2020-09-29

プレステの落日

 プレステ5の転売問題が色々世間をにぎわせているが、東京ゲームショーが終わってプレステ5がかなり危険状態であることが明るみに出ている。

そもそも論として、日本においてプレステ求心力がかなり低下している。読売新聞上でのシェアは30% これはCS機のみであり

携帯電話を含めた市場規模は9%程度であるしかし、実際のところの販売シェア任天堂に大きく水をあけられており、

今年発売のプレステ4のソフト総数があつまれどうぶつの森に負ける珍現象まで起こっている。別のソースではCSゲームソフト売り上げベース

シェア10%を割っているという指摘もある。

 ここにプレステ5の価格が水を差している。メディアディスク使用しないデジタルエディションの価格宣伝しているがこれは悪手だろう。

なぜならプレステ市場中古市場を前提とした市場形成になっているためだ。そしてプレステ5は制限付きながらプレステ4のゲームが動く構造だ。

デジタルエディションでは中古ソフト使用することができない。これは致命的だ。デジタルエディションでも本体価格は決して安くないからだ。

しかし、それでプレステ4の新品が売れることは先ずないだろう。日本においては殆どユーザー中古ソフトに流れメーカー還流されることはないといえる。

 またメディアを駆使した戦術もここにきて効果が薄くなっている。そもそもプレステの強さの源泉はメディア活用であり、それは他社ハードを平気で貶す

かなり過激手法であるのだが、それを行っているメディアの影響力が壊滅し、ハードベンダーが自前で行う宣伝重要になってきたのだ。

現状ではユーチューバー使用した宣伝や他社ハードネガティブ発言お茶を濁しているが肝心のプレステ5のゲーム体験がとてもお粗末になっている。

言い方は悪いがこれではかつてのメガドライブロンチレベルであるメガドライブロンチでも獣王記などの高品質ゲームは確かにあったが、ソフトラインナップの

厚みはお粗末なものだった。メガドライブロンチで出たおそ松くんのお粗末ぶりは語り草になっている。

プレステ映像面に極振りしたハードであるため、映像の美しさだけでしか訴求できない。

 困ったことに、これら映像面がプレステを苦しめている。特に2D表現において表現技法が飽和してしまっているからだ。プレステ3までなら、解像度の増加や

使用できる色数 オブジェクトの増加、動画再生能力向上の恩恵があったがプレステ4以降では2D表現で差をつけることはほぼ不可能となっている。

そのため、本来なら性能が低いとされているニンテンドースイッチ比較しても、インディーズゲームを中心に表現レベルほとんど変わらない事態となっている。

 日本での商売が難しい場合海外販売重要になるがここでもかなり厳しい状態になっている。

ニンテンドースイッチは相変わらず強いうえに、マイクロソフト対中政策の影響で大手ソフトハウスを傘下におさめているためだ。さらマイクロソフトゲームソフト

サブスクリプションモデルを早々に構築してしまった。ソニー技術面で先行していたのだが、プレイステーションプラスフリープレイ程度にしか応用できていない。

もちろんフォーガイズ アルティメット ノックアウトのような名作をフリープレイに出来たことは僥倖だが、それこそプレイステーションプラスを拡充したサブスクリプションモデル

作らないといけなかった。たとえば初代プレイステーションのゲームプレイステーションポータプルゲームが遊べるサブスクリプションモデルでもよかったのだ。プレステ3で

出来ていたのだから不可能ではない筈だが、それが出来ていない。プレステ5を購入する価値が何処にあるのか提案することすらできていない。

プレイステーションプラスの月額をあげて フォーガイズなどの期間限定を廃して、「チートが少ないゲーム機」として などの提案必要だと思う。

 正直な話、この調子ではプレイステーションが何処かに買い取られるシナリオまで出てしまう。

そうならないためにも定期的にお金はいサブスクリプションモデルを拡充するしかない。プレステプラス利益を考えれば客単価をあげればまだまだ戦えると思われる。

コロナ禍でアンチャーテッドコレクション無料配信した会社なのだ。このまま倒れるのは惜しいし、何とか戦ってほしいと思っている。

 

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