これから始まるのは性的なお話。苦手な方はタブを閉じてください。
どういうわけか5年ぶりくらいに自分だけの時間が訪れてしまった。騒がしい教室が突然静まるような本当にそんなタイミングで。
だからというわけじゃないけど、今日はスパンキングとセックスのことを書き連ねたくなった。
「はてなってセックスしてないか、つまらないセックスしかしてない男しかいないのでは?」という増田に触発されたのかもしれないし、ただ単に先日の素晴らしかったプレイを記録に残しておきたいだけかもしれない。多分オチはないと思います。(増田ってエロ駄目なんでしたっけ?)
きっと必要になるから早い段階でスパンキングの説明をしておきます。
スパンキングは簡単に言えば「お尻を叩くこと」で、一般的…かどうかはわからないけど普通は小さい子どもが懲罰として執行されるおしおきのイメージを思い浮かべるのかなと思います。
僕たち(日本国内の)スパンキングマニアはこれをディシプリン(躾としての)スパンキングなんて呼んだりしている。
じゃあ、それ以外のスパンキングがあるのかと聞かれたら、ラブスパンキングと雑に区分けされていることが多いです。要はおしおきという文脈で執行されるスパンキングを特別視しているんですね。
人体の神秘としか言いようがないけど、このおしおき行為としてのスパンキングに性的に激しく興奮する人々がこの世に一定数存在するんです。人種や世代もあまり関係なく。LGBTよりも遥かに少ないと思う。
そんなスパンキングを愛する自分とパートナーが半年ぶりに会った日のお話です。
※なお、後述しますがスパンキング以外のプレイ「も」愛しています。
まず自分の事前準備としてあらかじめ入浴を済ませてから50cmの竹尺をカバンにしまう。しまう、というか実はしまえない。長すぎていつもはみ出してしまう。良い方法を知りたい。
スパンキングは平手で行うことがほとんどで、それが自分の好みではあるのだけど、道具を使う場合、身近なものなら許せるという(周りから見ればよくわからない)美意識があります。例えばヘアブラシであったり、定規であったり、ベルトであったり。あと靴べらや布団たたきなんかも少し許せる。乗馬鞭は厳格な女学院の寄宿舎を思わせて風情を感じますが、SM的な一本鞭とかバラ鞭はちょっと萎える。これはもう完全に個人的な感覚です。
これは関係のない話ですが、無印良品でヘアブラシとかボディブラシが大量にぶら下がってるコーナーに遭遇すると平静を装いつつも動悸は高まります。
次に道すがらアダルトショップでアナルプラグを調達。いつも買うものではありませんが所謂「吸うやつ」もカゴに入れました。
その日限りで使い捨てるには安くはないのだけど基本的に新品を使うことにしています。保管中に「事故る」ことも怖いですが衛生面の懸念もある。パートナーの身体に対する最大限の敬意でもあります。
一方のパートナーは腸内をいつも洗浄してくれているようです。それはもう徹底的に。
統計はもちろんありませんが、スパンキング嗜好をお持ちでアナルプレイも好む方は一定数いるのかなと感じています。僕たちもわりと自然にそこにたどり着いた気がします。
そして彼女が普段使っているヘアブラシとローションをカバンに。ローションはブランシークレットという一見してそれとはわからないデザインのものを近年はよく使います。はてなだとご存じの方もいるのかなと思います。何食べの薄い本にチラッと描写されていたときは笑いました。
待ち合わせ後、会場となるいつものラブホに向かいます。スパンキングという行為の性質上、ものすごく大きな打擲音が響きわたるのでシティホテルはもちろんNGですし、ラブホですらフロントから苦情の電話がきたという笑い話を聞いたことがあります。お互い様だと思うのですが。
入室後、すぐに手洗いとうがいを済ませます。これはコロナ前からの習慣で女性の身体に触れる上で最低限のマナーだと思います。
いくつかの雑談を経て、今日の待ち合わせに少し遅刻したことだったり、少し怠惰な傾向が見られる最近の生活習慣について静かなトーンで耳を傾けます。これはとても大切なプロセス。
良い年をした大人が子どものような格好でお尻ペンペンのお仕置きを受けなくてはいけない。現代の倫理観でこんなことを成立させるのはファンタジーでしかないことはもちろん理解していますし、そもそも「本来されたくないものであるはずのおしおきをしてほしい」という矛盾があります。それでも文脈が大事なのです。聞くところによれば先生役と生徒役を演じて大筋のストーリーに沿ってプレイされる方もいらっしゃるようです。外から見たら笑ってしまいそうですがみなさんそれぞれ大事されているものがあります。
今回は厳しいおしおきが必要だねという合意形成がされた後にソファに腰掛け自分の膝の上に来るように促します。叩いている時ももちろん良いですが、この瞬間もたまらなく好きです。
この姿勢をオーバー・ザ・ニー(OTKと略す)と呼んでいます。神はどうしてこれほどまでにお尻を叩きやすい姿勢がとれるよう人間を作ったのだろうと、いつも本当に機能的で美しい姿勢だなと惚れ惚れします。
この姿勢をとっただけでパートナーが激しく興奮しているのが伝わります。
…あー、残念ながら僕の一人の時間が終わってしまうようです。叩くところまでたどり着けなかった。実は100叩きってすぐ終わっちゃうスパあるあるも書きたかったのに。
騒ぐ、げーんーきーだーまー……スパンキング!