2018-12-27

何を勘違いしたのか理系公務員になれば技術力が身につくと思っていた

本当に何をどう勘違いしてこんな事になったのかは分からないんだけど、公務員になればちゃん研修を受けられて、長い間同じ場所で働いてるベテランから技術継承を受けて、もし公務員を辞めたとしても業界の中で食っていくことが可能技術力が身についていくと、本気で勘違いをして公務員になった。

実態はあまりにも違っていて、自分達が購入した製品に対する漠然としたマニュアルどおりの知識はそれなりに蓄積されていくけど、そこから先には一切進むことが出来ないし、そこより前の基礎知識が身につくこともない。

公務員という仕事はいくら続けていても、『蒲鉾が魚から出来ていることまでは当然のように理解できているのに、魚が海や川を泳いでいるという事がスッポリ抜けているような』そういう人種しかなれない。

研修は複雑化した文書管理システム(紙と電子の双方による似ているようで微妙に違う承認と保存のスパゲッティモンスター)とどうにかこうにか渡り合っていく術を身につけることにばかり費やされ、技術的な知識は1ミリも身につくことはなかった。

職場には本当の意味でのベテランはおらず、誰もが数年おきの人事異動によって断絶まみれの経験しかつめていないので、結果として自分たちがやっていることに対して漠然とした認識しか持つことが出来ていない。

公務員社会という強烈な村社会の中でなんとか生きぬいていくために鍛え上げた姑じみた自己存在アピール力と、いざというときに姿をくらま嗅覚の良さと、行政組織という立場の強さがなければ一瞬で吹き飛ぶようなハッタリだけを武器として40年間を勤め上げようとする人間を量産していくだけの空間だった。

とにかくこの仕事スキルアップには程遠い。

それは単純な技術力という面の話には留まらない。

予算が削られていると口にしつつも未だ殿様商売としての側面が有るため顧客対応能力は身につきにくいし、足枷しかならないような所内システム使用義務付けられているので一般的OA事務能力も身につかない。謎のマクロで動くエクセル方眼紙と格闘し続けそのバグとどう渡り合うと仕事が早く終わるかの経験則こそがベテランの腕として扱われる。

役所で出来るのは自分時間を金に買えることだけだ。

残業代も出ないし、難しい案件渡り合った所でボーナス査定がよくなったりもしないのでただただ漠然自分時間をふんわりとお金に変換するだけの場所だ。

結局の所フルタイム単純労働者しかなく、派遣切りに合わないという事だけがメリットとなっている職業だ。

市民のために働いているという喜びを味わうにしても、どこかの有名企業が作ったもの右から左に流しているばかりなのだから、直接その会社に入って働いている人間と比べればその社会貢献度には雲泥の差があることを嫌でも思い知らされる。

クビにならないと簡単に口にするが、そこら中に埋められた時限爆弾タイマー自分がその場所脱出するまで先延ばしにし続ける日々の中に安心感なんてどこにもない。

周りにいるのは技術屋を自称したくて堪らないけどそれが無理だと自覚した結果として自他に歪んだバイアス押し付けることが日常化した気取り屋、世間擦れをカッコイイと勘違いしたチンピラ事なかれ主義他人爆弾押し付けることだと解釈した爆弾魔、書面の試験で良い点を取ることぐらいしか自分の強みを見いだせなかったスキル無きコミュ障公務員になればいい思いができると騙された情弱新人、そういった人種だ。

ここには何もない。

ただ悲しいことに、今の自分が現状よりマシな仕事にありつこうとするには自分無能すぎることもよく分かっているし、長いことこのぬるい毒沼に浸かりすぎて技術力も同年代と離され気力は完全に失われているから今更自分を磨いて高く売ろうとも思えないことだ。

時間業務処理能力は売るが人格まで売ったわけではないという言い分が通るような仕事をしたい気持ちはあるが、どうも周りを見ると民間企業に言ったからといってソコ(人格の売却が給料に含まれること)は変わらないようだ。

まあ、相手側となる業者の人も官公庁相手に働いてる人たちばかりであるのだからこちから悪い影響を受けているという可能性はあるにはあるが・・・

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