はてなキーワード: まおゆうとは
今更だが、「ファンタジーで一般的な設定」だと、魔法術式の効率化としては、まず魔力のアウトソーシングが行われる。
魔力を貯めることができる魔導具などがそうで、使用者の魔法適正を魔法術式から除外するわけだ。
さらに進むと、術式そのものを魔導具に組み込むことで、魔力と術式のセットになる。
これは所謂、弾と火薬を仕込んだ拳銃であり、仕組み(トリガーを引く)を知っていれば使用可能になる。
ここまで来れば後は単純で、その設定を許す世界かどうかを決めるだけだ。
魔法を貴重にしたければ、そうした設定を許さないし、魔法が日常であれば、魔導具が露天で売られる事になる。
全ては設定次第。
「魔力を蓄える物質」なんて幾らでも創作できるし、術式の在り様も創作可能だから。
(メラとヒャドを合わせて・・・みたいな感じ)
ちなみに、呪文そのものも、大抵は魔法の効率化として存在する。
魔法の構築(魔力の練成、効果の決定、対象の選定など諸々の要素)を、一つ一つ考えることなく詠唱と言う行為に仮託する。
(練習をつんだ技は、考えるより先に体が動く、とか当て嵌めるといいかもしれない)
さんざはてな村の言い争いを見た後で、今更まおゆうを一気読み。
んー。
以下、家に帰ってから考え直すための単なるチラ裏。
・そもそも「2chのSS」慣れしてない人があの形態の文章(会話の羅列)を物語として読むのは困難。ノベゲーと違って絵による補完もないし
・2chのSSってツッコミレスも作品のうちだから、まとめだけ読んでも…ねぇ。「流れ」ってものもあるし
ともあれ、序盤で挫折した人は強いて原因を探ろうとせずに「この形態は俺には向かなかった」と思って無視したほうがいいんじゃないかなぁ。
序盤の話は前振りも前振りだから、読み終わった後だと「序盤だけを元にした分析」が全然意味がないものに見える。
話題になりすぎたせいで、本来コレを楽しめるはずのない人々もまおゆうに群がってしまって、「なんだこれ糞」と怒り狂ってみたり、「こんなもん好きになるのはアホ」としたり顔になってみたり、無理に政治的な意味を読み取ってみたり、それぞれのやり方でストレスを発散してるだけなんじゃないかと。
個人的には楽しませてもらいました。銀虎公かっけー
自分は読んだこと無いので増田に書くが。
Togetter - まとめ「「まおゆう」って何が面白いの?」
上のほうのリンク先のはてブでy_arimが言ってるけど「人生の足しになるから」なんて理由は確かに表現に対する一種の侮辱だよね。
でもどうなんだろう。「役に立つ/立たない」ではなく感想として「この小説のここが面白い」と勧めるのは辛くね?
お笑いでも「今のネタのどこが面白いかというと……」なんて確実に乾風ものじゃん。自分で解説してる内に「あれ、本当にこれって面白いか?」なんてなっちゃったり。
「『どこが面白いのか』を解説すると途端に面白くなくなりそうだから解説できない」心情を表す言葉って無いかしら。略して「どかとない」とか。
「『まおゆう』解説するのは"どかとない"から勘弁してくれ」
「お前、本当にそれ"どかとない"と思ってるのかよ?」
「俺は別に"どかとなく"ないけど」
……俺じゃ「けまらしい」の2匹目の泥鰌は無理か
読み終わった。
松岡修造「もっと本気出せよ全力になれよ。その先に見えるものはある。必ず!」
・もの凄く端的に言ってしまうと↑こういうお話。
・「あの丘の向こう」って↑こういう意味合いでしょ? 違うの?
正直、この物語の中では外連味程度にしか機能してないと思うし。
・結果的に本気出すのが、生まれついての才能持ちばかりなので、反発沸くのは分かる。でも英雄譚ってそういうものでしょ?
・行動に対して必ず何らかの価値ある結果が出るって羨ましいよね、と訳知り顔の俺がいた。鏡見ろ。
・すごく面白いライトノベル。ここで重要なのはライトなノベルであるということ。
ここまでライトな英雄譚は今まで無かった。だから受けるんだと思う。それ以上でもそれ以下でもない。
・長い長いと言われてるけど、ここまで短くできたことにこそ驚くべき。
・多彩な設定破綻と多彩な力業での誤魔化しは驚嘆すべき。超豪腕。誤魔化し方が非常に巧い。
その豪腕頼りが多彩な破綻を産んだとも言えるので、ただ賞賛するだけなのもどうかと思うけど。
・いろいろ言いたいことはあるけど、総括すると面白かった。
「まおゆう」読んでみた。
内容は「アーサー王宮廷のコネチカット・ヤンキー」とありがちなRPG批判と
読後の素朴な疑問としてまず思ったのは「魔法のある世界で地球の経済学は通用するのか?」ということ。
魔法のエネルギーはどこからくるのか(マナとか?)、とか地球の物理学が通用するのかとか、
物理システムでさえ互換性がないのなら、地球の経済学は向こうの世界ではほとんど役に立たないものになる可能性が高い。
まあ、たぶん通用しないと思う。
ルーラが使えただけで世界経済は全く違ったものになるだろうから。
たとえば魔法のエネルギーを使えば、永久機関も作れるかもしれない。
でもこの小説の主眼はここにはないだろうな。
「まおゆう」は経済学の考え方を利用したメタRPG文法による古典RPGのリビルド作品、
でも経済学の話が本当に必要だったかといわれるとそうでもない。
でも経済の話を抜きにすると、「バイキンマンはアンパンマンにお金をもらって街を襲ってました」
という話くらいの内容になってしまう。
後半に物語の圧力はどこから働いているのかという謎も結局はわからなかったしな。
まあhttp://anond.hatelabo.jp/tekitou_ID/20090523で触れたことがあるから、バカなのは知ってんだけども。
あと、もし本当に「物語で現実の世界がどういう歴史を辿ってきたかを知りたいよー」とか言うなら、まおゆうなんか見てる暇あったら、様々な手段を駆使して何とか渡辺文樹監督の『天皇伝説』を見るべき。この作品にこそ世界の真実がある!#maoyu
バカすぎる。
流行のタグを使うと目立てて嬉しいのはわからんでもない。バカはこういうの好きだからね。しかし『天皇伝説』はねえよ。キチガイがキチガイじみたことをいうのも大概だ。
散々っぱら批判的な議論をしているのに、その議論に反論するならともかく、議論の盛り上がりだけに着眼して「こんなに議論が盛り上がっているから良い作品なんだろう」という連中に誰か名前を( #maoyu
もちろんこれは、「散々っぱらの批判的な議論」がなんの共感も納得も得ていないからこそ、起こっているわけだ。そして「散々っぱらの批判的な議論」で「こんなバカが批判してるんなら逆に大丈夫だな」と判断されているからこそ、「だからよい作品」という判断もされるわけだ。
状況はもう逼迫している。「連中」のことを気にかける前に、自分のお脳の心配をしてほしい。無論、まだなんとかできるんであれば、だが。
まおゆう読んだ。すごくおもしろかった。みんなぜひ読むべき。
魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」まとめサイト
http://maouyusya2828.web.fc2.com/
ほかの人の感想はこちら。
http://d.hatena.ne.jp/GiGir/20100510/1273472249
泣けるほどおもしろすぎるネット小説を読んだので熱烈推薦するよ。
http://d.hatena.ne.jp/kaien/20100423/
人生を変えることのできる物語/魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」
http://d.hatena.ne.jp/izumino/20100422/
http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20100429/
はじまりの物語
http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/archives/795
魔王が世界を征服できない問題への一つの回答となる「まおゆう」
http://d.hatena.ne.jp/lastline/20100517/1274022158
みなさん、すげーテンション。気合の入った文章。実際、かなり面白かったので、興味のある人はぜひ。
そして以下は、読み終わったあと、テンションがあがりきって大学時代の講義ノート引っ張り出して書きました。
たぶんネタばれはない、はず。(追記)スポイルするかもしれないので、読了後によむことをおすすめします。
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昔、ある人は考えました。
「幸せってなんだろう?」
みんなは「お金があれば幸せ」っていうけど、何か違う気がする。
幸せの源泉は、お金じゃなくて、お金で買うことの出来る『モノ』だよね?
『幸せ=お金』だと思っている人たちは、みんな奪いあいばかりしていて、
「誰かが得をすれば誰かが損する」っていうけど、それって、きっと間違ってるよ。
例えば農作物なんかは、みんなががんばって働けば増えるよね?
この『ある人』の名前を、経済学の父、アダム・スミスと言います。
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「まおゆう」は、みんなが幸せを求めて奪い合いばかりしているのに、
「奪い合わなくてもみんなが幸せになれる世界」を目指し、ある程度の成果を収めます。
しかし、魔王は考えます。「何か足りない」「何かおかしい」
アダム・スミスが『国富論』を出版し、経済学がスタートしたのは、1759年のことでした。
この『国富論』は彼の独創ではなく、多くの先人の思索の上に成り立ったものでした。
魔王が足りないと感じていたのは、おそらくこの『多くの先人の気付き』なのでしょう。
前近代においては、まず『国王、国家』があり、その下に各人民が権利を与えられます。
近代においては、まず『個人の権利』が前提として存在し、そのために国家が設立されます。
前近代社会というのは未だ「神様のいうことが唯一正しい」という世界で、
過程をすっとばしていきなり答えを出しちゃったようなもので、
基礎となる考え方が共有されていない以上、いくら成果をあげても、なんか、ふわふわ。
魔王に影響を受けて、少しずつ『多くの先人達の気付き』を埋めていきます。
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昔、ある人は考えました。
そもそも「人間はみんな善の魂を持っている、だって神様がそう決めたから」
っていうけど、そんなこと無いよね?現実みろよ!
みんな欲望むき出しじゃん!奪い合ってんじゃん!人間は悪だよ!
誰かが「恐れられる君主」になって、縛り付けないと平和に何かならないよ!
「人間の一生は既に決まっている。奪い合うならそれは運命なのだ」
ってそんなことないよ!
運命に挑戦する強い意志が、事実を冷静に判断し、決断する強い心があれば、
運命だって切り開けるはずだ!!
彼の名をマキャベリと言います。
マキャベリが『君主論』で説いた『運命に挑戦する強い意志』=『徳』は、
主体的に道を切り開こうとする近代的個人のモデルとなりました。
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昔、ある人は考えました。
「国って何で必要なのかな?」
あれだね、人間ってほんと欲望強くて、いやになるね。
でも、それを放っとくと多分、みんな自分の利益のために奪いあいになっちゃう。
きっと、みんなそんな世界には住みたくないから、
人間の欲望=『権利』を預けるところが欲しくなったんだろうな。
きっとそれが『国家』なんだ。人間が作った元気玉。別名『可視の神』。
でも、ちょっと元気集めすぎて、絶対的な権力になりすぎかも。
怖くて逆らえないし。でも、生きてくためには仕方ないか。。。ジレンマだなぁ。。。
彼はこの『可視の神』を、伝説の怪物『リヴァイアサン』に例えました。
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そして昔、ある人は考えました。
なんか最近「人間マジクズっすわ」「あぶねえ」「あいつらの権利とりあげようぜ!」
って言う人いますけど、ぼく、それおかしいと思うんですよ。そんなことないんじゃない?
『生命』と『身体』と『自由』と、そして『財産』を持つ権利があるんだ!
「人間が放っておくと欲望に取り付かれる、殺しあう」
そんなことない!
たとえ人間の行動は欲望からスタートしたとしても、『真の幸福』について思いを馳せて、
誰かを傷つける前に自分の欲望をとめられる、『真の自由』が人間にはあるんだ!
国に預ける権利は「誰かに傷つけられた時に報復する権利」だけで十分だ!
ぼくたちはいつだって白紙の切符を手に持って生まれてくる。
だから『真の自由』を持って平和に暮らせるような社会をみんなで作っていこうよ。
例えば、ほら、教育とかにちからいれてさ。
彼は、アメリカの独立宣言、フランスの人権宣言に大きな影響を与えました。
そして現在の資本主義、自由主義の考え方の源泉となっています。
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おれ、気付いたんだけどさ。『モノ』作るとき、一人で作るんじゃなくて、
みんなで役割分担=『分業』したら、生産性、めちゃくちゃ高まるよ!
だからさ、みんなで前よりたくさん『モノ』を作れるようになって、みんなで交換したら、
もっともっと幸せになれるんじゃね?
そして、この労働の分業化が進むと、他人の労働生産物との交換が不可欠となるため、
人々の経済的協力が要求され、結果として調和的秩序がもたらされる。
物語の始め、魔王が夢見て、商人が憧れた『あの丘の向こう』は、きっとこの調和的秩序なんだろうと思っています。
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『あの丘の向こう』を夢見て手に入れたものだということを
改めて再確認してくれる、すばらしい物語でした。
おれ、いい歳して、けっこういろんなところで、ぼろぼろ泣いちゃったよ。
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