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2021-10-10

東京北部の人は明日から2時間以上の時差通勤の準備をした方がいい

変電所火災JR線が止まってる問題だが、これは直ぐには復旧できない。恐らく世の人が思っている以上に大きな事故なんである

何故なら蕨変電所普通変電所と違ってハブになる変電所なので東京の1/3の路線送電できなくなるからなのだ

その影響は過去の事例から見て不通の解消に1日程度、つまり明日の朝は東京北部JR線は走らないと考える。

そしてダイヤの大幅な乱れや並行私鉄線殺人的な混雑は1週間程度続くと思われる。

 

東京JR路線送電の仕組み

まず、送電というのは発電所--変電所--変電所--変圧器電柱の上)--家 となってるのだが、鉄道場合ちょっと違う。電車直流で走るからだ(関東以西)。

から一般的私鉄ではこうなっている

 

電力会社変電所--鉄道会社直流変電所(ここで交流直流化する)--架線

 

国鉄コストダウンの為に大需要である東京での電力の自家調達に努めた。因みに見る角度で本数が変わる「千住お化け煙突」っていうのは千住国鉄石炭火力発電所の事だったのよ。

それを受け継いだJR東も自前の発電所を2つ持っている。

それが

 

信濃川発電所(水力/新潟県小千谷十日町

川崎火力発電所(火力/ガスタービン式、燃料はパイプライン供給天然ガス/鶴見線扇町駅近く)

 

この二つの発電所送電経路は

 

信濃川発電所--武蔵境交流発電所中央線武蔵境駅近くで見える巨大変電所)--沢山の直流発電所--架線

川崎火力発電所--鶴見交流変電所湘南新宿ライン東海道線から分かれて直ぐに見える巨大変電所)--沢山の直流発電所--架線

 

となっている。そしてもう一つが今回問題の蕨で

 

東京電力(パワーグリッド)鳩ケ谷変電所岩槻街道沿いの超巨大変電所)--JR交流変電所(蕨-西川口間にあるが少し線路からは離れている)--沢山の直流発電所--架線

 

となっている。

連系線

そして各系統間で電力を融通する為の「連系線」というのが、蕨--武蔵境--鶴見と各交流変電所間にあるんである。蕨交流変電所の隣を電車で通ると「JR蕨」って書いた鉄塔が見えるが、あれが蕨--武蔵境の連系線の鉄塔だ。(東電鳩ケ谷-JR蕨間は地下ケーブル

因みに福一原発事故で外部交流電源途絶といった時の外部電源はこの連系線の事だよ。

 

ここで重要なのは電気は各系統のを混ぜて使うって事は出来ない。

何故なら発電所交流位相(+と-が入れ替わる周期)が合っていない。それを「混ぜ」ようとすると打ち消しあって電力が減るし、それ以前にショートと同じだから送電線が爆発する。

から連系線の電気を使う時は交流変電所から直流変電所への系統ごと切り替えるんだな。

こういう訳なので、架線も直流変電所ごとに区切ってある。その区切りが「エアセクション」ってやつ(架線が変電所系統ごとに平行に張ってある)。よく「エアセクション電車が止まって立往生」になるのはこういう訳で、変電所毎の区切りゆっくり進んでしまうとパンタグラフで各系統ショートさせた形になるから過熱して溶けたり燃えたり爆発する訳だ。

 

機能が2つあるので復旧も2ステージ

ここまで読んでもらったら、蕨交流変電所の復旧が2ステージに分かれる事が判るだろう。

 

1.鶴見-武蔵境からの連系線が機能するように復旧する

2.東電鳩ケ谷から受電して変電する本来機能を復旧する

 

1.の復旧は過去事例から約1日(若しくは数日)

2.の復旧は過去事例から約1週間以上

過去の事例:新宿変電所爆発事件

過去新宿直流変電所が爆発してとんでもない混乱が発生したことがある。山手線中央線と合流する直前にその間に挟まるように白青の変電所が見えるが、あれが新宿直流変電所事故以前は小さくてぼろっちい建屋だった。

1994年12月11日は冬の嵐で、多摩地区などでは雷が発生して交通網が混乱していた。そんな中、新宿変電所が漏電により出火。消防隊が臨場したが電気火災なので水を掛ける事ができない。そこでJR社員遮断しようとしたがもう破壊され尽くしていて不可能

すると上流の武蔵境交流変電所遮断するしかありませんな。変電所火災は放っておくと変電器などが破裂して中の絶縁油に引火して大火災になっていきます

ハブになっている武蔵境遮断したら当然、東京中の路線も駅も停電して大混乱ですわ。因みにJR場合新宿にあるJR病院本社ビルまで停電ちゃうのな。

それでやっと消火したけど新宿変電所20万Vで溶接機振り回したような状態建屋も完全破壊。復旧不可能ですわ。

 

仕方ないので新宿変電所を切り離す工事をして仮復旧。これで武蔵境から他の変電所送電できるようになった。これに一日掛かってる。でも電力が足りないので相当な間引き運転で、振替先の私鉄地下鉄各線殺人ラッシュに。

次に新宿が受電してた送電線を他の変電所につなげる分散工事をして復旧。これで普通運転間隔に戻せた。これが1週間。

余談:新宿変電所爆発事件土産としての信濃川不正取水事件

話の脱線なんだが、新宿変電所を立て直す際にJR送電の容量アップ、冗長化を進めたのね。それはインフラ企業として正しい事。

でも冗長性は普段は遊びになっちゃう。そして蕨から送電東電への電力料金が発生する。鶴見の発電は天然ガス代の支払いが発生する。信濃川はタダだ。連系系フルに活用できるだけのインフラも増強した。但し取水制限がある…。

という訳で「冗長化した設備有効活用」が動機になってああい不正をするようになっちゃったって面があるのよね。

 

新宿は末端だが蕨は根元に近いハブ

新宿発電所事故はこんだけ大変だったのだが、新宿スター型結線の末端(少しハブ機能もあった)。

それに引き換え、蕨は大本ハブなのだ。今回の自体の深刻さが判って頂けただろうか?

望みは連系線フル活用できるように冗長構成がされていて信濃川インチキしていた頃の取水をすれば被害を減縮出来そうってところ。

明日あたりに国に「蕨壊れちゃった…」と言って取水量大幅アップの許可取るのでは?それと川崎火力のタービン全開にしたら運転間隔半分までにはしないで済むかもしれない。

瞬停(瞬低)があった

増田の家は東京北部なんだけど、昼過ぎに2度瞬停があって一瞬暗くなり、デスクトップパソコンは落ちなかったが電子制御扇風機動作不安定になった。

今考えるとあれが蕨での事故の瞬間と東電鳩ケ谷の遮断の瞬間だったのかなと。

交通網混乱するけど送電施設でも眺めて気を紛らわせて

交流変電所の役目知らない人は「何時復旧するの」とイライラするが、知ってたら諦めた方が良いと判るね。

それでも会社に行かねばならない人は線路脇の送電装置類を眺めてその機能を調べて時間を潰したらどうだろう?電車撮ってる鉄オタは白い目で見られるけど、送電系が気になる銅オタは白眼視されないのでおススメです。

 
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