技術書とネットの情報でweb系のソフトウェアエンジアに転職した昔話

2021-01-21

自分はプログラミングほぼ未経験（大学の学部時代にCのコードを写経して動かすと単位がもらえる謎の講義に出たことがあるぐらい）の状態から、社会人になってから独学でPHPを勉強していわゆるweb系のソフトウェアエンジニアに転職した。以後8年近くソフトウェアエンジニアとして働いている。

初心者向けのプログラミングスクールの話題が尽きないが、スクールに通わなくても独学でもなんとかなった自分みたいのもいるよ．という例を紹介してみたい。このエントリがプログラミングに興味がある人の役に立てば幸いである。昔の話なので出てくる話題が古いのはご勘弁いただきたい。

なお、web系のソフトウェアエンジニアになる前は、上流系SIerでExcelと顧客折衝をがんばるSEをしていた。基本情報ぐらいは持っていたがコードを書く業務は一切なかった。

当時日本でもtwitterが流行り始めた
twitterをやってみて「こういうwebサービスを自分で作れたら楽しいだろうな」と思ってPHPの入門書を一冊買った
- なぜPHPかと言えば当時GREEが採用したりして流行っていたので
入門書に従ってWindows上に環境構築した
web サービスを作るにはどういうスキルが必要なのか分からなかったので、入門書に載っていたすべてのサンプルコードを片っ端から写経して動かしていた
仕事が終わってからほぼ毎日1時間ぐらいは写経をしていた

この頃から「技術ブログ」という存在を知り、個人や自社サービスやってる会社の技術ブログから知識を得られることを学んだ
技術ブログに影響を受けて「ナウいエンジニアはLinuxというものを使うのだ」と思い込み、ググりまくってVMWareでCentOSか何かでLinux 環境を作った
「Linuxを使うからにはvimを使わねばならない」という何かの影響を受けてvim縛りでコードを書くようになった
入門書の写経を一通り終えて、サンプルwebアプリケーションの定番みたいなToDoアプリならどコピペで作れるようになった
- この入門書にはApacheとMySQLのインストール方法と使い方も書いてあったのでToDo アプリを作る過程でこれらの使い方も学んだ
この頃、「PHPの関数を完璧に暗記しなくてもweb アプリケーションはとりえあず作れる」という事実を知り、ショックを受けたのを覚えてる

自分で作ったToDo アプリをいじくり倒して遊んでいた
twitterのAPIというやつを使えばPHP から tweetできると知り、ググって見つけたtwitter APIのクライアントをコピペしてCLI から tweetできるツールを作ったりした
twitterみたいなやつなら作れそうだなと思うようになり，twitterと増田を足して割ったようなwebサービスをPHPで作った（当時のtwitterは機能が少なくてめっちゃシンプルだったのじゃよ）
- Linuxの知識なんてほとんどなかったのに、いきなりさくらのVPSを借りて全世界に公開した（良い子はマネしてはいけない。herokuとかを使おう。）
- サービスを公開した日は夜9時ぐらいから徹夜で翌日朝までぶっ通しでセットアップをしていたのを未だに覚えている。なんかハイになるよね。
プログラミングが楽しくなってきて本格的に仕事にしたいと思うようになった
そういう話をmixiに書いてたら、人材コンサルタントのエゴサに引っ掛かり、メッセージをもらったのでビビりながらも相談しに行った

PHPの入門書を写経を順番にしていったのは大分遠回りだった
自分はweb サービスが作りたかったのだから、環境構築の次にすぐToDo アプリみたいなサンプルコードを写経して、手元でいじくり倒して勉強した方が効率が良かった
「webで検索すれば大体の初心者が直面する問題は解決する」と最初に気づけたのは大きかった気がする
- ここに気づかなければスクール等の手段に頼りたくなっていたかも知れない
今だとtwitter もどき web アプリケーションだと転職時のポートフォリオとしてはあまり意味がないんだろうけど、その時期に流行ってるweb サービスやスマホアプリをパクって自分で作ってみるのはいい勉強になるのは今も変わらないと思う