2021-04-25

もういやだこの政府

ただ吐き出させてほしい。

日本でのCovid-19のこの状況について、政府批判すると未だに「個人自粛がたりてない」「外出するやつばかりだ」と個々を責めるようなコメントを多々見るが、あらゆるところに見られる「自分我慢しているのに他人我慢してないのが気に食わない」という足の引っ張りあいが本当に嫌だ。

個人自粛でひろがりを大幅に抑えられるような時期はとっくのとうに過ぎている。政府が上から指示を出していれば、頓珍漢な策に税金を注ぎ込んでいなければ、もう少しまともな状況だったのではないか

例えば外出云々にしても、エッセンシャルワーカーでなくとも会社テレワーク許可してくれず、出勤をせざるを得ない人たちはたくさんいる(私を含め)。いくら国交省電車アナウンスで「ピーク時を避けた時差通勤や、テレワークをしてください」と言ったところで、あるいは都知事が「都外の人は都内に来ないでください、通勤を含みます」と言ったところで、大多数の一般社員アルバイト自分意思テレワークや時差通勤ができるわけがない。だって会社が出勤せよというのだからテレワークができる業種なのに、テレワークシステム自体この一年ですら作ってこなかった会社が、テレワークをさせてくれるわけがない。

ここで政府が「(雀の涙ほどではなくちゃんとした)休業補償を出します」あるいは「テレワーク推奨の補助をします」と言ってくれたのなら、今より(平日の)人出は抑えられるのではないか

休日のお出かけをしたい人たちを抑えるためにあらゆる娯楽施設を休業させ、酒類提供する店も休業させているが、それで本当に人出は抑えられるのか、といったら疑問が残る。これで政府からお出かけしないでくださいね、と言われても、この1年間の政府体たらくを見ていたら、協力するのが馬鹿馬鹿しく思えてしまう。ここで「だからそこで出かけるやつのせいでおさまらないんだ」と言う人は沢山いると思うが、それを個人のみの問題としてしまうのはいかがなものかと思う。政府責任を負わず、まるで個々の努力が至らなかったか感染が拡大しているのだと言わんばかりのお願いベース対策で、国民同士の対立煽り政府への批判を和らげようとしているのではないか

個人努力には限界がある。たまたま私たちが真面目に最初に協力したから、「要請だけだしておけば、お金を掛けずに人出を抑えられるはず」と政府はそれにあぐらをかいしまっているのではないか私たち従順ロボットではない。ここまで長引くと、みんな気晴らしがしたくなるのは当たり前のことである。それに加えて政府はお願いをした私たちに対して、自分達は会食したりとまったく誠実ではなかった。休日の人出を抑えたいのであれば、「休業補償をしっかり出し、五輪も中止します、宣言科学的根拠に基づきこれぐらいに感染者数が減ったら解除します、給付金も再度出します」ぐらい言わないと、国民はもう協力してくれないと思う。

そもそもその娯楽施設を無理矢理直前に休業させようというのもおかしな話ではある。映画舞台ライブフェステーマパーク美術、加えて最近は本まで、政府はこれを不要不急と位置付けてしまっているが、数年前までクールジャパンと宣って利用していた割にはひどい扱いではないか?そして何よりも腹が立つのは、これらを不要不急と切り捨て、関係者をあらゆる面で苦しめておきながら、五輪は開催したい、何故なら勇気を与えるからと言っているところだ。

私たちの生きる糧であり、出演者主催者などの生命線であった数々のイベントやお店自体を潰しておいて、自分たちの懐を暖める、世界に対して見栄を張れる(と思い込んでいる)五輪はやるというのが信じられない。

これを言うと、「では五輪のために賭けてきたアスリートにもそう言えるのか」と言ってくるのを何度も見かけたが、そんなもの芸術だって一緒であるアスリート五輪に出場するという夢のために長年やってきたように、俳優声優ミュージシャン、その他芸術関係者だって、今まで中止延期されてきた映画舞台ライブ等に、夢を叶えよう、ファンを喜ばせようと長い間費やしてきたのだ。それを観に行くファンだって、その日のイベントのために仕事を頑張っている人は少なくない、というかむしろ多いだろう。

加えて、大きめのイベントだと2回は日程や会場を五輪のためにどいてくれと言われているはずだ。それで日程も会場も譲って、なんとか調整してさあやるぞ、って時にいきなりまた中止せよと言われては、関係者が浮かばれない。

五輪の規模の大きさのために、他の娯楽が軽視されるのが腹が立ってしょうがない。規模がでかい方がより重要なんてことはない。そしてスポーツ愛好者と芸術愛好者で対立しがちになってしまっているこの状況を作っているのも腹が立つ。

1番政府に対して不信感を抱くもとになっているのは、五輪をどうしても開催したいと言っているのに、まったくもってCovid-19を抑えようというのが見えないところである。そんなに開催したいのなら、全力でCovid-19を抑え込もうとするのが普通ではないか?それなのに、いつもいつも目先の損益のことばかり考えて優先して、ちゃんとした対策をとっていないからこの1年間でなにも状況が変わっていない。1年前、go toに注ぎ込んだ無駄お金を、検査や休業補償医療機関への補填ワクチンの確保にまわしていたらこんなことにはならなかったのでは?と思わずはいられない。

こんなに医療疲弊して、ワクチン摂取率も低く、政府感染防止対策国民努力にほぼ頼りきりの国に、各国がアスリートを送りたいはずがないと思うが、このような状況でどうやって五輪をやるつもりなのだろうか。強行しても負のレガシーしか残らないと思うが、そこのところ政府はどう考えているのだろうか。

とりあえず、あらゆる業種に、コロナ禍を乗り越えられるだけの十分な休業補償が支払われますように。

  • 東京コロリンピック         https://anond.hatelabo.jp/20210425214215 https://anond.hatelabo.jp/20210425020803 https://anond.hatelabo.jp/20210425170319 https://anond.hatelabo.jp/20210425103012 https://anond.hatelabo.jp/20210425084041

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん