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2024-01-04

anond:20240102000943

共感するところもあるんだけど、ボンボンなだけが理由じゃないと思う。

おれは令和ロマンはどうも好きになれんけど、成城ボンボンコンビ三四郎相田キャビア白飯食ってた話とか好きだし。

思うに令和ロマンネタ漫画とかのパロディなのが影響してると思う。2022敗者復活戦もドラえもんネタだったしボンボン他人の作ったものに乗っかってるんじゃねえよって反感を覚える。

2023-09-06

#阿武ノーマル1話にマジギレする発達障害者(私)

Xを眺めていたら、マガポケで連載が始まった「阿武ノーマル」なる漫画宣伝ポストが目に留まった。

1話が全文読めるようになっていたので、なんとなく気になって読んでみた。マジギレした。

キレすぎてお気持ち長文を書かずにはいられない気持ちになったので、マガポケアプリに登録課金して2話(最新話)も読んだ(良いお客さん)。

その結果、マジギレするのは第1話のみにとどめることにした。

ここからお気持ちを語っていきたいと思う。ネタバレしかないので、よかったらXなりなんなりで検索して第1話を読んでみてほしい(これが炎上マーケティングなのか?)

まず結論から言うと、「主人公・阿武を明確に発達障害者自閉症スペクトラム障害ASD特性を持った人物)として設定した上で、彼女を不気味で不可解な『アブノーマル』のように描く作劇に、発達障害者として気分を害した」ということである

作中で「普通代表のように描かれる阿武の先輩・相田は、学生時代の阿武を次のように表現する。

「阿武英子は単純構造だ/ぶっきらぼう/思った事をすぐ口に出す/人の事を全く考えない/要するに阿武英子は空っぽ人間だ」

ひどいdisられようである。まあdisの内容はASDあるあるから置いておくとしても、「要するに」の後が全く要せてない気がする。

上記disの内容は端的に言えば「コミュニケーション力に欠ける」という点に集約されるのだが、つまりコミュ障空っぽ人間」ということになる。

本当にそうだろうか? 私にはそうは思えない。コミュニケーションが取れずに相手に何も伝わらなければ空っぽも同じという意味なのだろうか?

同様に、大人になった阿武が相田就職先の斡旋を頼むシーンでは、相田は阿武のASD的な行動パターン感情無視して問題解決のみを意識する、情緒的な交流ができない)を「思想がない」と指摘する。

これも解せない。相田にとって「思想」とは、なんらかの理念や行動原理意味する単語ではなく「感情を伴う対人交流によって育まれコンテクスト」程度の意味合いのワードなのだろうか? だとすれば私の考える「思想」との乖離がかなり大きい。

もっとも、第2話を読んだ後は、相田のこのような価値観もまた一つのアブノーマル」として相対化される可能性はあるのかもしれない、と感じている。もしかしたら今作は、色々な登場人物の「アブノーマルさ」を戯画化しつつ「普通」という概念を相対化していく、いわば「普通じゃないは普通だよ」的な方向に進むのかもしれない。とはいえ無料で読める第1話けが拡散されていく可能性は高いと思うので、本稿では1話のみに絞ってマジギレしていく)。

そして、セリフでの表現以上に腹立たしかったのが、阿武の「偽物訓練」に端を発した「普通」になるための行動の描かれ方(演出)だ。

「書き物の殺人鬼」のような笑顔しか作れなかった阿武は、「普通OL」を演じるために、同僚の榊原相田の会話を録音して分析し、コミュニケーションパターン学習しようとしている。また、「変わってる」と言われたことで「何がどう変わっているのか」を確認するため榊原に矢継ぎ早に質問する(はたから見れば詰問だったが)。 

これらは漫画的に誇張された行動ではあるが、私を含めたASD者は大なり小なり阿武と同じような方法で「普通」になろうとしている。

他者の会話を聞いてパターンを覚え、それを真似することで「当たり障りのないコミュニケーション」のストックを増やそうとすることも、曖昧な指摘が分からず詳しく具体的に説明してもらおうとする(そうして欲しいなと思う)ことも、私からしてみれば「当たり前の生存戦略」であり、決して「サイコな行動」ではないのだ。

にもかかわらず、上記のシーンは非常にホラー的な演出でもって描かれている。阿武の「アブノーマルさ」を浮き彫りにしようとする意図が感じられ、ASD者としては自分必死にやっていることを「あなたたちの行動はこんなにホラーなんですよw」と茶化されている気分になってしまった。

(ちなみに、これらの行動が、作中冒頭の「死んだ金魚を食べてみる」描写と同列に扱われているのも極めて遺憾だ。一方で、後から読み返すと「どんなに『普通』を演じても、どうしても定型発達者とは異なる発想になってしまう」という悲哀が感じられるシーンでもあるような気もする)

そして、私が本編以上にキレているのが、この作品の「売り出し方」というかパッケージングの仕方?である

マガポケの説明文を抜粋すると、

「阿武英子、29歳、独身彼氏なし。ものごとの価値基準は「普通」か否か。「普通」に固執するあまり彼女を取り巻く人間関係が綻び始める。「普通」とは何か、「異常」とは何か、人の倫理を問う戦慄&衝撃の新感覚サイコサスペンス、開幕!!」

とある

まず「サイコサスペンス」がひどい。

先述の通り、第2話、第3話以降の展開によっては、これは単にさまざまな「アブノーマル」なキャラクターによる群像劇ですよ、くらいの意味合いの表現なのかもしれないが、1話時点だと「阿武がいかサイコ人間か」が焦点になっていると読まれても仕方ない書きぶりだと思う。阿武のような発達障害(の特性を持つ)人間が「普通」になる≒社会適応するために散々努力していることを「サイコサスペンス」扱いされてはたまったものではない。

また、「「普通」に固執する」ということに関しても一言言いたい。これはASD特性の一つ「こだわりの強さ」で説明できる部分ではあると思うが、私はそれ以上の意味見出ししまった。あえてクソデカ主語で言うが、発達障害者にとって「普通」という概念は「喉から手が出るほど欲しいけど、決して手に入らないもの」だからだ。

転職する(≒社会適応する)ために、相田から普通」に溶け込む方法を学び始めた時から、阿武にとって「普通」になることは至上命題になっている。「普通」でなければ社会には適応できない、というメッセージを、現代日本社会に生きる私たち物心つく前から嫌というほど浴び続けている。だが、発達障害そもそも定義が「脳の発達の偏り方が非定型的(=普通じゃない)」である以上、発達障害者は「普通ではない」。だから社会適応するのが難しい。頑張って「普通」を演じることができても、素の自分は決して「普通」にはなれないし、少し気を抜いただけで「アブノーマル」な本性が漏れしまう。

少なくとも私にとっては、「普通」になりたいと願うのは至極当たり前のことだし、そのために自分なりに努力している阿武に共感こそすれ「サイコw w w w」などと嗤うことは絶対できない。できないし、そういう感想を見ると少し悲しくなってしまう(これは私が勝手に悲しくなってるだけなのでそういう感想を書くなという話ではないです)。

以上、本当に長々とお気持ちを表明してしまった。こういうことをしてしまう時点で私が「アブノーマルなのは証明されていると思うが、それでも書かずにはいられなかった。対戦ありがとうございました。

2022-11-22

[]昇格以降、毎年残留争いで募る危機感…明るい話題はあるも、主力の去就不透明で、来季はいばらの道か?

 オレオレFC2022年シーズン11月5日に終了した。間もなく開幕するカタールW杯によるイレギュラーシーズンだった今季リーグ戦残留ギリギリ17位。天皇杯ルヴァンはいずれも早期敗退に終わった。10試合負けなしを記録しながら、Jワースト3位タイの19試合勝利を記録し、2年連続監督交代も経験。なんとかJ2降格は免れたが、このオフはJ1得点王FW吉田ら主力の去就は不透明流出となれば、5年連続J1となる来シーズンはいばらの道が待ち受ける。

 相田満監督が指揮を執った今シーズンは、開幕から6試合勝利と低迷したが、4月以降、チームは組織的サッカーが実を結び、10試合負けなしを記録。一時はルヴァン天皇杯の両タイトルとともに、リーグ戦でも好位置につけたが、6月清水戦に敗れてから、チームは失速。同戦前まで16試合で14失点と安定していた守備が、以降は22試合で43失点した。結果、今季課題守備リーグワースト2位の57失点と崩壊(1位は磐田の60失点)。得点を重ねても、守備がそれ以上に失点し、守備が踏ん張ったら、今度は得点力不足に遭うなど、歯車が噛み合わず、徐々に順位を落として残留争いにのみ込まれた。

 後半の残留争い大一番にも勝てなかった。降格した清水磐田に、京都湘南G大阪神戸札幌福岡名古屋と争ったが、1試合も勝てず、3分6敗。特に8、9月の大一番だった湘南磐田との連戦は終了間際の失点で敗れた。「勝負弱さが出た。チームの状況を把握した試合運びが出来ていれば、監督交代も低迷も防げた。選手としても、チームとしても未熟さが出たシーズン」と、ある選手は唇を噛み締める。

 相田監督の采配、戦略も何時しか後手を踏み、システムメンバーにも柔軟性がなくなり、チームは一体感を失いつつあった。8月に続投を明言していたフロントも、この事態に重い腰を上げ、監督交代に踏み切ったのは残り4試合の段階。残留を託された阿野燿大監督は前監督戦術をある程度、継続しながらも、チームに失っていた前への積極性選手要求し、メンバーもその時の調子によって変えた。初陣の鹿島戦に引き分けJ2自動降格圏の19位へ転落したが、翌節の柏戦に勝利し、20試合ぶりの白星を挙げると、以降は3勝1分でタスクを完遂。19試合以上未勝利クラブがJ1に残留するのは初の快挙となった。

 だが、J1に昇格してからは苦しいシーズンを過ごす。初年度の19年はプレーオフ残留したが、18位。降格の無かった20年は14位。昨年、今年と最終戦残留を決めたが、17位に低迷。4年連続二桁順位、毎年のように残留争いに甘んじる成績に最終戦後のセレモニーではサポーターが「数年おきに変わる社長監督、それで一貫性のあるクラブ作りは無理」「蒼紺協会さんのコロコロ政治、誠に遺憾です」となどとフロントを痛烈批判する横断幕が掲げられた。中津真吾社長、阿野監督は既に辞任を発表。チームの主将を努めたMF山本も「サポーター横断幕が全て。みんなが望んだ成績では無かった」と苦々しく話したのは印象的だった。

 このオフは主力流出危機にある。負傷離脱はありながら、14得点を挙げ、清水FWチアゴサンタナと並ぶJ1得点王を獲得したFW吉田今季契約が終了。関係者によると既に国内外からオファーがあると言う。クラブは全力で慰留する方針だが、本人は高いレベル勝負したいという意向もあり、難航が予想される。また、同じく契約今季で終了するDF本田DF松岡MF秋葉にも国内外クラブからオファーが来ている。主将を努めたMF山本らも来季去就は不透明。全力で慰留しなければ、厳しい戦いは必至の情勢だ。

 それでも明るい話題はある。吉田に加え、山本が最終戦10ゴール10アシストを達成。特に大卒新人MF鈴木潤が7ゴール7アシストを挙げ、2年目のFW佐藤も6ゴールを挙げた。守備でもGK村上が一本立ちし、孤軍奮闘DF栗林MF宮城らがレギュラーに定着し、高校2年生のMF前田下部組織出身選手が次々にデビューするなど、次世代の若手は台頭しており、来季新加入選手10人が内定(16日現在)。選手層は着実に厚くなっている。

 来季10からヘッドコーチを努めていた岡嶋聡氏の新監督就任を発表。コーチ陣の組閣も固まり、新たなスタートを切る。山本は最終戦後「どうしたら選手と一緒に戦いたいと思っていただけるようなチーム作りが出来るか、クラブ全体で考えないといけない」と危機感を募らせ、鈴木潤も「悔しいシーズン来季個人として、もっとチームを勝たせる選手になりたいです」と来季への巻き返しを誓った。 

 戦力維持など、課題は山積しているチームは来季、どのような戦いを見せるか。フロント判断力選手達の覚悟が問われる。

2022-10-18

[]20試合ぶり白星オレオレFC、残り2試合は負けられない一戦に

 オレオレFC12日の柏レイソル戦で勝利し、リーグ戦20試合ぶりの白星を手にした。だが、残留を争う他クラブは軒並み試合数が少ないため、厳しい状況に変わりはなく、残り2試合の結果次第ではJ2降格危機に直面している。J2経験はあるが、仮に降格となれば2018年以来初となる。29日のサンフレッチェ広島戦、今季終戦となる来月5日の大分トリニータ戦は負ければ降格が現実味を増す厳しい戦いになる。

 2009年に創設されたオレオレFCは現会長多良初徳氏が監督として、野河田(のかだ)彰信ヘッドコーチとの二人三脚で徐々に力をつけ、創設10周年だった2018年には3位となり、J1参入プレーオフで当時の甲府長崎に大勝して、初のJ1昇格を果たした。しかし、J1の壁は厚く、初年度は参入プレーオフ圏の18位。プレーオフでは徳島勝利して残留したが、その後も新型コロナウイルス蔓延し、降格なしだった2020年を除いて毎年のように最終盤まで残留争いに巻き込まれている。

 今季4月から5月までは10試合負けなし。昨年までリーグ連覇していた川崎を破るなど、旋風を巻き起こし、暫定4位まで浮上した。しか6月18日清水エスパルス戦に敗れて以降、成績は低迷。1日の京都サンガFC戦に敗戦した翌2日、相田満博前監督の解任を発表し、阿野燿大監督が残り4試合限定就任する事が決まった。8日の鹿島アントラーズ戦は引き分けに終わり、J2自動降格圏の19位に転落したが、12日の柏戦に勝利し、 暫定16位に浮上した。

 残留に向けた課題守備。56失点はリーグワースト。昨年も66失点でワースト2位だった。GK村上DF本田代表レベル選手もいて、複数ポジションをこなせる選手が多く、相田政権では3バック4バックを使い分けながら戦ったが、19試合勝利中は試合毎にシステムが代わり、固定が出来ず、連携ミスから失点するケースが増えた。

 現在評論家を努める野河田氏は「(相田の時は)メンバー含め、あれこれ変えすぎるから。固めれば良いのに、理想を追い求め過ぎて固定出来んかったな」と指摘する。阿野体制以降は3バックで臨んでるが、「鹿島戦みたく、誰がマークするかはっきりせんところで失点しとる。村上も”どんだけセーブしたら勝てんねん“と思うとるよ」と手厳しい。

 それでも明るい話題はある。FW吉田が2試合連続得点で3年連続の二桁ゴールと復調。トップ清水FWチアゴサンタナとは2差で得点王も射程圏内に捉える。更に9ゴール9アシストMF山本も二桁得点、二桁アシストまであと「1」と攻撃を牽引。控えにも鈴木潤らが控える。野河田氏も「選手自体は他と遜色ない。FW野球で言うたら四番打者からな。やっぱエースが点獲れば、チームも活気が付く。吉田能力なら得点王も狙えるし、カギは吉田山本よ」と、二人をキーマンに挙げる。

 残り2試合。29日の広島戦に勝利すれば、残留が決まる可能性がある一方で、敗れると、他会場の結果次第では1試合を残して5年ぶりの降格が決まる。チームは16日の天皇杯決勝に加え、22日に新国立競技場で行われるルヴァンカップ決勝も視察し、広島対策と残り2試合へ戦う。野河田氏は「まずは広島よ。ここに勝たな残留もない。僕もコーチや暫定監督時代にこういう経験は味わったから緊張はある。広島は強いチームだけど、自信を持って戦うことが出来れば勝てると思う」と願った。

2022-10-05

[]FW吉田、3年連続二桁得点&19試合ぶり白星へ 8日・鹿島戦は「勝てば流れが変わる」

 オレオレFCFW吉田が4日、あと2得点に迫る3年連続二桁ゴールとチームの19試合ぶり白星へ改めて意気込みを口にした。

 この日は鹿島戦(8日・オレスタ)に向けて、オレフィールドで一部公開の練習を行った。チームは18試合勝利(8分け10敗)。1日の京都サンガFC戦は好機は作りながらもゴールが遠く、吉田も後半途中の決定機で相手GKのセーブに遭うなど、無得点敗戦。翌日には相田満博前監督が解任された。

 吉田オンライン取材で「(監督の解任は)選手責任。悔しさしかないし、申し訳ない思い」と言葉を絞り出す。ここまで負傷離脱もありながら、チーム最多タイの8得点を挙げるも、9月3日磐田戦で得点したのを最後に4試合遠ざかる。全体練習後は、居残りシュート練習を行い、最後グラウンドを後にした。

 苦戦するオレオレ同様、鹿島も直近のリーグ戦は6試合勝利(4分2敗)と不調。それでも「元々、攻守ともに能力のあるチーム」と警戒しつつ、「守備でじれずに我慢して、しっかりボールを取り切ってゴール前までいければチャンスになると思う」と隙を突くつもりだ。

 今季も残り4試合残留圏内17福岡との勝ち点差はなく、再浮上するためも、鹿島戦は「6ポイントゲームだと思っています」と重要性を強調する。「鹿島戦に勝てば流れは変わると思う。阿野新監督の初陣なので、相田監督から教わった事を胸に秘めながら戦いたい」。3年連続二桁得点、チーム19試合ぶりの白星へ「チャンスは来ているので、そこを決めきれば必ずいける。隙を逃さず、集中したい」と気を引き締める。大事な一戦で、背番号9が19試合ぶりの勝利に導くゴールを目指す。

阿野新監督就任に伴い、作戦担当後任に国保

オレオレFCは4日、阿野燿大新監督就任に伴い、後任の作戦担当コーチ国保氏が就任すると発表した。国保氏は兵庫県出身で19年からスカウト採用され、今季分析担当兼任で努めると言う。また、解任された野牧憲広ヘッドの後任には堀繁泰氏が就任するつに発表した。

下部組織出身のΩ大DF赤堀24シーズン加入が内定

 オレオレFCは4日、DF赤堀=Ω大3年=の2024年シーズン入団内定したと発表した。

 赤堀静岡県菊川市出身で、オレオレFC下部組織からΩ大に進学していた。当時の同級生にはMF宮城DF栗林FW奥原がいる。195センチ87キロの体格を生かした守備ヘディングが特徴でFWもこなす。

 クラブを通じて「アカデミー時代にお世話になり、自分を大きく成長させてくれたオレオレFCプロキャリアスタートできることを大変嬉しく思います。これまで支えていただいた、全ての方々に感謝気持ちを持ってプレーし、たくさんの人に愛される選手になりたいと思いますロイブルファミリアの皆さま、応援よろしくお願いします」とコメントを寄せた。

[]阿野燿大新監督「チーム全体が同じ方向向いて必ずJ1残留を勝ち取る」初顔合わせで決意語る

 「阿野新体制」で仕切り直す。オレオレFCは2日、相田満監督を解任。先月1日から作戦担当コーチを担っていた阿野燿大氏の監督就任を発表した。チームは一夜明けた3日、阿野新監督の下、オレフィールドで約4時間の二部練習を行った。オレオレFC現在18試合勝利でJ1参入プレーオフ圏内の暫定18位。自動降格圏の19位ガンバ大阪との勝ち点差は「1」だが、残留圏内17アビスパ福岡との勝ち点差なく、逆転は可能。残りは4試合。「J1残留」を目指し、掲げる攻撃サッカー勝ち点3を積み上げていく。

 【写真ボードを使って選手戦術説明する阿野燿大新監督

 日差し差し込み、暑さがまだ残るピッチ上。初顔合わせ選手を集めた阿野新監督が熱い言葉で決意を述べた。「チーム全体が同じ方向を向いて、必ずJ1残留を勝ち取ろう」。先月から作戦担当コーチを担い、前日2日に監督就任したばかりだが、初日から積極的に指示を送った。戦術選手達を奮い立たせる言葉がぎっしり書き込まれホワイトボードを使い、早くも“阿野イズム”を浸透させた。

 就任後初めてオンライン報道陣の取材に応じた阿野新監督は「全てではないですけど、僕の言ったことをイメージしてやってくれたかなと。『まずはやろう』と積極的に取り組んでくれたのが何よりですね」と手応えを口にした。

 一方で相田満博前監督の解任にも触れ「(9月からコーチングスタッフに入って、良い方向に導くために手は尽くしても、結果で示さないといけないんでね。結局、こうなってしまったのは残念やし、何より(契約解除となった)相田監督気持ちを思えば、無念やと思うんでね。自分が少しでも役に立てればという使命感はある。難しい決断でしたけど、このクラブの役に立ちたいし、とにかく、できることを全部するつもりで(引き受けた)」と経緯を話した。

 新風を吹き込む。阿野新監督は「90分間、ハードワークして走りきって、(攻守ともに)攻撃的に、積極的に、ポジティブにいくこと。自分たちがしっかり前に進んでいくこと。選手コミュニケーションを取りながら、目の前の試合をやっていきたい」と指針を明かし、メンバーも「ほぼ白紙システムも変わると思う」を強調した。

 チームは序盤こそ10試合負けなしなど順調に勝ち点を積み重ね、一時は暫定4位に立った。だが、6月18日清水エスパルス戦に敗れて以降、チームは18試合勝利で、徐々に順位も下降。現在J1参入プレーオフ圏内の18位にとどまる。指揮官はチームについて「個人的にも能力が高い選手がいて力があるチーム。勝ち星が転がり込んでいないだけやと思う」としながらも「結果が出なくて、自信を失ってるのかなと感じる部分はある」とし「まずは自信を持ちながら、アグレッシブにやっていく気持ちを出していきたい」と話した。

 「J1残留」。目標下方修正を強いられたが、来季以降もJ1で戦いたい思いは同じだ。「まずはJ1残留を目指して、勝ち点3を積み重ねていく。その上で、これから未来がある事を目指して、俺らは戦うと。そこはサポーターの皆さんに約束したい」と意気込みを口にする。週末の8日、ホームでの鹿島アントラーズから初采配の予定だ。残り4試合、「残留」の可能性が残されている限り、新生ロイブル軍団が逆転ドラマを演じる。

監督の下、紅白戦

 阿野燿大新監督の下、選手紅白戦などで精力的に汗を流した。練習後、主将MF山本は「(突然の解任で)びっくりしましたし、自分達の責任が強い。相田監督から学んだ事を生かして、前を向いて進んでいくしかない」と言葉を振り絞った。阿野監督指導については「約束事などの説明や今、自分達に足りないものボードで熱く説明してくれた。限られた時間の中で理解しながら前に進みたい。阿野監督サッカーでは強度を求められているので、上げていく必要がある」と話した。

 FW吉田は「(監督解任は)ピッチでやっているのは選手責任が一番。申し訳無いですし、悔しさを胸に秘めながら、前向きに切り替えてやっていくしかない。ここまで積み上げてきたのは相田監督ですし、阿野監督のやり方とマッチしながら、残り4試合、必ず残留して良い報告がしたい」と気持ちを新たにした。

 MF鈴木潤は「(相田監督が)一番、試合で使ってくださったので、その中で期待に応えられなかった悔しさが一番強い。残り4試合、教えられた事を生かして、阿野監督のもとで、必ず残留出来るように頑張る」と決意を述べた。

[]【記者の目オレオレFC相田満監督解任 最近の采配で迷い、主力ばかりで控え選手不満の声。積み上げ乏しく、チームに閉塞感

 オレオレFC相田満監督と野牧憲広ヘッドコーチを双方合意の末に解任し、先月1日付で作戦担当コーチ就任していた阿野燿大氏の監督就任を発表した。1日の京都戦に敗れ、18試合勝利J1昇格プレーオフ圏の18位に転落したことで、クラブ監督交代を決断した。この日の夕方、会見に臨んだ中津真吾社長は「残り4試合となり、現実的目標残留となったため、このタイミングで阿野新監督へ交代する決断をいたしました」と説明した。

 【写真】1日の京都戦に敗れ、厳しい表情で引き上げる相田満監督

 前半戦は10試合負けなし。暫定4位まで引き上げたオレオレFC6月18日清水エスパルス戦に敗れて以降、8分け10敗と大きく失速。特に8月31日湘南から残留争い直接対決3連戦は1分2敗。最下位磐田にも敗れるなど、後半戦は残留争いの直接対決で1勝も挙げられず4分4敗と惨憺たる結果となった。

 今季得点数は41得点と昨年並み(昨年46得点)ながら、課題だった失点数は53でリーグワースト勝負どころで失点するケースもあり、チームとしての積み上げの乏しさが露わになった。閉塞感が漂っていたことは否めない。

 相田監督最近の采配にも迷いが見て取れた。守備を重視し、5バック気味で試合に入ったり、ボランチが本職のMF宮城サイドバックで起用したりと、築いてきた戦術への揺らぎが現れていた。更に最近は主力選手ばかりに気を配って対話するシーンが目立ち、控え選手から不満の声も出始め、一体感は薄れていた。最後の指揮となった1日の京都戦後の会見では、明らかに生気を失っていた。ベンチ外となったある選手は「起用も去ることながら、この1年、戦術がブレブレで、スタイルが見えない」と不信感を口にしていた。

 チームは18位。現時点ではJ2の3~6位によるJ1参入プレーオフ進出争いに回る。しかし、19位G大阪との勝ち点差は僅か1で、現状の成績が続けば、J2降格圏転落は秒読み段階。リーグ戦残り4試合での交代劇は、残留圏での残留のみならず、最悪の場合プレーオフによる残留まで見据えたカンフル剤投入のタイミングとしてはぎりぎりだ。

 中津社長は「(クラブワースト10試合勝利となった)神戸戦後8月15日サポーター選手との会談相田監督の続投と同時に、なんとか相田監督長期政権を作るつもりでしたが、18試合勝利に加え、内容も改善が出来ていないということを重く見ました。フロント職員毎日ハードワークしてくれた中、このような結果になったことは、私も含めて責任を持つ立場にある。この時期に及んで、何故交代するのかという声もありますが、まだ諦めてはいないし、何も終わっていない。残りの試合を戦っていこうと伝えました」と説明した。

 阿野氏は中林監督時代20年にヘッドコーチを努めた実績がある。攻守の連動性を確立し、新型コロナウイルス蔓延したイレギュラーシーズンをJ1では最高の14位と結果を出した。明るい性格で主力、控え関係なく接する姿勢は、クラブにとって重要な要素の一つだろう。契約今季までとし、来季監督白紙だという。中津社長は今後の監督選びの過程で、より厳しい審査クラブとして必要だという認識を示した。

 「昨年に続いて、2年連続で、J1に昇格してから、ほぼ毎回のように成績不振監督を交代してしまう。『オレオレFCサッカーって何?』と言われたら、答えられない。これは現場だけでなく、選定する我々フロントが壮絶に反省しないといけない。目指すサッカーフロントが、まず契約する前にもっと相手と話をしてしっかり、我々はこういうサッカーがしたい、それが構築できますか?と投げかけて、そこの話をこれからお願いする方には、しっかりやっていく必要がある」とし、中津社長自身の去就についても「ダメなら辞めなければならない。私もプロの一人ですから」と話し、今季限りでの辞任も示唆した。

 今シーズンも窮地に追い込まれた。だが、J1残留に向け最後カードは切った。さっそく明日から8日のホーム鹿島アントラーズから阿野新体制スタートする。決断を信じて、新監督の手腕に、残留の望みを託すしかない。

2022-10-04

[]相田満監督と野牧ヘッドを解任へ…リーグ戦18試合勝利 残り4試合プレーオフ圏の暫定18位。後任は現作戦担当チーフの阿野燿大氏

 18試合勝利となったオレオレFC相田満監督と野牧憲広ヘッドコーチを解任することが2日、濃厚になった。1日の京都戦で残留を争うライバルに敗れ、J1昇格プレーオフ圏内の18位に転落。リーグ戦18戦勝ちなしと約5か月間勝利がなく、残り4試合というタイミング決断したとみられる。また、後任は先月1日付で作戦担当チーフ就任した阿野燿大氏が昇格するとみられる。

 【写真】1日の京都戦に敗れ、唇を噛み締めて引き上げる相田満監督

 京都戦後クラブ幹部は現時点での相田監督の解任を否定していた。しか複数関係者によると、1日中監督交代の方針に傾いたもようだ。今季招へいした相田監督は、昨季残留争いにも巻き込まれ、最終的には17位に終わったチームを、組織的サッカー5月までは10試合無敗で暫定4位と結果を出した。しかし主力の新型コロナによる離脱怪我人の続出、外国人選手不祥事などもあり、徐々に低迷。今夏にはDFシャルソンらを補強したが、フィット時間を要し、いまだ上向かないチーム状態が続いていた。

 クラブ相田監督人間性指導法を高く評価8月時点で中津真吾社長は続投を明言していたが、18試合勝利危機的な状況に陥り、残留に向けて一刻の猶予もないと判断。苦渋の決断をした模様だ。中林監督時代ヘッドコーチ担当スカウトを経て、先月から作戦担当就任した阿野氏には残り4試合限定で指揮を託す見込み。昨季中林監督解任に続き、シーズン途中の監督交代は2年連続。J1残留に向け、流れを変えるための最後の一手に出る。

2022-10-03

[]直接対決に敗れ、遂に18試合勝利で昇格プレーオフ圏転落…。チグハグ攻撃で2試合連続得点 相田監督申し訳無い」。前半だけで交代の鈴木潤は涙

明治安田生命J1オレオレFC0-1京都>◇第34節◇1日◇オレス

 オレオレFCは1日、ホーム京都サンガFCに敗れ、リーグ戦泥沼の18試合勝利残留争いの直接対決で痛恨の黒星を喫し、遂にプレーオフ圏内の18位に転落した。必勝を期した試合は前半23分に先制点を献上し、逆転出来ないまま2試合連続得点試合を終えた。自動降格圏の19位G大阪との勝ち点差も1に縮まりホーム3連戦最後となる次節は8日、鹿島アントラーズ戦。いよいよJ1残留黄色信号が灯った。

 【写真京都に敗れ、肩を落とすオレオレFCイレブン

 歓喜すらないまま、時間けが過ぎた。試合前の段階で17位と19位という、残留争いの直接対決ホームで必勝が求められた大一番は、最悪の結果に終わった。前半23分に先制された後、ロイブルイレブンは反撃に出るが、京都ハイプレスに苦しみ、最後まで決定的な場面は少なく、シュートは僅か4本のみ。今季最多の1万4950人を超える観衆の前で、2試合連続得点に終わり、勝利を見せることすらできず、18試合勝利となった。

 「これだけサポートしてくださったにも関わらず、このような結果で、大変申し訳ない思いです」。相田満監督試合後、悔しさをかみしめた。台風15号被災した静岡市出身MF鈴木潤は7試合ぶりに先発出場したが、気合いが空回りしたのか、攻守でミスを連発。前半23分の決勝点鈴木潤パスミスが起点となってしまった。「(鈴木潤は)空回りしたかな。だけど起用したのは私」と相田監督かばったが、結局、前半だけでピッチを退き、試合後は悔し涙を流した。

 だが、ハイプレス圧力をかけた京都に対し、オレオレ中途半端さが否めなかった。前半から吉田孤立。後半から長身FW佐藤を投入しても彼らを起点とした攻撃は皆無。終盤にかけてリシャルソンらを投入しても、攻撃の形はなく、終盤にパワープレーでようやく圧力をかけたが、ゴールネットを揺らせない。

 「(リーグ)前半戦にいい流れでなんか勝っていて、自分たちのサッカー確立できなかった」と山中言い訳の利かない敗戦で、言葉に力がない。京都チョウ・キジェ監督が「やってきたことが日々進歩している。どこが相手でも効くようになってきた」と手応えを語るのとは対照的だ。

 痛恨の敗戦。後半戦はJ1で唯一白星がなく、過去18試合以上未勝利残留したクラブはない。後半戦、残留争いの直接対決札幌清水福岡湘南G大阪磐田京都神戸と対して1勝も挙げられないまま(4分4敗)、現実的には厳しい状況になった。

 試合後、監督選手ゴール裏挨拶に向かうと、サポーターから大ブーイングを浴びた。客席から怒号が飛び交い、MF山本FW吉田サポーターと話し込む場面もあり、指揮官がなだめる様子が見られた。吉田は「申し訳無い気持ちです」とガックリ肩を落とすも「まだ4試合ある。このままガッカリして終わりたくない」と奮起を誓った。泣いても笑っても残り4試合。次節はホーム鹿島と対する。難敵相手だが、なりふり構わず残留をつかみにいく。

2022-09-28

[]来月1日、ホーム京都戦へ 相田監督「思い切って戦う」残留争い最後直接対決で18試合ぶり白星

 オレオレFC28日、10月1日京都サンガFC戦(オレスタ)に向けて、オレフィールドで調整した。“6ポインターマッチ”と言われる残留を争うクラブとの最後直接対決相田満監督FW吉田は18試合ぶりの白星へ意気込みを口にした。

 リーグ戦17試合勝利という苦境を今度こそ脱出する。約4時間トレーニングを終え、オンライン取材に応じた相田満監督は「(試合期間が開いて)言い訳の出来ない試合になる。京都は粘り強いチームですが、ホームでなんとしても勝利したい。思い切って戦う」と力を込めた。

 18日の札幌戦は引き分け、14日の川崎戦を除く8月31日から残留争いチームとの直接対決連戦は2分2敗に。J2自動降格圏の19位京都戦は残留を争うクラブとの最後直接対決だ。勝てば残留に大きく前進する一方で、勝てないと、リーグ戦18試合勝利となり、他会場の結果次第では遂に降格圏転落の可能性もある。更に18試合勝利過去、J1に残留したクラブはなく、厳しい状況に追い込まれる。

 指揮官は「京都は球際の強さ、攻守のトランジションが速く、多彩な攻撃があるので、守備面はチャレンジと周りのカバー集中力。しっかり組織対応したい。攻撃面はDFラインの背後、ペナルティーエリア内の入り方などを如何に速く出来るか」と京都戦のポイントを述べた。

 FW吉田は前回の試合(4月29日)で決勝点を挙げた。京都について「攻守にハードワークし、セットプレーも含めて、多彩な戦術がある嫌らしいチームだなと感じています」と警戒。チーム最多8得点エースは残り5試合で3年連続の二桁得点に期待がかかるが「チームの勝利が最優先」とフォア・ザ・チームを貫く。

 京都戦が終わると、鹿島、柏、広島と優勝、上位を争うチームとの連戦が控える。「どんな相手でも、この5試合を悔いなくやりたい」と指揮官。目の前の一戦に全力を注ぎ、チーム一丸となり残留に近づく白星を目指す。

 ○…GK杉本パウロがこの日、負傷した事を発表。今季の復帰が絶望的となった。

 杉本23日のトレーニング中に負傷し、左大腿直筋腱断裂により24日に手術、全治2ヶ月と診断され、パウロ11日の練習試合で負傷し、右膝関節軟骨損傷で、12日に手術を実施し、全治4か月と診断されたことを発表した(いずれも受傷日から)。相田監督GK陣について「現状は村上野田しかいない。これ以上GKに負傷者が出ない事を祈っているが…」と悩ましげだった。

 また、8月20日清水戦を最後に、ベンチ外が続くFWチアゴロペスFWジュシエはこの日、別メニューだった。また負傷中のFWキム・スヨンDFユン・セフォンもまだウオーキング程度の別調整中。今季は主力の新型コロナウイルス感染による離脱が目立ったが、残留を占う大一番を前に離脱者が続き、戦力の厚みが問われる試合となりそうだ。

 ●J1連続試合勝ちなし記録 最長は10年の湘南で21戦連続20連続は07年の横浜FC、19戦連続は03年の仙台が記録。18戦連続勝利となれば、08年の札幌、15年の山形、16年の名古屋に並ぶ。18戦以上連続白星なしの過去5チームは、いずれもJ2に降格した。オレオレFC現在17試合勝利で、20年の仙台と並んでいる(新型コロナの特例で当年は降格なし)。

2022-09-27

[]今季2度目の公開練習で15000人が視察 サポーターからは激励の横断幕 相田監督「有り難い」。残り5試合、18試合ぶりの白星へ「期待に応えたい」

 J1残留争いの真っただ中にいるオレオレFCは25日、本拠地レスタで練習一般公開した。同会場での練習公開は201月以来。今回、アウェイエリア以外の全エリアで声出し応援も解禁され、応援歌が響いた中で練習を行った。

 午前10時、約15000人のサポーターの前で相田満監督が「こういう状況でも応援に駆けつけて頂き、有り難く思います。残り5試合ですが、1試合1試合順位が変わる難しい状況。一丸で乗り越えていきたいと思います」などとあいさつし、練習スタートした。

 45分×2本の紅白戦では、主力組に入ったMF山本が豪快なシュートで2ゴールを挙げるなど、軽快なプレー披露で観客を盛り上げると、2本目には左膝前十字靭帯断裂で離脱していたMF南條が約1年ぶりにピッチへ登場。45分間、プレーし、サポーター拍手喝采を誘った。南條は「自分が出た時にサポーターの声援や拍手が出て、こみ上げるものがありました」と話した。その後のシュート練習では吉田相馬が豪快なシュートを決めると、サポーターから拍手が飛び交い、練習後にはサポーター写真撮影をし、英気を養った。

 オレオレFC現在残留圏内ギリギリの暫定17位。中断中のリーグ戦17試合勝利でJ1残留へ厳しい戦いが続いている。サポーターは終了後「俺達は落としたくない。愛するクラブから」「気負いすぎるな。それでも苦しいなら、俺達が背中を押す」「勝つために戦うのは現場フロントだけじゃない。俺達だって戦うぜ!!」となど言った激励の横断幕を掲げた。

 残り5試合。次節は10月1日のホーム京都サンガFC戦になる。取材対応した相田監督は「(このスタジアムでは)初めての公開練習だったので、シンプル紅白戦の方が(ファンには)いいと思いました」とサービス精神を示し、運命の残り5試合へ「まずは京都戦に全てをかけたい。(残留争いに)気を抜かず、サポータースポンサークラブを支えてくれる人達の思いを背負って戦います」と意気込みを口にした。

2022-09-20

[]失意のスコアレスドロー17試合勝利…。相田監督申し訳無い」。暫定17位転落で、J1残留黄色信号

明治安田生命J1オレオレFC0ー0札幌>◇第33節◇18日◇オレス

 オレオレFCは18日、ホーム北海道コンサドーレ札幌スコアレスドローに終わった。前半からボール支配し、何度も札幌ゴールに迫ったが、不運な判定や相手の好守に阻まれ、無得点。これでリーグ戦17戦勝ちなしと約3か月半勝利がなく、降格圏転落は免れたが、暫定17位に転落。J1残留黄色信号が灯った。残りは5試合。中断期間明けとなる次節は10月1日ホーム京都サンガFCと対戦する。

 【写真札幌引き分け、ガックリ肩を落とすオレオレFCイレブン

 シュート25本、枠内シュート12ボール支配率66%と試合を優位に進めたオレオレFCだが、待望の1点が奪えないまま、時間けが過ぎた。勝利だけを目指した一戦で、失意のスコアレスドロー試合後、ロイブルイレブンはガックリ肩を落として、ピッチに倒れ込んだ。3試合連続ドローだが、これでJワースト5位の17戦未勝利(8分け9敗)となった。

 主将マークをつけたMF山本試合後「勝ちきれない僕達の弱さが出た」として「負けに等しい引き分け。本当に痛い。だいぶ、切羽詰まっているし、残り5試合理想はありますが、勝ち点にこだわる必要もある」と危機感を募らせた。相田監督も「この一戦の重要性は、チーム全体が分かっていた中でこのような悔しい、残念な結果になってしまい、申し訳ないです」とうなだれた。

 不運にも泣いた。前半18分の宮城シュートポストに嫌われ、同37分には秋葉シュートを放つもGK菅野に阻まれた。後半27分には吉田ネットを揺らしたが、直前のファウルを獲られ、同34分にも抜け出した山本ネットを揺らしたが、VARの結果、オフサイドでいずれもノーゴールに終わった。幻のゴールに終わった山本は「判定は仕方がないです。あの後、主審とも確認したので」としたが、表情は晴れなかった。

 

 痛すぎる引き分け磐田湘南引き分け京都G大阪は敗れたが、神戸福岡勝利し、暫定17位に転落。J1残留黄色信号が灯った。ここから2週間の中断期間に入る。相田監督は「もうやるしかないので。作戦メンバーシステム、全てにおいて必死にやっていくしかない。結果がどうあれ、プロとして最後までしっかり戦います」と意気込んだ。

 次節はホームで19位京都と対戦する。勝ち点3差で迎える試合引き分け以下なら降格確率100%となる18試合勝利、負ければ他会場次第では降格圏転落の危機に立たされる一戦は文字通り、生き残りを懸けた戦いだ。この一戦に、全てを懸ける。

2022-09-15

[]川崎ドローで16試合勝利も昨年王者価値ある勝ち点1。山本が同点弾。17札幌戦こそ!!

明治安田生命J1川崎F1-1オレオレFC>◇第32節◇14日◇等々力

 オレオレFCアウェイ川崎フロンターレと1―1の引き分けリーグ戦16試合勝利となったが、貴重な勝ち点1を掴んだ。後半16分に先制点を許したが、同29分、途中出場のMF鈴木潤ラストパスに反応したMF山本自己最多となる今季8点目のゴールで追いついた。逆転とはならず、暫定16位に下がったが、昨年王者と互角の戦いを演じた手応えを胸に次節18日、ホームでの北海道コンサドーレ札幌戦で17試合ぶりの白星を目指す。

 【写真1】後半29分、山本が同点ゴールを決める

 【写真2】川崎引き分けオレオレFCイレブン

 一昨年からリーグ連覇を果たしている川崎相手クラブ初のシーズンダブルはならなかった。それでも試合後の選手達は悔しさを見せながらも、表情は充実していた。

 DFシャルソンMF秋葉スタメンから復帰し、ベストメンバーで臨んだ一戦は3ボランチの3―5―2を採用。立ち上がりから相手の強力3トップにただ引くだけでなく、アグレッシブプレッシャーをかけ、相手ミスを誘発してシュートまで持ち込むシーンもつくった。前半は0―0。相田満監督ハーフタイムラインを高くしながら、ウィングバックとインサイドハーフはサイドの背後とハーフスペースをダイアゴナルしながら狙うように」と指示した。

 後半16分にCKの流れから失点したが、それでも声を掛け合って守り抜くと、後半29分、途中出場のMF鈴木潤が左サイドから相手をかわしラストパス。それを受けた山本が冷静にゴール右隅に決めた。「鈴木パスが良く、吉田さんがDFを引き出してくれた」と振り返った。昨年はレッドカードで退場した後に決勝点を奪われ「自分試合をぶち壊した」と自責の念かられた等々力で、背番号10が躍動した。その後もチャンスを作り、シュート数では川崎の6本を上回る15本を放ったが、決定力を欠き、逆転はならなかった。

 相田監督は「数ミリ、数秒のミスも許されない相手との戦い。選手達は臆することなく、ハードワークしてくれましたが、勝ちたい試合だったので悔しさと勝たせられなかった責任が強い」と悔しがった。しか鬼木達監督は「終始、相手の術中にハマってしまった」と悔やみ、日本代表DF谷口も「痛い勝ち点1。相手サッカーが僕達のやりたいサッカーだった」と言わしめるほど、王者を苦しめた。

 G大阪磐田福岡引き分け神戸勝利したため、暫定16位に後退。18位京都、19位福岡との勝ち点差は2に縮まった。それでも山本は言った。「誰もこの結果には満足していない。だけど、手応えもある。それを次に繋げたい」。視線は18日の札幌戦に向けていた。勝てなかったが、希望は見えた。次節こそ17試合ぶりの白星を目指す。

2022-09-10

[]10G大阪戦に相田監督勝利という結果で示す」負ければ降格圏&最下位転落危機 15試合ぶり白星

 オレオレFC10日、15試合ぶり勝利を懸け、本拠地レスタでガンバ大阪と戦う。9日は同地で前日練習を行った。残留争いの直接対決で連敗(8月31日●0ー1湘南9月3日●2ー3磐田)し、暫定15位に後退。残留に向け、直接対決3連戦最後試合は、負ければ降格圏及び最下位転落の危機に直面するが、チーム一丸で14試合勝利から脱出を誓う。

 【写真選手を集め、細かく指示を出す相田満監督

    ◇   ◇   ◇

 オレスタのピッチ練習する選手そばで、相田満監督ボードを見つめながら布陣を悩み、選手の動きを確認するなどG大阪戦への準備を進めた。「毎回期待を裏切り続けて悔しい思いをしている。毎試合そうですが、このG大阪戦は非常に重要試合」と覚悟を込める。

 対戦するG大阪現在参入プレーオフ圏の18位で勝ち点差は僅か「1」。4月の対戦では1ー3で惨敗した。指揮官は「監督が代わり、レアンドロペレイラパトリックがいいコンビを見せてる。(控えには)鈴木武蔵や食野亮太郎もいますし、背後を狙える選手がいる。誰が先発になるかは分かりませんが、選手層は厚い」と相手攻撃陣を警戒し「高い位置プレッシャーをかけられるような状況をつくるのが重要」と強気な守りで主導権を握る姿勢だ。

 G大阪に加え、自動降格圏の19位ヴィッセル神戸最下位磐田とは勝ち点差は「2」で、負ければ他会場次第で降格圏最下位転落の可能性もある。相田監督は「(残留争い直接対決で)連敗は非常に悔しく、残念な結果。ただ、今できるのは、いかにこの先の試合で結果を出していくか」。勝てば、J1残留にも大きく前進する重要な一戦。5月29日川崎フロンターレ戦(○1ー0)以来、15試合ぶり、流れを変える勝ち点3への思いは、悔しさを秘めているサポーター選手も同じだ。

 この試合から本拠地限定ではあるが、2019年12月以来、今季初の声出し応援の後押しも受ける。指揮官は「これまで以上にサポートしてくれるのは有り難い事。だからこそ、無様な試合はできない。勝利という結果で示したい」。し烈を極めるJ1残留争いで、浮上の1勝を奪いにいく。

○…昨年まで社長を務め、現在クラブシニアパートナーを努める多良初徳氏が9日、オレスタに来訪した。相田監督選手らと会談し、練習後にはイレブンコーチングスタッフらを集め、約5分間、訓示を行った。

 「いい雰囲気だったね」と笑顔を見せた多良氏は15位からの浮上を目指すチームの現状について「ちょっとミスが大きなものになっている。それが焦りになり、悪循環になっているかな」と指摘。それでも「1つ(勝利を)掴めば、流れは変わる。過去に長期に渡って未勝利だったチームはあったが、勝ってから流れが変わった。そうなってくれれば」と期待した。同氏はG大阪戦を視察する予定だ。

2022-09-06

[]相田監督ジュビロ戦での“会見拒否”を謝罪リスペクトに欠けるものでした」14試合勝利も「手応えはある」

 オレオレFCは4日、オレフィールドリカバリーなどで体調を整えた。相田満監督練習後、オンライン取材に応じ、前日3日のジュビロ磐田戦(エコパ)の試合後に“会見拒否”をしたことについて「リスペクトに欠けるものだった」と謝罪した。

 磐田と対戦したオレオレFCは前半23分にFW佐藤のゴールで先制。前半終了間際にもFW吉田のゴールで追加点を挙げ、2点リードしたが、後半25分辺りから足が止まり28分、32分と失点して、追いつかれると、終了間際の後半ロスタイムに痛恨の決勝点を献上し、2ー3で敗戦残留争いの直接対決3連戦で連敗し、リーグ戦14試合勝利順位も暫定15位に後退した。その後のインタビュー相田監督は「今日は何もないです。すみません…」と言葉を絞り出し、僅か15秒で会見を切り上げた。

 この“会見拒否”についてはネットから賛否両論があった。指揮官は「あの時はあまりにもショッキングな事で、精神的にも厳しかった」と釈明しつつも「一呼吸置いてから話しても良かったと思います。あの対応は、報道陣やサポーターへのリスペクトに欠けるもので、私の自己満足だけでやってしまった。未熟さだけを露呈してしまった」と認め、謝罪した。

 チームは残留いからも抜け出せず。J2との入れ替え戦に回る18位ガンバ大阪とは勝ち点1差、J2自動降格圏19位ヴィッセル神戸最下位ジュビロ磐田とも勝ち点2差の大混戦の中で、次節次第では降格圏最下位転落の危機に。しかも、14試合連続失点(計37失点)し、リーグワースト51失点という厳しい現実を突きつけられている。

 相田監督は「現状を招いたのは我々。危機感は当然ある」としながらも「(磐田戦は)佐藤吉田が点を獲って、前半の内容は戦術戦略通りだった。あとはそれを90分通してやれるかどうかだと思います」と手応えも話す。新型コロナ離脱していたMF山本山中ら主力選手も同戦で復帰し、戦力は整いつつある。「自分たちのいいところを出せるようにして、同じミスをしないように改善したい。自分たちの一番いい形を取れるようにしたい」と前を向いた。

 残りは8試合。次節10日はホームガンバ大阪と対戦する。「前回(4月2日)の吹田ではサポーターに無様な試合をしてしまった。勝てば流れは変わりますし、やり返したい」と、1ー3で敗れた相手リベンジを期した。

2022-09-05

[]またもロスタイム悪夢…9試合ぶり先制点も逆転負けで14試合勝利…。札幌京都湘南勝利で次節にも降格圏&最下位転落危機

明治安田生命J1磐田3-2オレオレFC>◇第30節◇3日◇エコパ

 オレオレFCアウェイジュビロ磐田に2ー3で敗れ、残留争い3連戦で痛恨の連敗。泥沼の14試合勝利となった。前半23分にFW佐藤のヘッドで9試合ぶりに先制。前半終了間際にはFW吉田のゴールで追加点を挙げた。しかし、足が止まり始めた後半28分、32分と立て続けに失点して追いつかれると、後半ロスタイムMF上原に決められ、万事休す。2試合連続ロスタイム被弾で敗れた。前日には札幌、この日は京都湘南勝利し、次節の10日、ホームガンバ大阪戦次第では降格圏はおろか最下位転落の危機に立たされた。

写真磐田に敗れ、ガックリ肩を落とすオレオレFCイレブン

 試合終了の瞬間、ロイブルイレブン相田満監督らベンチもがっくりと肩を落とした。歓喜の表情を見せる磐田とは対照的な重い空気に包まれた。まさに終了直前だった。コーナーキックこぼれ球を拾われ、磐田MF上原ミドルシュートを決められた。エコパスタジアムは昨年の最終戦で大逆転勝利し、J1残留を決めた場所だったが、あれから一年、今度は悲劇が待っていた。相田監督試合後「今日は何も言うことがない。すみません…」と初めて会見を拒否するほど、ショックの色を隠せなかった。

 MF山本ら主力が復帰した最下位磐田との残留争い直接対決。14試合ぶりの白星を目指し、ボール支配率を高めると前半23分に山本が右サイドを突破クロスを上げると、待ち構えていたFW佐藤ヘディングシュートを決めた。佐藤にとっては5月14日湘南戦以来のゴール。チームとしても9試合ぶりに先制点を挙げると、前半終了間際にはパス繋ぎ佐藤ポストプレーからFW吉田がゴール左隅に決め、こちらも7月6日セレッソ大阪戦以来の9試合ぶりゴールで追加点を挙げた。

 後半もチャンスを作ったが、決定機をものに出来ずにいると、足が止まり始めた後半25分から相手の猛攻に遭い、守りに入る時間が増えた。すると28分、32分と立て続けに失点し追いつかれた。相田監督も同30分にDFシャルソンMF秋葉山中鈴木潤FWジュシエと5枚替えしたが、状況が好転することはなかった。

 残留争いの3連戦で先月31日の湘南戦に続くロスタイム被弾で痛恨の連敗。前日には札幌が、この日は京都湘南が勝ち、札幌湘南に抜かれ暫定15位に後退した。次節のG大阪戦に敗れ、神戸磐田の片方が勝利した場合降格圏に、共に勝利すれば最下位転落の危機に陥る。

 試合後の挨拶ではサポーターからブーイングを浴びた。復帰戦は後半30分までプレーした山本は「試合後のブーイングはサポーターの素直な気持ちだと思います。勝たないといけない試合で僕達がぶち壊した。現状をしっかり受け入れて、下を向いてはいけないし、残留を決めるため全員で死に物狂いで戦いたいです」と代弁した。残りは8試合、声出し応援が解禁される次節から背水の陣で臨んでいく。

○…磐田残留争いの大一番で劇的な勝利を収め、今季初の連勝を果たした。前半23分に先制点を許し、前半終了間際にも追加点を献上する苦しい展開だったが、後半途中出場の攻撃陣が躍動。後半28分にはFW吉長がJ1初ゴールを挙げ、同32分にはFWファビアンゴンザレスGK村上との1対1を冷静に制した追いつくと、ロスタイムにはMF上原コーナーキックこぼれ球を拾い、ミドルシュートを右隅に決めた。

 劇的な逆転ゴールの上原は「イチかバチかだった。決められて嬉しい」と笑顔を見せた。昨年は仙台にいたため、最終戦の大逆転負けした経験はしていないが「(周りから)悔しかったと聞いていた。前回アウェイで悔しい負け方だったので、リベンジたかった」と最高の結果に声を弾ませた。

 渋谷洋樹監督は「後半は粘り強く、準備してきたことを選手が続けてくれた」とイレブンをたたえた。依然として最下位のままだが勝ち点を30に伸ばし、京都に敗れた神戸勝ち点で並んだ。次節はアウェイ札幌と対戦。勝敗次第では降格圏脱出が見えてくる。

2022-08-30

[]クラブの命運握る残留争い直接対決3連戦 相田監督勝利だけを目指して…」初戦は湘南

 12試合勝利と苦しむ暫定13位オレオレFC相田満監督が、今後の行方を占う大一番、湘南ベルマーレ戦(31日、オレスタ)から残留争い直接対決3連戦での必勝を期す。

 29日はオレフィールドで調整したイレブン指揮官練習後のオンライン取材で、相手の印象については「走力のあるチーム。特にその時のメンバー次第でやってくるサッカーも変わってくる。球際の攻防に負けず、相手の勢いに押されないような試合運びをしなければ」と警戒する。

 自動降格圏の19位湘南とは勝ち点5差。ただ湘南は2試合少ないため、残留を争う上での直接対決=“6ポイントゲーム”の意味を持つだけに、絶対に負けるわけにはいかない。「我々のホームですし、100パーセントの力を出せるようにチームを持って行きたい」と気合を入れた。

 クラブの命運を握る3連戦になるかもしれない。湘南から中2日で迎えるアウェイでの磐田戦、9月10日ホームでのガンバ大阪戦が控える。更に、9月14日アウェイ川崎戦を挟むと、18日の札幌戦、10月1日京都戦までリーグ戦6試合中5試合残留を争うクラブとの対戦が多く、結果次第では降格圏転落もあり得る。23日には新型コロナウイルス感染MF山本ら主力選手離脱。無症状のため、今週中にも復帰の見通しだが、湘南戦は欠場が濃厚で、来月3日の磐田戦も現時点で復帰は不透明。厳しい戦いを強いられそうだ。

 それでもチーム状態は上向きつつある。20日清水戦は敗色濃厚の後半ロスタイムベテランMF加藤が同点ゴールを決め、主力が不在だった26日の鳥栖戦はユース出身MF岡本プロ初ゴールとなる同点弾を決め、アウェイながら2試合連続勝ち点1を奪った。相田監督は「選手達の意識問題か、我々首脳陣の戦術面の問題なのか」と課題を口にしているが、「チームが良かった時の粘りは出てきたという感覚はある」と、共に1-1で試合を終え、チーム力の手応えは得ている。

 残りは10試合。厳しい戦いは続くが、残留争いの直接対決5試合中、ホームで4試合やれる。指揮官は「勝てば流れは変わるので、勝利だけを目指して、来季以降もJ1でやれるように頑張ります」と力を込めた。長く苦しい暗闇のトンネルを脱するため、光があることを信じて湘南戦に挑む。

2022-08-26

[]勝負の残り10試合 残留目指し31から湘南磐田G大阪直接対決3連戦

 暫定13位のオレオレFCはJ1残留をかけて、31日の湘南ベルマーレ戦(オレスタ)からジュビロ磐田ガンバ大阪残留争いの直接対決3連戦。更に9月14日川崎戦を挟むと、北海道コンサドーレ札幌京都サンガFCと再び残留争いの直接対決(いずれもホーム)を迎える。26日のサガン鳥栖戦は新型コロナなどで主力が離脱しながら、1ー1のドローリーグ戦12試合勝利が続くが、鳥栖戦は若手が躍動するなど好材料も多かった。生き残りをかけた残り10試合、13試合ぶりの白星相田満監督イレブン湘南戦への意気込みを口にした。

 【写真相田監督の話を聞くオレオレFCイレブン

 是が非でも勝ち点3を獲る。1日のオフを経て28日、オレフィールド練習を再開したロイブルイレブン練習前には相田監督ミーティングを開き、残留へ向け意思統一を図った。オンライン取材で「大事な3連戦。ほしいのは勝ち点3なので、勝利にこだわってやっていきたいです」と強い口調で湘南戦への意気込みを口にした。

 今季はここまで28試合を戦い、7勝1011分け。5月までは10試合無敗など暫定4位まで浮上したが、6月清水戦に敗れて以降、チームは極度の不振に陥り、5分7敗で12試合勝利中。現在勝ち点は「32」で暫定13位。プレーオフ圏の18位ヴィッセル神戸自動降格圏の19位湘南との勝ち点の差はわずか5だが、神戸湘南は2試合少ないため、実質、危機的な状況に入っている。J1残留を目指す中で次節から湘南磐田G大阪戦は重要な3連戦となる。

 

 課題リーグワーストの47失点を喫している守備12試合勝利中、先制された試合11試合。ここ2試合は共に1失点で食い止めているが、相田監督鳥栖戦後対策を練っても、結局、一瞬の隙で失点している。選手達の意識問題なのか、我々、首脳陣の戦術問題があるのか」と話していた。この日はDF陣に加え、中代伸博ディフェンシブコーチ解決策を話し合うシーンがあった。

 チームは23日にトップチーム7名が新型コロナ陽性と判定された。この影響で、前節はMF山本ら主力5人が不在だった。全員無症状で、陰性が確認されれば来週前半にも合流出来る見通しだが、相田監督は「31日は厳しい。(来月3日の)磐田戦に間に合えるかどうか」と話す。また、20日清水戦で左太ももを負傷したエースFW吉田はこの日、部分合流。幸い軽症で26日の鳥栖戦も帯同はしたが、「(負傷した)5月と同じ箇所ですし、それで長期離脱したので。彼はチームの得点源で、柱なので、今後を含めても再発は良くない」(相田監督)と出場を見送った。吉田オンライン取材で「痛みはほぼないです」とし、明日から対人練習、チーム練習も行う予定。同戦での復帰に照準を合わせている。

 チーム事情が苦しい中でも明るい話題はある。清水戦は敗色濃厚のロスタイムベテランMF加藤起死回生の同点ゴールを決めた。鳥栖戦はユース出身鈴木亮、岡本森田前田が先発。ベンチ入りした平野も出場した。特に岡本は1点ビバインドの前半26分にプロ初ゴールを決め、勝ち点1獲得に貢献。岡本は「チャンスはもっとあった」としながら「チームの力になれるように、しがみついていきたい」と誓っていた。更には負傷離脱していたDF石田石上も全体練習に合流し、復調をアピールしていた。

 湘南に敗れると、勝ち点差は2に縮まり、他会場の結果次第ではいよいよ降格圏も迫る。それでも湘南には過去5勝1分1敗と相性は良く、前回5月アウェイではDF松岡らが新型コロナ感染したが、控え選手活躍で4ー1で勝利した。それでも指揮官は「湘南アグレッシブに来ると思います。相性で戦ってはいない。その時のチームと戦うので」と気を引き締める。

 残りは10試合になった。厳しい戦いは続くが、残留争いの直接対決磐田以外は全てホームで対戦する。相田監督は「現状を招いたのは我々。勝てば状況を変えられる。一致団結して乗り越えていきます」とJ1残留を誓い、吉田も「苦しい中でもサポーターが来て、応援してくれるので、だからこそ行動と結果で示したい」と意気込んだ。待ったなしの大一番で13試合ぶりの白星をもぎ取る。

[]久留米市で調整。26日鳥栖戦は主力不在も相田監督総合力で勝ち切る

 オレオレFCは25日、明日26日のサガン鳥栖戦(駅スタ)に向け福岡県久留米市で約2時間、完全非公開で調整した。前回ホームでの対戦は今季ワーストの6失点を喫し、0ー6で大敗オンライン取材に応じた相田満監督は「あの悔しさを忘れた事はない」とし「厳しい戦いになりますが、勝ち点3を目指す姿勢に変わりはありません」と話した。

 チームは現在11試合勝利。その間、10試合で先制点を献上している。前節・清水エスパルス戦(△1ー1)でも前半8分に失点した。今季リーグ戦では先制されると未勝利なだけに「ポジショニング連携、失点した後の戦い方が課題。(鳥栖は)丁寧にビルドアップして数的優位をつくる嫌なチーム。守備が固いチームなので、先制されると厳しくなる」とこの1週間はポジション修正プランニングをはっきりさせたと言う。

 チームは23日にトップチーム選手7人が新型コロナ陽性と判定。この日、MF山本鈴木潤らは姿を見せず、欠場が濃厚。主力不在という厳しい舵取りを迫られるが、相田満監督は「こういう苦境をチャンスと捉えていきたい」とリーグ戦12試合ぶりの白星奪取に気合を見せた。

○…スタメン出場が濃厚なFWキム・スヨンオンライン取材に応じ、必勝を期した。

 7月福岡戦で右太ももを痛め、戦線離脱。前節・清水戦は足をつったFW吉田に代わり後半38分から出場した。復帰戦について「吉田選手の分まで頑張りたかったし、得点を獲りたかった。勝てなかったのは悔しい」としながらも「やっと復帰できた。最後は同点に追いつき、勝ち点1を掴めたのは大きい」と話した。

 鳥栖には同郷のDFファン・ソッコがいる。キムは「素晴らしい先輩と対戦するのは楽しみ」とし「得点を獲って、勝利に貢献したい」と意気込みを口にした。

2022-08-20

[]20日清水戦 相田監督「粘り負けしないように」山本「勝てば、ガラッと変わる」11試合ぶり勝利へなりふり構わず戦う

 オレオレFCが「因縁相手」にリベンジを誓う。明日20日アウェイ清水エスパルス戦。静岡に来た19日は富士市内で冒頭10分のみの完全非公開で最終調整した。6月清水戦に敗れてから現在クラブワースト10試合勝利5月29日川崎フロンターレ戦以来の白星相田満監督MF山本DF松岡オンライン取材に応じ、強い決意を口にした。

 【写真ランニングで調整するオレオレFCイレブン

 万全の準備で必勝を期す。富士市内に来たロイブル軍団がこの日、公開したのはアップの冒頭の10分間のみ。その後は完全非公開で最終調整した。相田監督練習後、オンライン取材に応じ「練習でやるべきことはやりましたし、みんな、この試合重要性は理解している」としながらも「それを結果で示さなければいけない。清水タレントが揃っていますし、今、勢いがある。厳しい戦いになるのは必至ですが、粘り負けしないようにしたい」と警戒した。

 リーグ戦10戦負けなしで迎えた6月の前回対戦では1-3で敗れ、11試合ぶりに黒星を喫した。そこからチームはリーグ戦10試合公式戦に限ると13試合勝利トンネルの出口が見えない。指揮官は「どんな相手でも負けるのは悔しいが、勝てない時期が長く続いているのは我々の力不足であり、申し訳無い思い」としつつ「我々のサッカー表現し、勝利を目指す姿勢は変わりません」と語気を強めた。

 この日は選手全員が参加。布陣やメンバーついて相田監督は「調子の良い選手を起用し、彼らの特徴に合ったシステム戦術を使う」となりふり構わない姿勢を示した。清水戦は10日に加入したばかりのFWチアゴロペスのベンチ入りが有力。終盤のパワープレー要員となる見込みだ。これまではコンディションと連携などを深める理由で新加入選手、新外国人の起用には慎重な姿勢を取ってきたが「もう、気長に待つ時期ではない。このクラブにいる以上は全員が戦力なので」と総力戦を口にした。

 残り12試合。勝たなければ、クラブワースト更新に加え、状況は更に厳しくなる。清水戦は2020年8月最後に4試合勝利だが、アウェイ席は完売。15日にはサポーター選手監督フロントと緊急会談を行い、方向性確認するなど結束を強めた。MF山本は「勝てば、ガラッと変わる。毎回そうですけど、明日試合特に大事サポーターの方々も応援に来てくれる。一歩目を良い形で進めることができれば、また自信が生まれると思います」。浮上へのきっかけとなる11試合ぶりの勝利クラブ一丸でつかみにいく。

○…DF松岡清水FW北川航也との対戦を楽しみにしている。同じ1996年まれだが「実績は彼のほうが上」とリスペクトする。前回は2019年6月に対戦し、その北川得点されて敗れた。松岡はその時の心境について「悔しかった」。その後、北川海外移籍し、清水に復帰した今回は3年ぶりの対戦。松岡は「(北川は)海外に行って、力強さが加わったかなと。あとは風貌も…(苦笑)」としながらも「僕も成長していますし、3年前と変わったところを見せたいです」と北川封じを誓った。

オレオレFCFW浅田DF永岡の来季加入内定

オレオレFCは18日、FW浅田DF永岡の来季の加入内定を発表した。

浅田愛知県岡崎市出身FC中京下部組織から○○大学プレー。171cm80kgの堂々たる体格でクラブは「フィジカルの強さと推進力、得点力を兼ね持つストライカー献身性も魅力」と評している。一方、神奈川県秦野市出身の永岡はFC松田から○■大学プレー。177cm74kgでクラブは「対人プレースピードを生かしたカバーリングに優れ、ビルドアップも得意。センターバックだけでなく、ボランチサイドバックもこなす」と評している。

浅田は「自分の強みを生かし、早くチームに貢献出来るように頑張ります」とコメント。永岡も「自分を支えていただいた方々に感謝気持ちを持って、これからチームのために頑張っていきたいです」とコメントしている。

2022-08-19

[]相次ぐ監督解任も、クラブワースト10試合勝利オレオレFCは何故、監督続投を決断たか

 J2自動降格圏の19位に低迷するガンバ大阪17日、16日付で片野坂知宏監督との契約解除を発表した。成績不振による事実上の解任で、同じく最下位に低迷するジュビロ磐田も14日に同じ理由で、伊藤彰監督の解任を発表した。その一方で暫定14位のオレオレFC相田満監督を続投した。クラブワースト更新する10試合勝利と低迷が続き、J1残留争いに巻き込まれたが、何故クラブ監督続投を決断したのか?

 結果が全てのプロ世界。J1も残り12試合というタイミングで、自動降格圏に低迷するジュビロ磐田ガンバ大阪監督交代に踏み切った。一時期最下位に沈んだヴィッセル神戸清水エスパルス監督交代に踏み切っている。一方、前節、クラブワースト更新する10試合勝利でJ1残留が危うくなったオレオレFCは13日の神戸戦後、観戦に訪れた中津真吾社長メディアを通して、現状を謝罪した上で、相田監督の続投を明言し、ノエビアスタジアム神戸に駆けつけたサポーターにも自ら経緯を説明した。

 15日には中津社長の図らいで、サポーター代表選手監督との緊急会談を実現。現状の課題相田監督の去就について話し合い、各側の意見方向性確認。最終的に選手サポーターから監督への不満の声はなく、残り試合相田監督サポートすることで一致した。

 中津社長によると、これらの背景には昨年までの反省があると言う。2019年にJ1に昇格して以降、オレオレFC2020年を除き、全てのシーズン監督の途中交代を経験。昨年も5月に3連敗を喫し、当時の中林監督を成績不振で解任した。当時はフロント主導で、サポーターの声すら聞かずに結果ありきで決断していた。矢狭間GM暫定的に指揮したのち、後任の野牧憲広監督(現ヘッドコーチ)は最終戦まで指揮したが、結果的には17位と最後まで残留争いに巻き込まれた。

 そうした反省を踏まえ、今季から就任した中津社長は「今、学生スポーツにおいて勝利至上主義が問題となっているのと一緒で、プロアップデートしないといけない。これからフロント主導では厳しい、サポーターファーストにならないと」とフロントだけでなく、サポーターらの意見も取り入れる方針に切り替えた。

 勿論、「現状に満足はしていない」と中津社長。それでも「プロは結果が全て。だけど、それありきで解任するのは僕は良いとは思わない。甘いと言われるだろうけど、僕も相田監督選手もチームも生き物。日々成長していかないといけない」。最終成績は分からない。だが、3年在籍し、未だに築き上げていないオレオレFCサッカーを築くため、未来のために継続と成長を決断した。

 監督続投となった相田監督は「ああいう場を設けて頂いて、サポーターの声や選手達の声を聞けて嬉しかった。だからこそ、より一層、結果を出し続けないといけない」と決意を新たにしMF山本も「自分達が招いた現状。サポーターに何度も悔しい思いをさせている。(清水戦は)前回、負けて悔しい思いをしているので、勝って喜びを分かち合いたい」と強い覚悟を示した。もう迷いはない。起死回生を誓って、20日アウェイ清水エスパルスからの残り12試合に挑む。

2022-08-17

[]クラブワースト更新10試合勝利オレオレ 残り12試合相田体制継続フロント選手サポーター団体が15日に話し合いで方向性一致

 オレオレFCは15日の練習後、オレノミカ中津真吾社長相田満監督MF山本相馬鈴木潤GK村上と、サポーター団体ブルネイ」のリーダーらと会談。現状の課題相田監督の去就、残り試合に向けてなどを話し合った。

 チームは前節のヴィッセル神戸戦に敗れ、クラブワースト更新する10試合勝利。J1残留争いに巻き込まれた。相田監督の去就が囁かれる中、中津社長は14日「現状に満足はしていないが、結果ありきで解任をする気はない」と否定していた。

 この日、山本らは14日に開いた青空ミーティングの内容を説明した上で「勝てないのは自分達のミス戦術遂行しようとしていないから。監督一人の責任ではない」と話し、リーダーからは「ここ最近、先制されてから反撃という試合が続いている。それでは遅い」という指摘はあったが、人間性や柔軟な思考決断力、戦術、やっているサッカーに不満はなく「最近は結果だけで解任し、継続力のないクラブもあるが、我々は残り試合相田監督サポートする。やりましょう」とし、改めて相田体制継続が決まった。

 残り試合も続投となった指揮官は「サポーター団体中津社長に言われた課題を重く受け止め、改善を目指し、残り12試合を戦います」と誓い、中津社長は「このまま終わるわけにはいかない。今後も厳しい相手は多いですが、必ず打開出来るようにベストを尽くします」と奮起を誓った。

 20日にはアウェイ清水エスパルスと対戦する。山本は「自分達が招いた現状。こういう場を設けて頂いて、より一層やらないといけない気持ちになった」と必勝を期した。

[]監督続投のオレオレFC20日因縁清水戦に向けトレーニング 相田監督一丸となって戦う」

 オレオレFCは16日、清水エスパルス戦(20日午後6時、アイスタ)に向けて、オレフィールド練習を行った。クラブワースト10試合勝利と苦しい状況の中だが、チームは相田満監督の続投が決定。指揮官は「積極的に、ひたすらがむしゃらに、一丸となって戦う」と話し、因縁相手から11試合ぶりの白星を目指す。

 一丸となって戦う。この日の練習ではゲーム形式などを含む約2時間イレブンは精力的に汗を流した。時折、怠慢プレーには監督選手コーチが厳しく指摘し合うなど、練習に活気がついていた。

 相田監督オンライン取材に応じ、前節13日の神戸戦(0●2)について「悔しい結果、クラブワースト記録を更新してしま申し訳無い結果となってしまった」と振り返った。

 それでも現状から逆襲へ、下を向いている時間はない。15日の練習後、オレノミカ中津真吾社長相田満監督MF山本相馬鈴木潤GK村上と、サポーター団体ブルネイ」のリーダーらと緊急会談課題と同時にやっているサッカーに不満はない事、相田体制サポートする事を改めて確認した。指揮官は「ああいう場を設けて頂いて、サポーターの声や選手達の声を聞けて嬉しかった。だからこそ、より一層結果を出さないといけない気持ちです」と決意を新たにした。

 これまでは相手に合わせた戦術を敷いてきたが「より前に行かせる」と攻撃的布陣を示唆。その上で「ここ最近は球際のところで甘さがあり、そこで失点している。守備では相手よりも速く走り、速く寄せることをテーマにして、攻撃では積極的に行かせるようにしたい」と話した。

 清水現在連勝中と状態は上向き。6月清水とのホーム戦(1●3)に敗れてから、苦境が続いている。その時、得点を決めているFW吉田は「(現状の成績は)選手責任が重い。厳しい戦いになりますが、なんとしても結果を出したい」。全体練習後はFW奥原、MF山本らと共に居残りシュート練習を行い、最後グラウンドを後にした。

 相田監督は「サポーターの方々に悔しい思いばかりさせている。勝ち点3を目指して強い覚悟を持って、積極的にひたすらがむしゃらに、一丸となって戦います」と悲壮覚悟を語った。残り12試合で苦境脱出とJ1残留へ、ロイブルイレブン底力が試される。

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