はてなキーワード: 黒ウィズとは
とある中小のゲームメーカーでソーシャルゲームの開発(のアライアンス担当)をやっているのだが、色々な会社と色々な話をする中で、ガンホーやコロプラやクルーズが儲かって、GREEやそれ以外のゲームメーカー(と何よりもうちの会社!)があまり儲からない理由が分かってしまったので、ここに記したい。
ガンホーやコロプラって、現場の開発の人たちはどうか分からないけど、営業や幹部職の連中はマジで売上のこと以外はほとんど考えてない。先方との打ち合わせとかでも基本的に売上と納期の話くらいしかしない。こりゃ生粋のゲーム開発者やゲームオタクからは絶対嫌われるわと思ったもん。
ただ、オレが彼らに感化されている部分はあるにせよ、彼らが言ってることは基本的に営利企業として間違ったことは言ってない。若干、品がないかなあと思ったりするけど、「販売本数は上がらないと思いますけど、新機能入れましょう!」とか言ってくるうちの開発の人間よりは間違いなくビジネス的に正しい。
ゲーム会社でソーシャルゲームで大成功している会社もさ、コナミとかバンダイナムコとか、業界人だったら、、、ね、分かるでしょ?
で、一方でGREEの話。ダメだわ、あの会社。儲ける気がなさすぎる。利益がどんどん減ってきて焦ってるのと、提携しているヤフーから圧力くらってるようで、形こそゲームの誘導を増やしたり手数料上げたりしてるけど、嫌々やってることがダダ漏れw 非上場で社長の趣味でやってるようなうちの会社より儲ける気がないって、真剣に凄いよ。
でさ、そういう儲ける気がある/ないってのはさ、そのまま企業努力の質にも量にも直結するのよね。人間誰しもが1日は24時間なわけで、その限られた平等な24時間の間で、GREEがソーシャルグラフwについて考えている時間、うちの開発チームが自己満足の新機能を考えている時間、ガンホーは少しでも売上を上げる施策について真剣に考えているわけよ。ついでにいうとガンホーの人間はGREEの人間より倍の時間働くしね。
元々他の会社より高学歴で地頭がいい人間がそろっている会社がさ、社員全員が本気でひたすら売上(と利益)を追求したとしてさ、儲からないわけがないじゃん。レアガチャが儲かってる理由とかいってる人がいるけど、あんなのはただの1つの手段に過ぎないわけで、儲かってる本質は確実に彼らのこの姿勢だよ。レアガチャが規制されようが、RMTが規制されようが、まず間違いなくそれに変わる同じくらい利益を出す方法を見つけるよ。
一緒に仕事をしてて本当に痛感したのはさ、うちの会社にしろ多くのゲーム会社にしろさ、結局のところ同人サークルなんかと大して変わらないんだなってこと。現場のクリエイターはさ、それでもいいと思うんだよ。ただオレみたいな営業の人間や経営者がさ、同人サークルの延長みたいな気持ちで仕事してたらダメだよね。
というわけで、ゲームメーカーなど他業種の人も、特に営業とか経営者の人は、ソーシャルゲームの第一線で活躍している企業と一緒に仕事をすると、マジで刺激を受けれるのでオススメ。ちなみにガンホーやコロプラの中の人もパズドラや黒ウィズみたいなヒット作は連発出来ないと思ってるみたいだけど、「じゃあ将来性ないからやめるか」じゃなくて、「稼げるうちに稼げるだけ稼いでおこう」っていう考え方がやっぱり違うよね。
http://anond.hatelabo.jp/20131219201739
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