は助手時代から一度も道を間違えたことがないのですよ」と威張れる文化(戦前道路は、道は整備されていないし、道路標識もほとんど無かったので凄いことらしい)。

戦争中、すでにアメリカは、ベルトコンベア採用したT型フォード生産とかから始まる、機械大量生産・大量消費の社会に入っていた。で、品質のバラツキをなくすため、品質管理をアホでもグズでも出来るように普遍的なマニュアル化、"文明化"した。日本の場合、品質は個々の情熱と自負心と技量に依存した"文化"だった。

日本戦後、(サービスにおいて)、名人主義、"人はみな有能"という考えを捨てた。で、品質管理(QC)が、日本産業の基本的性格の一つになった。つまり、アメリカの"文明"を吸収して、日本"文化"にしてしまった。その結果、日本航空会社スチュワーデス(あえてこの語を使う)は(優しい)母親となって客を扱う、とは司馬遼太郎の弁。

まあ、大体、アメリカ移民の国であるから、モザイクのようにバラバラにまとまって住んでいる"文化"の違う住人達をまとめるには、普遍的な価値観の"文明"が必要だった面もあるかも知れない。

だから、アメリカは、"文明"的には優れているが、"文化"的には未熟、と言える。

だから、四つ足で一生懸命スタコラ歩く哀れなデザインマシンを蹴り上げることが出来るのだ。Yes, We can !

参考映像http://www.youtube.com/watch?v=W1czBcnX1Ww

じゃあ、日本文化本質って何よ?という話になるわけだが。

まあ、俺辺りが簡単に説明できれば、誰も苦労はしないよなあwとは思いつつ、適当に私見を書こう。

結論から先に書くと、「禅的構造への落とし込み」だと思う。

じゃあ、"禅"とは何かというと、Wikipediaによれば、「ただひたすらに(坐禅を)実践せよ」とか「以心伝心」とか「言葉でなく体験」みたいな説明が出てくる。要するに、「空気読め」ということだと思う。多分、それが、日本人日本人たらしめている。

「禅的構造への落とし込み」の例。

例えば、日本庭園枯山水庭。とか言うと俺にもよく分からなくなるので、例えば、漫画とか。

昔の劇画でもアメコミでもバンドデシネでもいいのだが、基本的に良く描き込んである。でも、劇画は廃れ、現在日本では、あまり描き込まれていない、もっとシンプルな記号化された漫画が主流だ。

これが何を意味するか?

まず、描き込むだけの時間がない、という面はある。つまり、「資源が少ない」のだ、我々は。島国は。で、例え結果的でも、描き込まれていないということは、紙に染みついたインクの量は少ないということである。ということは、それだけ、"何を紙に染みついた少ないインクにするか"考えなければならない。その結果、"何を書くか、どの線を選ぶかなどを作家が(生き残るために)魂を込めて選択しなければならない"(もちろん、適当に描いている人もいるかも知れないが、読者を脱力させるための線や展開などの構造を(無意識のうちに?)選んでいると思う)

で、アニメも描き込みの量が少ないわけだが、ストパン監督は、エヴァンゲリオン庵野秀明に「お前の描くパンツには魂がこもっている」と褒められたわけだ。

ゲームもそう。わびでもさびでも萌えでも良いのだが、日本の強みは現実換骨奪胎と記号化であり、「逆に要素を少なくすることで、対象者に想像力を使わせる」のだ。禅的構造への落とし込みとは、「対象者に想像力を使わせるための魂のこもった取捨選択」だ。小さくまとめ上げる。美を追究する。そのために職人は技を磨き、我々は空気を読む。

で。

ハッカーの話になる。

ソフトウェア工業製品ではない」、Rubyのまつもと氏が講演 " @IT

http://www.atmarkit.co.jp/news/200904/10/matz.html

つまり、まつもと氏は、名人主義だ。

まさに、ハッカーとは、名人主義だ。

そして、はてなでたむろしている連中も、名人主義だ。

だが、そこが彼らの、我々の、日本人限界性でもある。日本技術者のかなりが未だに、紙のような装甲と、ディーゼルエンジンを装備し、精神を病むほどの"根性"で、自分を、現実を、だましだまし、日々を戦っている。

とは言え、泣き言や呪詛を並べても仕方がないのだろうが。

ソフトウェア工場は失敗だった?

どうだろうか。歴史で繰り返される技術者の奢りであるかも知れないという疑念は?

正直、アメリカなら、やりかねないのではないか?

そのうち、ソフトウェア設計を合理化/普遍化/文明化/マニュアル化し、アホでも作れるようにしてしまうのではないか?

大抵のソフトウェア適当に注文するだけで、9割方、自動生成されてしまうとか。しかも何回もやり直し可能。

俺はそれを恐れる(そして、楽しむ)。

現に、アメリカ発のインターネットというテクノロジーで、編集者青息吐息ではないか。

多分、思いも寄らない方向から、必殺の一撃が来る、と考えた方が自然ではないか?

そいつは、非人道的に、無慈悲に、機械的に我々を殺しに来るのだ。我々は合理的結論で殺される。OK. 原爆アメリカにとって合理性があったのであろう。殺される方はたまった物ではないが。それが村上春樹が恐れているものではないか。しかし、"技術革新は誰にも止められない"。

果たして、アホに生きる権利があることを許さない、名人主義のその狭量さが、限界性を作っているとしたら。そして、よりハッキリ言えば、技術バカ(ギーク)がやり手の営業マン(スーツ)に負けるように、好きでやっているアマチュアプロフェッショナルの作った構造的罠に負けるように、負けるのが宿命づけられているとしたら(日本vs欧米スポーツもか)。

もっとも、人間はどこかしらの部分で優越感を感じていないと生きていけない生き物であるから、腕のある人間はアホに優越感を感じて、差別して、見下して、生きているのだろう。底辺の人間が、例えば、外国人に優越感を感じて、差別して、見下して、生きているように(繰り返すが、それを自覚し、どう振る舞うかが重要なのであって、その感覚を無くせなどとは言っている訳ではない(というか、存在論の部分に関わってくるので無くせない)。どうプラスに活かすか。"かわいげがある"というのは、見下しているが、プラスの評価だ。だから、日本が"カワイイ"文化で世界に浸透してしまうというのは、結果的に正しい。日本人連中に"文化"を教えねばならない(←ネトウヨ勝手な思い込み))。

それに、穀物を育てながら、畑を保守しながら、計画に戦略ロジスティクスストラテジーに取り込まれて生きるのではなく、その時々において、メシの種(獲物)を見つけて狩りをする戦術技術やタクティクスやアートや道(タオ)を追求するというのも一つの生き方であろう。男だね。侍だね。無形の型。戦略などないので強い者だけが生き残る。生き残ったから強い。まさに逆転の発想なんということでしょう。匠の遊び心が光ります。お前ならどこへ行ってもやっていけるさ。じかい、ほくとのけんつ~!奥義、万物流転!誰だ、日本人農耕民族だから、みたいなことを言ったやつは。責任者出てこい(とは単純には言えないのだろうけど。経済は生き物で、強弱の違いこそあれ、両面の才能は必要だろうから)。

・・・・・・少し落ち着きました。

さて、では、はてなは、どんな立場を取るのか。

名人主義のSNSへ向かうか。2ちゃんねらの底辺にいるようなアホの流入を前提にして、文明化するのか(一時期、そちらに傾きかけた・・・というか、あの時のはてな社長は血迷っていたのだろうか?)。今は、どちらでもない、なんだかよく分からない、迷走している状態だ。

それとも、近松門左衛門が虚構と現実のはざまに真に我々の心をうつものがある、と言ったように、迷走状態のはてなであるからこそ、我々の心をうつものがあるのだろうか?"不満を言う楽しみ"。"馬鹿な子ほどかわいい"。"灰色の魔女(違う)"。なんかね~、"相手の優越感をコントロールする"のがサービス業だとしたら、『あたしは、はてながどうしたっていいと思うし、何も言わないわ。はてなはよくやったと思うもの』ですよ(と、また話が明後日の方向へ)。

2009-04-15

ヱヴァンゲリヲン新劇場版序を見たのだけど

傑作だったんだね、これ。

ぶっちゃけエヴァンゲリオンに対してそんなに強い思い入れは持ってなかった。

磯光雄! とか、吉成! なんていう、普通一般とはちょっと違う視点から眺めてた。

だから、テレビ版は全話みてないし、見た話についても、そんな細部まで覚えてなかった。

読んでる人には引かれるかもしんないけど、俺はフリーターでさ。

パチンコ屋で働いてんの。で、働いてる店にもエヴァの新作が入ってきてさ。

今までのパチンコエヴァは旧世紀版の映像だけだったんだけど、

新作のは新劇場版映像豊富に使われてるんだよね。

働きながら横目でそれを眺めたりなんかしてたら、いつのまにかDVD借りてた。

最初10分は正直期待はずれっつーか。サクサク進むんだけど、早すぎて

逆にテンポが悪くなってるのが目について。あー、期待はずれだった、なんて。

けどトウジにぶん殴られる辺りから、原作との変わりぶりに目がいくんだよね。

いやストーリーはあんま変わってないんだけどさ。

絵作りが大きく違うなーって。修正なんかも全編に行き届いてて、

別に原作キャラの作画が悪いなんてあんま思わんけど、すごく端整に描かれてるなと。

それと撮影? なのかわかんないけど。ここ2,3年のアニメ特に劇場作品なんかは、

すごくライティングが意識されてるよね。雰囲気が出てるっていうか。

この作品も例に漏れず、加えて、もともとのレイアウトの良さとが相まって、

緊張感がずっと途切れないすごい良い映像になってると思う。

そんで、ヤシマ作戦だよ。ヤシマ作戦

俺は本当に、この映画はすごいと思った。

ヤシマ作戦を通じて、初めてシンジは他人からの期待を知るじゃないですか。

トウジと、ケンスケと、ネルフの人たち全員の期待を知るじゃん。

自分の非常時に、わざわざ留守電入れてくれる友達なんて、シンジ君にはいなかったわけですよ。

四方八方走り回って色々調達して、まあそれは彼ら自身が死にたくないからなんですけど、

けど結果的に、代表としてシンジ君が仕事するわけじゃないですか。

彼らは結果的にはシンジ君の為に働いて、そしてシンジ君に全てを預けるわけじゃないですか。

シンジ君自身もセントラルドグマを見せられて、よりその期待を感じて、乗ることを決めるじゃないですか。

気になる女の子に関しては「私が守るからあなたは死にませんよ」、なんて言いだす始末ですよ。

それこそどういう表情していいかわからなくなりませんか?

そんな期待の大きさに耐え切れず、彼は失敗してしまうんですよ。

恐怖と痛みで震えあがるシンジ原作の彼ならここでこのまま死んでたと思う。

でも映画シンジ君は、強い子でした。

奮い立ったのです。

「今一度、日本中のエネルギーと一緒に、私たちの願い、人類未来

生き残った生物の命。あなたに預けるわ……。がんばってね」

ミサトの言葉に強く、うなずくシンジ

そして彼は背負うのです。期待を。もう周りの人間

友人たちやネルフの期待だけでは済まないのです。画面にいやというほど出てくる、

電力会社社員、避難する学友、そして日本全域からの期待。

常人だったら投げ出したくなるような重圧。

それをですよ!? たった、たった14歳の子供が!

そういうもの全部背中にしょって、また立ち上がるんですよ!?

14歳って。まだ子供じゃないですか。

俺はリアルに「まだ子供じゃないか」とかつぶやいてた。ほんとに。

めっちゃ泣いてた。ていうか今も泣いてるわ。

そして14歳の少年は、見事その期待にこたえるわけです。

任務成功。

俺は少年のとてつもない成長を作品内に見てしまった。ボロ泣き。




でも、見終わった後気づくんですよね。

きっとこれ、エヴァンゲリオンだからここまで泣いてしまったと思うんです。

あの弱虫シンジ君がですよ。

あの弱虫シンジ君が、やっとヒーローになってくれたんです。

他の人はどう考えてるのかしらないけど、シンジ君はこの作品でようやく、

正統派ロボットアニメ主人公になれたんです。

足掛け10年以上。作品内だけでなく、もっと共通のイメージとしての、

キャラクターとしての碇シンジが、他人の期待に応えられなかった碇シンジが、

10年かけて成長したんですよ。

僕、原作では劇場版だけは10回くらい見てるんです。彼の煮え切らなさに何度も腹を立てました。

シンジ君に期待していたのは、僕も一緒だったのです。

その彼が。やってくれたのです。

5年くらい前(旧劇場版見たのそのくらい)の思いが今かなえられるとは、全然思ってなかったんですよ。

残りの3作で、再びこの期待を裏切らないで欲しいなー。

2009-04-13

ユイの歴史が変わる!

今までアニオタの間では「ユイ」といえば、長らくエヴァンゲリオンの「イカリ・ユイ」の事を指してきた。

しかーし!私は今ココに宣言しよう!

これからは「ユイ」といえば、

けいおん!の平沢唯のことを指すようになるだろうと!

'`ァ,、ァ(*´Д`*)'`ァ,、ァ

2009-04-07

http://anond.hatelabo.jp/20090406145804

ええと、この人が言いたいのは「中世で統一されているのか否か」の話ではなくて、

世界観の設定が閉じているか、開いているかの話だとおもう。

ひと昔前のファンタジー中世的な世界観)は開放端がない。

衣服の流通は糸を紡ぐところから始まるし、医者技術瀉血みたいに「悪い血を抜く⇒体が良くなる」という風に因果がはっきりとさせてある。

現代的な「ファンタジー」は開放端がある。

衣服は既製品流通していて、その生産にはあまり興味はなく、その製品がどこから来たのかは物語上のスパイスになったりしない。

医者瀉血や薬草ではなく、どこからから送られてきた抗生物質で人を元気にする。

同じような話だと、怪獣についても言えるきがする。

一昔前の怪獣

「古く封印された神が現代の空気汚染で怪獣と化して山からもっさり出てきて大暴れ」みたいなのばっかりだったが、

例えばエヴァンゲリオン怪獣(使途)はいつも何処からくるのか判らない。みたいにね。

そういえば、『狼と香辛料』は経済循環を描くからか、中世世界観だね。

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