小町に「絶望的な確率」というトピが立ってる。http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2013/0603/596964.htm?o=0&p=0
トピ主が希望条件をドレイクの方程式みたいにパラメターを立てて自分の理想の人は日本に何人いるのか推定していた。
パラメターの値については首を傾げる点もあるし、変数の独立性の問題もあるのだ(これらは回答でも疑問を呈されていた)が、
トピ主の推定では日本にいる5000万人の男性のうち、理想該当者は700人という結論を導いておりこれが少なすぎるとして絶望していた。
トピ主は15のパラメターをあげており、それらが:
男である:5000万人
未婚である。150万人
フツ面以上の人である。50万人
同居なしである。25万人
都市近郊に住居している。5万人
×なしである。4万人
やさしくDVしない人 3500人
太ってない方 2000人
はげてない方 1500人
タバコ吸わない人 700人
であった。
15もパラメター作れば該当者はすくなることは当然予想できる。変数も相関も変だし、推定該当者が700人という試算は肌感覚として「ちがうだろ!」と思わせるが、
所詮フェルミ推定なので桁くらい結果が違って当然。ここではその傾向を読み取ることが大事なのだ。
ここで感じるべきことは妥協しない婚活というのは進学や就職並みに厳しい戦いであることだ。
驚くべきことは小町トピ主にとってはこれらはすべてファースト・プライオリティになっており、どれも外せない当然のパラメターであるらしい。
女性にとっての婚活が非常に厳しい条件闘争であるということが見て取れる。
700人というのはともかく、小町トピ主にとっての「フツー」の男性は男性の総数に比べて恐ろしく少ない割合なのだ。
この20代のトピ主は30から35才の男性の0.023%すなわち10,000人のうち2人しか結婚の対象として認識しないのだ。
生殖の名のもとに女性は男性をいかに厳しく絞り込むのかということを理解しておかなければいけない。
次に男性にとっての理想の婚活対象女性数を同じように引き出してトピ主の推定と比較してみるとオモシロイと思ったので、
小町トピ主方式(各パラメターは独立していて無相関(笑))という乱暴な方法で婚活対象フツー女子数を推定してみた。
女である。
25-29歳である
未婚である。
仕事している
平均以上の容姿。
都市近郊に住居
×なし
太ってない。
借金がない。。
タバコ吸わない。
まず、都市近郊に住居というのを除けば多くの男性には理解いただけるパラメターだろう。
都市近郊のパラメターはトピ主が選んでいるパラメターでこれを外してしまうと正しく比較ができなくなる(しかもトピ主はこれに0.2という係数使っている)のであえて抜かさなかった。
他にも大学卒であるとか、健康であるとか、ネットの住人だと処女であるとか、付き合った人数5人以下とか、中絶したこと無いとかいうのがあるかもしれないが、
基本的には男は若くて可愛くて太ってなければOKという王道で考えてみる。
でパラメター値であるが、以下のものを使ってみた。括弧内はソース
女である。6500万人 (総務省統計局平成24年10月、百万人以下切り捨て)
25-29歳である 345万7千人 (総務省統計局平成24年10月)
未婚である。 59% (総務省統計局平成22年国勢調査:25才から29才)
仕事している 69.4% (総務省統計局労働力調査 平成22年度:25才から29才)
平均以上の容姿 50% (これはざっくり半分の女性を足切り:トピ主と同じ係数)
×なし 91.3% (離婚率8.7%)厚生労働省平成21年度離婚に関する統計:25才から29才)
太ってない。94.1% (厚生労働省平成19年肥満率調査:年齢20歳から29歳)
借金がない。 68% (NTTデータ 2007年11月6日 消費者ローン利用者・利用経験者の借入に関する意識調査:「消費者金融会社」+「クレジットカード会社・信販会社」
タバコ吸わない。 87.2% 平成23年度厚生労働省「国民栄養の現状」(国民栄養調査結果):20代女性
で、これらのパラメター値をトピ主と同じようにすべてかけあわせるという統計的にはありえん方法で以下の推測値が導き出された。
91,198人
すなわち都市部に住む未婚の男性が一般的に結婚相手として考えられる女性の総数は9万人ほどいるということになった。男性版の700人というのとは違って肌感覚的に正しそうだ。
しかしながら、350万人近くある25から29歳の日本の女性のうち、これらの条件に当てはまる女性がわずか9万人しか居ない、すなわちわずか2.6%しか居ないというのは同じように衝撃的だ。
とはいえ、これには都市近郊に居住というへんてこなパラメターがあるのでこれを外す。すると 45万6千人(13.2%)となった。
日本の25才から29才までの女性が100人いる村では上記の条件を満たす、いわゆる「普通」の女性は13人しかいないのだ。男性ほどではないにしろ、フツーの女性も意外と貴重である。
遊ぶ相手はだれでもいいが、結婚するときは普通の娘と… なんて考えてフラフラしていると好機を逃す可能性は大きいといえる。フツーの女を捕まえたらとりあえずキープが鉄則のようだ。
ここでかなり乱暴ではあるが小町トピ主が考えるフツーの30-35才の男性と私が導き出したフツーの25-29才の女性の両方のデータが揃った。
フツー男性は700人、フツー女性が9万人である。フツーの男性1人あたりのフツーの女性の割合は128人である。
「ただしイケメンに限る」というフレーズがあるが、フツメンもバランスさえ良ければ入れ食いであることがここに証明されておる(笑)
上位50%の容姿ですらこの割合なのでこれがトップ10%とかならばもうそれは神(笑)であると言うことはアタマに入れておこう。
バランスの良いイケメン高学歴は婚活カーストの神として君臨しておるのだ~(笑)
冗談はともかく、今回の婚活フェルミ推定を行なった上で現在の婚活を語ってみよう。
1)バランスがいいというのは思ったより婚活戦略上重要な武器であった。、
2)女性のほうが絞り込むパラメターの数が多く、バランスの良い結婚相手として考える相手の絶対数が少ない。
3)フツー男子(バランスの良い男性)とフツー女子の総数は均衡していない。完全にフツー男性の売り手市場となっている。女性を20代に限定してもこれなので30代以上ではもっとそう。
(ここで女子が求める平均像である男子を【フツー男子】、女子を【フツー女子】と定義したい。彼らはいわゆる普通では無い。エリートである【フツー】なのである(笑))
婚活はバランス戦略が非常に有効であることを認識しよう。一つのことに秀でることは大変だが、パラメターで上位半分以上に入ることを心がければ婚活上非常に優位に立てる。
自分がフツーかどうかチェックし、フツーであれば勝ち組であることを認識する。婚活交渉の際には強気で攻めること。
なにせ自分一人に128人のフツー女性が殺到している状態である。
フツーであれば小町トピ主の頭のなかでは自分は日本の婚活男子のトップ700(その率たるや上位0.0002%)の超エリートの勝ち組メンであるのだ。(笑)誇りを持って戦いに挑むのだ!
自分がフツーでない場合は、、、ごめんなさい。フツー女子を捕まえたら離さないように大事にしよう!
フツーの男性は宝くじの当たりくじであると認識しよう。婚活はあなたにとって分の良い戦いではない。
あなたには127人の見えない敵がいるのだ。この女達はあなたのフツメンを虎視眈々と狙っている。
この倍率の戦いには躊躇は許されない。宝くじはあたったらすぐに換金しないとなくしてしまうかもしれない。
しかしながら婚活で勝つ方法もある。それはパラメターの数を減らしまくるという手である。
すなわち学歴、収入、同居などの条件を捨てるのだ。捨てれば捨てるほど戦いに勝つ確率は上がる。
1)学歴(マーチ以上にこだわらないことで市場の9割を開放できる、超おすすめ)
2)年齢(母数が大きくなるので超おすすめ、40代まで相手に含めると母数は4倍以上大きくなる、同年代、年下も入れると6倍!)
3)Xイチ (いまでは結婚する4組に1組はどちらか再婚である(厚労省人口動態統計平成22年)
ただし離婚と経済状況は密接に結びついているので再婚するならば裕福な人とというのが条件
5)肥満、ハゲの受容(笑):ちなみに小町トピ主によると30歳から35才の男性のうち28%はハゲ、42%はデブである(爆)彼女がどんな環境で生きてきたのか想像するに不憫だ(笑)
6)同居 :ちなみに小町トピ主によると同居率は5割!
あたりであろう。ちなみにこれらのパラメターを捨てると男女の立場は逆転する。(そりゃそうだ!)女性の売り手市場となる。しかしながらこれらの条件を満たさない男性を愛することができるのかという根本的な問題もあるので諸刃の剣。せめて4割くらいいるデブ、3割いると推定されているハゲは許してほしいところだ(笑)
逆にフェルミ推定上廃棄してもよさそうだが他のデータから妥協しない方が良いパラメターは
1)収入 (平均以下の収入での離婚率は高く、幸福率が低い、また前述のとおり離婚と経済状況は正の相関がある(離婚件数及び離婚率、NTTレゾナント))
2)借金がない (同上)
である。平たく言えば稼がない男は相手にするなということである。それ以外の捨てられるパラメターは早めに捨て好条件での戦いに望むのがおすすめの戦略である。
それは:
倍率128倍はまともに戦うべき確率の戦いではない。フツメン以上かつハゲでもなくデブでもない高学歴一人住まい男子(フツー男子)は超プレミアム物件なのである(笑)
しかしながらパラメターを削って納得の行かない相手と結婚し生殖するのも本末転倒である。生殖のための結婚であり、結婚のための生殖ではない。
パラメターを削れば削るほど幸せな結婚にならない可能性が高まる。ぶっちゃけた話本能はフツー男子を求めておるのだ。
ここでは結婚を諦め、自分の生活力を高め、シンママとして好きな人の子どもを産むという選択もあるということを覚えておいていただきたい。
あ、婚活否定しちゃった(笑)しかしそれほど対フツー男子との戦いは分が悪いということは覚えておいたほうがいいです。
以上婚活戦線をフェルミ推定したうえで婚活戦略を考えてみました。
【追記】これを書いたあとで美女は勝ち組だからそんなに焦る必要はないのでは?とおもったので
いろんな人の顔の平均をとると美人顔になるのと同じで、 すべてのパラメータが普通な人って存在自体は普通でも何でもないってだけの話。
http://anond.hatelabo.jp/20130605175524 のエントリーを書いたあとで、肌感覚で20代の美人の女の子はモテモテじゃんか? 彼女たちはフツー部類に入れるのは間違っている!と本能が叫ぶので...
条件全部満たしてるが、結婚なんか出来る気もしない奴ってかなり居そうだけどなw 男である:◎ 30-35歳である。34歳 未婚である。◎ 平均的な年収である。 750万 フツ面以上の...
ひとつを除き全部満たす でもコミュ障なんで結婚とか無理ゲー あと経験的に「清潔である」という条件も高確率で外せない女が多いと思う 男である: Yes 30-35歳である: Yes 未婚である:...
32%の借金持ちが頼むから住宅や車、教育のためのローンであってほしいもんだ。
性格が良い 10% 普通 60% 悪い 30%で取るならばもっと悲惨なことに
4年前に結婚したんだけど、妻と付き合い始めた結婚3年前のスペックを晒す。 男である:男 30-35歳である:35歳 未婚である:未婚 平均的な年収である:年収900万 フツ面以上の人である...
http://anond.hatelabo.jp/20130605175524 婚活のフェルミ推定 これを見たあと、友人とおしゃべりをしてたら、適当に推定してみようとなりました。 お題は?という段階で、友人は変態なわけでし...