2017-04-30

PTAへようこそ

日本各地には非効率を良しとする悪の組織PTAが存在する。

4月初め、かわいい我が子と幼稚園の門をくぐったならそのまま「保護者の方はこちらへ」と

小さくてかわいい椅子を円く並べた教室誘導されるだろう。

そして、前会長PTAとして幼稚園と関わる素晴らしさを一通り語ると、

この役とこの役と…これを決めてください!と教室の扉の前には前年度委員が仁王立ちし、

決まるまで決して帰れない保護者同士の我慢大会が始まるのだ。

の子どもがいて内容を把握されている方の立候補が一通り終われば、残りの保護者PT役員から逃れようと下を向き続ける。

PTAの多くが女性構成され、働いていようがいまいが協力を要請される。

この我慢大会には前委員からの「なぜPTAをやらないのかわからない!!」とひそひそ聞こえるプレッシャーに耐えなくてはいけないのだ。

時間無駄になってしまう…このまま決まらないのなら私が…なんて仏心を出したら最後、聞いていた以上の仕事が降ってくる。

(私はここで失敗した。今後この我慢大会に参加される方にはご注意願いたい。)

この役決めに関しては、特定場所に閉じ込めるという意味では「監禁」、

仕事内容に関しては当初受けていた説明と違うという意味で「詐欺」と私は言いたい。

ちなみに当方時短で働く兼業主婦家事育児仕事も…あきらめたくはない。

からこそ限られた時間効率的有意義に使いたいのだ。

仕事内容は〇〇だから、働いていてもできるよ~。補佐の協力委員数名いるし平日出られなくても大丈夫!」と確かに私は言われた。

が、現実は違った。(ボイスレコーダーを仕込むべきだったと今では後悔している。)

送り迎えの後の井戸端会議に、PTエッセンスプラスしたプチ会議物事は決まる。

「どーしよー?」「どう思う??」の発言が良しとされ、前に進ませようもんなら、要点つかない返答が返ってくる。

グループLINEへの加入を促され、必要事項のホウレンソウはないまま「う~ん、どうしよ?」が繰り返される。

そして「こんなのやりましたよ(内容はたいしたことない。)」のアピールの場となるのだ。

そしてびっくりなのはPTAには謎の親玉運営本部があることだ。

つい数週間前に我慢大会の末にババを引いただけかと思いきや、この時点で運営本部の手下となっていたのだ。

幼稚園をよくするために!!と前会長はおっしゃった。

から、ただ役員を引き受けた保護者子どもたちのために!と同じベクトルを向いて活動するだけだと勝手解釈していた。

が、私はバカだった。

PTAはブラック組織だ。

ほぼ強制的時間的拘束とウダウダグダグダの足並みを乱すことは決して許されない。

そして女性特有粘着質な会話を絶えず意識しながら、子ども人質に取られ親は1年の任期を耐え忍ばなくてはいけないのだ。

効率の塊、それがPTであることは間違いない。

あぁ、そうか。

安倍首相の言っていた女性社会進出の「社会」とはPTAのことだったのか!!

働き方改革生産性革命とは、PTAの改革のことだったのか!!!

・・・

私は決して兼業主婦専業主婦と考えているわけでない.

働いていない人がPTAをやればいいとも思わない。

が、仕事持っていたら現実PT活動は無理なのだ

ベルマークの集計のためにお仕事休めるかな?」って…旦那さんにも同じことが言えるのだろうか?

働いている人もPT活動に参加すべき!と言われる方、

是非、稼ぎ頭である旦那さんに「明日PT活動から仕事休んで」と言ってみてほしいもである

IT化で作業効率向上やタスクを激減させることができる世の中に、些細な仕事大勢で取り組むのを良しとするPT

いや、100歩譲って、教育現場への保護者の関わりが多少必要であったとしよう。

なぜこの組織ボランティアなのだろうか?

人がやりたがらない仕事こそ価値がある!ならばアウトソースすれば?と思うのは私だけなのだろうか?

予算がない?

やりたがらない保護者から徴収すればいいし、作業をこなした人への謝礼として支払えばいいだけではないだろうか?

この国には「PTA」が存在する。

PTA」聞いた事ある組織だが、その中身をしる人は経験した人のみだ。

からいう。今後、私のような犠牲者をださないために。

役員決めでは下を向け!時間無駄に過ぎ去っているのではない。無駄時間を耐えることにこそ意味がある!

しかし、一年後は私も言うかもしれない。

PTAへようこそ。あなたもこの素晴らしい仕事をやってみませんか?」


余談

PTAに関連して。

私の主人はベルマーク否定的だった。

子ども学校での活動費になる」と、小さいこからベルマークを集める事を良しとされてきた私は

「なんで(ベルマークのついた袋を)捨てるの?」と怒ったことがある。

ベルマークパッケージ掲載している企業は「なんとなくいいこと」している企業と思い込んでいた。

実際私は同じ商品ならベルマークのついた商品を選んでいた。

が、そのベルマーク集計のために、保護者PTからボランティアという名の強制労働を強いられるのだ。

ブラックシステム元凶である企業に、「なんかいいことしている気がする」というイメージだけで、私は利益に貢献してしまっていた。

非常に恥ずかしい。

さいこから学校という教育現場ベルマークを集めるという行為こそPTA主管のもとおこなわれる洗脳教育であり、

これこそが、PTAの資金なのだ

本日、主人に謝罪すると共に、今後ベルマークのついた商品を好んで買う事はしないだろうと誓った。

H29年度 PT役員

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん