中学時代のクラスメイトが貸したラノベでオタクになって9年目の夏のこと。
人生で目標も意識も理想も持たず、目の前のコンテンツをただ貪る無味乾燥な時間を送っていた僕に、何人目かの彼女が出来た。
彼女は某SNSで知り合った女の子で、当時はまだ新卒の社会人1年生だった。
僕にも彼女にも当初は別に恋人がいて、お互いの近況を話し合いながら「話は聞くからがんばってね」「そっちも彼女大事にね」みたいなやり取りをちょこちょこ交わしていた。
当時の恋人と別れた直後、彼女もその相手と別れたことをSNSに書き込んでいた。
「今までお疲れさま」
「今電話してもいい? もう寝る?」
僕は個人メッセージに「非通知でもいいよ」と添えて、自分の電話番号を送信した。
数分後、見慣れない電話番号から着信が。電話に出ると聞きなれない声で「恵美(仮名)です」と名乗った。
そこから互いの身の上話(ほとんどが彼女の話だったけど)を重ねるに連れ、彼女がこんな言葉を漏らした。
「私、増田くんとなら付き合えると思う」
驚いた。本当に驚いた。
それまでの僕は自分に自信がなく、これまで付き合っていた相手とも「何が良くて自分なんだろう」と思うことの方が多かった。
更に、当時の僕は先天的に持っていた障害(注意欠陥症候群)が発覚したばかりで、尚更人間関係に対して自信をなくしていた。
そんな相手と上手くいくとは思えなかった。
そう思っていた矢先、彼女はこう打ち明けてきた。
「私、付き合う前に言っておかないといけないことがある」
そのほか、ここには書ききれないたくさんの話を聞いた。
そのおかげで、僕は自分が抱えていた不安を打ち明けることが出来た。
障害の話。これまでの話。10年来の付き合いがある友人にも言っていなかった話。
それでも彼女は、こう言ってくれた。
「1人じゃダメでも2人ならなんとかなるよ
一緒に何でも試してみようよ」
中学時代のクラスメイトが貸したラノベでオタクになって9年目の夏のこと。
人生で目標も意識も理想も持たず、目の前のコンテンツをただ貪る無味乾燥な時間を送っていた僕に、何人目かの彼女が出来た。
彼女は某SNSで知り合った女の子で、当時はまだ新卒の社会人1年生だった。
僕にも彼女にも当初は別に恋人がいて、お互いの近況を話し合いながら「話は聞くからがんばってね」「そっちも彼女大事にね」みたいなやり取りをちょこちょこ交わしていた。
当時の恋人と別れた直後、彼女もその相手と別れたことをSNSに書き込んでいた。
「今までお疲れさま」
「今電話してもいい? もう寝る?」
僕は個人メッセージに「非通知でもいいよ」と添えて、自分の電話番号を送信した。
数分後、見慣れない電話番号から着信が。電話に出ると聞きなれない声で「恵美(仮名)です」と名乗った。
そこから互いの身の上話(ほとんどが彼女の話だったけど)を重ねるに連れ、彼女がこんな言葉を漏らした。
「私、増田くんとなら付き合えると思う」
驚いた。本当に驚いた。
それまでの僕は自分に自信がなく、これまで付き合っていた相手とも「何が良くて自分なんだろう」と思うことの方が多かった。
更に、当時の僕は先天的に持っていた障害(注意欠陥症候群)が発覚したばかりで、尚更人間関係に対して自信をなくしていた。
そんな相手と上手くいくとは思えなかった。
そう思っていた矢先、彼女はこう打ち明けてきた。
「私、付き合う前に言っておかないといけないことがある」
そのほか、ここには書ききれないたくさんの話を聞いた。
そのおかげで、僕は自分が抱えていた不安を打ち明けることが出来た。
障害の話。これまでの話。10年来の付き合いがある友人にも言っていなかった話。
それでも彼女は、こう言ってくれた。
「1人じゃダメでも2人ならなんとかなるよ
一緒に何でも試してみようよ」
それからすぐに彼女の家が僕の職場に近いことが判明し、彼女の家に引っ越しての同棲が始まった。
一緒に暮らすにつれ様々なことがわかった。
・彼女がヘビースモーカーなこと(つられて僕もタバコをはじめた)
・お互いに性欲が薄く、SEXをしなくても充分満たされること(彼女がキスが好きなため流れでヤることは多かったけどそれでもこれまでに比べたら少なかった)
・彼女にとってのオタク趣味はあくまで趣味の一つで、本当はもっと多趣味なこと。
・彼女は決して、顔で僕を選んだわけじゃなかったこと。
当時の僕は周りからの評価に対して承認欲求だけが異様に強く、強気な発言や嘘をついて炎上したことも多々あった(承認欲求に関してはここに書いてる時点でまだ収まってないんだろうけど当時よりは落ち着いたってことで許して欲しい)
自然と、彼女だけには嘘をつきたくないって思うようになっていた。
自分で作り上げていた「嘘の壁」の中に誰かをこんなにも強く想える自分がいたことにびっくりした。
そこから2年間、僕は彼女の好きになれる自分になろうとして努力した。
努力を重ねた結果、体調とメンタルを壊し、当時の職場を退職した。
そこからすれ違い(一番の理由は「なんでそんなになるまで相談しなかったの」)を起こし、破局した。
知り合ってから約3年、付き合ってから2年半が過ぎ、結婚も視野に入れていた矢先のことだった。
実家に帰って、わずかに貯めていた金を使って地元の温泉宿で1週間ほど色々考えた。
後悔とか開放感とか恨みとか悲しみとか色々な感情が頭と心を巡って、一生分泣いたんじゃないかってくらい泣き通した。
一通りの気持ちの整理がつき、最後に濾過されずに残った感情を確認するとそれは「感謝」の気持ちだった。
そのことに関して、今でも感謝している。
今からやり直すということは不可能だし、彼女には俺じゃない別の誰かと幸せになってもらいたい。
今の僕は君に比べるとあんまり頭も良くなくて家事もそこそこ苦手だけど君と同じくらい可愛くて優しくて音楽と映画が好きな子と付き合ってます。
彼女にこのことを話した時に「今はもう感謝しかないんでしょ? じゃあその元カノさんはますくんの恩人なんだね」って言われてあらためて君の存在の大きさに気づきました。
多分君に出会ってなかったらこの子を好きになることもなかった。
俺は君のおかげで幸せだし、君もどうか幸せになってください。というか今は結婚してるんだし幸せか。
恵美が幸せなら、僕も嬉しいです。
君を幸せに出来なかった分まで、今の彼女のことを大切にしたいと思います。
君は僕の元彼女で、それ以上に僕の恩人で。
だから、僕は君のことを一生忘れないと思う。
彼女の影響で好きになったバンドのライブを見て、音楽に関わる仕事に就きたいと思ってダメ元で応募したイベント会社のライブスタッフ求人に受かってたから備忘録も兼ねて書き綴ってみた。
長文乱文で読みづらかったら申し訳ないです。
再投稿は甘え
3時間前に読んだ https://anond.hatelabo.jp/20170908085332