2021-12-06

青識亜論氏の「たったひとつの冴えたやりかた」に対する疑問

キャンセルカルチャーキャンセルするには?――対抗戦略の具体的検討|青識亜論 @BlauerSeelowe #note https://note.com/dokuninjin7/n/nd5ab25632c6f

これを読んで思ったことを書く。

戦略1:署名運動まり民主主義をやる」こと】

ここでは青識氏は、松戸市拠点活動するVtuber・戸定梨香氏が、同市の増田かおる市議率いる

全国フェミニスト議員連盟によって「キャンセル」された事件(以下「松戸市VTuber事件」)に対し、

表現の自由を重んじる側が対抗手段として署名活動を行ったことを取り上げている。


大田区議を筆頭とした有志連合積極的活動によって7万1千筆以上の署名が集まり

結果としてマスメディア好意的に取り上げられた。


これは、当事者であるVTuber運営会社板倉社長(これも女性だ)も署名活動に参加し、

女性女性の構図に持ち込んだ事が今回のような状況に持ち込めた理由だと考える。


もし、板倉社長が私のような「キモいおじさん」だったとしたら、

今回のように、フェミニストへの疑問の声が7万1千筆も集まっただろうか?

答えは否だ、と私は思う。

結局、表現の自由でさえも、弱者を旗印に立てないと、有効戦術を採る事は出来ない。


更に言えば、火付け人である全国フェミニスト議員連盟は、今もって沈黙を貫いている。

市民の一票を預かる代議士としてどうなんだ、という批判も当然あろうが、

7万1千筆の署名をもってしても、全国フェミニスト議員連盟から質問状の撤回はおろか、

ステートメントの1つも引き出すことは出来なかった。


署名運動は確かに、「数」という明確な数値で、「空気」に抗いうる手段であっただろう。

しかし、今回のように、

当事者賛同しており②署名運動にかかわるキーパーソンがおり③明確かつ妥当目的がある

これらの条件が奇跡的に揃った状況でさえ、フェミニスト議員連盟に対する「勝利」は得られなかったことを、

発起人である青識氏にはきちんと総括して欲しい。


今もって、戸定梨香への名誉回復は行われていないのだから


戦略2:相互確証破壊としての「キャンセルカルチャー返し」】

これについては、青識氏の指摘は一部で的を得ているといえる。


炎上担い手であるフェミニスト左派は、必ずしもBLコンテンツ消費者ではない』


これはその通りだ。極まったミサンドリストは、創作上であっても男性の登場を嫌う。


しかし、例えば社会学者金田淳子氏の著作「『グラップラー刃牙』はBLではないかと1日30時間300日考えた乙女の記録ッッ」を

キャンセルできれば、一罰百戒、フェミニスト側の不正義を明らかにすることができるのではないだろうか。


只でさえ、社会学論文査読さらされる機会も少なく、アクティビストの色を強く持つアカデミシャンであれば

あるほど、自著によってその論拠を置く事が多い。

ゆえに、正当な、学術手段で彼ら/彼女らの権威を削ぐ事は極めて難しいを言わざるを得ない。

http://sociology.jugem.jp/?eid=277


ならば、BLではなく、その自著を1冊1冊炎上させることで、彼ら/彼女らの権威を削ぎ、

社会学・何するものぞ」という機運を醸成していくことは可能だと考える。


(具体的にそれらをどうやって炎上させるのか、という方法論は検討する必要がある)


**【戦略3:キャンセルカルチャーを克服する「新しい文化」の創出】


青識氏が最も主張したいであろう戦略がこれだ。

「実際に消費することによって支援し、「プラス」を届ける戦略もまたありうるのだ」


キャンセルで生じる損失の何倍もの経済的利益が生じ、何十倍もの暖かな言葉が届けられる」


私は、これこそが一番馬鹿げていると思う。


何故なら、私達オタクいくらお金を注ぎ込もうとも、「キャンセル」の波は止められないからだ。

フェミニストたちは指先一つで生み出したツイート経済的社会的損害を与える事ができる。

かに私も、碧志摩メグクラウドファンディングに参加し、支援を行った。

しかし、彼女は今もって、当時のキャンセルによって剥奪された「公認」を取り戻してはいない。


クラウドファンディングをやります!」

「買って応援!」


聞こえは良い。だが、フェミニストオタクの間には、「キャンセル」と「支援」の間には、

絶望的なまでのリソース格差存在することを忘れていないだろうか?


フェミニストは、クラウドファンディングで幾らお金が集まろうが、署名が集まろうが、

決して謝罪しないのは歴史証明している。


フェミニストは、「私達のおかげで知名度が上がり、アップデートできたね!」とまで嘯きながら、

そ知らぬふりして次の炎上ターゲットを探すだけだ。

最近は最大野である立憲民主党も、フェミニストに取り込まれて、その勢力親和的ツイートや、

政策の打ち出しを行っている。


それに対して我々はどうだろう?山田議員や藤末議員積極的に動いていただいているものの、

当の自民党内にさえ、規制派が跋扈しているではないか


青識氏の唱える「エンカレッジカルチャー」が根付くまでの間にも、

から次へと表現は焼かれている。


しかし、もし次に私の好きなコンテンツが焼かれたとして、その仇は誰も取ってくれないのである

青識氏でさえも、「エンカレッジカルチャー根付くまでの辛抱です」として、

達成条件のわからないゴールを呼びかけるのだ。


私は問いたい。

「焼け跡に種を撒くのは結構しかし、火付け人は素知らぬ顔で隣の畑を焼きにいったぞ?」
  • 青識のあのエントリーは確かに甘いと思った。 でも、今回の戸定梨香や室井佑月の件で戦い方が見えてきた感もある。 フェミが雑に叩いたコンテンツのほとんどは100%男性だけで生み出...

    • あのエントリどう見てもツイフェミ側の頭弱い狂犬を釣りだしてボコるためのキルゾーンでしょ。青識がnote書くときは大抵これ。

  • 戦略3に関しては確かに甘いと言えば甘いけど、青識氏のような界隈内で知名度がある人がこういうポジティブメッセージを発することは意味があることだと思う。 結局この手の戦いは"...

  • こういうのに関わったり考えたりすることは、純粋に人生の時間の消費であって、何のメリットも無いので辞めた方がいい。増田がこの文章を書く数十分も、純粋に無駄な時間なので、...

  • 今自民党で規制反対派ヅラしてるあの人とかこの人とかの意識を変容させるまでに、どれだけ裏で苦労した人が居ると思ってるんですかね。 馬鹿が戦略を語るなよ。 まあ防空壕で身を縮...

  • 綺麗事だけではしんどいよな それ自体はおきもちを理解するよ。 ただ、スカッとするためにダーティも辞さずってのは まさにフェミニストがやってきてて今の有様なので、わざわざ同...

  • (署名運動、票は集められたが世間が動いたかって言うと。。)

  • ジェイムズ・ティプトリー・Jr.『たったひとつの冴えたやりかた』(The Only Neat Thing to Do) サブカルチャーについて何もリスペクトのない薄味が、ネットで見かけたミームに安易に乗っか...

  • 気持ちはすげーよく分かる。 だが「フェミはあなたが復讐するまでもなく滅びる」と思ってる。 もう限界点に達してる。 というのも、「嫌われてる」から。 だって、あなた、「連中の...

  • 青識亜論さんには「ペドフィリアも同性愛も同じ性的指向と言い出す役人をクビにしろ!」と言うようなのがキャンセル・カルチャーで、「エロい萌え絵は引っ込めろ」と言うのは単な...

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