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2019-10-18

宇崎ちゃん表現不自由展について

ずっともやもやを抱えていて、アート界隈の方の上から目線の「アートを知らないお前らを啓蒙してやるよ」的なエントリなどいくつか読んだのですが、

全くしっくり来るモノがなかったので、自分なりにまとめてみようと思いました。なお私はアートについて全然詳しくありません。


まず大前提として、これから話されるのはすべて自主規制の話です。公的検閲の話ではありません。

あいちトリエンナーレ補助金交付取りやめなどといい出したことは完全にfuckです、あれは表現の自由侵害以外の何物でもありません。

そういった話とは別に他者を傷つけるような作品クレームを受けたら取り下げられるべきか?どこからがアウトなのか?という、自主規制についての話をしようと思います

宇崎ちゃん献血ポスター表現不自由展も、どちらも市民からクレームに端を発する話でしたよね。



マーケティング界隈の言葉ですが、世の中の情報は大別すると「pull型」と「push型」に分かれます

「pull型」というのは、対象者自分から見ようとしなくても目に飛び込んでくるたぐいの情報で、広告ポスターテレビCMなどがそれに当たります

push型」というのは、対象者がそれを目当てにして自分からアクセスしなければ目に入らない情報で、映画演劇美術展などはそれに当たります

前者はパブリックな物で後者プライベートな物とも言えるでしょう。



欧米ではジェンダーロールの強化を招くような要素が入ったもの苛烈批判さらされて、掲示を取りやめさせられたりすることがよくあるそうですが、

これは主に「pull型」の、テレビインターネット広告などに於いての話です。黙っていても目に飛び込んでくる情報からということですね。



そう聞くと、「その程度で規制するのか」とギョッとする方もいると思いますが、日本で言えば東日本大震災映像などはそれに当たるでしょう。

2011年3月11日から数日間、テレビは繰り返し被災地悲惨な状況を流し続けました。それは報道の使命であるという矜持に基づいたものだったでしょうが

まり惨状に心を痛め、PTSDになる人が多くいたことが国立病院機構災害医療センターの調べで報告されています

そのような事態を受けて、BPOは各テレビ局に「震災報道ストレスについての注意喚起要望」などを出していますし、実際テレビ局内部でもそのような懸念から配慮が話し合われたことでしょう。

かと言って、震災についてもっと詳しく知りたいという人間書籍や記録映像などでその情報アクセスすることは規制されるものではありません。

前者が「pull型後者が「push型」ということですね。

嫌でも目にしてしまう「pull型」の情報規制が厳しいが、自分から見に行かなければならない「push型」はそうでもないよ。ということです。

宇崎ちゃんポスターは前者、表現不自由展は後者に当たると思います



というわけで「pull型情報には自主規制がつきもの」ということは納得いただけたと思います、ではどこから規制されるべきなのかという話です。

「宇崎ちゃん献血ポスター」は「pull型」の情報ですが、あれは規制されるべきなのでしょうか?

かつては、ゴールデンタイムテレビでも女性の裸が平然と出ていましたが、いまはそういうことはありません。出すべきだという人もあまりいないでしょう。

チャタレイ夫人の恋人」という小説が「わいせつ過ぎる」という理由で発売禁止を受けた時代もありました、いまはあの程度の内容でそんなことにはならないでしょう。

まり、何を規制すべきかすべきでないかは「その社会市民意識によって絶えず変わっていく」としか言いようがありません。

宇崎ちゃんポスターについては、あれを性的過ぎると思う人もいれば、そんなことないと思う人もいて、単にオタク気持ち悪いと思う人もいるでしょうが

その綱引きで決まるというのが実情だと思います

個人的感想を言うならば、「あの程度で性的消費なら男女ともにアイドルとか表で活動できないよな」と思いますけどね。)



と、大体このような補助線を引くと議論に筋が通りやすいのではないかと思いますが、どうですか?




ただ、

・「pull型」と「push型」に明確に峻別出来ない情報はたくさんある。(雑誌の表紙はどっちなのか、大きく広告を打ち出しているような大作映画は本当に「push型」でいいのかなど)

・「push型」でも規制される場合はある(暴力的ゲームなど)

という二点は一応付記しておきます

 
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