はてなキーワード: まおゆうとは
元増田も書いてるけど、まおゆうの魔王勇者はまどかじゃなくてインキュベーターの方だろ。まどマギはそういうテクノクラートが構築したシステムを否定した話。話のベクトルがまったく逆。まどかは結果として支配者にならなかったんじゃなくて、魔王勇者のようにシステムを構築して支配する気は最初からない。
http://d.hatena.ne.jp/hokusyu/20110425/p1
まどかは、ホロコーストの悲惨を知らないし、非正規雇用の悲惨も知らない。両親の愛を存分に受けて育ち、またさやかのように失恋の痛みもない。彼女がその眼で見たのは、魔法少女の悲惨であり、魔女の悲惨である。キュウべえは、それが歴史の最善であると彼女に教える。人類の進歩は彼女たちの犠牲によって達成されたのであり、そのような犠牲は世の中にいくらでもある。もしその悲惨を許せないとするならば、かのじょは牛や豚を食べるべきではない。
キュウべえが試みたのは、自分自身の無力さをまどかに対して刻印づけることにあったのであり、彼女の内面に一つの法を措定することである。それが、神話的暴力とよばれるものの力なのである。キュウべえの口から語られる人類の歴史は、キュウべえによって因果付けられた道徳物語としての神話であり、それまでの法の説明であるとともに新たな法を打ち立てるものでもある。この法は、たとえばエネルギーなんちゃらの法則といったものとはなんら関係はない。
だが、まどかは願いによってその法を破壊するのである。彼女は、世界の摂理に対して考えるのをやめる。そして、目の前の魔法少女と魔女の悲惨だけを見る。目の前の悲惨は悲惨であるがゆえに、救済しなければいけない。彼女は魔法少女と魔女を救いたかったのであり、そしてやりたかったことをやったのである。母親やほむらの制止があったとしても。そして、かのじょたちがどれだけ自分を愛しているか知っていたとしても。まどかは自分自身以外のものを言い訳にせずに、自分のやりたいことをやるのである。かのじょは、どのようなダイタイアンも提示していない。まどかの願いが、それ以外の世界の摂理に関係していたという説には一切根拠がない。
その視点なら、まどかは批判されないといけないだろ。
結果として「支配者にならなかったから」評価するって、馬鹿じゃなかろか。
横レスだけどまおゆうは嫌韓流と同じで自分を他の人間より優れたエリートだと思っている元増田やペトロなんちゃらみたいな連中のエリート意識を慰撫する話で、連中はその部分を隠していて醜いってことだろ。北守がまおゆう騒動の時に書いてる。
そもそも2ちゃんねるというのがある種の欲望のはけ口であって、という点からするとそれはそれで完結したいい話かもしれないけど、そのような前提が忘れ去られているのか隠蔽されているのか知らないけど、そのような欲望の排泄物をベタにありがたがるってのは、やっぱりその「批評」の敗北じゃないの。
まおゆうとまどマギとは逆ベクトルに違うのに元増田はまどマギと一緒にしてるし、amamakoを引き合いに出してまおゆう批判した北守やkagamiを叩きたいだけの文章と思われても仕方ない。北守とamamakoがまどマギ最終回でもめたのを見て思いついたんだろうけど。
少なくともゼロ年代の人間が「貴族的な人間」「特権階級とか特殊な力を持った人間」を中心としたファンタジーを求めなければいけなかったのかって考えもしなかったなら、オタクとしてダメダメ
http://anond.hatelabo.jp/20110518205435
わざわざ太字で書いてるけど、これは一年前に論破されてるよ.
そもそも2ちゃんねるというのがある種の欲望のはけ口であって、という点からするとそれはそれで完結したいい話かもしれないけど、そのような前提が忘れ去られているのか隠蔽されているのか知らないけど、そのような欲望の排泄物をベタにありがたがるってのは、やっぱりその「批評」の敗北じゃないの。
いや、まおゆうが変に盛り上がったのはそこじゃない。
キャッチーなキャラクターと親しみやすいラノベ文体で綴られた文章(萌で理解する××みたいな感じ)で、わかったつもりで経済・社会を語る奴が続出したんだ。
それらが目に付いたために、作中で正しい選択だと語られる思想(イデオロギー)が偏っているとの批判がなされだした。
対抗言論が作中で出てこないので、「ラノベ文体」を好むあまり考えない連中への思想啓蒙になっていると、ワケワカラン左翼連中が湧いたのさ。
横から見ててあんたの意見にようやく胸につかえていたものが取れた。
なんかものすごい既視感があったんだ。
ヲタ臭い上に少しマニアックな話になるが、暫らく前に「まおゆう(略称だが、知らないならググればこのキーワードでも出てくる)」ってスレ創作SSがあったんだよ。
ドラクエの世界をベースにしたらしい魔王と勇者の話なんだけど、実際は経済の話中心なのな。
今までの史実にある経済の発展や流れなんかをデフォルメ・圧縮して物語の大筋に組み込んでるっていう。
それを見た中に大きく分けて二つの反応があったんだよ。
当然だけど。
更にその中でもまた二つに分かれてる。
「面白い:あくまでフィクションとして」「面白い:リアルだ、実際の史実に基づいてる」
「つまらん:好みじゃない」「つまらん:リアルじゃない、省略されすぎて嘘だらけ」
で、「面白い」って言ってる連中に「つまらん:リアルじゃない、省略されすぎて嘘だらけ」って言ってる奴らがあれこれと史実との比較を例に挙げて難癖つけたわけよ。
「どこがリアルだ、俺の言っているこれが真実だ。あれはうそっぱちだ」って。
ここまでで俺の言いたいこと分かるかな。
投下された話のネタ(テーマと言い換えていい)に関して盛り上がってる連中に、「そこ違う」「こんな話をリアルと思ってんの?」ってズレたこと言って、それをイコール「面白くないだろ」って結論に結び付けようとしてんだから。
よくあるだろ、斜に構えて人が楽しんでるところに水差す奴。
糞つまんねー白けさせかたしてくれるのは、話のネタの出所よりお前自身だよ、っていう。
それと全く同じだとようやく合点がいった。
あからさまに読者を釣りに行ったもしドラと、Webの片隅で好き勝手に書かれたまおゆうだと、やっぱりちょっと違うと思うんだよな。
「青春小説に擬態したおっさん向け経営書」と「ファンタジー要素が多分に入った経済小説」。
おっさんが後者も買うかっつーと…。
まおゆうも話題になってから1ヶ月ぐらい過ぎた気がするが今は出版計画とか状態かな。
実際にまた本が出たらちょっとと騒ぎになって終わりだろうなあ。
昔のブクマ漁ってたらこんなのがあって、最近のまおゆう関連の話題に共通するものがあったのでなんとなく。
今更だけど、まおゆう関連のエントリーはなんで批判的なものが目立ったんだろう。
現実ではどうとか、あれをリアルだと思う奴はどうとか、どうでもいい気がするのだけど。
漫画だったからっていうのはあるだろうけど、図書館授業では皆そういう本に我先に飛びついていってた記憶がある。
あれと同じ類じゃなかろうか。
過去の記録をネタに分かりやすく取り入れて話が作られているという、ただそれだけでしかないのに、実際の話との差を、理屈をこねこねして批判的なことを書き連ねているほうがよっぽどリアルとの区別できていないようにしか見えなかった。
創作はお話として面白かったかどうかが全てであって、ネタとして使われた内容のリアルさなんてどうでもいいんだよね。
そこで仕入れた知識を鵜呑みにして語る人間がいたとき、そこで初めて「その人間が」問題となる場合があるのであって、物語そのものとは全く関係のないところのはずなのに。
確かに信者化してリアルだリアルだと並べる面子はいたし、それが鬱陶しく感じたり一言言ってやりたいというのは分からなくもないのだけど、坊主憎けりゃ袈裟まで憎いのか、作品まで「リアルさ」がどうのとダメ出ししてるエントリーを書いていた人は、自分が信者化して絶賛している人間の逆、アンチ化してヘイトスピーチしてる人間だという、同じことをしている意識がエントリーを書いてて(書いた後に)なかったんだろうか。
使われているネタを含め、あれを楽しめたという人は、(作者が意図したかどうかは知らないけど)作品のターゲット層の人だったんだろうし、使われてるネタの現実との差が気になって楽しめなかったという人は、ターゲット層からずれていたというだけの人。
自分がターゲット層から外れていたという前提を端から無視して(もしくは考えもせず)批評という薄っぺらな皮を被り、自分の気に食わない部分があると文句を言っていただけにしか見えなかった。
面白い面白いと入っていた人には、面白いお話に出会えてよかったね、で済んでしまうんだけど。
長々と書いたけど、「使われているネタを鵜呑みにして、それによって何かトラブルが起きるとしても当人の責任の範疇。面白かったと言っている人間に『実際は違うからな、あれをリアルとか思ってんじゃねーぞ』と水を差すのは無粋」「現実との差をポイントに作品批判してる人間は何かを勘違いしている」ってことで。
イラスト化されているものをみると心が狭いのでいらいらするよ。というはなし。
文面上、魔王さらには同族のメイド長とかあの人とかあの奴とか(まあ同族であることが同種ということでもないような記述もあったけど)あっさり人間に紛れて暮らしていることしかわからない。魔王が人間と違う容姿でそれをごまかしてるような描写は見あたらなかった(駄肉をごまかしてるという白状はあったけど)。
じゃあとがり耳が人間の中にいても違和感がない世界なのかも、と仮定しても、隠していたとがり耳を示して自分が魔族(これは魔王と種族が違う)であると語る登場人物がいるのでそれはおかしい。
ということは魔王含む人間に紛れて生活してた魔族は見た目は人間と同じもしくはぱっと見違いがわからない姿の筈。
じゃあとがり耳ってこたないだろ。
あと、追記だけど、魔王が人類同盟の国勢調査を持っていて説明してくれるってのがちょっと気になった。
住民票とか個人情報とか人事とか国勢調査とか、あの辺の「個人情報を管理する」領域って、すごい平和で安全で、地方が中央の命令に従うことを前提としていないと無理なんじゃないかな。古代中国とか古代ローマとか。
で、『まおゆう』の世界って戦争中で、しかも魔王は敵である人類同盟の国勢調査を入手している訳だ。普通人類同盟が防諜で守りきるべきデータだと思うし、そうなると魔族は断片的なデータしか手に入らないと思う。国勢調査は説得力は抜群だけど、それを敵元首が持ってるというのはおかしすぎる、と思っちゃった。
さわりだけ読んでいるとまあ面白い。『狼と香辛料』とは切り口の違う経済ラノベがまた増えたな、という感じだった。
ただ、経済の話って、多分カタギさんにとっては脳に入らない会話に他ならないので、このネット小説の幸せな未来は同人誌で売れることくらいかな、と思った。
商業雑誌で売るには地の文を増やした方がいいように思う。モバイルでやるならもっと素人でも分かるようにして短く詰めんと。
魔王の「私はこの世界の未来が見たい、閉塞感を突破したい」という感覚は、学者ワナビーだったならまあそれでもいいですよ。知的好奇心のある人には訴えかけるものがある。
だが、これを政治家が言ったら「そんなことより仮想敵なしで魔族を統合しなさい、それから後続に研究をやらせなさい」ってなもんなので、正直俺はこの魔王にカリスマは感じなかったが。