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2021-12-17

赤松健自民党から出馬することへのお気持ち表明

ラブひな世代そもそも若者じゃないだろ!

赤松健は「非党派的にマンガ表現規制に反対する人」としては最も政治的な力を持っていた。その力の源泉は何よりも「党派いか中立である民間人であるところに負っていたと思う。

いっぽう山田太郎は「表現規制反対を国会で訴える議員であることに存在価値があった。議員でなければ彼はさほど著名とはいえない実業家であり、彼の力の源泉は議員であることそのものにある。

したがって、山田自民党に入ったのは、まあわかる。彼は票田とするオタク界においては「余所者」だからだ。彼は赤松竹宮惠子のように有名作品の著者であるわけでもなければ、本人が熱心なオタクであるようにも見えない。彼は「村の声を聞き、代弁してくれる国会議員」ではあっても「村の名士」ではない。彼がオタク村において有力者として扱われるためには国会議員であり続ける必要があり、そのために最も手っ取り早い手段自民党への入党なのだろう。

それに比べて、赤松は人気漫画家としての知名度と人望を持ち、長年政界へのロビイングをやってきた「村の名士」だ。国会議員でなくともその声には重みがあるし、あくまで「村の利害」の代弁に徹し、党派的でないからこそどちらの陣営とも話をすることができた。オリジナル笑顔で駆け抜けられた。言うまでもなく、「党派的に中立であること」は山田が持ち得ない政治的資源である国会議員である以上はいずれかの党派所属することになってしまうのだから

しかし、今回赤松自民党議員候補になることを選んだ。それは「党派的ではないこと」という彼の政治的資源を自ら捨て去ろうとする行為だ。政治に目覚めたばかりのトキメキ弾けそうなのかもしれないが、安直にすぎる行動だと思う。アンチ自民党オタク大勢いる。彼らは『ラブひな』や『魔法先生ネギま!』の作者の話には耳を傾けるかもしれないが、自民党国会議員言葉に耳を傾けることはないだろう。つまり表現規制反対派は「どちらの陣営とも話ができる村の名士」を1人失ったことになる。かくいう増田アンチ自民党オタクなので、残念ながら赤松には投票できない。

だが一方で、近年、フェミニズムに基づく表現規制を訴える人びとが急激に共産党立憲民主党に根を張り、ついには先日の衆院選共産党が「社会的合意」に基づく表現規制示唆するに至った。言うまでもなく、到底受け入れられる政策ではない。これらの勢力の伸長が赤松に旗幟を鮮明にすることを選ばせたのだとしたら、支持できないにせよ非難もできないかなぁとは思う。ひょっとすると涙隠した笑顔に気づいてほしいのかもしれない。

それにしても、吉良よし子に1票を投じたオタクとして、彼女あんな主張をするのは本当に残念でならなかった。池内さおりの落選シャーデンフロイデ朗報だったが、彼女代表される路線は今後とも共産党の中枢に残り続けるのだろう。彼女たちのような勢力が実権を持っている限り、共産党への投票選択肢に入らない。一票ごとドキドキ色づくこの選挙未来地図になるのだから

立憲民主党については、共産党のような上意下達型の政党ではなく、また本来意味でのリベラリストもそれなりに多いので、選挙区では是々非々対応することになると思う。自分選挙区に立った立民の候補表現規制にもオタク蔑視にも与していないならその候補に票を投じるくらいの信頼は置いている。積極的オタク向けアピールしろとは思わない(もちろん、してくれるに越したことはないけれど)。表現規制に賛成せず、オタク侮蔑するようなことを選挙民に見えるところで言わないでいてくれればそれでいい。出会い系サイトを使って辞任したどこぞの知事も、温泉むすめ関係での雑な発言などオタク侮蔑するようなことさえ言わないのなら支持してもいいのだが、世間ではああいうことを言うと支持者が倍増したりするのだろうか。

しかしそうなると、仮に自分選挙区が与野党一騎打ちの構図になり、自民候補赤松のようなオタク親和的表現規制反対派で、立民(or共産)の候補池内のような限界フェミだったとしたら、投票先に迷うだろうと思う。公文書隠滅統計改竄五輪の誘致、災害対策における無能っぷり、人権条項を削ったやべー改憲案、いつまでも選択夫婦別姓同性婚に反対し続ける固陋さ、そういった諸点を鑑みるとどう考えても自民党への投票なんてできないのだが、しかし他方で表現規制推進派の限界フェミにも投票できるわけがないので、仮にそうなったら白票でも入れる以外に道はなさそうだ。幸いにして、増田選挙区の立民候補はまともな人のようなので、安心して投票しているが。政策の先へJumpしたら受け止めてくれるかな?

長々と書いたけど、特にオチとかはない。お気持ち表明なので。まあ、赤松候補には頑張ってほしい。

 
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